『青春18きっぷ』で行く、山陰本線の旅 Ⅰ【日本一危ない国宝＆世界屈指のラドン温泉】 2024年 4月

2024/04/01 - 2024/04/01

最近は、単発利用の『青春18きっぷ』の旅でした。

久しぶりに5回分をまるまる使う旅程で計画。
先ずは、近場から…と思い、山陰本線の旅を考えたものの。。
京都から下関までの山陰本線…結構ぷつぷつと切れており…しかも、乗り継ぎに２時間以上という時間帯も多く… 観光もしながら、乗り継いでいくとなると結構ハード。。しかも、出来れば行った事ない所でとなるとハードルは更に上がります。

旅程を考えながら、何度中断したことか。。
試行錯誤の末、何とか今回の旅程で収まりました。

それでは、第一日目、18きっぷは福知山から倉吉の利用。
観光としては、三朝温泉の街歩きと、日本一危険なお寺 三徳山三佛寺への参拝です。
ここは、【六根清浄と六感治癒の地】ということで、日本遺産第一号に認定された場所だそうです。

エリア 三朝温泉(鳥取)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

只今 am6:00前

福知山駅 駅

早朝なので、人も少ないと思っていたのに、結構人が多いと思っていたら、皆さん京都方面へ向かうこの特急がお目当て。

私が乗る反対方面への山陰本線の車両は、古い車両で、ホームには今のところ私と入線待ちの運転手さんのみ。。

JR山陰本線 乗り物

対面の座席で、トイレも和式

2両の車両に二人ずつ乗りました。
想定通り、人が少ない内に、朝ご飯食べちゃいます。

晴れの予報ですが、市内でも朝霧が出ております。

最近は朝ゆっくりだったので、久しぶりの早起き。。
起きれなない様なら、お化粧も車内でするつもりでしたが、何とか起きれたので… ^δ^

幻想的な車窓の風景

夜久野の辺りは山の中なのかな。。
すっかり暗くなりました。

霧の真っ只中

山を降りて来たら、晴れて来ました。

梁瀬駅

梁瀬駅 駅

江原駅

江原駅 駅

豊岡は少し都会です。^^
ここで最初の乗り換えをします。

私が小さな頃は、大阪環状線はこの色だったので、少し懐かしいです。

豊岡駅 駅

先程の車両よりは少しマシ？！
先程の列車の終点は二つ先の城崎温泉ですが、この先へ続くこの汽車が豊岡発なので、座席確保の為にも豊岡で乗り換えました。

玄武洞がみえていますが。。
渡し船は？！

玄武洞公園 自然・景勝地

前は駅のすぐ前に渡し船の小屋かあったけど。。
今は渡し船ないのかな？ 見当たらない…
玄武洞の隣には建物が出来てるみたいやし。。

玄武洞駅 駅

円山川沿に堤防みたいなのが出来てるし。。
又今度調べてみよう。。

竹野は北前船の里やったのか。。

竹野駅 駅

海が見えて来ました。

柴山駅のこのホームは、もう、ちょっと危険やね。。
（使ってないみたいでしたけど…）

柴山駅 駅

桜が綺麗。。

香住駅 駅

この辺り香住駅の付近だと思われます。

鎧駅
朝ドラ『ふたりっ子』のロケ地ですね。

鎧駅 駅

そして、いよいよ余部鉄橋を渡ります！

余部鉄橋(余部鉄橋空の駅) 名所・史跡

現在の鉄橋

ホームに降りると
古い鉄橋も見られるそうですが。。
今は、先を急ぐので、帰りに寄れたら。。

餘部駅 駅

久谷駅
桜が奇麗でした。

久谷駅 駅

浜坂駅に到着！
ポケモン？！列車？！

乗り継ぎに小一時間あるので、外に出て

駅近の喫茶店で、モーニングのお昼
中々豪華なモーニングでした ♪ @550円

明日、春場所の力士たちが浜坂を訪問するらしく、お店の方と常連さんの会話はその話題で持ち切り。
貴景勝が来ないと残念がっておられたのが印象的でした。
ここで改めて、浜坂は兵庫県なのだと認識しました。（貴景勝は兵庫の出身でしたね）

喫茶 Canon

浜坂駅には

浜坂駅 駅

足湯もあります。

駅前のお店では、新鮮なイカ ♪

浜坂温泉と湯村温泉の玄関口なんやね。
湯村温泉は我が家から行くなら、八鹿駅が最寄り駅なので新鮮でした。

鳥取は向かう列車は、先程のポケモン列車でした。

岩美駅
アニメの聖地だと聞いた記憶

岩美駅 駅

福部駅
この駅も素敵な雰囲気でした。

福部駅 駅

あれは、鳥取城よね？！
寄りたい気持ちもあったけど、後の予定を考えると時間的に無理と諦めた行程のひとつ。
桜が見えなかったので、穏やかに諦められました。

鳥取城跡 久松公園 名所・史跡

向かいのホームに、コナン列車！

あっコレ、前に来た時にも見たなぁ。
お祭で使われる傘だったよね。。

鳥取駅 駅

乗り換えのホームに上がると、特急もコナン！

特急 スーパーまつかぜ 乗り物

乗ってきたポケモン列車も未だそこに。。

コナンの作者が鳥取出身だとか。。

ここも、候補に入れてた中国庭園。
結構大きくてビックリ！

中国庭園燕趙園 公園・植物園

なんかアニメついてますね、鳥取県。

明るくて綺麗な駅舎です。

倉吉駅

倉吉駅 駅

『打吹童子の物語』とありましたが、天女の羽衣のようなお話しでした。
お倉とお吉という子どもを儲けたようですが。。
これが、倉吉の由来なのかと。。

バス乗り場を確認して

時間があるので、少し駅のお店を覗きます。

くらよし駅ヨコプラザ お土産屋・直売所・特産品

購入したのが、おやつと白バラコーヒー牛乳
白バラは、関西のコンビニやスーパーでもよく見かけますが、こちらが本場ですものね。^^

誰もいなかったので、バス待ちのベンチでシュークリームとコーヒー牛乳頂きました ♪

三徳山行のバスに乗ります。
倉吉の路線バスは、今日使ったのは日ノ丸自動車ですが、後日乗った日本交通もＩＣカードなどは使えず、現金のみ。両替も1,000円札までです。

天神川を渡り

20分ほどで到着。
ホテルの真ん前が停留所で助かります。

三朝温泉 三朝館 宿・ホテル

それでは荷物を預けて、早速GO！

ホテル前の『かじか橋』

桜が見事でした ♪

清流も美しく、爽やかです！

カジカだね。。

この足湯が橋の中央にあります。
4月から足湯再開とのこと。

かじかの湯 温泉

遊歩道を歩き

温泉街の中心部の方へ

三朝橋

三朝橋 名所・史跡

この辺りが三朝温泉の中心街です。

そして、ここが有名な河原湯の様です。

河原風呂 / 足湯 河原の湯 温泉

今のところどなたも入っておられず、撮影出来ましたが、滞在中他のタイミングでは、必ずどなたか入っておられました。

って、流石に男性ばかりですけど。。
本当にここで、普通に入ってました。

足湯・飲泉「薬師の湯」

薬師の湯 温泉

すーはー温泉とは、所謂サウナですね。。

天然ラドン熱気浴泉 すーはー温泉 温泉

ここの桜も見事。。

大きな木に囲われてるのは

三朝神社
こじんまりですが、厳かな雰囲気は漂っていました。

三朝神社 寺・神社・教会

株湯は三朝温泉発祥の地。
楠の古木の根元から湧くこの源泉は、今も現役。
六感治癒の湯とは、
聴：渓流のせせらぎや下駄の音の心地よさ
観：昭和風情を残す町並みや登録有形文化財
大綱引きジンショを体験することで童心に帰る
味：山菜や栃餅、古酒などの地産品を食し、食文化の豊かさに触れる
触：温泉療法、昭和文化に触れる
香：入浴時の湯の香りに心を癒す
心：現代湯治によるココロとカラダの休養
という事だそうです。

株湯 温泉

ここは飲泉湯で、地元の方らしきが大きなボトルに詰めておられました。
この「飲泉」は、体の中を清らかにすると言われ、医療効果としても利用されているそうです。

隣には足湯もあります。

足湯前には、発見のエピソード「白狼伝説」の像があります。
平安時代、源義朝の家来である大久保左馬之祐が、年老いた白い狼に出会い、一度は弓で射ようとしたものの見逃してあげることに。その夜、左馬之祐の夢に妙見大菩薩が現れて、白い狼を助けたお礼に温泉の場所を教えてくれたと。。
以後、救いのお湯として、村人たちの病を治したと伝わっているそうです。

そのすぐ側にある、三朝車庫前から路線バスに乗ります。

バス待ちの間に、消防車やパトカーやらが走っていきます。
小さな集落だからでしょうか。。『どこどこの△△さん宅で火災発生』と個人情報大公開で走って行きます。。
こちらの消防団もいざという時に備えて、待機とのアナウンス！
消火に協力する必要があるかもしれないからか。。

コレから向かう方面なので私も心配でしたが、バスが来るまでに『鎮火』と又アナウンスが流れて一安心。
ボヤで、大事にはならなかった模様。。
良かった。。

では、気を取り直して、出発！

忘れずに、整理券とったもん！

カメラ出してる間に通過気味ですが、鳥居です。

三徳山参道入口の次のバス停、三徳で下車。
こちらからの方が近いとの情報だったので、下車したのですが、ココ？っていう感じで少し驚きました。

ここから上がって行って下さい。

途中には、可愛らしい花やベンチも置いてくれてます。
優しい ♪

フランス語で話してた三人が登って行きます。
出立からして、山頂まで行かれるつもりなのは間違いなさそう。。

私は、本堂までしか行きませんが、ここで拝観料を納めます。

塔頭寺院 が両側に数軒あります。

兎に角、階段をずっと登って行きます。

塔頭の一軒に、こんなに長い念珠がぶら下がっていました。

そして、又階段。。

宝物殿の上に

本堂が見えて来ました。

お大師さん

苔生した毘沙門天

元気な苔に、水琴窟の涼やかな音 ♪

本堂前で写真を撮ったりしていたら

お寺の方が、『初めてですか？』と声を掛けてくれました。
『そうです』とお返事したら、『ここから三つ目のお堂が見えます』と教えてくださいました。

三佛寺 寺・神社・教会

拡大したのがコレ、地蔵堂

三佛寺地蔵堂 名所・史跡

『もう一つ手前のお堂、文殊堂はこちらから。。』
と、明らかにこれから登山しないとわかった出立ちなので、親切に教えてくれました。

三佛寺文殊堂 名所・史跡

さっきから聞こえてたのは、あなたですね。。

本堂にも入って良いとの事だったので、

お邪魔しました。

三徳山開山から1300年すべての始まりは「蓮の花びら伝説」
役行者が「神仏のゆかりのあるところへ落としてください」と落とした3枚の蓮の花びらのうちの1枚が三徳山に舞いおりた。
これがここにお堂が立てられることになったきっかけ。。

三徳山で培われる六根清浄とは、
耳：道中、鐘楼堂での鐘音、読経で心を鎮める
眼：国宝投入堂の圧倒的な存在感。原生的な自然林と一体化した建造物群。蔵王権現像を中心とした宝物群
舌：精進料理を食し、命を頂くことを見つめ直す山菜や栃餅、豆腐といった地産地消で食文化の豊かさに触れる
身：体を使った行者道参拝による心地よい疲労
鼻：お香、石楠花の香で心を鎮める
意：修行の果てに辿り着く投入堂拝観で心の浄化
とのこと。。

膝痛発症中のazuraは、はなからご遠慮させて頂くつもりでしたが。。

日本一危ない国宝を拝見するために、ここでトイレと受付を済ませて、さぁ出発！
という方が結構いらっしゃいました。
もう、14:00を過ぎていますし、往復約2時間は必要とのことなので、下山時間に間に合いますように…と他人事ながらお祈りしました。

境内をもう一回りして

宝物館に寄り、降りる事にします。

三つ目のお堂は入口の拝観料をお支払いした場所からも見えるそうです。

下まで降りて、バスの終点、三徳山車庫の方へ向かいます。

投入堂の遥拝所があるそうなので

そちらに向かいます。

肉眼で見たのが、こちらです。（といっても、カメラ最大の望遠〈4倍〉ですが）
望遠鏡待ちの方が二組ほどおられました。

三佛寺投入堂 名所・史跡

この望遠鏡で覗いたのが

こちら。。
ここから見ていても、怖いです。。

水仙が良い香りを漂わせています。

終点の三徳山駐車場から、再びバスに乗ります。

恋谷橋

恋谷橋 名所・史跡

ここにもカジカがいます。

キュリー夫人の像がある

キュリー広場
舞台があり、イベントも可能な広場です。

三朝温泉はラジウム温泉なので、キュリー夫人とはラジウム繋がりの様です。

キュリー広場 名所・史跡

おしゃれなお店でおやつを購入 ♪

三朝ヨーグルト グルメ・レストラン

懐かしい、射的場。
昔、氏神様の夏祭りでよく露店が出ていました。

三徳川、本当に綺麗な川です。

温泉街内唯一のプチスーパー、SHINDOに立ち寄り

古い旅館もあり、風情のある町並みです。

ホテルに戻って来ました。

三朝温泉 三朝館 宿・ホテル

チェックインして

お部屋へ。

ベッドがあったので、嬉しい ♪

一人には充分広く

お部屋からも、桜と三徳川が見えます。

トイレと

お風呂は別でした。
お風呂は大浴場へ行ったので、利用せず。

古さは感じるものの、お掃除は行き届いていて問題無しでした。

浴衣は、購入するなら絶対選ばないような物をチョイス、少し冒険しました。

それでは、早速

大浴場へ向かいます。

庭園風呂と呼ばれる、お庭に面した素敵なお風呂でした。

女性のお風呂には、薔薇風呂もありましたよ ♪

結局、出発までに何度も利用させてもらいました。
翌朝は、男女お風呂が入れ替えになっていました。

お部屋付けのお菓子は、山陰名物の「因幡の白兎」

プチスーパーで買った『20世紀梨のチューハイ』と、三朝ヨーグルトで購入した『ヨーグルトバターサンドクッキー』とシーズニングの『いちごのヨーグルト』
其々、お風呂上がりの湯冷しで頂きました ♪
美味しかった！

夕日が沈んで行くところを眺めながら寛ぎ。。

お食事前に少しだけ

又外にも出てみました。

三朝館の前が桜一番咲いていました。

ロビーにも、生花の良い香が漂ってました。

山陰らしい飾り物、綺麗な手毬

ロビーの各所も趣きがあります。

お楽しみ夕食は
【前菜】烏賊の沖漬け、季節のお寿司、あご焼き板、大山鶏の香草焼、長芋とがごめ昆布の和え物
【台の物】鳥取和牛のとろたますき焼き（地元養鶏場の新鮮卵と長芋とろろと共に）
【お造り】栄螺、鰤、サーモン、鮪、甘海老（地元醸造本舗のたまり醤油で）
【食前酒】梨ワイン（二十世紀梨100％）
【冷し鉢】特選野菜の冷し鉢
お酒は、スタッフのお姉さんがお勧めして下さった、鳥取県最高の酒米「強力」を使った『鷹勇』きりりと軽やかな口当たりで美味 ♪

【蓋物】季節の一品
【焼き物】ノドグロの柚庵焼
【蒸し物】今市たまごの茶碗蒸し
＊【台の物】鳥取和牛のとろたますき焼き（地元養鶏場の新鮮卵と長芋とろろと共に）
【お食事・留椀・香の物】三朝コシヒカリ特選米・地元味噌の赤出汁（老舗楠城屋の伝統味噌）・日替わり三種盛
【甘味】フルーツプリン

基本会席でお願いしましたが、お腹いっぱいになりました。
ご馳走様でした。

ライトアップもされてたので、食後も少し散策

星も沢山見えました。

明日に備えて、早目に就寝します。
六根清浄と六感治癒、人と自然が融合する日本独自の自然観、堪能させてもらいました。

おやすみなさい。。