2025/05/14 - 2025/05/20
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chemireさん
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りんごの花は、桜が開花してから約2週間後に咲き始めます。開花期間は10日間。可愛らしいりんごの花が見たくて、開花時期に合わせて弘前の旅を計画し、りんご公園を訪ねました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通手段
- 高速・路線バス
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5月16日(金) 旅3日目の午後
弘前城を出て駅方面へ歩いて移動。途中、ホテルに寄って預かってもらっていたキャリーケースを受け取りました。 -
弘前駅前から、13:01発西目屋村役場行きのバスで「りんご公園」に向かいます。キャリーケースを、駅にあった真っ赤なりんご色のコインロッカーに入れて出発。
(アクセス)
JR弘前駅より弘南バスで約20分、常盤坂入口下車して徒歩約7分。9時台~15時台の相馬庁舎・西目屋村役場行は、りんご公園敷地内に停車します。 -
13:25りんご公園に到着しました。
まずは、帰りのバスの時間をチェック。 -
14:58発の次は、16:58発になっちゃいます。なぜ15時台が無いの。14:58発に乗るなら、滞在時間が1時間半しかないじゃないの・・・
なんて言ってると時間がもったいないので、さぁ見学開始だ~! -
弘前市りんご公園。見学無料。
弘前市りんご公園 公園・植物園
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築山に浮かんでいた「150」という花文字は、2025年が青森りんご植栽150周年だから。
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「王林」が出迎えてくれました。
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「つがる」
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奥に見える建物は、資料などの展示、お土産やさんや軽食喫茶コーナーがある「りんごの家」。入ってしまったらお土産探しに夢中になりそうなので、時間が余ったら覗いてみようと。
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「金星」の準原木。
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弘前市の農家が1954年(昭和29)に育成した品種。1972年(昭和43)に民間育成のりんご品種として唯一、名称登録されました。
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「ふじ」の準原木。
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ふじは、世界のりんご生産量の20%を超えるそう(説明板の設置は平成19年)。
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「ふじ」
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初めて弘前に来たのは桜の時期で、次はねぷた祭りの時。岩木山に抱かれたりんご畑に花が咲く姿を見たいと思っていたので、念願が叶って幸せ~!
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約9.7haの敷地に80種・約2,300本の、りんごが植えられています。
1本に3000個の実がなり、途中まで摘み取られず秋の収穫まで樹に残っているのは300個くらいだそうです。 -
総統の樹。
2017年12月に、台湾台南市と友好都市の覚書を締結。 -
可愛いりんごの花。りんごの甘い香りがします。
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桜と違って、りんごは葉が先。その後、花が中心から咲き始めます。熟練したりんご農家さんは、花だけを見てりんごの品種が分かるそうです。
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りんごの花が咲いているのは10日間。
この10日の間に受粉作業をしなければならない、りんご農家さんにとってとても大切な時期です。 -
品種にもよりますが、りんごの花は他の品種の花粉を受粉しないと実がならないそう。
りんごの受粉方法は2つ。
人の手でひとつひとつ行う人工受粉と、マメコバチという針をもたないハチによる受粉。昔はどこの農家さんも人工授粉をしていたけど、マメコバチが普及して人工受粉は少なくなってきたそうです。但し、気温が低いとマメコバチが飛ばない可能性もあるため人工受粉が必要となってしまうし、自然相手のお仕事は大変です。 -
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花言葉は「選ばれた恋」や「優先」。りんごの花を贈って感謝や愛情を伝えませんかっていう記事を見たけど、自宅近くの花屋さんで、りんごの花を見たことないなぁ。
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りんご色のまちHIROSAKI。りんごの実る時期にも来たいなぁ。
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では、弘前藩の小銃や大砲の射撃練習の的として人工的に築かれたという、すり鉢山展望台に登ります。
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りんご園が広がる森は津軽忍者の訓練場で、忍術の稽古を行っていたとの記録が残っているそうです。
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クイズラリーを見つけたけど、ハマりそうだったのでやめました。
あとでネットで調べた財務省貿易統計資料によると、2023年産(令和5年産)りんごの輸出先は台湾が約70%とダントツの1位。次いで、香港とタイ。日本から輸出されているりんごの9割以上は、青森県産だそうです。
ついでに検索。全国の令和6年産りんご収穫量は60.9t。その中で、青森りんごは全国の生産量の6割以上を占め、次いで長野県、岩手県と続きます。品種別生産割合では、「ふじ」が5割、「王林」と「つがる」が各1割。
青森県内でも、津軽地方でりんご作りが盛んで、中南地域(弘前市・黒石市・平川市・西目屋村・藤崎町・大鰐町・田舎館村)で県内の65%が作られています。 -
すり鉢山の頂上には、景色を説明する案内板がありました。
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南西に白神山地、西に岩木山、北に津軽山地と梵珠山、東に八甲田連峰など津軽の有名な山々を眺望できます。
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ベンチがあったので、座ってのんびりと眺望を楽しみたかったけれど、時間がないので歩きながら眺めました。
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旧小山内家住宅。あとで見学してみよう。
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展望台から望む岩木山。
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りんごの形に切り取られた柵。額縁効果を狙って作られたのなら、岩木山側にも設置して欲しいな。
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展望台から見えた旧小山内家住宅へ。
文久3年(1863)の建築。津軽地方の農家の茅葺住宅が移築復元されたもので、見学は無料。住宅の様子は別の旅行記にまとめます。旧小山内家住宅 名所・史跡
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小山内家住宅を出てから時間の許す限り、りんご畑を歩いて撮影しまくりました。
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りんごには、袋をかけて栽培する有袋りんごと袋をかけないで栽培する無袋りんごがあって、一般的に、無袋りんごは「サン○○」と呼ばれるそうです。初めて知りました。
有袋/色づきが良くなる。貯蔵性が高まる。
無袋/太陽の光を多く浴びて育つので甘味が増す。省力生産になる。 -
「ケントの花」
ニュートンが落ちるリンゴを見て、万有引力に気づいたと言う逸話が残るニュートンのリンゴの木。この品種は、収穫前に落果する性質が強いそう。 -
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バスの時間まで、あと10分ちょっと。「りんごの家」を急いで見学。
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りんごに関するいろんな資料が展示されています。
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りんごの始まりは、中央アジアのコーカサス山脈と中国の天山山脈を中心とした山岳地帯から。
日本には平安時代か鎌倉時代に中国から入ってきたとされ、それらのりんごは「和りんご」と呼ばれる小さくて酸すっぱいものでした。
西洋りんごが日本にやってきたのは、明治時代。政府から全国にりんごの苗木が配布され、青森県には明治8年(1875年)に3本届けられ、それを青森県庁に植えたのが青森りんごの始まり。明治維新により職を失った元武士たちに、仕事を与えようとりんご作りが始まり、そして現在に至っています。
深谷駅を訪ねた時に、明治維新で職を失った武士たちがレンガ製造を担ったことを知ったけど、その地域の気候・風土に合わせた農業や産業を行って時代を乗り越えてきたんですね。そして、それが名産品にもなったと、今回も旅先でいろいろ学びました。
深谷駅を訪ねた記録
https://4travel.jp/travelogue/11970428 -
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りんごのお菓子やシードルなどいろいろ売っていたけど、お土産を買う時間がなかったので、りんごの収穫時期に再訪できたら、午後中から見学してランチをここで食べて買い物もしようっと。
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バス停へ。最後まで、りんごの花の甘い香りに包まれて嬉しい。
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14:58
この後、定刻通りにやって来たバスで弘前駅に戻りました。
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旅行記グループ 2025東北2県の旅 その1.お岩木山とりんごの花が見たくて弘前へ。
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