引退間近の国鉄型185系踊り子号で行く伊豆の旅

2020/01/18 - 2020/01/19

暖冬で河津桜も咲き始めた南伊豆。よりによって旅行の日に寒波と南岸低気圧の来襲で伊豆箱根は雪予報。御殿場や天城峠は確実にチェーン規制のようだし、東伊豆海岸も場所によっては危ない。ということで今回は電車。東京から伊豆へのポピュラーな方法といえばJRの特急踊り子号です。都内に住む前は熱海と東京の間くらいの沿岸の町に住んでいて、東海道線を走る踊り子号は見慣れた電車でしたが、最寄り駅は通過することもあり（多分）乗ったことはない。なんと人生初の踊り子乗車。踊り子誕生前の急行伊豆には乗ったような気もするが。よくよく調べてみると現在も走る踊り子号の車両は（国鉄時代に作られた185系）、近々引退という話。この車両自体は通勤の普通列車や湘南ライナーで年間数百回は乗っていた時期もあるおなじみさんなのです。特急踊り子誕生時からの車両にこの時期に特急として乗ることになるとは何かのご縁ですかね。まもなくデビュー40年になろうかというアラフォー踊り子さんでの旅行記です。

エリア 河津温泉郷・今井浜(静岡)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 3.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 3.0
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: JR特急
• 旅行の手配内容: 個別手配

今回は品川駅から乗車。余裕をもって出かけたら、ちょっと待ち時間がありすぎ。エキュート品川でお昼ご飯を物色。

エキュート品川 ショッピングモール

ついでにおやつも物色、草餅、豆大福をお買い上げ

踊り子号は海側の席が人気があります。前日に見ると海側はかなり埋まっていて2号車の一番前の二列がとれました。デッキに近い端っこの席は、車輪の台車の近くでもあり揺れが大きいのだけど、この時期は停車駅のたびに外の冷気が入り込んできて結構寒いという欠点が。みなさんよく知ってらっしゃる。

特急 踊り子 乗り物

座席背面につけられたテーブルは一番前だとないので壁面についた小さいテーブルがあるのみ。ちょっとものをおくと満杯です。

先頭の壁には南伊豆町の広告ですがいつから貼りっぱなしなのかというくらい日焼けてますね。

この踊り子は結構停車駅が多く、品川のあと川崎、横浜、大船、小田原、湯河原、熱海に停車します。快速とたいして変わらないな。伊東線内に入るとさらに遅くなり、単線ならではの上下線すれ違い停車も頻繁に。
大船駅でも外のお客さんたち寒そうだった。

大船駅 駅

こちらは先頭車両の車内。車両番号は185-1。踊り子のトップダンサーでありました。座席はデビュー当時は背もたれだけが前後に動くリクライニングできない転換シートでしたが、現在は新しいものに変わってリクライニング出来るようになってます。

デッキはもういかにも昔の国鉄風。旅の行き帰り、わくわくしたり、寂しくなったりする場所だね。もう数少ない昭和の特急の景色。
トイレの注意書きは田町電車区。

狭いテーブルにものを並べてお昼ご飯。エキュートの珈琲は480円もしたけどさすがに美味しい。現在の流れで車内販売も廃止に。
お茶とか冷凍ミカンとか冷えたビールにアイスクリーム・・・

連れはエキュートで買ったまいせんのカツサンド。

私はエキュートで買ったお寿司。

湯河原駅。箱根を超えてきた雪が舞っています。いつぞやの正月は雪で偉い目にあったな。

湯河原駅 駅

熱海から伊東線に入り、網代駅、山沿い海沿いで天気が変わりやすいのも伊豆の特長。

網代駅 駅

伊東駅ではそこそこ下車する人がいました。

伊東駅 駅

伊豆急、富戸駅。単線の伊豆急行では乗車扱いのない駅でもすれ違いのための停車がけっこう頻繁にあります。

富戸駅 駅

河津に到着。ここは伊豆急の中ではかなり大きな駅で、近年の河津桜まつりの賑わいもあり、その時期は賑わいます。
185系のこの三本ストライブの塗装はデビュー当時のもので、一時別の塗装になっていたものをリバイバルで復活させたもののようです。

河津駅 駅

このタイプの車両はイベントなどでいろいろなカラーリングをされており、昔の東海道線風のオレンジと緑や特急あまぎのようなツートンカラーに塗られたこともあります。
それぞれ塗装が変わっただけなのにまったく別の雰囲気に化けていて、さすが踊り子（笑）と思わされます。最後は昔のお化粧で引退ということですかね河津で降りる人は意外に少なかったです。下田まで乗る人が多いのかな。
人が居ないのをいいことに連れは去りゆく電車に「ありがとう」を連呼して鉄オタごっこ。

河津駅 駅

駅の改札でホテルの旗をもった方が特急の到着に合わせて迎えに来てくれています。昔の温泉旅らしくいい感じです。河津は空気が暖かい。地元の人は今日はこの冬一番寒いと言いますが、東京から来るとそれでも2，3度は確実に違う。

河津駅 駅

久しぶりの伊豆今井浜東急ホテル。5階のお部屋です。

伊豆今井浜東急ホテル 宿・ホテル

ベッドにはすこし薄めのテンピュール枕があるのが助かる。

伊豆今井浜東急ホテル 宿・ホテル

なんと3時前についてしまうという快挙。ホテルでしっかり時間を使えます。寒い日だけに温泉がなによりごちそう。

伊豆今井浜東急ホテル 宿・ホテル

今回は雪のためにキャンセルされるお客さんもいたらしく、週末とは思えないくらい空いていました。一風呂後の珈琲牛乳。翌朝も飲んだ。

夜はシャングリラで洋食のコースです。

レストラン メレシー グルメ・レストラン

前菜は海鮮と野菜のラタトゥイユ

レストラン メレシー グルメ・レストラン

お酒は泡をちょっとだけ

レストラン メレシー グルメ・レストラン

スープはクラムチャウダー。貝のうまみが濃くってその辺のものとは違う

レストラン メレシー グルメ・レストラン

遅れましたがメニューです。料理長が替わって一年ちょっとかな。だいぶ雰囲気が変わりました。

レストラン メレシー グルメ・レストラン

魚料理、フレンチにしては珍しいブリのコンフィ

レストラン メレシー グルメ・レストラン

牛ロースにモッツァレラを載せたグリル

レストラン メレシー グルメ・レストラン

グラニテはリンゴ

レストラン メレシー グルメ・レストラン

デザートは4種からセレクト。こちらはチョコレート

レストラン メレシー グルメ・レストラン

イチゴのブランマンジェ

レストラン メレシー グルメ・レストラン

翌朝は晴れて海から登る朝日

初日の出が見られなかったからここで
高波のしぶきに朝日が当たってきれいでいた。

朝食にわさび丼。自分で載せます。軽めにしたつもりが結構おなかいっぱい。

レストラン メレシー グルメ・レストラン

12時までお部屋でゆっくりしたあとチェックアウト。帰りの電車まで時間があるので荷物を預けて、ホテルのカフェでお昼代わりにパンケーキ。

ティーラウンジ フローラ グルメ・レストラン

ちょっとフルーツの盛り方がいつもと違う。

ティーラウンジ フローラ グルメ・レストラン

人が少なく、波荒い冬の今井浜でした。庭の河津桜がもう咲き始めていました。暖冬ということもあるのと、昨年の台風のせいで痛めつけられた海岸沿いの桜は早咲き傾向のよう結局、ホテルに24時間滞在して電車で往復するだけの旅行になりました。
外は寒いんですもの。人も居ないし。

ティーラウンジ フローラ グルメ・レストラン

ホテルの送迎バスの駅到着から、電車の時間まで、あまり時間が無かったのですが、駅は空いていて、窓口で無事に帰りの特急の指定席も購入できました。
切符の自販機でスイカは使えますが、駅の窓口でクレジットカードは使えません。
時間は少しでしたが、ビールやらお土産やらなんやらも買えました。河津桜の時期はこうは行かないだろうな。桜味のあんばたわさこが美味しかった。
帰りも同じ185系踊り子号。海側はいっぱいで帰りは山側。

駅で2種類買った伊豆の国ビール。ピルスナーをいただきました。スタウトはお持ち帰りです。

山側の席からだと海側の景色がパノラマ風に見えます。これも悪くないというか、海がきれいだ。

伊豆大島の三原山はなんと白く冠雪しておりました。

片瀬白浜駅

乗降客の多い伊豆高原駅。ここでも大室山が冠雪してます。
少なかったお客さんも伊東駅あたりでほぼ満席です。

伊豆高原駅 駅

18時前には品川に着き、都内でおそばを食べて帰宅。すごい早いです。渋滞もなくて快適。運転しない人は帰りは車が楽でいいなと言っていますが。あんたずっと寝てるからね。
長年のおつとめのおわる踊り子号、とくにスーパービュー踊り子は3月のダイヤ改正で廃止して新型新車両の豪華特急になるそうで、来月は河津桜と葬式鉄の皆さんで伊豆、河津は阿鼻叫喚でしょうか。伊豆の本物のありがとうがこだまする！？