2023/12/10 - 2023/12/10
284位(同エリア448件中)
ちゃんさん
室蘭本線のうち、長万部~沼ノ端間は札幌と函館を結ぶ特急のメインルート。九州人の僕ですら、何度か乗ったことがある区間です。
しかし沼ノ端~岩見沢間は、札幌への流れとは無縁のローカル線。区間列車を含めても、1日8.5往復しか走りません。大幹線だった名残りを見ながらの、1時間20分の旅でした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- JRローカル
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岩見沢駅の階段に張られた、令和版「乗って残そう」のポスター。
岩見沢駅 駅
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12時45分発・苫小牧行きの普通列車は、キハ150系の単行でした。JR北海道が製造した民営化後の車両で、僕も以前、函館本線や富良野線で乗ったことがあります。
令和に入ってからはH100形「DECMO」に追われ、運用エリアが集約されつつある車両です貨物で賑わった沼ノ端~岩見沢間はバイパスルート by ちゃんさんJR室蘭本線 乗り物
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ガラガラの列車を想像していましたが、ボックス席はすべて先客あり。ロングシートから移れたのは、途中駅からでした。大荷物の直距離客が多く、札幌を通らないバイパスルートとして使われているようです。
路線の長さは違いますが、九州でいえば筑豊本線の桂川~原田間みたいな役回りなのかも。 -
岩見沢駅では駅弁を入手できず、駅内のセブンイレブンに白羽の矢を立てました。道産米、道山ポーク使用の豚焼肉チャーハンで、少しでも北海道らしさを味わいます。
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この素材で、まずいわけがありません。ごちそうさまでした。
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コンビニ弁当をモゾモゾ食べている間に、列車は函館本線から分かれ、単線の室蘭本線へと歩み出しました。
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平野を貫く、一直線の線路。広々とした道を駆ける車を追い抜いて行きます。駅の停車中に追い着かれてはしまいますが。
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列車交換が可能な駅では、駅ホームの倍以上走った場所に分岐があります。これぞ室蘭本線が石炭輸送で活況を呈した名残りで、長大編成の貨物列車へ対応した設備です。
志文駅 駅
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限られた本数となった今では必要とされない設備で、交換設備が撤去された駅もあります。
栗沢駅 駅
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撤去の手間すらかけられない駅も。草生した線路と、通る人のいない跨線橋が痛々しいです。
栗丘駅 駅
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とはいえ、沿線の利用客がいないわけじゃありません。栗山駅周辺は市街地で、数人の乗降客がありました。
かつては栄華を誇った夕張鉄道が分岐した駅で、今もバスターミナルがある交通結節点。ボリュームこそ少ないものの、幹線輸送が消え失せたわけではないようです。栗山駅 駅
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由仁駅の裏の文化交流館は、線路をまたぐ自由通路と直結。車社会の中でも、駅が地域の核に位置付けられています。
イベントが開かれていいて、キッチンカーが集結していました。由仁駅 駅
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車窓には広大な畑が広がり、北海道らしいといえばらしいですが、遠来の旅行者がわざわざ「求めてくる」車窓には物足りないかも。観光列車とも無縁で、地域輸送に生きる路線です。
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旅人として見どころは、やはり幹線輸送の名残り。複線区間も多く残っています。すれ違う列車はなく、JR北海道自身も「過剰な設備」と認めるほど。
ただ単線化するにも、信号系統の改良やら交換設備の設置やらで、それなりの経費がかかりそうです。長い目で見て存続させる方針なら、いずれ手を付けるべきことではあるんだろうけど… -
滝川の積雪が信じられないほど雪の姿は消えてしまいましたが、再び降る雪の勢いが強まって来ました。
追分駅の直前で、今の釧路方面へのメインルート・石勝線と合流。本数がずっと多い石勝線の方が単線で、主従が逆転したように見えません。 -
追分駅到着。ターミナル駅の風格がある、大きな駅舎です。ただ運賃の収受を列車内で行っていたので、ターミナルといえども駅員はいない模様。
ICカードで乗車した人が運転士さんに精算を求められ、戸惑っていました。追分駅 駅
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降車以上に乗車が多く、多くの席を埋めて追分を発車。単線の石勝線が、立体交差で別れて行きました。
一度だけ下り普通列車とすれ違い、複線区間の面目躍如。もちろんダイヤに工夫すれば、単線でもまかなえそうではありますが。 -
駅ごとに乗車があり、立客の姿も見られるようになってきました。
安平駅 駅
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沼ノ端駅で札幌からの「幹線ルート」と合流。この先、白老駅まで続く日本一長い直線区間を飛ばします。
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14時09分、定刻に苫小牧駅に到着。これにて室蘭本線、全線踏破です。
単行ディーゼルカーに満載だった乗客は、各方面へと散って行きました。苫小牧駅 駅
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室蘭方面の電化区間の主役が、春に導入されたばかりの737系電車。JR北海道では初の2両編成の電車で、ワンマン運行を行います。
車内がオールロングシートなのは、旅人としては残念。 -
都会の私鉄駅のような橋上駅舎に上がると、「Welcome to Tomakomai」の英字が歓迎してくれました。
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しかし駅舎内は空きテナントばかりで、どこか寂し気。
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駅舎の上には、何か看板があった名残りがあります。テナントが撤退しちゃったのかな。
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そして駅前に出てみれば、大きな廃墟がそびえていました。その名もサンプラザビル。もとはダイエーが核テナントだったそうですが、複雑な権利関係のため迷走中にあるとか。
滝川に続き、駅前一等地の廃墟を見せられ、北海道の都市ってどこも行き詰っているかのような印象を持ってしまいました。偏った印象だったらよいのですが。 -
駅の左手には、交通結節点にふさわしい巨大なバスターミナル…の廃墟。すでにバスの出入りはできなくなっていて、乗り場は駅前のロータリーに分散されてしまっています。
いやはや・・・ -
駅前通りは無電柱化されていて、すっきりとした都会的な風景。しかしそんな都会的な街並みのすっきりさを、サンプラザビルの存在感が凌駕します。
駅前のオフィスビルも空きテナントが多くて、街の行く末が心配になりました。 -
オフィスビルに映る工場の煙突からはモクモクと煙が上がり、工業都市としての元気は健在のようです。
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そして、さみしいばかりの市街地かというとそうでもなく、駅前といえる場所に高層のホテルがそびえています。
その名も、グランドホテルニュー王子。チェーン系のビジネスホテルとは違う、地域のランドマークになっています。グランドホテルニュー王子 宿・ホテル
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駅前には「ふれんどビル」なる新しいビルも。観光案内所やバスの切符売り場もこちらにあり、駅やバスターミナルの機能が移ってきているようです。
複合ビルながら、社会福祉法人の運営というのがユニーク。もちろん「本業」たる福祉施設がメインのビルです。 -
そして駅裏には巨大に輝くメガドンキ! もとは長崎屋、さらにその前は屋内遊園地「ファンタジードーム」だったそうです。
廃墟化には至らなかったわけで、決して元気がない街ではなさそう。駅前の再開発構想も進行中とのことで、次に来る時には見違える街になっていることを願うばかりです。
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