2023/02/22 - 2023/03/05
245位(同エリア874件中)
Emmyさん
この旅行記のスケジュール
2023/02/24
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姉妹ホテル「パラツォ・マンフレディ」内のレストラン「アローマ」で朝食。
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電車での移動
地下鉄で「コロッセオ」駅から「テルミニ」駅で乗り換え。「オッタヴィーノ・サン・ピエトロ」駅で下車
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サン・ピエトロ広場
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この旅行記スケジュールを元に
ローマ2日目です。(2/24)
この日の一番の目的地は「ヴァチカン宮殿(博物館)」です。もちろん事前にオンラインで朝9:00入場のチケットを購入しました。
ヴァチカン博物館の予約販売は60日前から可能です。私は販売開始後、わりとすぐに購入しました。まだ時間も選べました。チケット代は17ユーロ、手数料5ユーロ 計22ユーロでした。
初めて訪れた時は、準備も適当でテンパっていたので、見逃した作品もたくさんありました。今回は、バチカン博物館の回り方も必見作品なども入念に調べて、予習バッチリでやって来ました。
ゆっくり気の済むまで見たかったので、あえて自分たちで制限時間も設けませんでした。
しかし2月だというのに、(自分を含めてですが)観光客がすごかったです。特に人気のある「ラファエロの間」と「システィーナ礼拝堂」は人でごった返してました。
それでも、今回は納得のできる鑑賞ができて、とても満足しています。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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ホテルを出るとすぐにコロッセオが見えてきます。朝のコロッセオは、まだ人もまばらです。コロッセオ見学は、前回内部見学したので省略。毎日この光景を見れただけで満足でした。
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今のホテルには、レストラン等施設は何もありません。近くにある姉妹ホテル「パラッツォ・マンフレディ」で朝食をいただきます。この時点でまだ、ハイアットのグローバリスト会員だったので、無料朝食付きでした。
ホテルに着いてびっくり。このレストランは結構、有名?。ミシュランにも認定されてました。あとで見たら、ガイドブックにも載ってました。
レストラン「アローマ」 -
最上階のレストランからの眺め。
私たちのホテルはこの写真の右の坂道の上にあります。ここから7分ほど。 -
いいお席に案内されました。3日連続この席だったかも。朝からコロッセオを眺めながら、いい気分で朝食をいただきます。まだ2月だったので、ガラス窓が閉められてましたが、暖かくなるとオープンスペースになるようです。夜もきっとロマンチックな眺めになりそうですね。
朝食は、とても洗練されていておいしかったです。このスモークサーモンのサンドイッチが絶品。毎日食べてました。 -
前日買った地下鉄24時間券の切れる前に使いました。一日券ではなく24時間というところがいいわ。
地下鉄の駅からは、人の流れに付いて行けば問題なし。
すでに当日券の行列が出来てました。
私たちは朝9時の予約チケット。時間より少し早く着きましたが、そのまま行列に並ぶことなく中に入って、予約券を入場券に引き換えてもらい、オーディオガイドを借りトイレを済ませて準備万端。 -
普通のモデルコースだと、この「ピナコテカ」は一番最後に見学するようです。
しかし、私たちは「絵画館(ピナコテカ)」からスタート。前回はここには来てませんでしたから、初めての見学です。
「ピナコテカ」はフランス・ナポレオンに略奪された作品がウィーン会議で返還されたのを機に1932年設立されたそうです。わりと新しいです。
11~16世紀の作品が中心です。
第1室にはミケランジェロの「ピエタ像」のレプリカがあります。もちろん、本物はサン・ピエトロ大聖堂の中にあります。 -
第2室
ジョット「ステファネスキの祭壇画」(1330年代)
ジョット(1267~1337年)はフィレンチェ近郊で生まれ、チマブーエの弟子であったといわれています。ゴシック期を代表するジョットは宗教画も人間らしく表現し、のちのルネッサンスの芸術家たちに大きな影響を与えました。
また建築家としても活躍し、フィレンツェの「ジョットの鐘楼」が有名ですね。 -
同じくジョット「ステファネスキの祭壇画」
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第3室
フィリッポ・リッピ「Coronation of the Virgin with Angels, Saints and the donors」)1444年頃 -
第3室
フラ・アンジェリコ「聖母子と聖ドメニコ」(1435年頃) -
第4室
メロッツォ・ダ・フォルリ「リュートの天使」(1480年)
色使いがとても現代風で、惹きつけられます。 -
部屋全体の展示はこんな感じ。
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第8室
ラファエロの作品。この3枚でラファエロの生涯のキャリアが表現されています。 -
ラファエロ「聖母の載冠」 (1502~1504)
ラファエロ19歳の時の作品。 -
ラファエロ「フォリーニョの聖母」(1508~1520年)
ラファエロ絶頂期28歳の時の作品。 -
ラファエロ「キリストの変容」(1508年~1520年)
ラファエロ最後の作品です。下方は弟子たちが描きました。ラファエロは37歳の若さで病死しました。 -
同じ部屋にはタペストリーが10枚展示されています。ラファエロが下絵を描いて、ブリュッセルで織られたそうです。
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第9室
レオナルド・ダ・ヴィンチ「聖ヒエロニムス」(未完)(1480) -
第9室
ベルニーニ「キリスト降架」(1471~1474年) -
ティティアーノ「Madonna and Child with Saints」1520~1522年頃
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ティティアーノ「Portrait of the Doge Niccolo Marcello」1542年頃
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第12室
カラヴァッジョ「キリスト降架」(1600~1604年頃)
これにて「絵画館(ピナコテカ)」の見学は終わりです。最初からここを訪れる人は少なかったようで、ゆっくりと鑑賞できました。 -
「ピーニャの中庭」
この中庭を抜けて「ピオ・クレメンティーノ美術館」へ向かいます。 -
ピーニャとは「松ぼっくり」という意味。ブロンズ製
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「ピオ・クレメンティーノ美術館」に来ました。
「ヴァチカン宮殿」の前身「ベルヴェデーレ宮殿」が「ピオ・クレメンティーノ美術館」になっています。
ここ「ベルヴェデーレの中庭」は1774年にミケランジェロやシモネッティが今の八角形に設置替えしたので「八角形の中庭」とも呼ばれています。 -
ここで一番有名なのがこの「ラオコーン」
1505年にローマの「エスクイリーヌスの丘」で発見されたそうです。
作者不詳 おそらく紀元1世紀頃の作品だそう。ラオコーンと二人の息子が蛇に巻きつかれたシーン。リアルですね~。蛇は二匹いますよ。 -
続いて「ミューズの間」
この「ベルヴェデーレのトルソ」はローマの「カンポ・ディ・フィオーリ広場」で発見されたそうです。紀元前1世紀のヘレニズム美術の傑作です。(作者不詳)紀元前にすでにこんな表現力ができていたとは驚きです。 -
そして「円形の間」。ミケランジェロとシモネッティがパルテオンを模して作ったそうです。
「大水盤」幅4メートルの一枚岩(花崗岩)からできています。恐るべし!ネロ帝の黄金宮殿から出土。
この床のモザイクはイタリアのオトリーコリで出土。1世紀のものだそう。 -
天井がパルテノンにそっくりです。
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最後は「ギリシャ十字の広間」ここもミケランジェロとシモネッティによって作られました。
この床のモザイクは「トウスクルム」遺跡で発見されたそうです。3世紀ごろの脆さしいです。保存状態がとてもいいですね。どうやって運んできたのでしょうか。 -
2階に上がって、「燭台のギャラリー」を歩いていきます。
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天井がが美しすぎます。
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こちらは「地図のギャラリー」。イタリア各地の地図が両側を埋め尽くしてました。コルシカ島もありました。今はフランス領ですよね。ここも見応えがあります。
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こちらの天井も素晴らしいです。ため息しか出ません。時間がないから立ち止まらずに歩きます、贅沢な回廊です。
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「無原罪のお宿りの間」
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「ラファエロの間」にやって来ました。教皇ユリウス2世が25歳のラファエロに装飾を依頼したことからこの名がつきました。4部屋あります。グレゴリウス13世の時代まで教皇の居住エリアでした。
最初の部屋は「コンスタンティヌスの間」。4部屋の中で一番大きく、そして一番最後に完成しました。
ラファエロの死後、弟子のジュリアーノ・ロマーノによって描かれた「ミルヴィオ橋の戦い」。
この戦いによってキリスト教が公認されたということです。 -
次の部屋は「ヘリオドロスの間」。教皇のプライベートスペース。ラファエロが制作しました。
壁4面のうちこの「聖ピエトロ(ペテロ)の解放」(1513年)は一枚の絵が物語になっています。普通はこういう手法は左から右にストーリーが流れていくのですが、ラファエロは絵の中心にエピソードの始まりを持っていきました。牢獄のペテロの前に天使が現れます。右の場面で天使の導きで無事ペテロが脱出。最後に左の場面でそれに気づいて慌てる兵士たち。このペテロは教皇ユリウスがモデルになっているそうです。さすが、パトロンへのサービスは欠かせません。
そしてもう一つ、この絵の凄いところはイタリア絵画において最初の夜景表現’だったことです。のちにこの技法は沢山の画家に影響を与えました。 -
牢獄のペテロの前に舞い降りた天使が現れた場面。
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「署名の間」に来ました。「ラファエロの間」4部屋の中で一番美しいといわれています。そして最初に完成しました。ほぼラファエロが制作しています。この部屋は人間精神の最上とされるカテゴリー「真」「善」「美」がテーマです。
ラファエロの最高傑作「アテネの学童」(1509~1510年)
完璧な遠近法と50人以上ものギリシャの哲学者や科学者たちのオールスター勢揃い。まさに古代の知の集結した理想の学童です。
ルネッサンス最高傑作でもあります。 -
プラトン(レオナルド・ダ・ヴィンチ(左))とアリストテレス(ミケランジェロ)(右)
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ディオゲネス
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ヘラクレトス(右の肘をついている)、ソクラテス(上の緑の服)、エピクレス(左の青い服)、ピタゴラス(左手前で本を読んでいる)
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ユークリッド(ブラマンテ)(赤い服でかがんでいる)
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ラファエロ(黒い帽子)自画像
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天井画も美しいです。
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最後の部屋「火災の間」です。
この部屋は教皇の食堂として使われてました。
この「ボルゴの火災」は847年レオ4世の時代にヴァチカン周辺で起きた火災の様子を描いたものだそうです。ラファエロが下絵を描き、弟子のジュリアーノ・ロマーノが完成させました。 -
一階に降りて「システィーナ礼拝堂」へ向かいます。天井画が上品な色使いでうっとりします。
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このドアの向こうにある「システィーナ礼拝堂」は撮影禁止ですので、写真はありません。
とにかく凄い人でした。それでもグループの流れがあるので、少し待てば壁に沿ってあるベンチに座ることができました。しばらくガイドブックとオーディオガイドの説明を聴きながらミケランジェロの最高傑作「最後の審判」を鑑賞します。こういう時ちゃんと聖書を理解していれば、さらに理解が深まるのにと反省します。 -
やっと外に出て来ました。レモンの木が新鮮です。
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オーディオガイドを返却して、らせん階段を降ります。これにてヴァチカン博物館の鑑賞終了です。時計を見たら12時半でした。9時に入館したので、3時間半滞在してました。
やはりここは別格です。素晴らしい。もっと歴史を勉強し知識を深めて再訪したい場所です。 -
ヴァチカン博物館を出て城壁沿いに歩いて「サン・ピエトロ広場」の方に来ました。
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ベルニーニのデザインによる「サン・ピエトロ広場」は1667年に完成しました。
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広場をぐるっと取り囲む半円形の回廊。
こちらは誰もいない方ですが、反対側は「サン・ピエトロ大聖堂」へ入るための行列が凄いことになってました。セキュリティだけで一時眼以上かかりそうです。今回は中に入るのは断念しました。 -
「サン・ピエトロ大聖堂」
前回はゆっくり中を見学し、クーポラにも上ったので今回は残念ながらパス。こんなことなら「ヴァチカン博物館」に入る前に来るべきでした。 -
広場中央にあるオベリスク。そういえば14年前にはヴァチカン郵便局から、子供達が二人のおばあちゃんに絵葉書を送ったんだったわ。懐かしい。
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カトリック信者でなくても、こんなに魅力的なヴァチカン市国。人々が愛してやまないのも当然です。私もあともう一回くらいは再訪してみたいです。
長くなったので、この日の後半は続きにします。
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