2024/12/02 - 2024/12/02
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万歩計さん
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年2回の高校時代のクラス仲間との集まり、今回は京都市右京区の山里へ。北山杉の里中川を訪れ、そのあと三尾の紅葉を見ながら清滝川に沿って嵯峨野まで歩いた。
中川は「京都人の密かな愉しみ」には直接登場していないが、エンディング曲が「北山杉」ということで、訪れたいと思っていた。本年6月に洛北郊外の山間部を訪ねた帰りに一寸だけ立寄り、北山杉の林をバックに廃屋然とした姿で残る木造倉庫群が廃墟趣味の琴線に触れ、是非皆に紹介したいと思った。
中川は川端康成の小説「古都」の舞台であり、更に半世紀前にNHKで放送された「新日本紀行」が再放送され、往時の丸太磨きの様子が登場した。
訪れるに先立ちメンバーに小説「古都」を読んでもらい、後日に「新日本紀行」の録画ディスクを回覧するなど、予習復習に励んでもらった(笑)。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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9:00京都駅。今日は年2回の高校クラス仲間との集まり
京都駅 駅
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今回は京都市右京区の山里へ。北山杉の里中川を訪れ、そのあと三尾の紅葉を見ながら清滝川に沿って嵯峨野まで歩きます。
京都駅烏丸口バスターミナル 乗り物
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9:30発のJRバスで京都駅を出発。1時間余り走り周山街道(国道162号線)から集落のある旧道へ
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10:44 菩提道バス停で下車。晴れ女を自称するTさんのおかげで今回も快晴
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集落の道はバスが通れるギリギリの広さ
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すぐに目的の木造倉庫群が見えました
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イチオシ
この場所を選んだのは、「京都人の密かな愉しみ」のエンディング曲が「北山杉」であること。
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まぁ万歩計の廃墟趣味の押し売りもありますが(笑)
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一軒の木造倉庫に接近
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長く放置されたままのようで橋板が抜け落ちた場所も
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間近に見ると天晴れな廃墟ぶり
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清滝川に沿って残っている木造倉庫群は、磨き丸太の加工、乾燥、保管のために昭和10年頃に建てられたもの。
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1階の庇が長く突き出ていて、この下に丸太を砂で磨くための洗い場である池がありました。
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2階がテラス状なのは、ここで丸太を自然乾燥するため
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中2階、中3階が吹き抜けなのは、長さ3mの床柱だけでなくそれ以上の丸太を立て掛けておくため。
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昭和の終わり頃まで、ここで多くの女性たちが素手で砂を使って丸太磨きをしていました。
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この頃の様子は最近復刻放送されているNHK「よみがえる新日本紀行」でも登場しました。
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つるつるに磨かれた丸太。しかし近年は安い外材が輸入され、床の間のない家屋も増えたことから需要は下降傾向とか。
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平成になると磨き作業が機械化され、それに伴う騒音等の問題から作業場は集落外に移転しました。
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倉庫群はそのまま放置されて、近年廃墟ファンに注目されています
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このような木造倉庫が清滝川に沿って10軒ほど残っています。
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背後によく手入れされた北山杉の林。
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イチオシ
しかし近年は林業に携わる人が減り、杉林の維持が課題になってるそうです
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イチオシ
もうひとつ、ここは川端康成の小説「古都」の舞台であること。「古都」が朝日新聞に連載されたのは1961年から1962年にかけて、丸太磨きの最盛期です。
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京都の呉服問屋の娘千重子は、自分が捨て子だという悩みを抱えていました。千重子は友達と北山杉を見に行き、そこで友達は千重子とそっくりな娘を発見します。しばらく経った祇園祭の日、千重子はその自分そっくりな苗子という娘と対面しました。
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苗子は北山杉の村娘で、生き別れになった双子の妹でした。八重子は苗子を家に引き取ってもいいと言いますが、苗子は境遇の違う2人の立場を思い、そっと北山杉の里へ帰っていきました。
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川端康成は執筆の動機を「古い都の中でも次第になくなってゆくもの、それを書いておきたかった」と述べたそうです。
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皆には事前に「古都」を読んでもらってるので、興味深々の様子。
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後に映画化され中川でロケが行われました。
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折角なので木造倉庫をもう1軒見ていきます
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ここには昔の看板が残っていますが、
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イチオシ
時計の針が停まって30余年。いまはかろうじて保管庫としての役目だけ
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上流に向かって歩いて行くと、倉庫を住宅に改装した建物も
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古民家風の建物は日祝日限定の麺のお店
山の麺どころ グルメ・レストラン
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村の農協
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木材置場はあちこちに
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中川集落の戸数は百戸あまり
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木造倉庫群を経営していた会社?
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丸太磨き工場は移転しても会社の建物は残っています。
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中川八幡宮。紅葉が綺麗なので立寄り
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社殿
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まっすぐ伸びた杉の緑と紅葉の対比が美しい
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境内の奥に何やらご神木みたいな巨木が
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元祖杉。樹齢600年の古木です
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八幡宮の横には北山杉の碑
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村の小さな学校
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二宮金次郎さん
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中川むらおこしの会
ここではガイドツアー、森林・林業体験、子供のテーマ合宿、北山杉グッズの加工販売 、といったさまざまな村おこし事業を実施いるそうです。
https://sites.google.com/a/transwordtgm.com/iwai-forest-industry/home/zhong-chuan-cunokoshi-hui -
もう少し先まで行ってみます
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なかなか絵になる風景
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見上げると紅葉と杉林が美しい
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イチオシ
すっくと伸びた美しい北山杉は東山魁夷も描いてますが、
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今は枝打ちされずに枝が伸びた林も散見されます
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集落の北の端、橋を渡った先に
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丸太を加工する工房。
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長年使われるうちに角がとれ、つるつるになった道具
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11:30 これで北山杉の里の見学は終了。
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中川学校前からバスで次の目的地である栂ノ尾高山寺へ
最後に「北山杉」の曲を、「うめまつり」が1974年に歌ったオリジナル曲と、Juonが「京都人の密かな愉しみ」のエンディングで歌ったバージョン(常盤貴子シリーズのエンディング曲「京都慕情」も入ってます)を聴き比べてください。
https://www.youtube.com/watch?v=MlBJK2i6LKk
https://www.youtube.com/watch?v=CvCtGPRi8k0
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旅行記グループ 京都人の密かな愉しみ part.2
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