2023/02/22 - 2023/03/05
1668位(同エリア6830件中)
Emmyさん
この旅行記のスケジュール
2023/02/23
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Colline Emiliane で夕食
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パームスイートホテルに戻って2次会、就寝
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ローマに到着して1日目の続きです。
この旅行ではローマに3連泊します。しかし、最終日はオルビエートへ日帰りトリップを予定しています。実際にローマ観光に費やせるのは正味1日半しかありません。この一日と半分でどこへ行くか色々考えました。どうしても行きたかったのは、このボルゲーゼ美術館とヴァチカン宮殿。そして教会巡り。そこは外せません。前回訪れたコロッセオ、フォロ・ロマーノ、「真実の口」等は今回は残念ながら断念しました。一度行った観光スポットは、さらりと見学をすませることにしました。
このように時間が限られているので、美術館の入場予約はできるだけ出発前にしておきました。予約料はかかりますが、背に腹は代えられません。
ボルゲーゼ美術館のチケットは、オンラインで3週間前に事前購入しました。時間指定です(2時間制)。13ユーロ+手数料2ユーロ+別の手数料2ユーロ 計17ユーロでした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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「バルベリーニ広場」から「ボルゲーゼ美術館」までは、歩くのが一番手っ取り早そうでした。ローマの城壁を出てボルゲーゼ公園の中を結構歩きます。20分くらいは歩いたでしょうか。ボルゲーゼ美術館は時間指定予約(15:00)なので、遅れるわけにはいきません。しかも指定時間より早く来るように書かれています。ゼーゼーいいながら坂道を歩いて美術館へ急ぎました。
こちらも初めてやってきました。
「ボルゲーゼ美術館」 -
1613年に建てられたボルゲーゼ家の宮殿が、そのまま美術館になっています。
写真の真ん中に見える半地下の入り口には「当日券は売り切れ」と出てました。チケットは事前購入しておいてよかったです。2時間制ですが総入れ替えではなく1時間ごとの入場でした。入り口でスティッカーをもらうので、スティッカーの色で区別してありました。手荷物は携帯とガイドブック等以外はクローク(無料)に預けなければなりません。 -
半地下から階段を上って1階からスタート。
いきなりこんな豪華なお部屋です。 -
第1室
カノーヴァ「パオリーナ・ボルゲーゼ像」(1804~1806年) -
第2室
ベルニーニ「ダビデ」(1623~1624年) -
第3室
ベルニーニ「アポロとダフネ」(1622~1625年) -
第4室
ベルニーニ「ブルートとプロセルピーナ」(1621~1622年) -
見てください。これ大理石ですよ。冷たい大理石とは思えない。しなやかな女性の身体のライン。太ももにブルートの指が食い込んでいますよ。あり得ないくらいの表現力ですよね。本当にリアルで素晴らしいです。ありきたりですみませんが、言わせてください。「ベルニーニ、天才!」
普段、あまり彫刻には興味ないんですが、これは別ですよ。死ぬ前に見れて本当に嬉しい。 -
第6室
ベルニーニ「エネアとアンキーぜ」(1618~1620年) -
上品な色使い。壁ぐるりと彫刻が並べられ、天井も豪華。素晴らしい宮殿です。
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第8室 ここはカラヴァッジョの部屋です。
「果物籠と少年」(1595年頃) -
「病めるバッカス」(1594年頃)
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「ゴリアテ(自画像)の頭を持つダヴィデ」(1609~1610年)
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「馬丁の聖母」 (1605~1606年)
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「聖ヒエロニムス」 (1605~1606年)
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「洗礼者ヨハネ」 (1610頃)
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ベルニーニの作品のみならず、ボルゲーゼ宮殿そのものもが本当に素晴らしいです。
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壁いっぱいの装飾と彫刻。
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暖炉の上のレリーフ。
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2階に上がります。
第9室
ラファエロ「男の肖像」(1502年頃) -
ラファエロ「一角獣を抱く女性」(1506年頃)
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ボッティチェリの作品もありました。
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こちらはレオナルド・ダ・ヴィンチの作品。
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第14室
ベルニーニ 「ボルゲーゼ・シピオーネ像」(1632年)
この人が集めた数々のコレクションのおかげで、今のボルゲーゼ美術館があります。 -
私はこのシャツの襟の部分の繊細さに感動しました。薄~い。緊張感が伝わってきます。
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ベルニーニ「山羊アマルテア」(1609?/1615年)
写真ではわかりにくいですが、とても小さい作品です。 -
第20室
ティツィアーノ 「聖愛と俗愛」 (1514~1515年) -
ティツィアーノ 「ビーナスの包帯愛」 (1565年頃)
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バロック美術の創始者のひとり、カラッチの作品もありました。
「ジュピターとジュノー」(1612年頃) -
見学時間は2時間と決められていましたが、展示スペースがそんなに広くないので、ゆっくり鑑賞しても充分時間はありました。
クロークのある地下部分にある小さなカフェで休憩しました。初めて「マリトッツォ」を食べました。軽くて甘くないんですね~。ペロリと食べれちゃいます。一つを取り合いながら完食。すっかり気に入りました。
ボルゲーゼ美術館、大変良かったです。小ぶりな美術館ながら名作揃いです。大変見ごたえがありました。特にベルニーニが気に入りました。ベルニーニ、すごいわ~。 -
大変気分良くボルゲーゼ宮殿を出て、「ボルゲーゼ公園」を横切ってピンチョの丘の方へ向かいます。途中、大勢のサッカーのサポーターと警官を見ました。サッカーの試合でもあったのでしょうね。すごく盛り上がってました。
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「ポポロ広場」を見渡せる場所に出てきました。まだ2月なので日が短いです。5時半くらいだったと思いますが、もう夕暮れ。
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ローマ市内が見渡せます。いい眺め。
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「ポポロ広場」から「ポポロ門」と右手に「サンタ・マリア・デル・ポポロ教会」が見えます。ポポロとは「市民」という意味だそうです。教会の建設資金を市民が出したとから「ポポロ」という名前がついたそうです。
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「ポポロ門」
この門のすぐ外側は城壁です。昔はこの門がローマの入り口でした。17世紀にスウェーデンの女王がローマ訪問するのを記念して、ベルニーニが装飾を担当したそうです。どこでもベルニーニが登場します。ローマ=ベルニーニですね。 -
門から見た「ポポロ広場」双子教会とオベリスクが見えます。みんなこの門をくぐってローマにやって来たんですね。
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門の左側にあるのが「サンタ・マリア・デル・ポポロ教会」。
ローマの凄いところは、ほとんどの教会が無料で開放されています。写真もフラッシュを使わなければ、自由に撮影できます。太っ腹だわ~。 -
教会正面の主祭壇。
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天井画も綺麗です。
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主祭壇左側の「チェラージ礼拝堂」
左右の側壁の絵はカラヴァッジョの作品。 -
カラヴァッジョ「聖パオロの改宗」
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カラヴァッジョ「聖ピエトロの逆さ磔」
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「キージ礼拝堂」
ラファエロの設計だそうです。 -
彫刻はベルニーニ作。
美術館のような教会です。 -
ポポロ広場中央にあるオベリスク(高さ24m)。ローマ帝国時代にアウグストゥス帝がエジプトから持ち帰ったものらしいです。今、そんなことしたら泥棒ですよ。
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「ピンチョの丘」の展望台が見えます。
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「ライオンの噴水」
14年前に来たときは、うちの子供たちがライオンに跨って、写真を撮った記憶があります。今はフェンスで囲まれて、近寄れないようになってました。 -
「ポポロ広場」から「コルソ通り」「コンドッティ通り」を経て「スペイン広場」へ。凄い人です。ここは前回来たので、もう通るだけにしました。以前きた時は上の教会へも入ったなあ。
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「バルカッチャ(小舟)の泉」。
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もうすっかり暗くなりました。やって来たのは「サンタンドリア・デッレ・フラッテ教会」
すでに夜のミサが始まってました。部外者には大変威心地が悪く、申し訳なく感じます。写真と撮らせていただいて、さっさと退散しました。 -
「主祭壇」
この教会には、サンタンジェロ橋を飾っているベルニーニの天使像の本物があるんです。1729年に本物を守るために移されたそうです。現在サンタンジェロ橋にあるものは、コピー。
早く出たい気持ちが強く、焦って正確に像を見つけられませんでした。撮った写真を後でチェックしたら、どうも違うものでした。失敗です。またいつかリベンジに来なくっちゃです。来れるかなあ。 -
「トレヴィの泉」に出て来ました。ここも、ものすごい人です。真っ直ぐなんて歩けません。
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ここも前回来ました。前回、ちゃんと背を向けてコインを投げましたからね。またこうやって来れましたよ~。
これで今日の観光は終わりです。 -
地下鉄「バルベリーニ」駅に行く途中、ガイドブックにも載っているレストランに行ってみることにしました。ここは人気店で予約必須。私たちは今日の行動が読めなかったので、予約してませんでした。なので開店前の時間に行って、ダメ元で直談判してみました。お店の人が「予約でいっぱいなんだけど、開店時間に戻って来てみて。キャンセルが出たら入れてあげるよ」と言ってくれるではないですか!
プラプラして開店時間(19時30分)の30分ぽど前にお店に戻ってみると、ものすごい長蛇の列です。これは無理だわ。私たちの前に20人ほど並んでいます。もう他のお店を検索し始めた頃、お店の人が出てきました。まず、予約をきちんと入れている人を中に案内します。相当の人が中に入りましたが、まだかなりの人が外に並んでます。するとお店の人が、私たち二人を見つけて中に入るように言ってくれるではないですか!「貴方たちは1時間以上前にここにすでにいたのだから、入っていいですよ。」ですと!!!
私たちの前に並んでいた人たちの刺さるような視線を横にレストランに入りました。
なんとも、イタリアらしいといいますか、よくわからないラッキーな理屈で人気店「コッリーネ・エミリアーネ」に入店できました。
ボローニャ料理のお店です。
とりあえず赤ワインで乾杯。 -
前菜は「Coppa」このハムが美味しいわ。さすがボローニャ。旅行の後半にボローニャへも行く予定なので、楽しみです。
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これはほうれん草の包み揚げ。お味は普通。
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お店の人気メニュー。
「Tagliatelle alla bolognese」
ボロネーズ風パスタ。これは絶品。また食べに行きたいです。 -
夫はこれ。名前は忘れました。こちらも相当おいしかったみたいです。
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気分が良くなったのでデザートも。
「パンナコッタ」
めちゃくちゃおいしかったです。 -
夫はティラミス。こちらも大変おいしかったようです。
このお店が人気なのがよくわかります。お値段もそんなに高くありません。店内はそんなに広くなく、夜は2回の時間で予約をとっているようでした。(19:30と21:00多分)さすが、イタリア。夜が遅いわ。食事中もひっっきりなしに予約の電話がなっています。2週間先までいっぱいだと聞こえてきます。
もしまたローマに来れることがあったら、絶対にリピします。ちゃんと予約してね。
初日からいいお店に当たって気分上げ上げです。ご馳走様でした。 -
地下鉄に乗ってホテルに帰って来ました。ホテルはコロッセオ駅から3分ほどです。ホテルは古い建物を改装して作られているようです。ゲートは自分で開けて、中庭を通って玄関に入ります。
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ウェルカムドリンクを頂いたので、部屋で2次会。時差ボケなくしっかり一日元気に動けて、充実した1日になりました。
今日はよく歩きました。イタリア再訪1日目にして、イタリアのイメージがすっかり変わったかも。
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この旅行記へのコメント (2)
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- Mugieさん 2023/12/15 16:59:31
- こんにちは!
- ボルゲーゼ美術館は私も本当に感動しました。
彫刻って違いがよく分からないと思ってましたが、ベルニーニは本当にすごいですよね。
あの指が食い込んだおしりの柔らかそうな質感は驚愕ですね。
固い大理石とは思えない。
個人的にはアポロとダフネが一番感動で、人間から木に変わる瞬間をあんなふうに切り取って表現するなんて本当に天才のなせる業ですよね。
翌日はオルビエートに行ったんですね。
あの縞々模様がきれいな大聖堂も印象に残ってます。
次の旅行記も楽しみです。
ムギー
- Emmyさん からの返信 2023/12/16 22:30:51
- Re: こんにちは!
- Mugieさん、こんにちは!
私はMugieさんの旅行記ファンですので、イタリアへ聞く前にも何度も拝読させていただきました。
あとに行くフィレンツェでは、Mugieさんのアイディアを取り入れたりしました。Mugieさんは私の師匠になってます(勝手にすみません)。これからも沢山旅行されて、旅行記を沢山残してくださいね。
メッセージ、ありがとうございました!
Emmy
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