2020/01/20 - 2020/01/21
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アジア好きの晴れおじさんさん
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今年は全国的に暖冬でウィンタースポーツに支障が出ているようですが、反面、旅行特に中高年者の「オトナ旅」には都合が良いように思います。
「オトナ旅」の条件は三つ。「早朝や深夜に動き回らない」「暴飲暴食をしない」「必要以上にお土産を買わない」。つまり、「オトこ」も「オんナ」も、体力と財力に見合った節度ある行動をする「クールな旅」なんです。
※晴れおじさんの個人的な見解を述べたものです。
昨年9月に続き「大人の休日倶楽部パス」を使ってJRで移動した晴れおじさんの「オトナ旅」をアップします。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線 JR特急 JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- じゃらん
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-
今年は、これまで経験したことがないような暖冬が続いています。
「つばさ128号」の車窓から見る米沢市の県境付近もこのとおり。厚い雪に覆われている例年の風景とガラッと違っていて、真冬であることを忘れてしまいそう。 -
福島駅付近も積雪ゼロ。冠雪した真っ白な吾妻小富士が一際目立ちます。
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大宮駅付近。少し霞んでいるものの富士山が秀麗な姿を現して、アラ還夫婦のテンション急上昇。
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東京駅から中央線特快で立川駅に行き「あずさ13号」に乗り換え。
験を担いで「7号車7番」の指定席を取って置きました。
※実をいうと、加齢とともに記憶力が減退してきたので、覚えやすい数字にしたんです。 -
甲府盆地が見えてきた!
やっぱり雪は全くありません。 -
富士山。
甲府駅付近からの富士山は、前山に遮られて頂上の辺りしか見えないようです。
「ちょっとだけよ。アンタも好きねぇ。」(?) -
こちらは、南アルプス。
山に囲まれた山形盆地に住む晴れおじさんですが、標高3千メートル近い山々が連なる姿は、流石に迫力が違います。 -
甲府を過ぎて長野県に入り、13時39分、茅野駅に到着。
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改札口で国宝土偶のレプリカがお出迎え。
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「縄文のビーナス」と「仮面の女神」
でも、今日ここに来た目的は、これじゃない。 -
駅前でタクシーを拾って向かったのは、
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ここ。諏訪大社の「上社本宮(かみしゃほんみや)」
旅行前、妻が「成功神社ベストランキング189」という本を買ったら、諏訪大社が勝負運を授かる神社として第4位に入っていて、ぜひ参拝したいとリクエストされました。妻に優しい晴れおじさんです。(恐妻家かも?) -
ここは甲府より標高が高いのでしょう。雪が少し消え残っています。
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幕末の名力士「雷電為右衛門」の像。
強すぎて横綱になれなかった力士だと、講談か何かで聞いていたけれど、信州の出身だったのか…。 -
原寸大手形に手を合わせて見ました。
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境内案内図。
4本の御柱(おんばしら)があるとのこと。 -
一之御柱
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二之御柱
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三之御柱
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四之御柱
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御柱はモミの木で、七年ごとに神域の四隅に建て替えられるとのこと。
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神楽殿(国重要文化財)
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勅使殿(国重要文化財)
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入口御門(国重要文化財)
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門の先は回廊になっていました。
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苔むした御神燈が歴史を感じさせます。
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拝殿
ちょうど御祈祷の最中でした。 -
巫女さんの後ろ姿。
朱色の袴に清楚なエロチシズムを感じてしまうのは、私だけかな? -
勅願殿(国重要文化財)
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宝物殿
入館料500円。 -
入口に飾られた鷲の像に神性が漂います。
残念ながら、展示物は撮影禁止でした。宝物は数も少なく500円を払うまでの価値はなかったかな? -
参道には土産物屋が何軒かあったので、名産らしい寒天を自宅用に少し買いました。
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中央本線で甲府まで引き返します。
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途中、富士山が右に見えたり、左に見えたり。
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左右どちらの席でも富士山が見られるように配慮して軌道を敷いたのだろうか。
車内は空いていたので、晴れおじさんは、右に行ったり左に行ったり。
でも、いざシャッターを切ろうとすると、手前の土手に遮られたりして、撮影するのは一苦労。 -
まるで富士山の追っかけ。「アンタも好きねぇ。」
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16時30分、甲府駅に到着。
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バスで市内の湯村温泉へ。
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ちょっと寂れた感じの温泉街を5分ほど歩くと、
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今夜の宿に到着しました。
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旅館明治。4トラの口コミで知った太宰治ゆかりの宿です。
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玄関を入るとすぐに、
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太宰治の資料コーナーが視野に入りました。
お、いいなぁ。 -
女将さんに案内された2階の部屋は、16畳プラス6畳の広い和室。
老朽化してはいるけれど、グレードアップのオモテナシのようです。
オモテナシといえば、お茶を淹れながらの女将さんの旅館の紹介は、実に丁寧で、途中で「もう結構です。」と制止したくなるほど長く続きました。 -
太宰治は、新婚当時この近くに住んでいて、湯村温泉を散歩していたこと。
太宰治は、東京に転居した後の昭和17~18年に2回にわたってこの旅館に長逗留し、「正義と微笑」「右大臣実朝」の二つの作品を書いたこと。
「美少女」に書いてある通り、当時の浴室は混浴で、温泉は自噴の湯だけだったので冷めやすくぬるかったが、今はポンプアップもしているので湯量が多く39度ほどの湯温を保っていること。
湯村温泉には以前20軒ほどの旅館があったが、今営業しているのは5~6軒で、ほかは建物が残っていても介護施設などに転用されていること。
甲府は雪が少ないが、乾燥しやすく朝晩の冷え込みが強いこと。
などなど、15~20分にわたる講釈でした。 -
山梨県の方々も、あるいは私ら山形県民に似て、他人への好意の示し方が野暮ったく押しつけがましくなる傾向があるのかも知れません。
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さて、女将さんの講釈から解放されてすぐ、入浴前に、資料を見に行きました。
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この旅館の温泉が出てくる「美少女」の一節。
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太宰治が滞在した頃の建物の写真。
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この旅館の昔の絵葉書。女将さんの話では、右の一番下の絵葉書が太宰治の泊まった部屋。
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一番いい部屋だったので絵葉書になっているとのこと。
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太宰治の色紙。これは、たしか「御伽草子」のカチカチ山の狸の台詞。
中年オヤジの狸が若い雌ウサギに泥の舟に乗せられて沈む時の、可笑しくも悲しい一言。高校1年の教科書に出ていました。 -
太宰治がこの旅館で執筆した二つの作品。
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年表
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太宰家の集合写真
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太宰治のアップ。珍しく眼鏡をかけています。
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結婚式の写真。東京の井伏鱒二宅で撮影されたもの。
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太宰治の初版本
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次は温泉へ。
男性用浴室。先客はなく貸し切り状態。ややぬる目ながら、肌当たりの柔らかな弱アルカリ性のお湯で、ゆっくり浸かることが出来ました。 -
19時から夕食。
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鍋の中身
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少し後に出された馬刺し。名物らしく、新鮮で全く臭みがありませんでした。
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デザート
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翌朝の朝食
この旅館は、1泊2食で一人約9千円と手頃な料金ながら、料理も充実していて、建物や浴室の古さを気にしないならば、お勧めできる宿でした。
その6に続きます。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ねもさん 2021/11/08 14:58:10
- ご投票ありがとうございます
- アジア好きの晴れおじさん
こちらにもいらしてたのですね。私もこの付近は結構歩きますが、訪ねたことあるのは諏訪大社くらいかな。
初めのほうに南アルプスと紹介されている画像は八ヶ岳連峰です。南アルプスは反対側になります。ちょうど私たちがそちらに伺って、飯豊と朝日を間違えるようなもの?(笑)
知ったかぶりして余計なことを言うと、右に一番高いのが赤岳、左端が権現岳、正面奥が阿弥陀岳ですね。
- アジア好きの晴れおじさんさん からの返信 2021/11/08 21:53:07
- Re: ご投票ありがとうございます
- ねもさん ご指摘いただき有難うございます。
やはり門外漢は、初歩的な勘違いをしてしまいますね。八ヶ岳が蔵王と同じように一つの山でなく連峰であることも初めて知りました。赤面の至りです。
これからも被写体として山を投稿することになると思いますが、ご指摘、ご教示いただければ幸いです。
晴れおじさんより
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