法恩寺跨線橋・ダチョウの楽園・モネの庭・北川村温泉☆四国お遍路ドライブ2023年春⑧-2

2023/04/02 - 2023/04/02

四国お遍路ドライブをしながら寄り道をしました。8日目は「水切り瓦のある吉良川の町並み」と「法恩寺跨線橋・ダチョウの楽園・モネの庭・北川村温泉」に行きました。

【8日目前編】民宿 室戸荘→吉良川→奈半利
⇒ https://4travel.jp/travelogue/11834263

本編は【8日目後編】奈半利→法恩寺跨線橋→ダチョウの楽園→モネの庭→北川村温泉ゆずの宿
【表紙写真】ダチョウの楽園

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四国八十八か所お遍路をいつかしたいと思っていました。
退職後なので時間的に自由なので、気ままに自分のペースで、マイカーでドライブしながら回ることにしました。
今回は約半分にして1番札所から43番札所までを、観光を織り交ぜながら、2023年3月26日（日）～4月12日（水）の17泊18日で回りました。

【参考資料】
　『まっぷる 四国八十八か所 お遍路の旅』2021年 昭文社
　『四国八十八ヶ所霊場会HP』⇒ https://88shikokuhenro.jp/
【参考】Google画像検索（Googleレンズ）、Wikipedia

エリア 北川・奈半利・田野(高知)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 自家用車 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: じゃらん

【8日目】4月2日（日）後編　晴れ
10:45　奈半利駅（高知県安芸郡奈半利町）
土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線の終着駅です。

土佐くろしお鉄道 ごめんなはり線 (阿佐線) 乗り物

高架線も駅も、見たところ非常に新しい施設・設備で、快適です。
奈半利駅は、「モネの庭」の最寄り駅です。

奈半利駅 駅

無花果（物産館いちじく）
奈半利駅ビルの1階にあります。

無花果 グルメ・レストラン

奈半利や北川村の新鮮野菜や農産物、高知県内の特産品がそろっています。特にゆずを使った加工食品の種類がたくさんあります。

奈半利のおかって
奈半利駅ビル物産館いちじくの隣にあります。
地元の食材を使ったお惣菜、おこわ、炊き込みご飯、お弁当、焼き立てパンなどが並んでいます。

奈半利のおかって グルメ・レストラン

法恩寺跨線橋、ダチョウの楽園、モネの庭の順序で回って、今夜の宿、北川村温泉ゆずの宿に行くことにしました。

11:20　法恩寺跨線橋（高知県安芸郡奈半利町）
三光院から南の旧道へ向かう跨線橋で石造アーチ橋。
旧魚梁瀬（やなせ）森林鉄道（1911-1963年）昭和6年頃建造。
国の重要文化財指定。

「日本三大美林」の一つ、魚梁瀬杉を馬路村から奈半利港へ運搬することを目的とした鉄道でしたが、陸上交通網が整備されて、魚梁瀬ダムで軌道が水没したので廃止になりました。
かつての森林鉄道の奈半利川線は、奈半利の街中とこの跨線橋を通って、現在もある奈半利貯木場まで線路がつながっていました。

階段の長さ4.495m
上部歩行部分の長さ5.55m

階段を上りきると、三光院の境内に出ます。
跨線橋建設当時の法恩寺は廃寺になっています。

三光院 観音堂（高知県安芸郡奈半利町）
真言宗 醍醐派
御本尊：神変大菩薩

上から見るとかなりの急勾配で、降りるときは慎重になります。

12:20‐12:30　ダチョウの楽園（高知県安芸郡奈半利町）
ダチョウ、ヤギ、ニワトリを個人で飼っているので、営業用ではありません。でも、町道沿いにあるので自由に見学できました。

この場所はカーナビに出てこなくて、「米ヶ丘生活体験学校」にセットしたら、川の反対側の未舗装の林道を深く入ってしまい、轍が深くて車体の『腹』をいっぱい擦ってしまいました。
いったん町に戻って、カーナビを無視して川の向こう側を走り続けると、ちゃんと舗装道路のままで到着できました。「米ヶ丘生活体験学校」の500m手前にありました。

人けがない場所なので、ここのダチョウは人恋しさに近寄ってきました。
よくテレビでダチョウにつつかれている人を見るので、怖い印象がありますが、大丈夫でした。

『ダチョウの求愛行動』にビックリ!!
脚を曲げて姿勢を低くして、羽を広げながら首を前後左右に大きく振ります。数分間続けます。
このダンスは通常、春の繁殖期を前に２月～３月ころ、雄のダチョウが雌に示す求愛行動らしいのですが、なぜか人間にも向けて踊っています。
（左上に柵に吊るされた黒い鳥はカラス除けなのかな？）

ヤギもいます。

他に、シャモのようなニワトリもいました。

次は、「モネの庭」に向かいます。

12:55　北川村「モネの庭」マルモッタン（高知県安芸郡北川村）

印象派のクロード・モネが愛した庭として有名なフランスのジヴェルニーにある「モネの庭」を、北川村「モネの庭」マルモッタンとして再現された庭園です。

入園料 1,000円 PayPay払い。
入園券に「本半券でフランスのモネの庭入園できます　※ 2027年の開園期間まで有効」とあります。行けないけど、夢がありますね。
「龍馬パスポート」スタンプ押印と、オリジナルポストカード1枚いただけました。

北川村「モネの庭」マルモッタン 公園・植物園

園内は、3つの庭に分かれています。
「水の庭」→「ボルディゲラの庭」→「花の庭」の順に回ることにしました。
園内は約1000種類の植物があって、四季折々に花を咲かせてくれるようです。

「水の庭」
睡蓮の池、小川、バラのアーチ、太鼓橋、滝などがあります。

ゼフィランサス　ヒガンバナ科 タマスダレ属

珍しい黒っぽい花のチューリップ、ポピー、スイートピーなど、いろいろな花が見られます。

赤い花に見えるのは何だろう?

フランスのジヴェルニーで株分けされた睡蓮の葉が見えますが、花は4月下旬から10月まで見られるようです。

シモクレン（紫木蓮） モクレン科 モクレン属

バラのアーチ

バラのアーチの下で夏のひと時を過ごす晩年のクロード・モネ

ダッチアイリス（アヤメ科アヤメ属）とチューリップ（ユリ科 チューリップ属）

緑色のボートも再現してあります。

モネの睡蓮の絵

絵のように睡蓮の花が咲く夏に来てみたいなぁ！

藤棚もあります。花が咲くのはゴールデンウィークのころかな。

太鼓橋も藤棚になっています。

フランス・ジヴェルニー　池のほとりに佇むクロード・モネ
太鼓橋は浮世絵の影響を受けたことを表しているらしい。

睡蓮の池に写るバラのアーチ

クロード・モネの絵

チューリップ、キンギョソウ、ストックなどの春の花

クロード・モネの柳の絵
この時期の「水の庭」はまだ柳の葉が出ていません。

藤棚のある太鼓橋を渡ります。

小川では桜の花びらの「花いかだ」が見られました。

「ボルディゲラの庭」に移動します。
かつて「光の庭」だった庭が、2020年にリニューアルされて「ボルディゲラの庭」になりました。
メタセコイヤほかの自然の森遊歩道、リヴィエラの小屋もある広い散策コースがあります。

いろいろな花の色のチューリップ畑

クリスマスローズ　キンポウゲ科 クリスマスローズ属（ヘレボルス属）

「ボルディゲラの庭」
クロード・モネがルノアールと旅した地中海リヴィエラ海岸の街、ボルディゲラの風景を30点以上の作品を残しています。

ヤシやオリーブなどの地中海の植栽を、高知の風土と地形を利用しながら、庭づくりにチャレンジしているそうです。

クロード・モネが描いたボルディゲラの風景

背景の山や起伏に富んだ地形を生かしています。

クロード・モネが描いたボルディゲラの風景

ボルディゲラの庭

バナナの花のつぼみ

ユニコーンみたいに細長いのは何だろう?

アガベ・ゲミニフローラ　キジカクシ科 アガベ属
リュウゼツランの仲間のようで、開花に10年以上要して、開花後に結実し枯れるそうです。長いのは花で、結実後はこれも枯れてしまうのかな。

珍しい植物がたくさん。

珍しい植物と花。

オオマツバボタンに似ていますが、外国の植物のようです。

リヴィエラの小屋（高知県安芸郡北川村）
ボルディゲラの庭にできたカフェです。

休息だけでも利用できます。

パスタ、パフェ、各種ケーキ、各種飲み物、いろいろあります。

ボルディゲラの庭には、東屋もあります。
ただ休憩するだけでなく、『絵』になります。

「風の丘」や「自然の森（遊歩道）」は回るのをやめます。
「水の庭」に戻って、駐車場を挟んだ「花の庭」に向かいます。

「花の庭」
ミュージアムショップ、レストラン モネの家、手作りパン工房もあって、これらだけならば、入園料は不要です。「花の庭」のみ、入園券を再提示します。

ミュージアムショップ
2階は、ミニギャラリーになっていて、名画の複製などが展示されています。

北川村特産のゆずを利用したお土産がたくさんそろっています。

クロード・モネの作品に関連したお土産もたくさんあります。

レストラン モネの家（高知県安芸郡北川村）
遅めのランチにします。

レストラン モネの家 グルメ・レストラン

熊谷喜八監修「柚子胡椒とじゃこの海苔パスタ」1,200円
迷わずこれに決定！

広いガラス窓の外は自然がいっぱいで、居心地の良い店内です。

爽やかな柚子ドレッシングで美味しいです。
中央の赤いのは、ドイツのザワークラウトに似た感じだったかな?　忘れました (^-^;）

じゃこ、青のり、刻み柚子皮が、とても良い味の変化とアクセントになっています。それらが絶妙のバランスでした。
クリームベースで、ピリ辛の後味になっています。

会計時に「龍馬パスポート」スタンプ押印をしてくれました。

「花の庭」
バラの大きなアーチがあります。しかも数連になっています。バラが咲く季節は豪華だろうなぁ！
バラの代わりに、チューリップやポピーなどの花をたくさん見ることができました。

家の正面玄関へとつづくバラの小道に立つクロード・モネ

ビバーナム・ステリーレ　スイカズラ科 ガマズミ属
アジサイに似ていると思ったら、植木の手入れをしていたスタッフさんが名前を教えてくれました。

いろんな色のチューリップがあるんですね。

ハナカイドウ（花海棠） バラ科 リンゴ属

バラのような花のチューリップもあるんだ!

噴水とスイセン
スイセンもいろんな色やタイプがあるんですね。

バラのアーチと噴水

15:15　モネの庭を出発
食事を含めて、2時間20分滞在しました。2～3時間は必要と聞いていたので、その通りでした。

北川村温泉に向かいます。

15:30　北川村温泉 ゆずの宿（高知県安芸郡北川村）

予約サイト：じゃらん
1泊2食：15,400円。
全国旅行支援＆地域クーポン：対象外。
入湯税：150円
請求額：15,550円　チェックアウト時にクレジットカード決済。
「龍馬パスポート」スタンプ2個押印、北川村ゆずドリンク1本いただけました。

北川村温泉 ゆずの宿 宿・ホテル

開放的な吹き抜けのロビー
ホテルの内外に豊富に木が使われていて、温かいぬくもりを感じます。

2階客室　セミダブルの洋室ツイン
部屋の冷蔵庫に1本サービスのミネラルウォーターあり。
部屋にトイレとシャワーはありますが、バスタブはありません。
全室Wifi完備。

部屋のテラスから奈半利川とレトロな鉄橋が見えます。

色とりどりに花が咲いているのは山桜かな?
温泉に入る前に、ちょっと散策してみよう!

旧魚梁瀬（やなせ）森林鉄道 小島橋（高知県安芸郡北川村）
旧魚梁瀬森林鉄道の鉄道橋として、1932年（昭和7年）建造。橋長143.0m。国の重要文化財指定。

奈半利川本流を渡るための単線仕様の鋼トラス橋。
トラス橋とガーダー橋を組み合わせた森林鉄道遺産の中で最大規模の橋で、経済産業省の近代化産業遺産にも登録。

現在は、歩行者や軽自動車が通行することができます。

今日、奈半利駅の近くの「法恩寺跨線橋」に寄ってきましたが、こことつながっていたんですね！
北川村の奥の馬路村から、魚梁瀬杉を森林鉄道を使って、この小島橋や、法恩寺跨線橋も通過して奈半利貯木場、奈半利港へと運ばれたんですね。

日本遺産の森を流れる奈半利川のほとりに今日の宿「ゆずの宿」があります。

この地域はゆずの里だけに、新しい苗木が整然と植えられています。

野鳥には会えなかったけど、川のせせらぎは気持ちを落ちけてくれますね。

ホテルに戻って、温泉に浸かりに行きます。
大浴場前の湯上り処も、広々としてゆったりくつろげます。　

北川村温泉
泉質：ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉（低張性弱アルカリ性冷鉱泉）
泉温：20.9℃
Ph：8.1
効能：筋肉痛、腰痛、神経痛、胃腸機能の低下、糖尿病、肺気腫など。
その他：源泉100％・加温・循環ろ過

露天風呂もあります。

とろとろの温泉で、肌にしっとりなじむ美肌の湯です。１回入っただけで、ツルツル、すべすべになりました。

19:00　夕食（１階レストラン）
・前菜：スモークサーモンと生ハムのマリネ、子夏と春菊の和え物、虎杖 （いたどり）

・向付：鰹・歯鰹のお造り
　歯鰹は傷みやすいので、鮮度が大切。良い食材を使っていることが伝わってきます。

・強肴：槍烏賊のソテー・トマトソース
　和食の中に、ちょっと洋風のアレンジも。新鮮な槍烏賊を、ふっくらとした食感と甘みを残すように軽くソテーをしてあります。

・煮物：ソイの煮付け
　メバル属の魚で「北海道の鯛」の異名も持つソイ。ふっくらした身が美味しいです。

・揚物：桜海老と菜花のかき揚げ

・焼物：和牛ヒレ肉のステーキ
　セミレアの焼き加減で柔らかさが残りつつ、牛肉の旨味を引き立てる控えめなソースで大満足！
・食事：ご飯、味噌汁、香の物

・甘味：林檎のコンポートワインゼリー・苺
　サービスをするタイミングも、スタッフの対応も気持ちよく、美味しく食事ができました。

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この続きは【9日目】4月3日（月）前編「NHK朝ドラ『らんまん』第1回の伊尾木洞・27番神峯寺」
⇒ https://4travel.jp/travelogue/11821557