初めての小浜、海と都をつなぐ若狭の往来文化遺産群　2021年 9月

2021/09/20 - 2021/09/20

小浜は大阪から公共交通機関で行くとなると意外と遠いんです。
以前は高速バスがあった様ですが、現在は無くなっています。

お盆に福知山へ行くついでに『青春18きっぷ』を使って日帰り旅行に行くつもりでしたが、連日の大雨の予報に福知山行き自体を取り止め。

仕切り直して9月のシルバーウィークに行く事にしました。
8月の時点では福知山へ戻り、翌日以降次の予定も考えていましたが、今回もまだ緊急事態中であった為、シルバーウィーク5連休になる様に休暇をとりましたが、最小限の目的のみで帰宅する事にしました。

駆け足の小浜観光でしたが、海が綺麗で久々の旅行気分に少しワクワクしました。

エリア 小浜・若狭(福井)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 自転車 JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

本日もコンビニサンドの朝食を頂き

舞鶴線に乗り

福知山駅 駅

福知山駅を出発します。

今朝も雲が多い… 土曜日からずっと、丹波・但馬など他のこの辺りの地域に比べて、福知山は雲が多めな気がします。。

土師川、光秀が明智薮を築いた川です。

山の手前に低い雲。。面白い景色 ^^

綾部の辺り、山の上に見えるのはお城かな？！

彼岸花が真っ赤です。。

１時間弱で東舞鶴駅に到着。
同じホームに次の電車が待機していました。

東舞鶴駅 駅

小浜線に乗り換えます。

ICOCAが使用出来る駅とそうでない駅があるので、北近畿の旅は少し不便です。

コンビニスウィーツで朝のおやつ。^^
安納芋の大福です ♪

青郷駅
観光案内所が併設されている駅で、入口でスタッフの方が列車から降りてくるお客さんを出迎えていらっしゃいました。

青郷駅 駅

若狭本郷駅
観たことあるなぁと思ったのは、大阪の花博で風車の駅の駅舎だった建物と機関車の義経号のレプリカ。
この辺りは海水浴場などが多い為か、JRの駅舎は観光案内所併設で駅舎もなかなか素敵です。

若狭本郷駅 駅

海が見え始めました。

お天気が良いので、海の色も綺麗！

やっぱり、海って良いなぁ…

少し覗く海も

広がる海も良いです (^_-)-☆

ホーム脇の曼珠沙華

東舞鶴駅から約１時間で小浜駅に到着。

小浜駅 駅

駅の真ん前、観光案内所でレンタサイクルをして、荷物もコインロッカーに預けて出発！

若狭おばま観光案内所 名所・史跡

約20分自転車を漕ぎ続けて向かったのは

若狭彦神社。
若狭一宮でもある若狭彦神社は上宮と下宮に分かれています。
又、奈良 東大寺のお水取りと所縁ある神社です。

若狭彦神社 寺・神社・教会

昔、東大寺の二月堂で神様の集まりがあったそうな。。

漁で忙しかったこの地の神様は、その集まりに遅刻して行かれたのだとか。。
そのお詫びの印に、二月堂の御本尊十一面観音に、お供えの閼伽水を送ると約束されたそうです。

現在では、若狭彦神社の上宮下宮の二神を主祭神とする、若狭神宮寺がその役目を担っていて、『お水送り』という神事がお水取りの前に行われています。

私の他にはひと家族がいらっしゃいました。
人がいない所が、より神秘的な雰囲気を醸し出しています。

夫婦杉
晴れの日の朝、この杉の木の間を朝陽が差し込むのだそうです。今この瞬間も少し名残あるかな…

周りの景色も素敵です。

若狭姫神社
若狭一宮の下宮。最寄駅の東小浜駅にはこちらの方が近いです。

御朱印は、上下宮ともこちらの社務所でお願いする事になります。

若狭姫神社 寺・神社・教会

参拝する人も

ちらほらと…

見所は千年杉

かなり引かねば全景は写りません。
大きな大きな杉の木です。

神様のお遣いのあの方々も訪ねられる様です。。^^

昔は当地随一の伏流水だったそうですが、残念な事に近代化の為汚染され、現在は飲み水としては勿論、手洗い用としても使えないそう。。

神社前のお堀？！には綺麗な水がキラキラ輝いていますが…

そして、上宮下宮を繋ぐ神社前の道は『鯖街道』の一部でもあります。
『鯖街道』とは、小浜湾で取れた新鮮な鯖を、京の都まで一晩掛けて運んだ道です。

お昼ご飯は、海沿いにお店を構えるごえんさんで、刺身定食を。
脂の多いお刺身はどちらかと言うと苦手でしすが、流石に新鮮だからか、カンパチもサーモンもさっぱりととても美味しかったです。

食彩 ごえん グルメ・レストラン

三丁町、歴史的町並みの保存地区の一つです。

三丁町 名所・史跡

土日祝のみ見学が出来る、蓬嶋楼さんへ

蓬嶋楼 名所・史跡

明治元年に建てられ、昭和初期まで当地最大の料亭を営まれていた所。

今で言う、フロント

桐の箪笥や大きな金庫に

仏様。主人の生活の場であった部屋。

招き猫に神棚

提灯箱と商売繁盛の神様とあらゆる縁起担ぎの痕跡が残ります。

着物の裾捌きがしやすい様に丸くカーブを描く階段

後付けだという縁側の建具には、昭和のモール硝子がはめ込まれています。

芸妓さんたちの商売道具

『満月と雲』と

ベンガラの壁に

三日月

ガイドさんが調度品や歴史など、一つ一つ丁寧に説明してくださいます。

釉薬のない瓦は小浜特有の物だとか。。

こんな所にも家紋をあしらっています。
ここのお宅は村田さんだそうですが、島津家と親戚関係？！とガイドさんに尋ねたら、明治に入ると家紋は買う事ができたそうです。
島津家とは無縁で、村田の『田』を家紋にしただけ…と。。
そうなんや。。

港町、大人の遊び場には万国共通の秘密の小部屋が付き物です…

階下の金庫には、東西に分かれた芸娼妓の番付表が入っており、売れっ子ナンバーワンのお給料は桁違いの金額でびっくりしました。

職人の遊び心ある障子窓
4枚の扉を並べ替えると3種類の菱形が登場します。

懐かしい…
こんな硝子、昔家にもあったな…

大正時代の硝子が一枚も割れずに残っています。硝子が波打って見えるのは、一度筒状に作られた硝子は1ヶ所を切り裂き板状に温め直すのだとか。。その結果波状に歪んでいるのだとか。。

こちらの広間にも職人の遊び心が。。

太い木組だと思ったのは、近付いて行くと３本の線になりました。。、

厳島神社が庭にあります。
海運で栄えた町、小浜らしいですね。

約一時間程説明してくださいました。
お時間のない方は、ガイドさんを伴わず、自由に見学することも出来ます。

町屋の格子を見るだけで、その家の商いの種類がわかるのだとか。。面白いですね。

近くに庚申堂があるので、奈良の奈良町を真似て『身がわり猿』が軒先に吊られています。

奈良町は家族の数だけ猿を繋げるそうですが、それでは個人情報バレバレなので、こちらでは、どのお家も五つの猿が吊るされています。

浜辺の公園、白鳥が翼を広げて飛び立ちそうなオブジェが目を引きます。

マーメイドテラス 翼のテラス 名所・史跡

お天気が良いので、本当に海が綺麗です。

人魚の浜海水浴場 ビーチ

対の人魚が置かれたマーメイドテラス。
黒潮に乗って迷い込んだジュゴンの伝承… 人魚に纏わる八百比丘尼と呼ばれた女性は800歳まで生き長らえたという伝承で、これにあやかりこの地が平和で長寿の理想郷である様にと作成されたオブジェだそうです。

マーメイドテラス(人魚の像) 名所・史跡

蘇洞門めぐりの遊覧船は満員で、次の次で予約が取れました。

蘇洞門めぐり遊覧船 乗り物

一時間以上ある…
それなら…と、遊覧船の後で行こうと思っていた

御食国若狭おばま食文化会館 美術館・博物館

温泉へ先に行く事に…

海を眺めながら

こんな景色を楽しみながらリラックスタイム
丁度良い温度の温泉で、露天風呂堪能しました。

入浴後は、さっぱりと黒酢りんごのドリンクを ♪

十分余裕で乗り場に戻り

ベンチで待機

海上保安庁の船が停泊しています。

20人程乗っていたのでしょうか。。
後方のベンチが人気でしたが
私は客室後方に座りました。

波は高く無いと思いますが、水飛沫は結構飛んでます。

養殖でもしているのかな。。筏の様なものが浮かんでいます。

最初の見所、ミッ岩と

二ツ岩

鎌の腰
モアイの顔の様にも見える巨石。農作業で使う鎌の柄の部分に似ていると名付けられた様です。

黒く見えるのは地獄門と呼ばれている所。
その横にあるのは小山と呼ばれていて、頂には祠があるそうです。

唐船島
南蛮船をつないだことからこの名が付いたそうです。

あみかけ岩
網の目の様に岩に亀裂が入っています。

碁石浜
荒波にもまれた岩が丸くなってゴロゴロと…

一列に並んだ部位の元では養殖がされているそうです。

夫婦亀岩

白糸の滝
年中変わらぬ水量で流れ落ちる滝。上流ではわさびが栽培されていたそうです。
きれいな水だという事ですね。

蘇洞門（そとも）といえば、ここを指すのかと思っていた

大門と小門

吹雪の滝
奥に滝が見えます。

海が綺麗なぁ…とみていたら…
大門へ接近してる？！

あれ？！階段！
大門内へ入る為、船を寄せていた様ですが、本日は波があり、安全に上陸出来ないそうで断念です。

帰ってからパンフレットをみていたら、蘇洞門のイメージで見ていた大門の風景は、上陸して内側から見た、景色だったんだとわかりました。

そう思うと、上陸出来なかったのは残念です！

打ち寄せる波を真横で観ていた図
打ち寄せる波より、引く波の方が好きだな…と感じました。。

ここで船はUターン

水面が太陽に照らされてキラキラ…

大飯原発がみえて来ました。

フィッシャーマンズワーフでお土産を購入して、ソロソロ駅へ向かいます。

若狭フィッシャーマンズワーフ 名所・史跡

町の駅　小浜を発見！
でも、寄ってる時間はないなぁ…

今日一日よく働いてくれました！
フレームが高すぎて、乗り降りの際かなり足を上げないと引っかかってしまいます。1回目は感覚が掴めず転倒してしまいました。

でも、自転車のお陰で今日の行程は成り立ちました。
お疲れ様 ♪

東舞鶴から高速バスにするか、敦賀まで行ってJRにするか迷った挙句、少しでも早く帰宅出来るJRで帰ることにしました。

小浜駅 駅

おやつは、音衛門の濃厚なプリン ♪

敦賀に１時間ほどで到着。

敦賀駅 駅

乗り換えて出発する頃には、陽も沈んだ様です。

虎姫駅付近では、幻想的な風景もみえました。

虎姫駅 駅

小浜では、母の好物 小鯛のささ漬けと

穴子寿司、小鯛笹寿司と焼き鯖寿司を購入。
帰ってからの晩ご飯になりました。

とれとれ寿司 グルメ・レストラン

デザートは音衛門の栗タルト。
めちゃくちゃ栗が入っていて美味 ♪

二日間、北近畿の『日本遺産』を巡る旅となりました。
歩ける内に外国旅行をと思っていますが、海外に行けば日本の良さがより見えて来るもの。。
それを知った上で国内旅行をすれば又一味も二味も違った旅行になります。
又、身近な風景の中にも知らない事や歴史があり…それが又、知っている事と繋がったり広がって行ったりするのが、とても興味深いです。


やっと緊急事態が解除されました。
今年に入ってから、何も宣言されていない日はどのくらいあったのか…と思います。
まだまだ波は、完全には消えてくれないのでしょうが… 次の波が出来るだけ小さく短い物であります様に。。
そして、少しでも日常が取り戻せる様にと…只々祈る毎日です。。