ポルトガルと北スペインを巡るゆったり旅24日間　④　ジャカランダの花咲く大理石の街　エストレモス

2023/06/03 - 2023/06/04

思いがけないフライトキャンセルなどで出鼻をくじかれた旅ですが、一晩リスボンのホステルでゆっくり横になって休み、エストレモスへ移動する頃には、いつもの旅のペースが戻ってきました。

おおらかなポルトガルの人たちの中でも、特にアレンテージョ地方の温かくのんびりした雰囲気は、かなりのストレスでこわばった心をほぐしてくれたように思います。街を歩いていると、紫色のジャカランダの満開の花と、バスターミナルなど街のあちこちにふんだんに使われているこの街の特産品大理石が織りなす風景に心は癒されていきました。

エリア エストレモス(ポルトガル)

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 50万円 - 100万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩
• 航空会社: カタール航空 ユナイテッド航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

10時にリスボンのホステルを出発。
ホステルの最寄り駅メトロ・Resutaudorasから、セッテリオスバスターミナル近くのメトロJord　an zoologio駅まで移動します。

大体のメトロ駅はエレベーターがあるのだけれど、Jord an zoologio
駅ではエレベーターが見当たらずスーツケースもって階段です。

レスタウラドレス駅 駅

CPのセッテリオス駅に隣接してバスターミナルはあります。

駅のベーカリーで昼食用のパンを購入。2つで7ユーロ。
バスターミナルにはベンチが少ないという情報を見たのでしばらく駅で過ごします。

11時30分、セッテ・リオス・バスターミナルにやってきました。

セッテ リオス バスターミナル バス系

ここから、ポルトガルあちらこちらにバスが運行しています。

予定のバスは12時発のRede.

事前にチケットは購入済み。

ほぼ定刻12時に発車。

ドライバーは女性。
夫曰く、結構あのドライバー気が強いぞ。

女性ドライバーと甘く見られるときもあるから、気も強くなるよねと同情。
そういえば、この後のスペインも含め、長距離のバスは彼女以外全員男性。

Evoraのバスターミナルに到着。

ここでバスも小休止。

Evoraには明後日来るのだけれど、ここのバスターミナル周辺はすごい石畳で、スーツケースを引くのは大変そう。

14時30分エストレモス・バスターミナル到着。

本日のお宿、

Residential Carvalho。

階段を数段上ったホテルのフロント付近。

趣があります。

フロントの女性は全く英語を話さずポルトガル語のみ。でもなんとか通じるから不思議。

荷物を置いて、さあ街歩き。

どこから登っても、お城につくわよ・・みたいなことをホテルのおばちゃんに言われる。（多分・・ポルトガル語と身振りからそう理解）

適当に坂道を登っていきます。

帰りはここを目印にしよう。

ぞくぞくするような風景。

このツボは売り物のようです。

翌日、早朝通りかかったら、大事にしまってあり、出ていたのは一つだけでした。

お城に到着。

博物館は休館中でした。残念。

エストレモス市立博物館 博物館・美術館・ギャラリー

聖イザベルの像。

貧しい人のために施しをした王妃聖イザベル、王にとがめられた時、持っていたバラの花がパンに代わった伝説をもとに、バラの花束を持つイザベル妃の像が建てられています。

お城に隣接してありました。
サンタイサベル礼拝堂。

サンタ イザベル王妃礼拝堂 寺院・教会

エストレモスの街が見下ろせます。

お城はポサーダになっています。

ポサダ カステロ デ エストレモス ヒストリック ホテル ホテル

宿泊していなくても、ポサーダの中も少し見ることができました。

ロビー。

ポサーダの庭園に回ってみますと、ここからの「下の街」の風景も素敵でした。

さて、ゆっくり「下の街」へと下っていきますか。

今度は、「下の街」に降りてきたら、お城の全景が見えました。

この旅では何度も夕食難民になりかけました。午後4時から5時には一旦レストランはクローズして午後8時くらいから再開するのです。

エストレモスでも、何軒のレストランに断られ、危うくそうなりかけたところ、とあるお店で応対してくれたシェフが、公園の反対側のあのお店ならこの時間でもやっているよと教えてくれました。

公園の反対側にあったお店　Casa das Bifanas。
バスターミナルからくるとき通りかかったお店だわ。

まずは、炭酸水。

本日のおすすめプレートから選びました。

わたくしは、バカリヤウ料理。

バカリヤウ、干したタラはポルトガルの名産です。

夫は牛ほほ肉の煮込み。

トロトロに柔らかく煮込んであって、この旅で食べたベスト３に入る味だったそう。

二人で30ユーロの夕食でした。

帰りがけに、今晩ホテルで飲むミネラルウォーターを買うために立ち寄った公園の売店でタルトがおいしそうでした。・・・というわけで購入します。

部屋にポットがないので、フロントのおばちゃんにお湯をもらって手持ちのコーヒーを入れていただきました。

Residencial Carvalho、ツインルーム。

Residencial Carvalho ホテル

古いホテルで浴槽もついています。
設備はリニューアルされて間もないので水回りは快適。

湯船につかって、足のむくみがとれました。

よく休めそうです。

おはようございます。

朝、窓を開けたらものすごい霧。

ホテルの朝食は、8時からなのでそれまでお散歩に行きます。

昨日のお城へ、また歩いていきます。

途中犬にほえられ、おっかなびっくりの散歩です。

お城のも、また霧の中でした。

昨日とはまた違った雰囲気。

エストレモス城 城・宮殿

お散歩を終え、8時少し前でしたが、朝食をどうぞとスタッフに言われました。

昔は、レストランも営業していたようで、その名残がある朝食室でした。

コンチネンタルスタイルの朝食です。

さすが、カステラの国。

手前のケーキ、本当においしいのです。

つい、おかわり。

牛乳もおいしい。

そういえば、アレンテージョ地方では、バスの車窓から眺めると、牛さんの姿をたくさん見かけました。

フルーツもいろいろ。

この後9時半ごろ、チェックアウトの時に、スタッフが出てきて「あなた方に謝らないといけない。日曜日でいつもの係ではなく、私が準備して、ヨーグルトや一部のパンを出し忘れた。よかったら、もっていってください。」とおっしゃる。

ありがたく、ヨーグルトと袋入りのパンをいくつかいただきました。

スーツケースをガラガラ引いてたどりついたのは、昨日、到着時は写真を撮る暇もなかったエストレモスのバスターミナル。

なんと、内装はほとんど大理石でできているのです。

エストレモスは大理石の産地。世界2位だとか。

目の前にあるこの建物は旧バスターミナルのようです。

旧ターミナルを一回りしたら、美しい壁を発見。

こちらも・・。

以前の忙しい旅だったら、途中下車くらいで一泊することなどなかった街ですが、一泊して、よかったです。

10：25　エストレモス発。

Redeのチケットは日本から予約していきました。

次の街、エルヴァスへ向かいます。