2021/11/29 - 2021/11/29
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アジア好きの晴れおじさんさん
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「オトナ旅」の条件は三つ。「早朝や深夜に動き回らない」「暴飲暴食をしない」「必要以上にお土産を買わない」。つまり、「オトこ」も「オんナ」も、体力と財力に見合った節度ある行動をする「クールな旅」なんです。
こんなコンセプトで始めた「『大人の休日』オトナ旅」も、10回目を数えることになりました。
1回目は長野県長野市を訪ねましたが、今回は、その際に時間の関係で足を伸ばせなかった「小布施」を訪ねて見ました。晩秋の信濃旅の記録です。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 新幹線 私鉄
-
大宮駅で山形新幹線「つばさ128号」から北陸新幹線「かがやき509号」に乗り換え。
うっすらと富士山が見えて旅情が高まります。 -
1時間弱で長野駅に到着。時刻は11時43分。
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小布施までは長野電鉄を利用。
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待ち時間に、ベンチで軽く昼食。売店でおやきを買ってみました。
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思ったよりも皮は薄く、具がいっぱい入っていて、食べ応えあり。
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ホームに行ったら、私が乗る普通電車(右)のほか、特急電車(左)も停車中。
車両は比較的新しいような感じですね。 -
30分ほどで小布施駅に到着。ホームから北信五岳が見えました。
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妙高山(2446m)をズームアップ。なかなかの美形。
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駅舎はこぢんまりしているけれど、脇に観光案内所があったので、マップを貰うことができました。
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今日の最初の目的地「岩松院」まで徒歩で向かうとしましょう。
実は、朝慌てて自宅を出たのでスマホを忘れてきていました。グーグルマップが利用できないので、タクシーに乗るしかないかなと思っていたけれど、マップで救われました。 -
ほとんど車も通らない道をのんびり歩いていると、
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小さな赤い実を付けた庭木があって、
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こんな表示がぶら下げてありました。
昭和のまんまの長閑な空気が流れています。 -
20分ほど歩いたところで、「岩松院」が見えてきました。
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山門。
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昨夜降雪があったようで、少し消え残っています。
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本堂。
この中に、葛飾北斎が描いた天井絵があるんですね。
拝観料500円を払って中に入ると、先客が4名ほど御住職の説明を聞き終えて帰るところでした。10分位待たされて、後から来た1組の御夫婦と一緒に御住職の説明をお聞きしました。 -
お堂の中は撮影禁止だったので、リーフレットの写真を掲載します。
大きさが畳21畳分ある「八方睨み鳳凰図」。葛飾北斎が最晩年に書き上げた作品で、絵具や金箔などの材料費は、現在のお金で4千数百万円に上ったとのこと。スポンサーは、地元の豪商農「高井鴻山(たかいこうざん)」。奇特な方がいたもんですねえ。
一度も塗り替えしていないとのことだけれど、いまだ色鮮やかでインパクト大。一見の価値、いや十見くらいの価値はあるでしょう。
感動したので、この絵をプリントした1,500円のハンカチを1枚購入。オトナ旅では必要以上にお土産を買わないことにしているけれど、これは必要! -
裏に戦国武将福島正則公の霊廟があるというので、行ってみました。
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まあまあ立派な廟だけれど、周りに普通のお墓がいっぱい建っていて、世が世なら無礼千万。四民平等の象徴的な姿と言えるかも知れないですね。
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そして、もうひとつ。
小林一茶が「やせ蛙 負けるな一茶 是にあり」の句を詠んだ池がありました。 -
特に変哲のない小さな池。
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でも、小林一茶の直筆の句碑が建っていて、本堂内の音声案内で、この句は、小林一茶が病弱な我が子を想って詠んだと知ったので、感慨深いものがありました。
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帰り道、妙高山があまりに美しいので、立ち止まって一枚。
信州もいいなあ。 -
マップを頼りに往路とは違ったルートで北斎館を目指して歩いて行きます。
途中にあった町立歴史民俗資料館。なかなか立派な建物だけれど、週末のみ開館するようです。 -
おぶせミュージアム・中島千波館。
時間がないので外観のみでスルー。 -
地酒の店「松葉屋本店」のところから
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北斎館への近道になる中町小径に入ります。
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少し行くと栗の小径につながって、
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高井鴻山記念館。
ここは10年ほど前に来た時に観ているので割愛。 -
程なく北斎館に着きました。
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ここも前回観ているけれど、見応えがあったので再度入館。入館料は千円。
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展示物も撮影OKとは有り難い。
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富岳三十六景の一枚「東海道江尻田子の浦略図」。
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富岳三十六景の一枚「駿州江尻」。
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そして超有名な「神奈川沖浪裏」
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肉筆画屏風「七小町」。
平安時代の歌人で絶世の美女として知られる小野小町の、若い頃から年老いて果てるまでの生涯を描いたものだとのこと。 -
一面
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二面
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三面
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四面
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五面
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六面
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七面
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そして、北斎の絶筆「富士越龍」(ふじこしのりゅう)。
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これは複製だそうですが、龍が天に昇る姿に北斎が自身を重ねたと考えられるとのこと。
なるほど、画業を究めて90歳で大往生した葛飾北斎は、まさに龍の境地に至っていたのかも知れませんね。 -
北斎が天井絵を描いた東町祭屋台。
見やすいように、本物は外して立てて展示してあります。※屋台に嵌めているのはレプリカ。 -
龍
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鳳凰
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北斎が天井絵を描いた上町祭屋台。
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男波
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女波
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北斎館を出て最後のミッションへ。
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この時季、小布施に来て、「モンブラン朱雀」を食べずには帰れません。
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15分ほど待たされて入店。
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入店後も30分近く待たされて、やっとサーブされました。
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手前左はカシスソース、手前右はココアソース。
モンブランは甘すぎず、栗の風味が活きていて、ソースでアクセントを付けながら完食。1,600円の価格に見合う満足感がありました。
隣の席のおばさん「ああ美味しかった。モンブラン朱雀を食べて、もう小布施に思い残すことはないわ!」
晴れおじさんも同感です。 -
帰りの電車に乗ろうと小布施駅のホームに行ったら、この看板が目に入りました。
おかげで、全く知らなかった北信五岳の名前が判りました。
※写真のコメントに山の名前を書いたので、晴れおじさんが山に詳しいと思った方がいたら御免なさい。後付けなんです。 -
日が陰ってシルエットになった斑尾山(1,382m)。
天気にも恵まれて晩秋の信州を楽しんだ一日でした。
完
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