紅葉と秘湯を訪ねて奥栃木へ　９．奥日光戦場ヶ原

2022/10/15 - 2022/10/15

　戦場ヶ原は東京単身赴任時に最初にカミさんと訪れた場所。関西から行き難い分憧れが強かった。土曜日も重なり多くの人が歩いていたが、広大なエリアなのでさほど気にならない。約3時間かけてゆっくりと盛りの草紅葉を楽しんた。鬼怒沼にするか迷ったが戦場ヶ原を選択したのは正解だった。よい旅は時間の余裕から。

【旅程】
　10/11　難波から夜行バス「とちの木号」に乗車→車中（泊）
　10/12　→宇都宮駅→那須岳ハイキング→北温泉旅館（泊）
　10/13　那須湯本温泉の湯巡り→塩原元湯温泉・大出館（立寄り湯）→塩原温泉・塩の湯明賀屋本館（泊）
　10/14　塩原温泉・箒川沿いの滝巡り→湯西川ダムの水没林→瀬戸合峡→奥鬼怒温泉・八丁の湯（泊）
★10/15　奥鬼怒遊歩道→山王林道の絶景ラインをドライブ→奥日光戦場ヶ原→華厳の滝→宇都宮から夜行バス「とちの木号」に乗車→車中（泊）
　10/16　→難波

エリア 日光湯元温泉(栃木)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: レンタカー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

　１１：５０　龍頭の茶屋からスタート。紅葉の土曜日とあって観光客で賑わっています。

龍頭之茶屋 グルメ・レストラン

　山菜蕎麦と湯葉コロッケ。お腹が空いていて写真を撮るのも忘れてた。

　茶屋のテラスから龍頭の滝が正面に見えます。龍頭の滝は華厳の滝、湯滝と共に奥日光三名瀑で、特に紅葉が有名。

竜頭ノ滝 自然・景勝地

　その紅葉は今が盛り。多くの人がここで写真を撮ってました。

　ここから戦場ヶ原を通って日光湯元温泉まで歩きます。全行程９ｋｍでゆっくり歩いて３時間。

　龍頭の滝を左手に見ながら坂を上っていきます。

　龍頭の滝は斜面に沿って何段にも流れ落ちます。

　龍頭の滝

　龍頭の滝

　龍頭の滝の上に出て、

　ここから広葉樹の森の中を行きます。

　龍頭の滝→石楠花橋

　龍頭の滝→石楠花橋

　龍頭の滝→石楠花橋

　龍頭の滝→石楠花橋

　龍頭の滝→石楠花橋

　龍頭の滝→石楠花橋

　１２：３２　石楠花橋のバス停。赤沼～小田代ヶ原間は低公害バスが走っています。

低公害バス 乗り物

　矢印に従い自然探求路入口へ。

　石楠花橋→赤沼別れ

　石楠花橋→赤沼別れ

　湯川赤沼橋

　橋を渡ると、

　赤沼別れ。ハイキングルートが交差しています

　１２：４６　自然探求路の入口。

　木道を歩いていくと、

　右手に視界が広がりました。ここから戦場ヶ原です。

戦場ヶ原 自然・景勝地

　一面の草紅葉の先に見える山は標高 ２，４８６ｍ の男体山。

　足元の草紅葉

　皆さん立ち止まって写真を撮ります。しかし展望台はもう少し先。

　ここからは絶景の連続。

　左手には池や、

戦場ヶ原 自然・景勝地

　熊笹の森。

　右手は草紅葉の戦場ヶ原。

　そして男体山や、

　それにつながる大大真名子山や太郎山。

　戦場ヶ原に広がる草紅葉は、

　ワタスゲです。６月中旬には白い綿毛が開き、一面白い絨毯を敷き詰めたようになります。

　戦場ヶ原

戦場ヶ原 自然・景勝地

　戦場ヶ原

　戦場ヶ原

　戦場ヶ原

　巨大な倒木

　倒木の根元

　湯川。湯滝から流れる川は戦場ヶ原を蛇行しながら、ゆっくり流れています。

　戦場ヶ原から湯川に流れ込む無数の小川。よく見ると川底が赤くなっています。

　これは湿原の中に含まれていた鉄分が、バクテリアなどの働きで赤褐色の物質になり沈殿したものです。

　１３：０８　戦場ヶ原展望台に到着。

戦場ヶ原 自然・景勝地

　昔下野の国（栃木県）男体山の神と、上野の国（群馬県）赤城山の神が、中禅寺湖を手に入れるために戦いました。

　この時男体山は蛇を、赤城山はムカデを引き連れ、ここで戦った伝説から「戦場ヶ原」の名が付いたそうです。

　２万年前の火山活動で男体山ができた時、ここを流れていた川がせき止められて湖になりました。

戦場ヶ原 自然・景勝地

　その後再び噴火が起こり、湖は埋まってしまいました。そこに生えた植物は冬の厳しい寒さで枯れても完全に分解されず、水を含みやすい泥炭になり積み重なっていきました。

　こうして出来たのが戦場ヶ原です。説明板を読むと色々勉強になります。

　この風景を見ながら昼食。

　八丁の湯でもらった朝食の弁当を開きました。

　食事を終え出発。

　鮮やかなナナカマドの実

　川の中に草がまとまって丸く盛り上がった場所があります。

　これは谷地坊主と言い、寒冷地で水のたまる湿地にスゲ類が株を作ったものです。

　延々と続く木道。本格的な木道が整備され始めたのは１９６３年から。湿原は水分が多いのでメンテナンスが大変だそうです。

　行く手に見える橋は青木橋。

　１３：３０　青木橋を通過。

　遊歩道はクマザサが生い茂るミズナラの森へ。

　ミズナラの巨木。

　山の斜面はブナの木が主体ですが、

　平らな場所はミズナラが繁殖しています。

　ミズナラは秋にどんぐりの実を付け、これがこの一帯に住むツキノワグマの重要な食料になります。

　１３：４６　泉門池。静かな池です。

泉門池 自然・景勝地

　ここは小田代ヶ原との分岐点。

　湯滝へ向かいます。

　熊除けの鐘

　この辺りまで来るとハイカーは少ない。

　長い木の階段を下りて、

　１４：０６　小滝を通過。

　ここから湯滝まで５００ｍ。

　行く手に湯滝の茶屋が見えてきました。

　１４：１５　湯滝に到着。

湯滝 自然・景勝地

　湯滝は湯ノ湖の南端にある高さ７０ｍ、長さ１１０ｍの大滝。

　滝壺近くの観爆台から見るとなかなかの迫力。

　東京単身赴任の時、最初にカミさんを呼んで行ったのが戦場ヶ原でした。
　
　https://4travel.jp/travelogue/11683268

　その時食べたのが岩魚の塩焼き

湯滝レストハウス グルメ・レストラン

　今回もキノコ汁付きで頂きました。

　湯滝を上る歩道。

　迫力ある滝を真横に見ながら急な階段を上ります。

　７０ｍを登ったここが湯滝の落ち口。

　湯滝は湯ノ湖から滝になり、湯川となって戦場ヶ原を蛇行しながら流れます。

　湯ノ湖は標高１４７８ｍ。北東にある三岳火山の噴火によってつくられた堰止湖です。

湯ノ湖 自然・景勝地

　湖岸を歩いて今日のゴール、奥日光湯元温泉へ。

　湖岸を一周する３ｋｍ遊歩道がありますがパス。

湯ノ湖 自然・景勝地

　湯ノ湖

　今日のゴール奥日光湯元温泉が見えてきました。

奥日光湯元温泉 温泉

　湖岸の水面から上がる湯気。

湯ノ湖 自然・景勝地

　湖に温泉が湧出。

　１４：５３　ゴールの日光湯元温泉に到着。

　立寄り湯の時間はありません。バスで龍頭の滝駐車場に戻ります。

この旅行記へのコメント （2）

• きなこさん 2023/11/20 21:32:32

  紅葉を見ながら

  こんばんは
  
  日本の紅葉も格別に素晴らしいですね。
  紅葉を見ながらのお弁当は最高でしょうね
  迫力のある滝も音が聞こえて来そうです。
  
  万歩計さん、旅行記にお越し下さりありがとうございます。
  私の方からご挨拶にお伺いしようと思っていたんです。
  旅行記が全て終わってからと考えていました。
  でも見つけて下さり嬉しかったです。
  ありがとうございます
  
  きなこ

  万歩計さん からの返信 2023/11/21 22:42:04

  Re: 紅葉を見ながら

  　きなこさん、こんばんわ。コメントありがとうございます。
  
  　ヨーロッパの自然と田舎が好きで毎年訪れていましたが、コロナ禍で４年間のブランク。今年7月久々にスコットランドとフランスを回ってきました。しかし４年間で知力、体力は確実に衰えていました。スペイン巡礼の道（の一部）を歩いて以降、バックパックで歩くスタイルの旅でしたがこれまでにない疲れを感じました。頭も言葉を聞いて理解しようとする努力を嫌がります。そろそろこのスタイルの海外旅行も終わりかな。
  　コロナ禍の期間は国内の秘湯・湯治場や重伝建を回っていたので、今後はこの方面にシフトしそうです。
  
  　　万歩計