2023/02/22 - 2023/03/05
198位(同エリア412件中)
Emmyさん
この旅行記のスケジュール
2023/02/28
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バスでの移動
フィレンツェ・バスターミナル(9:10) ーシエナ・グラムシ広場(10:25)
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カフェでランチ
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バスでの移動
シエナ・グラムシ広場(17:10) ー フィレンツェ・バスターミナル(18:25)
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この旅行記スケジュールを元に
2/28。イタリア旅行6日目。この日は日帰りでシエナへ行って来ました。
行き方はバスと鉄道があるようですが、バスの方がシエナに着いてから旧市街まで歩く距離が短そうだったので、そちらにしました。
シエナに行く目的は、市庁舎の「世界地図の間」にあるこの写真のシモーネ・マルティーニの「荘厳の聖母」を鑑賞するためでした。壁に描かれたものはこちらから赴くしか、鑑賞の方法がありません。もう、これが観れた時は、本当に至福の時間でした。
そしてロレンツェッティの「善政の効果」と「悪政の効果」が描かれている「平和の間」は閉鎖されてました。またしても予告なしの修理中。売店で絵葉書を買って我慢です。
シエナは、かつてフィレンツェのライバル都市でした。今はどうみてもフィレンツェの方が有名のようにも思いますが、シエナのプライドとかこだわりとかをちょっぴり感じられて、本当に行って良かったです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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ホテルからは徒歩で、バスターミナルへ行きました。日帰りなので大きな荷物もなく遠足気分でバスに乗り込みます。(片道8.40ユーロ)時刻表は事前に調べていましたが、8:50発のバスはなく、9:10発のバスになりました。予定通りには、いかないものです。バスもチケットの打刻は忘れないように。しかし、チケットが大きすぎて機械に入らないです。学生さんが「半分に折って入れるのよ」と教えてくれます。優しいわ~。
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バスはローカルバスですから、何度か停留所で停まります。多くの学生が通学に使っていました。バスはほぼ定刻通り10時半ごろ、シエナのグラムシ広場に到着。そこからカンポ広場を目指して歩きます。狭い通りがいい雰囲気です。
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やって来ました!「カンポ広場」。「プッブリコ宮(市庁舎)」と「マンジャの塔」も見えます。
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TVで何度も見た「カンポ広場」。夏のお祭り「パリオ」があまりに有名です。意外に広くないです。ここで競馬が行われるとは、きっとすごい迫力に違いないです。
ただ「世界一美しい」広場ともいわれていますが、ちょっとそれは言い過ぎかなと個人的には思いました。 -
塔の下から中庭に入ります。そこのチケット売り場で「マンジャの塔」と「市立美術館」の共通券を買います。(15ユーロ)
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塔に上がる時間は決められているので(12:15でした)、先に「市立美術館」へ行くことにしました。
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「プッブリコ宮(市庁舎)」
現在も市庁舎として使われているので、オフィスエリアには立ち入りできません。「市立美術館」は2階にあります。 -
「世界地図の間」
シモーネ・マルティーニのフレスコ画「荘厳の聖母」(1317年) -
シモーネ・マルティーニはシエナの出身で、ゴシック時代のシエナ派の代表的な画家です。
シエナ派の特徴は繊細な曲線と細部描写、柔らかな色彩、そして抒情的で装飾的なところだそうです。(西洋美術史の説明から引用) -
マルティーニの描く聖母は柔らかな感じで、しかも気品に溢れています。
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プッブリコ宮の中にある礼拝堂。
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とても豪華です。
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ここの3階からシエナ市街が一望できます。
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では「マンジャの塔」に上ります。高さ102メートル。
体力のあるうちに上りましょう。 -
途中で休憩。もう十分いい眺めです。
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やっと到着。
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おお、いい眺め。苦労して上ったご褒美は、この絶景。
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シエナの街が見渡せます。街はかなり大きいですね。規模がオルヴィエートやアッシジとは違います。
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「ドゥオーモ」がよく見えます。
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この街並みの曲線が美しい。上から見てると、中世の時代にタイムスリップしたよう。
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街の建物のあちこちで、見かけるこの金具。
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馬を繋ぐ金具のようです。そのまま残ってます。
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シエナは17の「コントラーダ」(町内会)からできているそうです。街で見かけたコントラーダの印。パリオもこの町内会対抗競争でしたね。TV番組で「コントラーダ」の結束は強いとか、お互い競争心が激しいとか言ってました。
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街中で適当に入ったカフェで軽くランチ。
パニーニはちゃんと温めてくれます。美味しかったです。 -
こういう風に、洗濯物を外に干してある風景も絵になる。
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食後にやって来たのは「ドゥオーモ」(12ユーロ)
わざわざこの日にシエナに来たのは、理由があります。ドゥオーモの入場料は2月末まで、ローシーズンだったからです。(笑) -
ファサードが大変綺麗です。さすがシエナです。堂々たるドゥオーモ。
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この「床面」。見事です。
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ローマ建国の祖ロムルスとレムスとオオカミもいました。
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この広い空間と豪華さに圧倒されます。
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シエナ、凄いですね。当時の繁栄ぶりが想像できます。
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クーポラの天井も豪華です。
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「ピッコローミニ家の図書館」
豪華すぎます。本なんか読んでる暇はありません。ずっと天井を見惚れてしまいそう。 -
古い楽譜
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バラ窓のステンドグラスの装飾の細かいこと。高い技術力。
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パイプオルガンの調律中。
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しましま模様のドゥオーモ。素晴らしいドゥオーモでした。ここは一見の価値大有りです。
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一旦外に出ます。
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別の入り口から「ドゥオーモ付属美術館」へ入ります。
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ドゥッチョ「荘厳の聖母」
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ドゥッチョはマルティーニやロレンツェッティの師匠といわれています。聖母は優しげでおっとりしています。先に観たマルティーニの「荘厳の聖母」と比べると、ドゥッチョの作品は、まだゴシック絵画の特徴である硬さが残っており、平板です。
同じ「荘厳の聖母」でも違いを西洋美術史を読みながら、見比べてみます。 -
ロレンツェッティの聖人画(1320-1330)
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こちらもテラスがあり、外に出れます。
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「カンポ広場」が見えます。「マンジャの塔」が目印ですね。
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続いてやって来たのは「国立絵画館」(4ユーロ)建物自体が大修理中だった為、外観の写真なしです。
12世紀から16世紀のシエナ派の作品が中心です。 -
このステンドグラスはドゥッチョの作品。
シエナ派はこのドゥッチョを祖として、シモーネ・マルティーニ、ロレンツェッティらが中心に活躍しました。ここの「国立絵画館」は「国立」というくらいですから、かなり重要な作品が多そうです。 -
シモーネ・マルティーニの作品
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ロレンツェッティ「受胎告知」
ルネッサンス絵画では、いろんな画家が聖書に出てくる「受胎告知」をテーマに描いています。ガブリエルが聖女マリアが懐妊したことを告げるシーンです。そしてほとんどの「受胎告知」には白い百合の花が描かれています。白い百合の花には、純潔無垢、気高さの象徴の意味合いがあるそうです。しかし、同時に百合の花は、フィレンツェの紋章でもあるのです。ライバルシエナ市民としては、いくら聖書の「受胎告知」とはいえ、素直に百合の花を描くことはできなかったようです。この作品でもガブリエルが手にしているのは、何かよくわからないのですが、絶対に百合の花ではありませんね。 -
マッテオ・ジョヴァンニ「聖母子」
優しい感じの聖マリア。 -
街のあちこちで見かける家紋。
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玄関い掛ける表札みたいな感じなのでしょうか。
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なかなか凝ったデザインです。
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これも。こんなのを見つけながらの街歩きは楽しいです。
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そろそろバスに乗って、フィレンツェに帰ります。
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お昼と同じカフェで買ったおやつを、バスの中でいただきました。二階席があったので最前列を確保。すっかり遠足気分です。
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「プラトー門」
バスは終点の手前「プラトー門」でも停まりましたので、ここからホテルまで歩いて帰りました。 -
フィレンツェでは一度は肉料理を食べたかったので、ホテルお勧めのこちらのお店を予約してもらいました。ガイドブックにも載ってます。
「Osteria Di Giovanni」 -
写真ないですが、赤ワインをボトルで注文。
前菜はハムの盛り合わせとクロスティーニなど。 -
じゃ~ん!二人でシェアします。
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大変美味です。焼き加減も申し分なし。すっとパスタばかり飽きもせずに食べてましたが、久しぶりのお肉は体に沁みます。おいしいものを食べると幸せな気分になります。
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お腹いっぱいなのに、調子に乗ってデザートを頼みます。食後酒のリキュールとレモンソルベ。
フィレンツェ、いいわ~。好感度、さらにアップアップです。 -
ホテルまで徒歩で帰って、大人しく就寝。
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