サフィール踊り子号で行く河津桜まつり2023

2023/02/25 - 2023/02/26

以前の賑わいを取り戻した今年の河津桜まつりにだいぶ登場から時間はたったけど、新型の特急電車サフィール踊り子号で行きました。開花から満開の時期が気候の不安定な初春ということもあって毎年一定しない河津桜ですが、今年は開花から冷たい気候の時期を経たため満開の時期が長く楽しめたそうです。２月最後の週末は河津川沿いの桜がきれいに満開でした。遊歩道の混雑ぶりもコロナ前に近いかな。行きかえりの渋滞も交通情報を見る限り結構激しかったようです。今回は往復電車なので安心。
サフィール踊り子は今回は用意周到に事前予約申し込みをしていたのでうまく取れました。カフェテリア車両の食事も早めの予約。いつもこれくらいでスケジューリングできればいいのですが、直前になっていろいろトラブルで行けなくなることもありうるので、今回は無事旅行できてありがたかったです。
一日目到着してホテルからまた町中の桜を観光し、２日目は結局ホテルでゆっくり過ごしました。

エリア 河津温泉郷・今井浜(静岡)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: JR特急 徒歩

河津桜まつりの時期は車は渋滞がひどいので今回も電車で河津へ。品川駅で特急に乗り換えます。
通路の案内表記が増えたな。品川駅は大きいですからね。

品川駅 駅

今回は奮発して全車グリーン車のサフィール踊り子1号に初乗車します。品川は途中駅なので、ホームでゆっくり撮影とはいかず。来るところを待ち構えて撮影。
まだピカピカですね。

車両にはかなりスペースをとった荷物置き場があります。日本人の多くは１，２泊の伊豆旅行にそんなに大きな荷物を持ち込む人はいないのですが、外国人観光客など遠距離からの観光利用が想定されているんでしょう。客室内を快適に過ごすには必要なスペース。JR北海道の空港連絡電車も指定席には大荷物の置き場スペースがあってよかった。

サフィール踊り子 乗り物

トイレなどのスペースもかなり大きくとられています。さすがオールグリーン列車。

サフィール踊り子 乗り物

車内は２－１の３列ならびのシート。海側がすべて２列。スーパービュー踊り子ほどのおおきな窓ではありませんが、天窓もあって解放感あり。網棚もガラス張りなので空がよく見えますが、２重に濃いめのガラス越しになるので、強い日差しが差し込まないのはいいですね。窓自体はそれほど大きくありませんが、天井が抜けていると思った以上に解放感があり、トンネルが多い伊豆では明暗のコントラストが印象的です。

シートはJR東日本の新幹線のグリーン車にも使われている大きめのシート。リクライニングはもちろん電動のフットレストがついています。読書灯は座席に組み込まれていますが、昼間の東海道線の車内はとても明るいので、つけてもよくわからないくらい。一般のグリーン車はベージュと木目調の明るい車内です。

サフィール踊り子 乗り物

今朝は朝食取らずに乗ったので、キオスクでおにぎり一個購入。エキナカ充実している品川駅ですけど、すぐにお昼なので軽めに空腹を慰めておきます。

横浜から熱海までノンストップなのでとても早い。すぐに相模川を渡って平塚に。

酒匂川を越して小田原。ここも通過。小田原城の天守閣は左手上のほうにまじかに見えます。

真鶴駅のあたりです。東海道線の区間は揺れも少なくて、快適です。全車両フルアクティブサスペンションだそうです。

１２時２０分の回でカフェテリアを予約しました。だいたい熱海駅のあたりになります。食事利用時間は２０分刻みなんでちょっと忙しい。海側はカウンター席、山側に４人掛けのテーブル席。コロナ対策で間隔をとっていることもあって、カウンターは間は空席でした。奥のキッチンスペースが大きい。麺のゆで上げ用の設備がしっかり。

パンとお水がついたトマトのパスタ1200円。
ちょうど駅で行き違い停車なので窓の外の電車から丸見えですけどね
食事も事前に予約なので、あまり時間をおかずに提供されます。

結構本格的な味のイタリアンで、麺もゆで立てででるのでおいしいです。
デビュー当初はラーメンが出されていて、麺にこだわるキッチン設備がパスタでも活かされている。たぶん日本人はいまや麺類の茹で加減に世界一うるさいですからね。
食堂車で上げ膳据え膳フルサービスと考えるとお値段はずいぶんとお値打ちです。
席数が少ないのでカフェテリア利用は早めに申し込まないといけないです。メニューはけっこう頻繁に更新されています。４月からもパスタのメニューが変更になり牛のほほ肉煮込みとかが出るみたい。

食後にたのんだコーヒーもハイクオリティ。サフィールのロゴ入り紙カップなので、座席に戻ってゆっくり飲むのも可能ですが、窓の風景を見ながら飲み切って帰りました。

海側のカウンターは景色を見るにはとてもいいのです。ですが、優秀なサスペンションで東海道線内ではほとんど揺れに悩まされないサフィール号も熱海からの伊東線は列車としては急カーブの連続になるので、ちょっと揺れに悩まされます。
東伊豆の国道のくねくねぶりからみればほとんどまっすぐみたいなもんですけどね。

伊東駅を過ぎて伊豆急行線内に。宇佐美や川奈といった地域はカーブ、坂の連続なんですが、電車はトンネルが多いのでさらっと通り過ぎますね。
宇佐美トンネルは火山地質で相当な難工事だったとも聞きます。

川奈ホテルのゴルフ場とかが見えますよ。

カフェテリアで提供された水は伊豆の観音温泉の飲む温泉水でした。超軟水でかなりアルカリ性。お肌にもよさそうです。静岡のテレビでは観音温泉のCMは天気予報で流れていて伊豆の宿でよく見ますね。まさかここで出るとは思わなかった。なかなかのスペシャル感です。

成分表。温泉水ですが、硫黄臭かったりはしません。

伊豆高原駅には黒船電車、点検のため現在は運行休止中らしい。
昭和60年デビューのリゾート２１の車両なんで寄る年波。なにしろ伊豆急行は潮風にさらされる鉄に厳しい路線ですからね。結構塗装が剥げたりしていてかわいそう。赤いキンメ電車は元気に運行中。

熱川駅に停車、窓から温泉の湧きだし口が見えます。熱川は町中温泉の湯気だらけ。ここの湯温度はなんと100度。電気ガス高騰でも安心の地熱万歳ですね。初めての人は結構これみると盛り上がると思う。というか、半世紀以上前から来てるのにいまだに盛り上がる。熱川はそこら中湯気だらけ。

片瀬白田駅から稲取までの間は海岸間近を通過する眺めのよい区間。伊豆大島、利島、新島と遠く三宅島も見えました。ここでは車窓案内の放送があります。録音じゃなくってリアルタイム放送だったので天気の様子も含まれます。

伊豆稲取までは順調でしたが、ここで伊豆急行線内で遅延発生。やっぱり単線なんで、すぐ影響されます。列車の行き違いなど、そこそこ駅では余裕のあるダイヤのようなんですけどね。それでもサフィール踊り子は車内快適なんで、ちょっとの遅れくらいは気になりませんね。というかもっと長く乗っていてもいいな。

河津駅に到着。東急線で見慣れた電車が第二の人生で運行中。

河津駅 駅

やや曇り空ですが駅の周囲の桜も満開のようです。一年で一番の賑わい。

列車が遅れたこともあってホテルのお出迎えのバスは出発したあとでした。電話して迎えに来てもらいましたが予定より遅れて今井浜東急には2時過ぎに到着になりました。すでに掃除の終わっていた部屋に入れてもらうことができました。

予約していた部屋が埋まっているということで１，２階のメゾネットルームをあてがわれました。4人分のベットがあって、この時期もったいないみたい。
2階のベットはキングサイズのダブル。

一階部分。こちらはハリウッドツイン。この階にとまるのは初めてです。ようやく館内の構造がだいたい理解できました。１階にはベランダへの窓以外には出口はありません。

2階からはプールと満開の河津桜

一階からはすぐにプールに出られます。

右の階段になっている通路がカギがかけられますが、窓は内側からのみ施錠のみなんで普通の出入口としては使えませんね。柵くらいは簡単に乗り越えられるし。昼間にプールを利用するときがメインの設備かな。

いつもよりかなり早めに到着したのでホテルのバスにのって再び河津の町に。線路わきの桜。

菜の花もあざやかで香が強い。

線路わきなんで当然電車がきます。撮り鉄さんたちには撮影ポイントです。

鉄道橋横から川沿いに歩きます。

川沿いの桜も満開です。花もほとんど散り始めておらず、本当にジャストタイミング。

水量おだやかな河津川。

天気は晴れたり曇ったり。

川沿いにも菜の花。面積が増えたみたい。

川側をみてるとわかりませんが、道は人でごった返しています。犬連れやらベビーカーやら車いすやらちょっとカオス。

今回一番のボリューム感のある桜。植えられた時期によってはけっこう弱っている木もあるようです。河川法の関係で植え替えが難しいのだとも聞きます。

みなさん撮影に夢中。

対岸にも満開の桜

空を覆いつくす桜

水面が穏やかなのできれいに桜が映っています。

ときどき日が差すと一段と色鮮やか。

道の混雑を気にしなければとても穏やかな景色。

来宮橋まで来たところで近くの町役場でお手洗いを借りようと思いましたが、3時でしまっていました。

なのでそのまま戻り道がてら河津桜の原木へ。

河津桜原木 名所・史跡

この木は川から離れているせいか、他の花より早めに咲きます。すこし葉が出てきている。

河津桜原木 名所・史跡

風にもまけず結構ずっと元気に花を咲かせています。

河津桜原木 名所・史跡

花もなかなかもボリューム。

河津桜原木 名所・史跡

個人のお宅ですし、道も狭いので毎年大混雑で大変ですね。いつも警備員は配置されていますけど。お祭り期間中は定点のライブカメラも設置されています。

河津桜原木 名所・史跡

そこからすこし歩いて来宮神社。ここのトイレは使えました。かなりきれいになってます。神様ありがとう。

来宮神社 寺・神社・教会

社務所は御朱印を求める人が列。以前は出店を出して甘酒とかお守りとかの販売をしていましたが、いまはコロナ禍でやってません。

来宮神社 寺・神社・教会

竜の浮彫がけっこう立派。

来宮神社 寺・神社・教会

神社の裏にはおおきな楠があります。

来宮神社 寺・神社・教会

ご神木の大楠の木

来宮神社 寺・神社・教会

神社参道の河津桜。ここも比較的咲くのが早い。

来宮神社 寺・神社・教会

木によって花の大きさなどけっこう個性がありますね。

来宮神社 寺・神社・教会

入口のもう一本の楠、こちらも大木です。看板には大楠はこの奥にあります（これじゃないよとの意）としかかかれていませんけどね。

来宮神社 寺・神社・教会

入口の鳥居。

来宮神社 寺・神社・教会

川沿いに戻る途中に河津中学の校舎ここの桜ももちろん河津桜。

お目当ては桜満開餅。毎年来宮橋のあたりで出店を開いています。

ここで焼いたものも売っていて寒い時は熱くておいしいですよ。
よく焼けたのをお願いしたらしっかり焼いてくれました。

中の桜餡が熱々。桜の花と葉っぱの塩味がアクセント。この桜は西伊豆の松崎町の産です。（葉っぱの採取用の桜で河津桜じゃない）

途中買い物などしていたらホテルの送迎バスの最終にぎりぎりでした。

ホテルのブックカフェに設置されたコーヒーの販売機でカフェラテをいただきます。

早い回の夕食だと7時半からのバスで夜桜見物もできますが、今回はゆっくりお風呂に入ったりした後で夕食にしました。夜寒いしね。

レストラン メレシー グルメ・レストラン

ワインがちょっと値上がりしてた。円安の影響でしょうね。スプマンテのハーフボトルが5000円。

レストラン メレシー グルメ・レストラン

前菜は海の幸と生ハムのサラダ仕立て、生ハム添

レストラン メレシー グルメ・レストラン

蕪のポタージュ

レストラン メレシー グルメ・レストラン

パンには桜でスモークしたホイップクリーム付き

レストラン メレシー グルメ・レストラン

お魚料理は真鱈のポワレとポテトのピュレ

レストラン メレシー グルメ・レストラン

肉料理は輸入牛ロース肉のグリエ赤ワインソース

レストラン メレシー グルメ・レストラン

デザートの前のグラニテ

レストラン メレシー グルメ・レストラン

デザートは3種類からチョイス、こちらは苺とヨーグルトのムース、バニラアイス添え

レストラン メレシー グルメ・レストラン

こちらはチョコレートを様々な調理法で

レストラン メレシー グルメ・レストラン

レモンティーはちょっと変わったフレーバーの紅茶でした。

レストラン メレシー グルメ・レストラン

夜のホテル。明かりが綺麗ですけど、外は風が冷たかった。

照明されたプールと河津桜

朝焼けが綺麗

大島の横から日の出。河津桜のピンク色が鮮やか

南国の朝日みたいです。

伊豆今井浜東急ホテル 宿・ホテル

朝食は混んでいて、けっこう待ちました。外国人（と一目でわかる人たち）が多かった。

ビュッフェですが、まあ、あまりとりすぎないように。それでもわさび丼は外せない。

レストラン メレシー グルメ・レストラン

本日は快晴ですが、風が強くて気温が低い。日差しは夏のようです。

午前はもう一回温泉に入ったり、12時までゆっくりしてチェックアウト。

伊豆今井浜東急ホテル 宿・ホテル

お昼時、河津町中の飲食店は大混雑なので、そのままホテルでシーズン限定のサクラランチをいただきました。

レストラン メレシー グルメ・レストラン

前菜は富士の鶏むね肉と茸のテリーヌ

レストラン メレシー グルメ・レストラン

今日は帰りも電車なので昼間からワインがいただけます。しあわせー。電車の旅はこれがいい。

レストラン メレシー グルメ・レストラン

最近ディナーであまりでなくなったけど、ここの名物のブイヤベース。

レストラン メレシー グルメ・レストラン

肉と魚料理が選択で、こちらは肉、アシェ・パルマンティエ
フランスの家庭料理でひき肉とジャガイモをオーブンで焼いたもの。
パルマンティエというのはフランスの栄養学者でジャガイモの食用普及に努めた人だとか。意外なことにフランスではジャガイモは食べると病気になるといったうわさで食用にされず、パルマンティエさんがあの手この手で普及につとめたとか。料理にその名を残しています。

レストラン メレシー グルメ・レストラン

こちらは魚料理、キンメダイとリコッタチーズのムース。
キンメが大きいサイズ。

レストラン メレシー グルメ・レストラン

デザートは抹茶のムース。

レストラン メレシー グルメ・レストラン

これでお茶、コーヒーがついてコミコミ3500円はお値打ち。ワインは別ですけどね。

レストラン メレシー グルメ・レストラン

お茶にお茶菓子までついちゃう。

レストラン メレシー グルメ・レストラン

またバスで河津に行こうかと思いましたが、時間があるので（というか乗り遅れた）、今井浜の周辺を散策。向かいにある旅館。

お隣の今井荘。昭和天皇も泊まられた伝統旅館ですが、3月途中で閉館してリブランドされるとか。ちょっと寂しいですね。

伊豆今井浜温泉　今井荘 宿・ホテル

今井浜の桜並木

ちょっとだけですけどね。桜まつりのホームページなどでも開花状況は伝えられています。

ここも見ごろです。見てる人ほとんどいませんけど。

ちょっと歩いたら結局お疲れで電車の時間までホテルでまったりして帰路へ。1日目にがんばって歩いたので、本日はほとんどホテルでゆっくり過ごしました。

河津駅ではホームの端っこで電車の来るのを待つ人たちがいっぱい。河津桜との写真狙いですね。

河津駅 駅

電車が来るとほとんどの人は実は特急の乗客でした。まあそうか。

帰りの踊子は最後尾の1号車。

以前は中央線特急でかいじなどで使われていた車両です。伊豆に転勤にあわせて内装などもリニューアル。外観もかなりかわったので新車と思ってる人も多いみたいです。前の車両が４０年選手だったからね。

片瀬白田の海岸線は夕景色。今日は波穏やかです。

熱川の町。反対側にはバナナワニ園のワニのプールが見えます。

伊豆熱川駅 駅

うとうとしていると熱海に到着、隣の電車は島田行。この行き先が懐かしいな。
国鉄時代は東京駅からも浜松、島田、静岡などへの駿遠地域への普通列車が直通してましたが、JR分割されてからどんどん熱海での分断が進みました。東海道本線は上野東京ラインで北へつながったので今は宇都宮とか高崎方向の行き先表示が増えました。

熱海駅 駅

帰りの切符。早めに申し込んだので３０％引きの切符がとれてとってもお得。
乗車券も込みでサフィールの特急、グリーン料金のみより安いのだ。

８時前には東京に戻れて、品川駅のアトレで夕食。アジアンキッチン サナギ。

アトレ品川 ショッピングモール

こちらはスマホでオーダーシステム。
飲食店も従業員確保が大変なようで、こういうシステムが多くなってきましたね。

アジアンキッチン サナギ グルメ・レストラン

電車で我慢してこちらでワインと

アジアンキッチン サナギ グルメ・レストラン

黒生ビール、おいしい。

アジアンキッチン サナギ グルメ・レストラン

チャーシューとピータンのシーザーサラダ

アジアンキッチン サナギ グルメ・レストラン

エビのシューマイ

アジアンキッチン サナギ グルメ・レストラン

鶏肉のカオマンガイ、最後はタイ料理で締めになりました。アジアの露天の雰囲気のレストランですけど駅ビル内ということもあってお値段はそれ相応。

アジアンキッチン サナギ グルメ・レストラン