晴れおじさん「大人の休日」オトナ旅 (その１２)

2023/06/28 - 2023/06/28

最近のお出掛けは車ばかりで、鉄道には今年1月に鎌倉と宇都宮に行って以来、乗っていません。
晴れおじさんは、「鉄ちゃん」ではないけれど、鉄分不足でイライラし始めたので、JR東日本の「大人の休日倶楽部パス」を買って、１２回目のオトナ旅に出掛けて来ました。
今回の目的地は、埼玉県。晴れおじさんの４トラ地図で、東日本の中で唯一空白となっていた県です。

エリア 埼玉

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 新幹線 JRローカル 私鉄
• 旅行の手配内容: 個別手配

山形駅発午前７時８分の「つばさ１２４号」に乗車、午前９時１３分に大宮駅に到着。
山形県南部から福島県にかけて雨が降っていたけれど、こちらの天気は上々のようです。

埼京線快速で池袋に移動、西武池袋線に乗り換え。
旧豊島園にハリーポッター関連施設がオープンしたようで、電車にラッピングがありました。

大泉学園駅で降車して向かったのは、練馬区立牧野記念庭園。
朝ドラ「らんまん」のモデル牧野富太郎博士が大正１５年から亡くなるまでの３０余年を過ごした住居と庭の跡地で、無料で公開されています。

入ってすぐに目に付いた胸像の前に笹が生い茂っていて、

名前の表示がありました。この名前の由来については、後で入った常設展示室で知るところとなりました。

それが、これ。
この笹は、昭和２年に牧野富太郎氏が仙台市で発見した新種。翌年の昭和３年に壽衛(スエ)夫人が永眠したので、妻に感謝を捧げて命名したとのこと。
リーフレットの略歴を見ると、牧野氏は、スエコザサを発見した昭和２年に東京帝国大学から理学博士の学位を授与されているので、夫人は夫が博士になるのを見届けた直後に亡くなったことになります。朝ドラでどう演じられるかはわからないけれど、何ともドラマチックなお話ですね。

庭園には、博士が採集したり知人から取り寄せたりした様々な植物が植栽されていました。アジサイがちょうど見頃になっていたのでパチリ。

これは？

名札のQRコードをスマホで読み取ると、

花の写真や説明を見ることが出来るようになっています。

アカンサスモリス

オオバギボウシ

トサミズキ

常設展示室に入ると、

博士の生涯を紹介するパネルがあって、少年期の写真や

新婚当時の写真もありました。

そして、これが朝ドラにも出てきた顕微鏡。
当時は貴重品だったとはいえ、よく保存されていたものですね。

これも朝ドラに出てくる胴乱。

眼鏡と剪定鋏。

書屋には、博士晩年の書斎の様子が再現されていました。

同上

西部池袋線で所沢に移動、西部新宿線に乗り換えて、航空公園駅で下車。

駅からすぐのところに、YS11機が展示されています。

所沢市は初めてだけど、街路樹が生い茂って緑深い街並み。なかなかいい感じですね。

徒歩８分ほどで「所沢航空発祥記念館」に到着。

入館料は大人５２０円のところ、６５歳以上は１００円引きで４２０円。

零戦設計者堀越二郎回顧展のプレ展示があったので、まずはこれから。

零戦模型。

堀越二郎氏愛用の計算尺。

零戦の取扱説明書。

堀越二郎氏の終戦日誌。

愛用のパナマ帽。
堀越二郎氏については、宮崎駿監督の「風立ちぬ」を観ていたので、親近感を覚えました。

館内を見渡すと、たくさんの飛行機とヘリコプターが立体的に展示されています。

同上

セスナ機には、操縦席に昇るタラップがあって、

中に乗り込んで、操縦桿を握ることが出来ました。

二階に上がると、

フライトシミュレーターがあったので、トライ。

中級コースの得点は５５点、

上級コースの得点は４４点でした。

所沢メモリアルギャラリーに入ると、

日本の飛行機黎明期に埼玉県出身の2人の女性パイロットがいたことを知りました。
埼玉県は東京の陰に隠れて目立たないイメージだったけれど、なかなかやるねえ。

西武新宿線で本川越駅へ。

駅からすぐのところに「小江戸蔵里(川越市産業観光館)」がありました。

蔵造り風の建物内には、傘福が飾られていて、

ランチのラストオーダー(１５時)にギリギリ間に合いました。
Aランチ(肉味噌のスパゲティ)1100円で、遅い昼食を済ませ、

歩いて、蔵造りの町並みを見て回ることにします。

標識が見えたと思ったら、

「大正浪漫夢通り」に入りました。

なかなかいい雰囲気ですね。

口コミにあった喫茶店「大正館」。

崩れかけている建物もあります。

平日なので人通りが少なく、じっくり観賞することができます。

同上

川越商工会議所。昭和３年に銀行として建てられたもので、昭和４５年から川越商工会議所が事務所として利用、今も現役だとのこと。国の登録有形文化財に指定されています。

この建物もいい感じですね。

現在は、歯科医院として使われているようです。

中央通りに入ってから、菓子店を見つけました。

川越名物「いも恋」を１個買って、食べ歩き。さつまいもと餡子が入った大福で、２００円と少々高めながら、食べ応えがありました。

明治時代を彷彿とさせる建物群が続いています。

同上

同上

川越のシンボル「時の鐘」に行き着いたところで、引き返し、

路線バスで、JR川越駅に行って、帰路に着きました。
天気にも恵まれて、充実した一日でした。

完

この旅行記へのコメント （2）

• yamayuri2001さん 2023/10/25 10:29:22

  川越

  晴れおじさん、こんにちは。
  東京に旅行されていたんですね。
  所沢航空発祥記念館、私は行ったことがないのですけれど、
  なかなか興味深い展示がいろいろありますね。
  フライトシミュレーターに挑戦されて、
  高得点を取っていらしたのがすごいと思いました。
  私でしたらきっと、20点か30点だと思います。
  元グライダー部だったんですけれど。
  
  川越にも足を延ばされたんですね。
  川越が平日あれだけ空いてるのは珍しいと思います。
  観光バスの客がどっと吐き出され、
  私が個人で行ったときにも、
  すごい人でした。
  平日にゆっくりと見られたのは、
  やはり晴れおじさんの人徳ですね。
  焼けた建物は、
  私が行った時にイタリアンレストランでした。
  しかし、川越を訪問した直後、
  そのイタリアンレストランが火事になったと言うニュースを見ました。
  今はまだ、取り壊されずに焼け焦げたままなのですね。
  蔵はなかなか強固なので、
  そう簡単には取り壊せないのかもしれないですね。
  あんなに空いている川越に、私も行ってみたいです。
  yamayuri2001

  アジア好きの晴れおじさんさん からの返信 2023/10/25 17:41:49

  Re: 川越

  yamayuri2001さん、コメントありがとうございます。
  
  川越の崩れかけたようなあの建物は火事に遭ったレストランだったのですか。周りの建物に火が広がらなかったのは幸いでしたね。
  
  首都圏は、やはり観光スポットも多く活気があるので、時々、無性に行きたくなりますが、今は長女の出産時の「出動」に備えて遠出は控えるようにしています。
  もっとも、出産予定日の昨日はその兆候がなく、長女のリクエストに応えて、４０キロも離れた山中の古民家レストランに妻と３人でランチに出掛けたりしましたが………。
  
  無事に孫娘が生まれたら、また旅行を再開したいと思っています。
  
  アジア好きの晴れおじさんより