2024/06/25 - 2024/06/25
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kojikojiさん
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「角屋もてなしの文化美術館」の見学を終えてホテルに一度戻った後はタクシーで「晦庵 河道屋」に向かいます。ここは40年ほど前に父と一緒に来たことがある懐かしい店です。その時の旅が父と一緒に旅した最後の京都でしたが、「桂離宮」と「修学院離宮」と「仙洞御所」も一緒に周れたのでいい思い出になりました。その時に立ち寄ったいくつかの店に寄るのも今回の旅の目的の1つになっていました。少し暑さも感じる6月の旅でしたが、河道屋というと「芳香炉」といううどんの鍋が有名なのでそれを予約していました。妻は冷たいそばが食べたそうでしたがここは譲れません。2階の大座敷に通されましたが、寒いくらいに冷房が効いていたのでちょうどよかったかもしれません。同じように通されたお客さんの全てが外国人の観光客だったのには驚きました。今回他の老舗の店でも外国人の人が多くて、インバウンドの凄さとSMSの情報の凄さを改めて感じました。食事の後は三条通りまでぶらぶら歩き、通りに並ぶ明治時代以降に建てられた建築巡りをしました。「家邊徳時計店(家邊家住宅)」は「mizuiro ind(ミズイロインド)」という女性のブランドのショップになっていますが、池袋西武のショップを作るときに携わっていたので懐かしく思います。会員登録するとすごい割引になるということを聞いて、思わず妻にワンピースなど2点もプレゼントしてしまい、大きな出費となりました。通りを挟んだ前には「ポールスミス」もありましたが、入るのはやめておきます。「石黒香舗」では目の前で「にほい袋」を作ってくれるのでいくつかをお土産にしました。「1928ビル」「日本生命京都三条ビル旧棟(旧日本生命京都支店)」「京都文化博物館」「中京郵便局」「新風館」「文椿ビルヂング」「北陸銀行 京都支店」と周って、時間があったので「六角堂」にも行ってみました。ここへ来るのは50年振りに事で、妻は初めて来たと言って喜んでいます。清水の伯母と従姉と会う約束をしているので時間調整で「錦市場」も通ってみましたが、歩いているのがほとんど外国人観光客になっていてびっくりしました。伯母たちと五条通りから少し入った「京料理 うをとう」という店で鱧尽くしのお料理をいただきました。今年の初物だったので美味しくいただき、ホテルに戻りますが近くてよかったです。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- タクシー スカイマーク JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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「角屋もてなしの文化美術館」と周辺の町並みを散策した後はホテルに戻り、予約した時間に合わせてタクシーで「晦庵 河道屋」に向かいます。
晦庵 河道屋 本店 グルメ・レストラン
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ここは40年ほど前に父と最後に京都の旅をしたときに連れてきてもらった店です。その時は「桂離宮」と「修学院離宮」と「仙洞御所」をまとめて拝観するというものでした。
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表通りの麩屋町通りから一歩入った前庭に足を踏み入れるだけで雰囲気は変わります。
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修学院にある登山口から延暦寺への道中には「雲母坂(きららざか)」と呼ばれる古道がありますが、その道にあったのでしょうか。
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見せはお昼時で混んでいるようで、予約してありましたがしばらく待合で待つことになりました。
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予約してあったのは「芳香炉」というこの店の名物の鍋です。6月の初夏を思わせる紀行だったので、妻は冷たいそばを食べたいと行っていますがそんなことは許されません。
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通常そばを食べる場合は1階の椅子席か桟敷席ですが、鍋の場合は2階の新しい部屋に通されるようです。冷房がガンガンに効いているので先にガスコンロに火が入っていて良かったです。
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中国から伝わってきた羊肉用のしゃぶしゃぶ鍋に似ています。「芳香炉」は先々代の14代が考案した鍋で、出汁は代々守られてきた河道屋独自のものだそうです。1つ1つ厳選した食材の仕入先も当時と変わっていないと案内に書かれています。
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具材は「引上げ湯葉」 に「鱧など魚介類のすり身の真蒸(しんじょう)」「魚のすり身がベースの飛龍頭」「若鶏のもも肉(かしわ)」「鷹ヶ峯の九条ねぎ」「ほうれん草」「おたふくとも呼ばれる菊菜」「大分産のどんこ椎茸」が入っています。
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最初は冷たいビールをいただきましたが、月桂冠の生原酒もいただきます。月桂冠は京都伏見の酒ですから、「角屋」で新選組の歴史を感じた後には粋な気もします。長州や薩摩の官軍と新選組を含む旧幕府軍が戦った鳥羽伏見の戦いを思い出します。
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仲居さんが写真を撮ってくださいました。2階まで階段を登ったり降りたりで磯貝いので申し訳ないです。
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山の芋を打ち込んだ蕎麦とうどんも届けられました。最後はお出汁でこの麵をいただきました。予約蕎麦屋さんに来たと実感します。
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階段を降りたところでお腹いっぱいで動けなくなりました。
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通り庭の敷石は「行の延段」と呼ばれるもので、角状の石と丸みを帯びた自然の石を交えて敷かれた延段で、「真の延段」と「草の延段」の中間のものです。
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ここにも春日燈籠が置かれてありました。午前中に見てきた「角屋」の中庭を思いだします。
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麩屋町通りには「bar K家」というおしゃれな店がありました。知らないうちに素敵な店がいろいろな所に出来ています。年に1回くらいは京都に通わないといけないなと思います。
bar K家 本館 グルメ・レストラン
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こちらの敷石は「真の延段」で、整形した石のみを使用した延段です。
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今回は三条通りのいくつかの近代の建物を見るというのが目的の1つでもありました。
三条通界わい景観整備地区 名所・史跡
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三条通りに入ってすぐ西には「MARcourt 三条店」という婦人服のショップの入った「家邊徳時計店」の建物があります。
家邊徳時計店 名所・史跡
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1871年の明治4年に初代の家邊徳之助が創業し、当主が代々徳之助を襲名する日本唯一で最古の時計貴金属商で現在の当主は4代目だそうです。三条通りに面した本店建物は初代徳之助が1890年の明治23年に築造したレンガ石造店舗です。
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レンガ造洋風店舗としては日本最古で、その後方に続く典型的な純和風の京町家と共に、平成16年に国の登録有形文化財に指定されています。
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ショップの店員さんに店内を見せていただきたいと伝える、気持ちよく「どうぞ。」と案内してくださいました。もちろん写真を撮ってよいかも確認しています。元々が時計屋さんということもあって店の奥には金庫室だった蔵のような一角もあります。
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店舗部分の一番奥にはこのような一部螺旋になった階段があり、店舗は2階まで続いています。
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時計屋さんだった頃に一度来てみたかった気がします。2階は貴金属でも扱っていたのでしょうか。金庫室の大きさがそんなことを感じさせます。
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妻は建築よりもこの店の商品がMIZUIROINDというブランドなのでそちらに興味が移っています。「今回、こんなに暑いと思わなかったから、こんなワンピースがあったらな。」とか「「次のクルーズにいいかも。」とか訳の分からないことを行っています。
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すかさず店員「今会員に登録してもらえるとこんな特典があって、プロパーの商品もこんなに割引になります。」なんておっしゃると、割引好きの気持ちが動いてしまいます。
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何故か予定にも無かった服を2着も買うことになりました。5泊6日のツアー代金よりも高くなってしまいました。今まで見学した建築の中で一番高価な入場料と割り切ります。
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上りと下りに分けられた美しい階段です。11月にポルトガルに行くのですが、ポルトにある世界一美しい「レロ書店」という本屋の階段を思い出します。
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MIZUIROINDのショップは一度池袋西武の中に造ったことがありますが、じっくり商品を見たのは初めてでした。
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時計屋さんの面影は残っていませんが、ファサードや大きなウインドウが印象に残るデザインです。目の前にポール・スミスのショップもありました。
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ポール・スミスがまだ日本に展開していないころ、池袋西武の4階がまだ紳士服のフロアで、そこにあったセレクトショップには少しだけですが、商品が置かれていました。その後にロンドンのコヴェント・ガーデンの近くにあったショップで買い物できた時はうれしかったのを覚えています。もう40年近く前のことです。
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「SACRAビル」は1916年の大正5年に建てられた「旧不動貯金銀行京都支店」の建物で、木骨煉瓦造で地上3階地下1階建てで屋根を銅板葺にしています。白い石材と屋根の銅板の緑青の緑がきれいです。
SACRAビル ショッピングモール
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不動貯金銀行は1900年の明治33年に創業された庶民向けの貯蓄型銀行で、戦後に誕生した都市銀行の1つで、協和銀行(りそな銀行)の母体となった銀行だったようです。モダンなルネサンス様式の左右対称の美しいデザインです。三条通が狭いので離れたところから写真が撮れないのが残念です。前の旅行記でも紹介した太平洋戦争中の建物疎開が、この辺りでは行われなったということだと感じます。
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銀行の威厳を感じさせる外観ですが、一歩中に入ると落ち着いた白い壁と木製の階段という落ち付いた雰囲気です。
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窓口業務を行ったであろう1階のホールは本来の建物を傷めないように置き型のパーテーション間仕切りや置き什器で構成されているようです。テナントショップとして営業するためか、カウンター窓口などの構造物は残されていません。
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この時代の建築が好きで中国東北部の大連から瀋陽、長春から哈爾濱へと列車を乗り継いで、旧大和賓館に泊まりながら妻と2人で旅したことを思い出します。我ながら中国語も話せないのに、メモ帳と鉛筆を頼りによく旅行したと思います。
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階段ホールから上階は銀行の事務スペースか応接室のようなものがあったのだと思います。それぞれの部屋が1つのテナントになっています。
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往時の姿が一番残されているのが階段ホールだと思います。バラスター(手摺り)の手すり子は回転体の形状なので、轆轤で同じものが大量に作れるデザインになっています。親柱は本来は石造で使われるようなデザインが用いられています。
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ハンガリーの分離派建築の中心的人物であるレヒネル・エデン(Lechner Odon)の建築を模したような親柱の擬宝珠のデザインです。もちろん半田リーの建築は全て石材で構成されています。
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「TSUGU 京都三条 by THE SHARE HOTELS」
ホテル「TSUGU 京都三条」として活用されている建物は大正時代に日本生命保険京都支店のビルとして建てられています。設計に当たったのは辰野金吾と教え子片岡安の事務所です。特徴的なのは角地に残された尖塔です。日本生命京都三条ビル 名所・史跡
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入口は三条通りに面した南側と東の柳馬場通りの2か所で、昭和58年に角地の塔屋と右側の一部だけを残して取り壊されています。1914年の大正3年竣工しているので、先に見た「SACRAビル」より2年先に出来ています。
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一部しか残されていないのが残念ですが、往時の姿はここからも想像できます。
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柳婆通りから見た面が一番王子と変わっていないと思いますが、ここも通りが細いので離れたところから俯瞰できないのが残念です。
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「石黒香舗」
三条通りに並ぶ西洋建築が建つより早い1855年の安政2年よりこの地にある匂におい袋専門店です。石黒香舗 専門店
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中に入れるお香を選んで、袋を選ぶと自動的に値段が決まりますが、匂いが長持ちするように、その場で袋に詰めてくれます。その所作を見ているだけでも楽しいお店です。以前に叔母から沈香の香木を貰ったことがありますが、同じような一斗缶から出していました。かなり大きな木片を貰ったので、家に持ち帰って同じようなお菓子の缶に入れています。これが一番なんだろうなと思いながら眺めていました。
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袋の色が後から分かるように裏側にシールを貼ってくれる心遣いが嬉しいです。オレンジ色はエルメス好きの幼稚園からの同級生にプレゼント。源氏香の包装紙もいいです。
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「分銅屋足袋」
自分の人生を思い返しても足袋をはいたのは小学校の運動会だけでした。よくよく考えると運動会に足袋って不思議な組み合わせです。現在のような運動靴なんてなかった昭和30年から40年代では裸足よりは安全ということだったのでしょうか。 -
ウインドウに飾られた足袋の台が分銅の形をしています。1864年の元治元年創業の老舗の足袋屋さんで、足袋を扱う前に漢方薬を扱った時代があったことから、店名は目方を量った分銅に由来しているそうです。
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足袋を見たら運動会のことが頭一杯になって、家に戻って写真を見てみるといろいろなことが思い出されてきました。小学校前にあった店で買った足袋はコハゼなどは無く足首がゴムになったものでした。
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「大鶴」という蕎麦屋さんの勝手口に掛かっていた「縄のれん」です。「紐のれん」とか「縄すだれ」とも呼ばれ、布の代わりにイ草や麻を素材に編んで作られます。衛生対策として虫除けのために吊るしたのが由来とされています。のれんの上には「飾り編み」という装飾が施されています。飾り編みにはいくつか種類がありますが、縁起や調和など人とのつながりを願って「七宝」が編み込まれています。
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縄のれんの掛かった堺町通りを下っていくと「イノダコーヒ 本店」が見えてきます。ここは妻の希望で立ち寄ることにします。久し振りに来てコーヒーではなくてコーヒだったのだなと思います。
イノダコーヒ 本店 グルメ・レストラン
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1940年の昭和15年に創業した老舗の喫茶店です。本店の横に建つのは創業時の店舗を復元した旧館とメモリアル館で、中には業者の猪田七郎の絵画やコレクションや当時の写真が飾られています。
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8月のダイヤモンド・プリンセスのクルーズの際に部屋で飲むコーヒーを買ったようです。日本発着のクルーズの場合は湯沸かしポットが置いてあるのはありがたいです。
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今回はここへ朝ご飯を食べには来ませんでしたが、9月に再び京都に来た際は一番乗りで「京の朝食」をいただきました。
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八坂神社の木製の厄除粽が下がっています。ちまきは祇園祭の期間に八坂神社や山鉾巡行に参加する山鉾で授与され、京都では厄よけとして玄関などに置かれるのが風習になっています。南海を旅していた素戔嗚尊が宿を求めて蘇民将来と巨旦将来を訪ねます。兄の蘇民将来は貧しく、弟の巨旦将来は栄えていました。ところが巨旦将来は宿を貸さずに断りますが、蘇民将来は貧しいながらも粟穀の座と粟飯でもてなし宿を貸しました。素戔嗚尊は「後の世に疫病流行すれば、蘇民将来の子孫といい、茅の輪を腰につけておけば免れさせる」と約束します。この説話に因んで祇園祭では「蘇民将来子孫也」の護符を身に着けて神事に奉仕し、各家庭では家の玄関に護符の付いた粽を付けます。
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再び三条通りに戻って西に向かって進みます。次に現れてきたのは「京都府京都文化博物館」です。別館の「重要文化財旧日本銀行京都支店」の見学をします。
京都府京都文化博物館 美術館・博物館
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旧日本銀行京都支店は1903年の明治36年に着工し、明治39年6月に竣工した煉瓦造の建物です。設計者は辰野金吾、長野宇平治でした。辰野金吾は工部大学校(現東京大学)でジョサイア・コンドルに建築を学び、日本銀行本店や東京駅丸の内駅舎や奈良ホテル本館の設計者をしています。
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日本銀行京都支店は1894年の明治27年に東洞院通御池上ルに本店出張所として開設されました。当時は木造瓦葺きの建物でしたが、1906年の明治39年に新築された煉瓦造のこの建物に移転します。以後1965年の昭和40年に河原町二条に再移転されるまでこの地で営業を続けました。
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レンガ積みの構造は1階での厚みは約80センチ、2階は約70センチとなっています。ドアや窓の開口部には石の楣(まぐさ)を据えたり、レンガをアーチ状に丸く積み上げて荷重を両側の壁体に逃がす工法が採られます。その技術はほとんど古代ローマの時代には完成されています。
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木造の建物だと長い丸太の梁を架けて屋根を支えますが、レンガ造や石造の建物は大きなアーチを造ります。壁から壁にトラス梁の三角形を組み合わせた梁を架けて屋根の三角を造ります。この建物の天井裏も木製のトラス組でできています。
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日本銀行が河原町二条に移転した後は「平安博物館」として開館し、1986年の昭和61年に京都府の所有となりました。その年から屋根の葺き替えや内部の修理を行い、「京都文化博物館別館」として公開されています。
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この修理の際には中央営業室のカウンターや照明器具などの復原が行われ、建設当初の銀行の雰囲気を感じられるホールになりました。
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小樽へ行った際に見学した「旧三井銀行小樽支店」や「日本銀行旧小樽支店」、盛岡の「旧岩手銀行本店」などが思い出されます。
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本来であれば石造で造られるべき開口部や扉の枠が木造なのが面白いです。円柱はギリシャ風の装飾が施されたり、バロック風の破風だったりと詳しく見ていくと面白いです。
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トラスを組んだ屋根の構造の下には天井が張られていますが、その中央部は巨大な照明になっています。
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天井の板張りも非常に複雑なデザインで構成されています。
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別館から裏側にある博物館の方へも足を延ばしてみます。白いラインと赤いレンガの組み合わせが辰野金吾らしいさを感じさせます。彼の建築様式である建物は数多く残されていますが、その中でも台湾にある「台湾総督府庁舎」の見学には長年行ってみたいと思っています。
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内側には静かな中庭がありました。お茶でも飲みたいところですが、時間も無いので戻ることにします。
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このホールには展示物が無いのはちょっと残念な気がします。
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照明スタンドが気になったので、係員の方に尋ねてみると堀木エリ子さんという和紙のデザイナーの方の作品でした。2005年に心斎橋そごう本店に作品を作っていただいたときは妻が担当していました。
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いつかじっくりこの通りを歩きたいと思っていた願いが叶いました。物心ついた小学生のころから寺社仏閣の拝観はしてきましたが、大人になってからでも空白地帯としてあまり歩いたことのないエリアです。
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さらに西に進んで「中京郵便局」までやってきました。ここはまだ現役で郵便局としての営業を続けています。
中京郵便局 名所・史跡
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1902年の明治35年に建設されたネオルネサンス様式の赤レンガ造りの美しい外観が特徴です。
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昭和40年代に局舎の取壊しが決定しましたが、反対運動などもあったことから最終的には外壁を残したままで内部のみを新築するファサード保存という建築手法を用いて改築されました。
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この手法は歴史的建造物の保存などを目的として多く用いられていますが、この「中京郵便局舎」が日本で最初の実施例となっています。
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「新風館」は「元京都中央電話局」のレンガ造りの建物を利用した商業施設です。東洞院通り側から建物の中に入ってみます。
新風館 ショッピングモール
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商業施設としての「新風館」は2001年から2016年まで営業が行われ、再度改築されて2020年6月11日にリニュアルオープンしているようです。
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原形となる鉄筋コンクリート造の洋館は逓信省営繕課技師の吉田鉄郎による設計で、清水組(清水建設)の施工で1926年に竣工し、1931年に増築された「京都中央電話局」の建物になります。烏丸通りに面したこちら側が元々の建物のようです。
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中には美しい庭園があり、6月ということもあってアジサイがきれいに咲いています。庭先だけを見て建物の中は次回に来たときに見学することにします。
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30年以上前に烏丸六角に「ティンゲリー」という店があったのを思い出します。ジャン・ティンゲリー(Jean Tinguely)は廃物を利用して機械のように動く彫刻を制作することで知られており、キネティック・アート(動く美術作品)の代表的な作家ででした。ダダイスムの影響を濃く受けて第2次世界大戦後のフランスで誕生した美術運動ヌーヴォー・レアリスムのメンバーでもありました。
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1985年に開催された「つくば万博」に合わせて筑波西武のオープンの仕事をしていたことがありますが、そこには巨大なティンゲリーのキネティック・アートの作品が置かれてありました。1フロアを吹き抜けにして設置された作品を見てセゾングループってすごいなと思いました。筑波西武の作品も烏丸にあったティンゲリーの作品もどこへ行ってしまったのでしょうか。もう一度見てみたい気がします。
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「京都銀行 三条支店」の当初の1906年の明治39年に建設された辰野金吾を主な設計者とした建築でしたが、現在あるのは古い建物を取り2003年の平成15年に現在の建築材料で外見をそっくりに再現したレプリカ建築です。
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「文椿ビルヂング」は元西村貿易店の社屋だった建物で、1920年の大正9年に竣工しています。木造2階建ての事務所建築で小屋組をキングポストトラスとし、銅板とスレート葺のマンサード屋根を架けています。17世紀のフランスの建築家フランソワ・マンサールが考案したとされる屋根で、以前に遠野を旅した際に周囲の農家の建物の多くがマンサード屋根だったことを思い出します。
文椿ビルヂング ショッピングモール
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外壁はタイル張で南面の中央の入口部は八角断面を半割した片蓋柱で飾られています。これで三条通界隈の建築巡りは終わりにしましたが、中途半端な時間になってしまいました。
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妻が来たことが無いというので近くにある「六角堂」の参拝をすることにしました。そういう自分も50年振りの再訪です。正式な寺号は「頂法寺」ですが、御堂の形から「六角堂」と呼ばれ、門前を東西に走る道も六角通りといいます。
紫雲山頂法寺(六角堂) 寺・神社・教会
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淡路島に漂着した如意輪観音像を念持仏としていた聖徳太子は587年の用明天皇2年に四天王寺建立の材木を求めて京都盆地を訪れました。太子が池で身を清めるにあたり念持仏を木に掛けたところ動かなくなり、この地にとどまって人々を救いたいと太子に告げたため、六角形の御堂を建てて安置したといわれます。
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本尊である如意輪観世音菩薩は名前の通り、思いのままに願い事をかなえてくれる「宝珠(如意宝珠)」と魔を打ち砕く「輪宝(法輪)」を持っています。
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「六角堂」の北側は聖徳太子が沐浴した池の跡と伝えられるところで、その池のほとりにあった僧侶の住坊が「池坊」と呼ばれるようになり、代々六角堂の住職を務める池坊は仏前に花を供える中でさまざまな工夫を加え、室町時代の「いけばな」成立させていきます。
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夕方に清水の伯母の家に行く約束があり、まだ時間があるので「錦市場」まで歩いてきました。
京極一番街 (京錦小路) 市場・商店街
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「麩嘉」にも立ち寄りましたが、帰るまで5日もあるので買い物するわけにはいかないのが残念です。
麩嘉 錦店 グルメ・レストラン
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現在も「鳥羽庄」という店がありますが、それとは別に母の従兄が営んでいた魚屋も同じ「鳥羽庄」という名前でした。湯葉屋さんの店先のような小さな店でしたが、名だたる料亭に魚を卸していました。母はその従兄に連れられてそんな料理屋さんに連れて行ってもらっていたようです。錦市場のアーケードを掛ける際にも尽力したと聞いています。
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錦市場を歩いていると歩いている90パーセント以上が外国人の観光客でした。古い店のほとんどは姿を消してしまった現状を伯父が見たらん偈くだろうなと思いながら先へ進みます。
錦天満宮 寺・神社・教会
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錦天満宮を参拝して「新京極」を市場まで下ってタクシーに乗りました。
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清水寺にも行ってみようかと思いましたが、あまりの観光客の多さに断念して「茶わん坂」に向かいます。元々は名前の通りに陶器店や窯元が並ぶ道でしたが、現在は「レンタル着物坂」になってしまっています。
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現在は駐車所への車のスロープになってしまったところには美しい石段があったことなど思い出します。小学生のころは伯母の家に泊まって、夜中に風呂桶を持って音羽の滝で水浴びしていました。小学校の夏休みには毎日弟を連れて境内で蝉を捕っていましたが、同じころに妻は高校の友人と清水寺へ来ていたそうです。そこで出会っていたらもっと早く結婚できたかもしれません。
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清水からタクシーに乗って五条通りの少し北に入ったところにある「京料理 うをとう」でご飯をごちそうになりました。冷たい茶わん蒸しの上にトマトのジュレの乗った料理はおいしかったです。
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八寸は稚鮎に青梅、八幡巻、鴨のロースト、酢蓮根、みょうがの浅漬け、そら豆。
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椀物はジュンサイと鱧です。今年の初物で、伯母が折角だからと鱧料理をメインにお願いしてくれていました。妻も大好物なので大喜びです。
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鱧の落しです。この店の鱧も美味しかったのですが、お盆時に祖父母に会いに行くと錦の魚屋さんの伯父が最高の鱧を持って来てくれることがありました。これぞ牡丹鱧と言えるような大きな身が花のようでした。もう40年近く前のことですが、その時に教えてもらった生わさびと梅肉を合わせて鱧をいただくのが現在も癖になっています。
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広島の「加茂鶴」の金箔を入れた冷酒が進みます。広島にも「そごう広島店」の仕事で1年の半分くらい出張に行っていたので西条の美味しいお酒はかなり飲みました。
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鮪のお刺身もねっとりと美味しいです。
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熱々の鱧の天婦羅も中はトロトロで外はさっくり。お塩でいただくとお酒が進みます。
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鱧と赤貝とキュウリの酢の物の鉄砲和え(てっぱえ)という酢のものです。母が良く作ってくれたので懐かしいです。
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トマトがあまりに美味しかったので少し切っていただきました。
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鱧の源平焼きを刻んだものが熱々のご飯に乗って、錦糸卵が見えなくなるほど乗せてあります。このご飯も美味しかったです。
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久し振りに伯母と従姉と美味しい食事会でした。タクシーを呼んでもらって、伯母たちは東へ、我々は西に向かいます。偶然ですが丹波口のホテルは近くてよかったです。
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