Wizzエアー ヴェネツィア→リヤド（サウジアラビア） 搭乗記

2023/12/29 - 2023/12/29

欧州LCC御三家の一つ、Wizzで一風変わった面白いルートを見つけたので、乗ってみました！

イタリア随一の観光都市ヴェネツィアからサウジアラビアの首都リヤドという、どういう経緯で開設されたのか不思議な直行便。
ハブ＆スポークの概念を超越した欧州LCC特有の謎ルートを楽しんできました笑

エリア ベネチア(イタリア)

フェリーでヴェネツィア・マルコポーロ空港に到着
連絡通路を渡り、出発フロアへ向かいます

Wizz のカウンター。
預け入れ荷物はないのですが、オンラインチェックインに失敗したのでここで搭乗券を発券してもらいました

手荷物検査通過後、出発までやや時間があったのでプライオリティパスが利用できるラウンジに立ち寄りました

中は広々としていて、ラグジュアリーな談話スペースやカウンター席もありました

滑走路側の席でお食事タイム。
さすがイタリア、ラウンジの料理としては質が高く、特にラザニアが美味しかったです笑

搭乗時刻が近づいてきたのでゲートへ向かいます。
イタリアはシェンゲン協定加盟国ですが、今回向かうサウジアラビアはシェンゲン圏外ですので出国審査があります

日本国籍の人も使える自動ゲートがあったのですが、それを使わずともスイスイ進めそうなほどガラ空きでした笑

いざ搭乗！
Wizz に乗るのはかれこれ4年ぶりなのでワクワクです笑

LCCらしくバスで沖止めの機体まで移動し、タラップで搭乗します

前日に乗ったイージージェットとは異なり、座席に広告などはなくスッキリした印象。
中距離フライトなので座席幅は気になるところですが、身長180cmの私でもギリつっかえることない程度でした。

テイクオフ！季節がらヴェネツィア上空はどんよりした天気でした

出発してしばらくは眼下一面が雲でモコモコでした

やがてアルバニア上空あたりで景色が見えるように。

アルバニア、北マケドニア、コソボ国境付近。
山脈の上に雪が積もっている様子は、まるでケーキの上にシュガーパウダーをサラサラとまぶしたようでした笑

ギリシャ上空。
テッサロニキを過ぎると、エーゲ海が見渡せます

サモス島上空
この辺りはギリシャ（島側）とトルコ（大陸側）の国境地帯で、両国の間はほんのわずかな狭さの海峡で隔てられています
「そりゃあこんな短い距離渡るだけでEUに入れるなら難民も殺到するわな」と妙に納得しました

エーゲ海を過ぎて地中海を飛んでいる間はずっと景色が代わり映えしないので、機内誌を読むことに

Wizz の就航地マップ
さすが欧州LCC御三家の一角を占めるだけあって、欧州全土に就航しています

ライアンエアーやイージージェットと比べたWizzの特色は、中東方面に強いこと。
Wizz にはUK, Malta の他に "Wizz Air Abu Dhabi"という子会社があり、UAEのアブダビを拠点に中東各地、そして中央アジアやモルディヴにまで就航しています

Wizz イチオシの就航地特集
テネリフェ（ギリシャ）、フルガダ（エジプト）などのリゾート地に並んで、いま向かっているリヤドも載っていました

機内で買える軽食など
ヨーロッパ各地の名物スナックなど、品揃えは充実しています

ホットミールも、ヨーロッパの物価高を考慮すると比較的お手頃価格で提供されています
お昼時の時間帯に中距離を飛ぶこの便でも、ちらほら注文している人がいました

やがて地中海を抜け、いよいよ中東へ
眼下に広がる「無」の荒野はエジプトのシナイ半島です

画面左奥にはガザ地区が広がり、民間機はこの空域を避けるように飛行します
こうして眺めている間にも無辜の人々が迫害されていると考えると、痛ましい限りです

そしてサウジアラビア上空へ
アラビア半島の内陸部はほとんどが無人の荒野です

かつてアラビア半島を支配したオスマン帝国でさえ、こうした内陸部は「利用価値がない」として版図に加えなかったほどです

分け入っても分け入っても茶色い台地
思い描いた通りのアラビアです

センターピボットによる灌漑農地がちらほら
水の貴重な乾燥地帯でも、サウジやUAEなど裕福な国はこうした金のかかる農法で食料自給を賄っていると高校地理で習ったのを思い出しました

やがて日も暮れると、目的地リヤドに近づくにつれ眼下に街明かりが見えてきました

首都リヤドのキング・ハリード国際空港に到着！

いかにもサウジアラビアといった広告です笑

入国審査、手荷物検査（なぜか入国時もありました）を無事通過。
入国審査官などの空港スタッフは絵に描いたようなサウジの "あの格好" で、女性スタッフはもれなく全身黒衣でした

サウジはイスラム教国の中でも男女の棲み分けが厳格なイメージを持っていましたが、入国審査官として男性も女性も同じ職場で働いているのは少し驚きでした

空港内のショップはことごとくアラビア語が併記されています

イギリスでよく見るWHスミス、サウジにもあるんだ～と驚きました笑

UBERで市内中心部のホテルへ。
サウジは日本車がとても人気で、この車は日産アルティマでした。

運転手は英語が話せる方で、皇太子による開放政策でたくさんの国から人々が来てくれて嬉しい、リヤドではいくつものプロジェクトが進展中でこれからも発展し続けるんだ、サウジの人たちは日本が大好きだから日本人もたくさん来てほしいと語ってくれました。

この車も日本の車だね、めっちゃ良いねというと喜んでくれて、運転手として頑張って貯めてきたお金で来月レクサスESを買うんだ！と目を輝かせていました笑