シニア夫婦のイタリア個人旅行記 2024・№５（ 5日目、ローマ④、フィレンツェ① ）

2024/06/03 - 2024/06/03

この旅行記は、シニア夫婦がイタリア個人旅行をアルバム代りに記録として残すものです。
イタリアは夫婦ともほぼ初心者ですので、珍道中日記としてご覧ください。

今日は午前中にホテル周辺を観光し、昼過ぎにフィレンツェへ移動します。
＊写真はテルミニ駅に停車中の「イタロ」

〔今日の予定〕　
　ローマ ： サンタマリアマッジョーレ教会－共和国広場－サンタマリアデリアンジェリ教会－ディオクレティアヌス浴場跡
【 テルミニ12:55発（イタロ）フィレンツェ14:31着】
フィレンツェ ： 駅前観光案内所－メディチ家礼拝堂－オルサンミケーレ教会－バルジェロ美術館－オニサンティ教会－サンロレンツォ教会

【旅行予定表】
1日目 : 桑園 → 新千歳空港 ⇒ 羽田 ⇒【機内】
2日目 : ⇒ ドーハ ⇒ ローマ【ローマ泊】
3日目 : ローマ【ローマ泊】
4日目 : ローマ【ローマ泊】
5日目 : ローマ → フィレンツェ【フィレンツェ泊】
6日目 : フィレンツェ【フィレンツェ泊】
7日目 : フィレンツェ → パドバ【パドバ泊】
8日目 : パドバ → ヴィチェンツァ → ベネチア【ベネチア泊】
9日目 : ベネチア →【夜行列車】
10日目 : → シュタットガルト → ハイデルベルグ → フランクフルト【フランクフルト泊】
11日目 : フランクフルト → マインツ → フランクフルト ⇒【機内】
12日目 : ⇒ 成田 → 羽田 ⇒ 新千歳空港 → 桑園

エリア イタリア

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

起床後、7時過ぎにレストランへ。
今日も全く並ばずに席に案内された。
メニューは３日間ほぼ同じですが、飲み物、パンをはじめ種類が多いので、３日位なら飽きる程ではなかった。
昨日食べたワッフルが気に入ったので、今朝もパンは止めてワッフルにしました。

今日は昼過ぎにフィレンツェへ向うため、チェックアウトの後荷物をホテルに預けて近場の観光へ出発です。

ウナ ホテルズ デコ ローマ ホテル

先ずはホテルから５分ほどの所にある「サンタマリアマッジョーレ教会」へ。
バチカンの治外法権が認められた特別な大聖堂で、「ローマ四大聖堂」と言われるほど大きくて格調高い教会です。

サンタ マリア マッジョーレ大聖堂 寺院・教会

聖堂に入ると、長い通路と左右の列柱や金色の天井が目に入ります。
事前調査では、この列柱は遺跡にあった柱を移築したそうです。

入口上に丸窓のステンドグラスがあり、これがとてもきれいでした

主祭壇は、フェルナンド・フーガ作の「ブロンズの天蓋」
地下にも祭壇があり、階段で下りることができます

主祭壇の上部は、ヤコポ・トリーティ作「聖母載冠」のモザイク画

主祭壇の地下に安置されているのは「聖遺物箱」
幼いキリストがゆりかごとして使われた馬小屋の飼い葉桶の木片が入っていて、信者の信仰の対象となっているそうです。

ドメニコ・フォンターナが造った「システィーナ礼拝堂」だそうです。
「システィーナ礼拝堂」と言うとバチカンを思い浮かべますが、こちらは教皇の墓があるそうです。

洗礼堂の天井はベルニーニが父親と作った大理石の浮彫で、マリア様が描かれています

こちらも立派な礼拝堂です。
この他にも多くの礼拝堂があってどれも見応えがあり、素晴らしい教会と思います。
テルミニ駅に近いので、少し時間があれば立寄りたい教会です。

「サンタマリアマッジョーレ教会」の見学を終え、裏側へ回ってみました
裏側は正面と異なり、いたってシンプルです

教会の裏手は「エスクィリーノ広場」で、広場中央にオベリスクがありますが、観光スポットはないようです
何のオベリスクでしょうか

テルミニ駅前に拡がる「500人広場」へ向います
広場一帯は工事中のようで、あちこち柵で仕切られていました。
広場の片隅に立つ像は「聖ヨハネ・パウロ２世像」です。

500人広場 広場・公園

更に進むと「共和国広場」と中央に「ナイアディの泉」があります。
中央の泉の回りは「ラウンドアバウト式」の道路となっていて、泉へ行くには、広くて交通量が多く、信号のないの道路を渡る必要があります。
写真の右側の方に色が薄くなった横断歩道がありますが、この泉にあまり魅力はないので行くのはあきらめました。

共和国広場 広場・公園

その先にあるのが「サンタマリア デッリ アンジェリ教会」
入口上部に十字架があるので教会とわかりますが、外観は遺跡そのものです。

サンタ マリア デッリ アンジェリ教会 寺院・教会

中に入ると、外からは想像できないような豪華な空間が拡がり、外観とのギャップに驚きます。
ミケランジェロが設計した教会で、縦と横の長さが同じギリシャ十字形です

大きなパイプオルガンも設置されていました

祭壇画です

天井の丸窓も美しい

次に「ディオクレティアヌス浴場跡」へ行こうと歩くと、立派な建物に行き当たりました。どうやら道を間違えたようです。
後で調べてみると政府機関（経済財務省）が入居している建物でした。

ようやく辿り着いた「ディオクレティアヌス浴場跡」ですが、入口は閉まっていました。どうやら月曜日は休場のようです... ガックリ
暑い中、浴場跡を一周回ったうえ休みとは... でヤル気が一気に消沈です zzz

ディオクレティアヌスの浴場跡 史跡・遺跡

暑い中歩き疲れて『意気消沈』のため、冷たいものが欲しくなりました
駅に戻り２階のショッピングゾーンにある「RINALDINT」へ

二人ともジェラートで休憩です

ホテルへ戻り、荷物をピックアップしてテルミニ駅へ
12:55発 ベネチア行「イタロ」に乗車予定です

テルミニ駅 駅

テルミニからフィレンツェまで「イタロ」のプリマクラス（1等車）を約1.5カ月前に予約、料金は2人で57.8ユーロでした。
イタロにしたのは、予約時に「フレッチャロッサ」より安かったうえ、プリマクラス（1等車）はスマートクラス（2等車）に １人＋8.5ユーロ 程度と安価のためです。これが直前になると倍以上になるので、ある程度見切り発車で買うのも仕方ありません。

テルミニ駅にはイタロやフレッチャなどの特急列車が並んでいました

フィレンツェまで乗る「イタロ」は一番端の１番線から発車です

イタロの編成は、1号車がクラブ（最上級）、2-5号車がプリマ（1等車）、6-11号車がスマート（2等車）の11両編成です。
乗車した2号車の「プリマクラス」は、１＋２席の３列革張りシートで、横幅や前席と十分な余裕があり快適です。

指定された席は車両中央の向い合わせの４人席で、向いは大柄の男性２名でしたが、発車してすぐ空いている席に移動してくれたので余裕でした。
テルミニ駅を３分遅れで出発、しばらくするとスナック菓子とドリンクが提供されます。

テルミニ駅を３分遅れで出発したものの、途中徐行運転や臨時停車が多く、フィレンツェ駅に約30分遅れで到着
この程度の遅れはイタリアでは当たり前のようです

フィレンツェ サンタ マリア ノヴェッラ駅 駅

フィレンツェ駅の発車案内も約30分遅れの表示です

駅を出てすぐ右側に、今日宿泊予定の「ホテル・アンバシアトリ」があります。
ホテルのチェックインは15:00からなので、列車の遅れのお蔭？ ですぐチェックインできました。

C ホテルズ アンバシアトリ ホテル

ホテルの館内図
部屋は「Ａ－37」なので、館内図を見ると「中２階」のようです

部屋は改装直後でしょうか、新しく機能的な感じの部屋で、荷物を拡げるのに十分な広さがありました。
室内には、ベッド３台（ツインベッド＋シングルベッド）、テーブルセット、冷蔵庫、コーヒーマシンがあるほか、バスタブや狭いがシャワー室があり、洗面台も広めでした。

写真はシングルベッドとテーブルセット

このホテルに対する唯一の不満は、ドアを開けるとすぐ『一段下がる』こと。部屋があまり明るくないこともあり、十分注意しないと転倒の恐れアリです。

バスタブも広く新しいが、シャワーカーテンやアクリル板はありません

水回りとシャワールーム
ただシャワールーム入口の扉のゴムが大きくずれていて、キッチリ閉まらず水もれが激しい

部屋にスーツケースを置き、先ずは駅前観光案内所で「フィレンツェカード」を購入します。
このカードは3日間有効で１人85ユーロとちょっとお高いのですが、都度入場料を払わなくて済むし、都度会話する心配も少ないので買うことを決めていました。
元を取れたかわかりませんが、カード提示で予約もスムースに取れたし、都度入場料金や予約料を払う必要がないので、買って良かったと思いました。
フィレンツェには6/3から6/5までの滞在なのですが、休館日や開館時間が日ごと施設ごとに異なるので、訪れる先や順番は予め決めていました。

今日（6/3・月曜）これからの予定は
① メディチ家礼拝堂、② オルサンミケーレ教会（明日のウフィツィ美術館の予約）、③ バルジェロ博物館、④ オニサンティ教会、の４カ所です

先ず「メディチ家礼拝堂」を目指しますが、入ったのは「サンロレンツォ教会」でした。
「メディチ家礼拝堂」は同じ建物の反対側の入口だったので間違えたようです。
この教会も入る予定で、入ってみると立派な教会で見応えありそうだったのでじっくり見ることにしました。
… 早くも（間違えたため）予定変更です

教会内部はブルネレスキが設計し、円柱が高い天井を支えています

サン ロレンツォ教会 寺院・教会

立派な主祭壇です

天井のフレスコ画も見逃せません

小さな絵が組み込まれた礼拝堂

教会内には多くの礼拝堂がありました

きれいな中庭です。
もう少しゆっくり見ていたかったのですが、次の「オルサンミケーレ教会」の閉館時間（17時）が気になり、早急に向うことにしました。

「オルサンミケーレ教会」へ向うのは、明日の「ウフィツィ美術館」の予約を取るためです。
「ウフィツィ美術館」は今日〔月曜日）は休館日なので、明日の予約はここでしか取れません。
教会入口で「ウフィツィ美術館の予約を取りたい」と伝えると、「教会の裏側」を案内され、行ってみると裏口とは思えない立派な入口です。

オルサンミケーレ教会 寺院・教会

入口前には多くの施設名とチケット価格が表示されていて、一番上に「ウフィツィ美術館」の表示がありました。一番下に「アカデミア美術館」の欄はあるものの空欄です。
ポケトークを利用して『ウフィツィ美術館の明日16時頃の予約がほしい』と伝えると、希望通り『16:00のチケット』が渡されました。（明日・火曜日の開館時間は21:30迄延長のため、夕方以降の方がゆっくり見ることができるはず、の思惑です）
フィレンツェに来て「ウフィツィ美術館」は外せないので、これで一安心です。

こちらの看板には、バルジェロ美術館やメディチ家礼拝堂などの表示があります

無事「ウフィツィ美術館」の予約ができ、次に向ったのは「バルジェロ博物館」
ここの閉館時間は通常14:00ですが、月曜日（今日）のみ19:00迄のうえ、明日火曜日は休館日、とあれば今日行くしかありません。
街中にありますが、以前は行政長官の館だったそうで、宮殿のような建物です。

バルジェッロ国立博物館 博物館・美術館・ギャラリー

入館すると中庭に出ますが、内部も重厚な造りです

館内には多くの部屋があり、それぞれに彫刻や絵画、レリーフなどが展示されているのですが、この部屋（代表委員会の間）には特に多くの有名作品が展示されていました。
… ですが、人はほとんどおらずガラガラです。

ドナッテロの「ダビデ像」（右）と「聖ジョルジョ」（左）

ドナッテロの「はりつけ」

ベロッキオの「ダビデ像」

サン・ジョヴァンニ洗礼堂の門扉製作にあたり、「イサクの犠牲」をテーマに競わせた、左・ロレンツォギベルティ、右・フィリッポブルネレスキの作品が並んで展示されていました

ドナッテロ作「マルゾッコ」のオリジナル
シニョーリア広場にレプリカが展示されています

ドナッテロの「ダビデ像」
この部屋には有名作品が多数展示されているのに、人はほとんどおらずガラガラです
きっと月曜日の開館時間延長のためでしょう。

一通り見学を終えて１階に戻ってきました。
１階はイベントの準備中でしたが、良く見ると回廊にバルトロメオの「大広間の噴水」が無造作？ に展示されていました
この作品はベッキオ宮殿の五百人広間に飾る予定で作成されたが、ピッティ宮殿に置かれた後にバルジェロ博物館に来たそうです

「バルジェロ博物館」をゆっくりじっくり見たため、今日予定していた「オニサンティ教会」や「サンロレンツォ教会」はすでに閉館時間を過ぎているためあきらめ、夜でも観光できる「シニョーリア広場」や「ドゥオモ広場」を見て帰ることにしました。

帰り道に立派な建物が目に付いたけど、ここは何だろう？
近寄ってみると「ゼフィレッリ博物館」でした

入口に「今日はコンサート実施」の案内が ...
なので入るのはは止めました

多くの彫刻が並ぶ「シニョーリア広場」は野外美術館のようです
これはアンマンナーティの「ネプチューンの噴水」

シニョリーア広場 広場・公園

ジャンボローニャ・コジモ１世騎馬像

ドナッテロの「マルゾッコ」（ただしレプリカ）
オリジナルは「バルジェロ博物館」に展示されていました

ドナッテロの「ユディットとホロフェルネス像」

パンディレッリの「ヘラクレスとカークス像」

ランツィの回廊には、チェッリーニの「ペルセウス像」などの銅像が並んでいます

ランツィの回廊 (ロッジア ディ ランツィ) 博物館・美術館・ギャラリー

「シニョーリア広場」に面した「ベッキオ宮」の壁にあるこの絵は、「ミケランジェロの落書き」と言われています

帰り道に通ったのは「レプップリカ広場」
1895年に既にあった市場などを整理し、新たに作られた広場です。
そのためでしょうか、広場には噴水やオベリスク、銅像などはありません。

レプッブリカ広場 (フィレンツェ) 広場・公園

移動式のメリーゴーランドが設置されていました

ホテルへの帰り道に「ドゥオーモ広場」を通ります。
「サン・ジョヴァンニ洗礼堂」には周囲の建物の影がクッキリと映っていました。

観光コースの途中にあるのでこの広場は何回か通りましたが、朝昼夕で日の当り方が変わり、異なる美しさが楽しめます。

サン ジョヴァンニ洗礼堂 (フィレンツェ) 城・宮殿

「サン・ジョヴァンニ洗礼堂」の東側にあるギベルティ作の扉は、ミケランジェロが「天国への扉」と呼んで賞賛したことで有名です。
この扉の前はいつも大混雑ですが、夕方に訪れた時はあまり人がおらず、ゆっくり見ることができました。

並んで立つ「ドゥオーモ」と「ジョットの鐘楼」
それに「サン・ジョヴァンニ洗礼堂」の影がクッキリと映り、面白い写真です

ドゥオーモ (フィレンツェ) 寺院・教会

ホテルへの帰路に、サンタマリア・ノヴェッラ駅からすぐの所にある「サンタマリア・ノヴェッラ教会」があります
駅の反対側が正面で、緑色と白色の大理石で造られ、上部の丸窓がアクセントとなり、手前の花壇と共に見る教会は美しく荘厳な姿です。
既に閉館のため、美しい外観だけ楽しみました。

サンタ マリア ノヴェッラ教会 寺院・教会

サンタマリア・ノヴェラ駅側から見た「サンタマリア・ノヴェラ教会」
本日はこれで終了です

明日は朝からフィレンツェの街歩きです（№６ に続きます）