2023/12/09 - 2023/12/09
119位(同エリア357件中)
ちゃんさん
11年前に北海道に行った時点では、JR北海道の全路線踏破など夢のまた夢。しかしその後、乗ることのないまま赤字ローカル線の廃止が相次ぎ、気づけば「未乗」路線のほとんどが道央に集中していました。
1泊2日の旅でもそのほとんどに乗れそうだったので、集中して「のりつぶし」てみることに。まずは1本目、学園都市線こと札沼線を往復しました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
新琴似駅は、高架・対向式ホームの都会的な駅。駅の前後には真っすぐな高架橋が連なり、都会の通勤路線の勢いを感じます。
電化は2012年のことで、それまでは50系客車にエンジンを積んだ、長編成のディーゼルカーが行き交っていた路線です。その時代に乗ってみたかった。新琴似駅 駅
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12時52分発・北海道医療大学行きの電車は、昼間にも関わらず6両編成でした。前3両が731系、後ろ3両が733系の異種併結で、まずは733系に乗車。
長い編成のおかげで、ゆとりの着席です。末端区間の危機、再び!?急成長の通勤路線 by ちゃんさんJR札沼線 (学園都市線) 乗り物
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高架から降りても、昔ながらの「汽車」の香りがする駅は少数派で、私鉄のような比較的新しめの駅が多いです。札幌都市圏の発展とともに、急成長した路線ということが分かります。
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あいの里教育大付近では、新興住宅地が連なります。このあたりも電化前から、一気に宅地化が進んだ地域だそうです。
新興住宅街といっても九州人の目から見慣れたそれではなく、塀がないオープンスタイル。塀があると、雪捨てに邪魔になるからだとか。 -
駅周辺が空き地という駅もあり、まだ開発余地はありそうにも見えます。
民営化後、通勤需要の高まりとともに、電化開業。道県庁所在地の駅まで、本線に併設した専用線で乗り入れる点も含め、福岡でいえば篠栗線に相当する路線であると理解しました。 -
733系の普通車も初乗車。鮮やかなグリーンの座席は、新緑の季節をイメージしたものだとか。優先席はオレンジで、対比が目に鮮やかです。
車掌乗務ながら、自動放送の車内放送が入っています。九州のようにチープな合成音声ではなく、首都圏の通勤電車と同じ明瞭なボイスです。 -
トイレは多目的仕様で、おむつ替えベッドも装備されています。
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極寒の気候を反映してデッキ付きが当たり前だった北海道の通勤車両も、都市圏輸送の成熟とともにデッキレスが主流になりました。
扉が開く度にエアカーテンが作動しますが、防寒性能は充分ではありません。あいの里公園駅 駅
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どちらかというとボタン式の半自動ドアこそ防寒性能を発揮していると聞いていましたが、実際には全ドアが開閉してました。感染症対策としての、換気のためかな?
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あいの里公園までが札幌市内で、当駅折り返しの電車も多いです。
市境となる石狩川を、長い鉄橋で渡ります。防風壁が取り付いていて、景観は楽しめません。通勤路線とあらば、安定輸送が最優先です。 -
当別町に入ると、北海道らしい田園地帯を駆け抜けます。
法規制がなければ無秩序に市街地が拡散してしまいそうで、農地法なり都市計画法なりが真面目に運用されることが大事な地域に見えました。 -
当別町に入って最初の駅は、2022年に開業したばかりのロイズタウン駅。利用客が少ない駅の廃止を進めるJR北海道にあって、20年ぶりの新駅として話題になりました。
その名の通り、北海道土産としても有名な「ロイズ」工場の最寄り駅です。ロイズタウン駅 駅
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駅前には工場行きのバスが待っていて、十数人の観光客が乗り継いで行きました。これだけの利用があれば、新駅の意義もあるってもんです。
時間があれば、僕も見学したいところでした。お土産もゲットできそうだし。 -
最後尾の車両は、僕一人きりに。篠栗線との違いは、他の都市圏に抜けない盲腸線であることで、先細りの傾向にあるのは仕方ないことです。
ただ終点は大学の前なので、通勤と逆方向のラッシュ需要が存在するのが強み。学期中の朝なら、混雑するのだろうと思います。 -
当別町の中心駅・当別駅に到着。人口1.6万人、駅の利用者は2千人台ながら、エレベーターも付いた立派な駅です。
数少ない乗客も降りて行き、いよいよ末端区間の趣が強くなりました。石狩当別駅 駅
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広大な田園地帯の中を4分走り、終点・北海道医療大学に到着。
北海道医療大学駅 駅
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その名の通り、駅前には北海道医療大学のキャンパスが広がります。
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終点までICカードの利用もOK。立派なゲート式の改札機と見せかけて、実はICカードのチェックのみの、簡易型と同レベルの改札機です。
切符の券売機は改札内にあり、切符で乗る人はそのまま改札機を通過します。最初は戸惑いそう。 -
駅舎から大学へは屋根付きの連絡通路が伸びており、中にはセイコーマートまでありました。
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学園都市線にとっては大切なお客様の大学なのに、2023年、北広島市への移転が発表され、当別町に衝撃をもたらしました。
アパート経営をはじめ地元経済への影響が懸念されていますが、学園都市線とて、安定の通学需要を失えば安泰ではないはず。どうなってしまうのでしょうか。 -
2020年までは新十津川まで線路が伸びていた学園都市線。コロナ禍第1波の緊急事態宣言の発出を受け急遽廃止が繰り上がり、利用者にサヨナラを告げることなく廃止されました。
あれから3年。当別(あるいはあいの里公園?)から医療大間が新たな「末端区間」として扱われることがありませんように。 -
帰路の列車は同じ編成の折り返しなので、医療大側の731系に乗ってみました。
733系とはよく似たロングシート、ノーデッキの車両ながら、行き先表示が幕式なところに時代を感じます。 -
車内の配色は733系の方が好み。
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デッキ部分には折り畳み椅子を装備しています。
ガラガラで発車した電車は、1駅目の当別でしばし停車。回ってきた車掌さんが、「行きも同じ列車だったよね? 今日は地下鉄に乗ってきた?」と意味深な質問。 -
ええ、まあと返事をしてたら「落としたでしょ?」と、地下鉄の1日乗車券・ドニチカきっぷを差し出してくれました。もう使う予定はなかったけど、親切に感謝!
札幌都心に近づくにつれ、6両にも関わらず立客が出る混雑に。車窓にはタワマンの林。タワマンは航空法の関係から福岡市街地には少ないので、より都会的な風景に映ります。 -
北海道医療大学から58分で終点・札幌着。6両の通勤電車から降りてくる乗客は「人波」となり、改札へと続きました。
札幌駅 駅
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学園都市線のホームグラウンドである11番線の付近が、北海道新幹線の乗り入れ工事真っ盛りのエリア。仮囲いで囲まれています。
元々新幹線駅用地として用意されていた土地にはすでにJRタワーが建ち、東側に大きくずれた位置が新幹線駅となる予定。大規模再開発で、駅の商業ゾーンも拡大する計画らしいです。 -
改札内にはソラチの生ビールスタンド! 行列ができていたので諦めざるをえませんでした。くぅ、次に来た時には是非…。
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札幌駅の高架下は1988年のオープン以来、大きく手が加えられたことはないようで、少し時代を感じます。新幹線開業時にはリニューアルされるかな。
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そのままJRタワーの再開発エリアにつながっており、さすがにこちらはキレイ。少しチグハグな感がなくはなく、JRタワー開業に合わせリニューアルしてもよかったのでは。
もっともJR九州と西日本で分かれている博多駅の方が、よほどチグハグではありますがJRタワー 名所・史跡
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クリスマスも間近です。
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改めて改札をくぐり、ホームへ。
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各方面への特急が発着する、北の首都のターミナル。発着する色とりどりの列車を見ているだけで楽しいです。
でも主役は、銀に緑の帯を巻いた札幌都市圏の快速・普通電車。中でも12分間隔で発着する快速エアポートこそ、札幌駅の王たる風格があります。快速エアポート 乗り物
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快適なクロスシートの721系は置き換えの対象で、ロングシートの733系への世代交代が進みます。次に来た時には、クロスシート=840円を追加せねば座れぬ席、になっているのかな。
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僕の短い札幌滞在は終わり。15時キッカリ発の特急・ライラックで、深川に向かいます。
緑の789系電車は、もともと八戸~函館間の特急「スーパー白鳥」として活躍した車両。東北新幹線の新青森延伸後は新青森~函館間に短縮され、一度青森~新青森間で乗ったことがあります。1駅間は、乗車券だけで乗れる特例があったっけ。21歳のライラックでも、清潔感がありました by ちゃんさん特急カムイ 特急ライラック 乗り物
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その後の北海道新幹線・新函館北斗延伸の際に、札幌~旭川間の特急に転用されました。まともに特急列車として乗るのは、今回はじめて。
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デッキの鮮やかな黄緑色はもともと、新幹線から乗り継いだ乗客に、北海道へ向かうことを実感してもらうための色でした。
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普通車は、エンジ色の座席が展開する客室を、紺色の天井が包みます。色使いは攻めているけど、彩度を抑えた落ち着いた雰囲気。九州の特急に乗りなれた身には、新鮮で心地いいです。
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従来の札幌~旭川の特急は全車普通車が基本でしたが、ライラックにはグリーン車が連結されています。重厚な座席は、見るからに居心地がよさそう。
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札幌駅では快速エアポートと同時発車となり、2駅間続く函館本線と千歳線の平行区間で、デットヒートを繰り広げました。
JR函館本線 乗り物
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さすがは特急列車、最終的にはライラックが逃げ切る形に。
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下車駅は深川ですが、旭川までのネット予約限定割引きっぷ「トクだ値45」を利用。45%引きなので、途中駅までの利用でも安いです。
ネット予約への誘導は九州も同じで、指定席利用となることから、来春からは指定席の拡大(=自由席の減少)も計画されています。時間を気にせず飛び乗れる、自由席も鉄道の良さだと思うんだけどな。 -
ちゃんとしたお昼ご飯がまだだったので、札幌駅で鮭めしの駅弁(とサッポロクラシック)を仕入れておきました。ホクホクの鮭に、お口の中ではじけるイクラ。たまらんです。
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高架橋から見下ろす住宅街。広大な札幌都市圏で、通勤輸送を一手に引き受けるJRの重責も感じます。
昨年は大雪で数日間に渡る輸送障害が生じたJR北海道。今冬は様々な対策を講じているようで、「冬こそJR」のキャッチフレーズを、再び堂々と掲げてほしいものです。 -
平行する国道12号の車を、ごぼう抜きにしていきます。さすがJR北海道の中でも、圧倒的ボリュームの都市間輸送を行う区間。スピードでも負けません。
ただ車も、明らかに60キロではない早さ。公正公平な競争のためにも、取り締まるべし。 -
ICカード利用可能の北端駅でもある岩見沢が、札幌都市圏の一応の端。岩見沢までの短区間の利用者も目立ちました。
都市圏を脱し、より北海道らしい風景の中に飛び込んでいきます。続く。岩見沢駅 駅
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