シニア夫婦のイタリア個人旅行記 2024・№12（ 11,12日目、ドイツ②、後 帰国 ）

2024/06/09 - 2024/06/10

この旅行記は、シニア夫婦がイタリア個人旅行をアルバム代りに記録として残すものです。
イタリアは夫婦ともほぼ初心者ですので、珍道中日記としてご覧ください。

イタリア旅行11日目は、フランクフルトからの帰国便（19:50発）までの時間に、マインツへ行くことにしました。
＊写真は、聖シュテファン教会の主祭壇

【旅行予定表】
1日目 : 桑園 → 新千歳空港 ⇒ 羽田 ⇒【機内】
2日目 : ⇒ ドーハ ⇒ ローマ【ローマ泊】
3日目 : ローマ【ローマ泊】
4日目 : ローマ【ローマ泊】
5日目 : ローマ → フィレンツェ【フィレンツェ泊】
6日目 : フィレンツェ【フィレンツェ泊】
7日目 : フィレンツェ → パドバ【パドバ泊】
8日目 : パドバ → ヴィチェンツァ → ベネチア【ベネチア泊】
9日目 : ベネチア →【夜行列車】
10日目 : → シュタットガルト → ハイデルベルグ → フランクフルト【フランクフルト泊】
11日目 : フランクフルト → マインツ → フランクフルト ⇒【機内】
12日目 : ⇒ 成田 → 羽田 ⇒ 新千歳空港 → 桑園

エリア マインツ(ドイツ)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

昨日からホテルでゆっくりでき、体力もだいぶ回復したようなので、日本へのフライト迄の時間にマインツへ行くことにした。
ホテルをチェックアウトし、荷物を預けて出発です。

シェラトン フランクフルト エアポート ホテル アンド カンファレンス センター ホテル

マインツへはフランクフルト空港ターミナルの地下にある「フランクフルト空港近距離駅」からＳバーンに乗る予定ですが、列車のチケット売場が見当たらないまま下の階へ行くと、ホームにチケットの自販機があります。
ここでマインツ迄の往復二人分を買おうと手間取っていると、初老の方が親切そうに行先を聞いてきたので「マインツ迄２人」と答えると、自販機を操作してグループ券（20.6ユーロ）の画面へ進みました。
単にマインツ往復二人分を買ったら確か 20ユーロ弱 のはずなので、グループチケットの方が若干高いのだが、差は少額なのでそのまま買うことにしました。

フランクフルト空港近距離駅 駅

Ｓバーンに乗り約40分、マインツ駅に到着。
駅を出て振返ってみると、中央駅のような立派な駅舎でした。
そもそもマインツは、マインツ大司教（ドイツにおける最高位の聖職者）の地として栄えたそうなので、駅舎が立派なのも頷けます。

マインツ中央駅 駅

駅前からトラムの線路沿いに中心部の方へ歩くと、いつの間にか「シラー広場」に。
広場の入口に立っていたのが、ベートーベンの第九番「歓喜の歌」の作詞者として有名な「シラーの像」です。

シラー広場にある彫刻で、「踊る少年」と言うらしい

その先は木々と花々に囲まれた公園のような広場で、広場の周辺にはカフェやレストランが並んでいます
時間があればここでゆっくりしたいな、と思いながら先へ進みます

シラー広場 広場・公園

これもシラー広場にある彫刻で、Fastnachtsbrunnen （カーニバルの泉）と言う、ちょっと不思議な形をした噴水です

Fastnachtsbrunnen 観光名所

Fastnachtsbrunnen （カーニバルの泉）を良く見ると、様々な格好をした人物や動物、月や星などが、細かい所まで表現されていました

「シラー広場」からルートビッヒ通りを、大聖堂へ向って進みます
通り沿いにも小公園や彫刻が点在していて、歩いていても楽しませてくれます

これは、DETROMMLER（ドラマー）
グリム童話に出てくる「太鼓叩き」の像だそうです

グーテンベルク広場にある「グーテンベルク像」
マインツ生まれで活版印刷の発明者として知られています

グーテンベルク広場 広場・公園

これは、ST．BONIFATIUS（聖ボニファティウス）像
ドイツにキリスト教を伝えた宣教師で、ドイツの守護聖人だそうです

大聖堂の前に拡がる「マルクト広場」
広場を囲むように、ドイツらしいカラフルな建物が並んでいます

マルクト広場（マインツ） 広場・公園

マルクト広場の中央に建つ、Heunensaeule（ほいねん柱）
不思議な彫刻のように見えますが、ヴィリギス大聖堂の再建のためにに作られた歴史的な砂岩の柱で、大聖堂建設以前に作られた古いものだそうです

Heunensaeule モニュメント・記念碑

マルクト広場にあり「マルクトブルネン」と言う大きな井戸で、1526年マインツ大司教のブランデンブルクが市民に寄贈したものです
ドイツで最も古く、最も美しいルネサンス様式の噴水と言われています

マルクトブルネン 建造物

マルクト広場から見る「大聖堂」
マインツ大聖堂は、トリーア大聖堂、ケルン大聖堂と並び、ドイツ三大大聖堂と称される格式高い教会です
写真の右の塔の下あたりに入口がありましたが、「今日（日曜日）の見学は 13:00から」とあり、入ることはできなかった

大聖堂（マインツ） 寺院・教会

マルクト広場に面して「観光案内所」がありました

観光案内所でマップをもらおうとしたのですが、今日・日曜日はお休みでした

大聖堂沿いに歩くと、リープフラウエン広場にある「ナーゲルソイレ」、和訳すると「釘柱」だそうですが、何のモニュメントでしょうか

リープフラウエン広場（マインツ） 広場・公園

「リープフラウエン広場」にある大聖堂のミニチュア

ここは大聖堂の主祭壇の裏側のようです

大聖堂沿いにぐるっと回ってみます

「キルシュガルテン」は旧市街の中でも歴史的な地区で、中世の趣を色濃く残しています
広場を囲んで木組みの家が並んでいて、ドイツらしい町並みです

キルシュガルテン 散歩・街歩き

広場の噴水やモニュメントが中世の雰囲気を出していました

モニュメントの先端

この先「聖シュテファン教会」へ向いますが、道がわからなかったので地元の方に「シュテファン教会」と聞いたのですが、知らないようです
それとも発音が悪かったのかも …
それでもなんとか辿り着いた「聖シュテファン教会」です

聖シュテファン教会 寺院・教会

入口に「 Sonntag 12 - 16:30 Uhr」と表示があり、今日・日曜日の見学は午後からです
さすがにこれだけは事前に調べてあったので、マインツ観光の最後にここへ来ることにしたのです

聖シュテファン教会の中に一歩踏み入れると、ブルーの光に包まれた美しい空間が拡がっています
その青い光の中に、高い天井とアーチ状の柱がくっきり映り、美しい一面です

聖シュテファン教会の主祭壇
シャガール晩年の作品だそうで、90から97歳（1978～1985年）の時に作られたステンドグラスです

パイプオルガンもブルーに包まれていました

ひっそりと礼拝堂がありました

聖シュテファン教会の中庭
なんとなく落着いた雰囲気が感じられます

聖シュテファン教会中庭の風景
中央は井戸でしょうか

聖シュテファン教会とシャガールブルーをたっぷり堪能し、帰る前にもう一度主祭壇に

駅への帰り道、ちょっと休憩がてらスイーツでも...
で立寄ったのが、シラー広場に面している「カブール」というお店

メニューを見ると、「アップルパイ」がウリのようです

アップルパイとコーヒーを注文、なかなか美味しいアップルパイでした

マインツの街角には、Mainzelmänchen（マインツェルメンヒェン）というキャラクターの信号機がありました
楽しい遊び心です

マインツのキャラクターだそうですが、オバサンにも見える？（失礼）

人も自転車も「止まれ」の信号機です
他では見なかったのでオリジナルでしょうか

マインツ観光を終えて中央駅まで戻ってきました

マインツ中央駅 駅

次のフランクフルト空港へ向うＳバーンは、15:02発です

15:02発Ｓバーンの電車が到着、マインツからフランクフルト空港駅へ戻ります

Ｓバーンをフランクフルト空港駅で降り、ホテルで荷物を受取った後、ＪＡＬが出発するターミナル２へ
ターミナル間の移動は「スカイライン」を利用する方法もありますが、今回は「空港内連絡バス」を利用しました
ただバスは混んでいるうえ座ることができず、曲がりくねった道が多く、大きな荷物があったのでちょっと辛かった

フライトは19:45発だが、17時頃にカウンターへ行くと既にチェックインが始まっていました
なお預けたトランクは同じＪＡＬなので、フランクフルトから千歳まで送ってほしかったのですが、便が〔フランクフルト→成田〕と〔羽田→千歳〕で同一空港ではないので。成田で一旦引取り羽田で預け直しをしなければなりません

チェックインの後、出国審査場へ

フランクフルト国際空港 (FRA) 空港

出国審査を無事通過すると、目の前に DUTY FREE SHOP（免税店）があり一応店内でお土産品を見ますが、ほとんど FREE（買わずに素通り）でした
むしろ写真のこのお店（TRIPIDI）の方が買いたい物がありました

サクララウンジへ行くと、席は80%以上埋まっていましたが、テーブルが小さい２人席を確保した後、お目当てのカレーを頂きます
フランクフルトのサクララウンジでは、ＪＡＬカレーはセルフではなくドイツ人と思われるスタッフが盛り付けてくれます
せっかくフランクフルトに来たのだから「フランクフルトソーセージ」を追加してもらいました

サクララウンジ (フランクフルト国際空港) 空港ラウンジ

ＪＡＬ408便、フランクフルト発成田行のチケットです
使用機材は B787-9、座席（SEAT）は最前列の『 １Ｇ 』です
もしかしたら「ファーストクラス」かも？

最前列の『 １Ｇ 』席へ行ってみると、残念ながら？ ビジネスクラスでした
元々この便にはファーストクラスがない機材、と座席指定時にわかっていたのだが、機材繰りなどがあればラッキーなのだが... と淡い期待も虚しく『 １Ｇ 』席へ
シートは横４列の『ＪＡＬＳＫＹ ＳＵＩＴＥ 』で、中央の２席で妻と隣合わせです

座席の写真はＪＡＬのページから頂きました
行きは『ＪＡＬＳＫＹ ＳＵＩＴＥ Ⅲ』だったので違いが良くわかります

出発後しばらくして食事の時間です
行きが「洋食」だったので、帰りは「和食」を頼みます
前菜盛り合わせは見た目もきれいですが、少し前にカレーライスなどを食べたため、あまり箸が進みません

続いて出てきた「台の物」
あまり食欲がなく、ほとんど残してしまいました
→ この時は自覚がなかったのですが、やや熱もあり体調不良だったのが原因かも

和食のデザート
こういう物は別腹のようで、全て食べてしまいました

食後少しして体調不良を自覚し、ＣＡさんに「カゼ薬はないか」と聞くと、「解熱剤はあるがカゼ薬は無い」とのことでした
食事後は、満腹と疲れと体調不良が重なり、ほとんど眠りについていました
他にやることもなかったけどね

体調不良に加えて疲れと寝不足もあり、1回目の食事以降ほとんど寝ていたが、到着3時間ほど前に目が覚めると、だいぶ回復したようです
空腹を感じたのでアラカルトから「ラーメン」を頼むと、醤油味のあっさりスープのラーメンが運ばれてきました
スープは美味しかったが、具は少量のネギのみでちょっと寂しかった
これで空腹も治まり、体調も良くなれば良いのだが...

しばらく画面を見ていなかったがふと位置情報を見ると、もう北陸上空を通過中で成田空港はもうすぐです

成田空港へは曲がりくねった航路で進入します

到着後、入国審査、税関などを難なく通過、ビジネスクラスだからでしょうか、預けた荷物も早々に出てきて到着ロビーへ
到着ロビーの到着案内板には、フランクフルトからのＪＡＬ便はちょうど真ん中あたりで、定刻 16:00着が、変更時刻 16:01着となっています
たった１分なら「定刻」としたらいいのに... と思いましたが、こんな細かい所も日本らしい

成田国際空港 空港

到着ロビーで WIFI を返却し、乗継ぎの羽田空港へ向うためリムジンバスのチケット売場へ行くと、次の羽田空港行は、16:45発です
飛行機の停止（到着時刻）が 16:01なので、入国審査、荷物受取、税関、WIFI 返却を経てここまで約40分でした

成田空港からリムジンバスに乗り羽田空港へ
大きな荷物があるので羽田空港直行は確かに便利ですが、１人 3,600円はちょっと高い！ と思う

エアポート リムジンバス 成田空港線 (東京空港交通) 乗り物

羽田空港に18:10頃到着
新千歳空港行は成田着が遅れるかも！？ を見越して「羽田 20:45発 531便」を予約したが、まだ2時間半ほどあるので搭乗カウンターで「羽田 19:45発に変更してほしい」と依頼したが、渡された搭乗券は「20:45発531便」のままです
再度「羽田 19:45発に変更してほしい、と言いましたよね！」と言うと「すみません」の言葉もなく、無言のまま「19:45発529便」のチケットを渡された
カウンターのスタッフは「研修中」のプレートがあったが、すぐ横でベテランらしき人が終始見ていたのたが …
文句も言わずに渡されたチケットを持ってラウンジへ行くと「この搭乗券ではラウンジを利用できません」だと
どうやら先ほどのカウンターで再発券時に『乗継ぎの入力ミス』が原因と思われるが、成田までのビジネスクラスの搭乗券を見せると「入室ＯＫ」となった

18:30頃なのに、羽田空港のサクララウンジはガラガラでした

羽田空港国内線ラウンジ 北ウィング (サクララウンジ) 空港ラウンジ

国内線のラウンジは、飲み物の種類は豊富ですが、食べる物は残念な限りです

ラウンジでは、飛行機を見ながらゆっくりできる席もあるのが魅力です

マッサージ機があったので利用させて頂きました
長距離フライトの疲れも少し和らいだけど、ぐっすり寝てフライトに遅れたら大変です

新千歳行529便は定時（19:45）出発予定です
座席は『 18A・クラスＪ 』です

羽田空港 第1旅客ターミナル 空港

14時前に成田着の機内で食べたラーメン以降食事をしていなかったので、羽田空港で買った「空弁」を機内で食べたりしていたので、最後のフライト「羽田発新千歳行」の約1時間30分があっという間でした

新千歳空港に無事到着、ＪＲで桑園まで乗り、疲れ果てて帰宅です
体調不良もあり、帰宅後数日は「もう海外旅行は止めよう」と思ったものの、1週間もしないうちに「さて、次はどこへ行こうかな？」
これが旅行の魅力ですね

新千歳空港 空港