2022/10/12 - 2022/10/13
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万歩計さん
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2022年10月12日~13日 曇り
那須には北温泉の他に三斗小屋温泉、大丸温泉、弁天温泉、八幡温泉、高雄温泉、那須温泉元湯と7つの泉質の異なる温泉があり、「那須七湯」と呼ばれている。その中でも山中の一軒宿である北温泉旅館は幕末、明治、昭和に増改築が繰り返され、内部は迷路のようだった。あちこちに歴史的遺物ともガラクタともつかないものが置かれていたが、雑然とも言えない不思議なまとまりがあった。
つい最近まで食事も提供していたが、コロナ禍を契機に昔の家族経営の自炊湯治宿に戻っていた。この温泉はとにかくお湯が豊富。秘湯ムード満点の7つの湯殿は勿論、洗面所や炊事場でも蛇口から温泉を流しっ放し。今後も残って欲しい貴重な湯治場である。
【旅程】
10/11 難波から夜行バス「とちの木号」に乗車→車中(泊)
★10/12 →宇都宮駅→那須岳ハイキング→北温泉旅館(泊)
★10/13 那須湯本温泉の湯巡り→塩原元湯温泉・大出館(立寄り湯)→塩原温泉・塩の湯明賀屋本館(泊)
10/14 塩原温泉・箒川沿いの滝巡り→湯西川ダムの水没林→瀬戸合峡→奥鬼怒温泉・八丁の湯(泊)
10/15 奥鬼怒遊歩道→山王林道の絶景ラインをドライブ→奥日光戦場ヶ原→華厳の滝→宇都宮から夜行バス「とちの木号」に乗車→車中(泊)
10/16 →難波
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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大丸園地から5分で北温泉の駐車場に到着。今日の走行距離は88km。
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駐車場の先に駒止の滝展望台。
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余笹川の段崖を落ちる瀑布は幅2m、高さ20m。
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紅葉には少し早かった。
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北温泉旅館へは余笹川の谷に向かって下りていきます。
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16:03 北温泉旅館に到着。
那須には北温泉の他に三斗小屋温泉、大丸温泉、弁天温泉、八幡温泉、高雄温泉、那須温泉元湯と7つの泉質の異なる温泉があり、「那須七湯」と呼ばれています。北温泉旅館 宿・ホテル
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その中でも北温泉は秘湯ムードNO1。1696年の開湯で奥那須の湯治場として長い歴史があります。
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イチオシ
江戸、明治、昭和時代に建てられた3つの建物が今でも使われています。予約していた松の間は江戸安政年間に建てられた最も古い建物。
北温泉旅館 宿・ホテル
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天井、柱、扉、調度に至るまで昔のまま。
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文明の利器は小さな電気コタツと冷蔵庫だけ。開けたらギンギンに冷えてました。
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今夜の自炊の食材を取り出し、
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冷蔵庫に収めました。
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いっぱいお茶を飲みながら、
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建物の配置図を見ています。実際は増築を重ねているのでこの図よりかなり複雑です。
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以前は通信圏外だったようですが、今ではWiFiが使えます。
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風呂の用意をして館内探検へ。お隣は若いカップル。
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部屋は玄関の帳場からこの急な階段を上がった2階部分です。
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先ずは北温泉の看板である天狗の湯へ。
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天狗の湯の他に不動の湯、湯滝、女の湯、一年中泳げる温泉プール とバラエティ豊か。
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廊下の突き当りに洗面所。湯量が豊富なため蛇口から常時お湯が出ています。
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温泉の神様が祀られていました。
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洗面所の向いが自炊場。
北温泉旅館 宿・ホテル
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ガス、鍋釜、食器と一通り揃っていました。調味料は先客が残したものを使えそう。
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看板の「天狗の湯」へ。
北温泉旅館 宿・ホテル
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大天狗が発見した温泉だそうで、壁に大きな天狗様の面が幾つも掛かっています。
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混浴で脱衣場にも男女の区別はありません。湯船と脱衣場の仕切りもなく、女性にはハードルが高い。
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やや黄色味を帯びたお湯がジャバジャバに注がれています。ここでひと風呂。
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飲泉も出来ます。複雑な味。
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天狗の湯から外に出ると、
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打たせ湯と家族用の岩風呂。
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とりあえず写真のみ。
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食事の後にゆっくり入ります。
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その奥に小さなお堂。
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明和5年(1768年)作の鬼子母神が祀られていました。
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次は奥の廊下へ。
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途中に何やら写真。
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日露開戦当時の政治家や将軍の写真でした。
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イチオシ
歩くとギシギシ音がする通路。江戸時代の建物に継ぎ足したのがわかります。
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途中に仏様や、
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神様が祀られています。日露戦争の戦勝祈願か。
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湯前社から玄関に下りていきます。
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玄関は床、柱、全てが古く黒光り。薄暗さも手伝って重厚感は半端じゃない。
北温泉旅館 宿・ホテル
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ロビーに掛けられた古い鬼板。
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ここで映画「テルマエ・ロマエ」が撮影されたそうです。
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イチオシ
鉄瓶にはお湯がしゅんしゅん沸いています。明かりのついている場所が帳場。
北温泉旅館 宿・ホテル
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帳場の横は売店のようですが、訳の分からないものもごちゃごちゃ置かれていました。
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相の湯と温泉プールは玄関脇の狭い通路を下りていきます。
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ここにも勲章や古い写真。
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下駄に履き替えて外へ。
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相の湯は男女別の内風呂。その向こうが温泉プール。
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相の湯。湯小屋は明治時代に建てられたもの。
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脱衣場
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小さな湯船に温泉がジャバジャバ掛け流されています。
北温泉旅館 宿・ホテル
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秘湯ムード満点。
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北温泉旅館には「天狗の湯」「相の湯」「芽の湯」と3つの源泉があり、全て単純泉です。
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相の湯から溢れたお湯は温泉プールに注がれています。
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イチオシ
奥は文字通りプール級の広さ。男女混浴で水着やタオル巻きOK。
北温泉旅館 宿・ホテル
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「満天の湯」と呼ぶそうです。満天の星空を眺めながら入ると気持ちいいだろうなぁ。
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湯船の底に藻がありますがお湯は綺麗。手を入れてみると温い。この時期はちょっと寒そう。
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温泉プールの正面の黒い建物は昭和に建てられた「梅の間」。
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これから建物の外観を見て回ります。
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この古さを維持するのも大変だろう。
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江戸安政年間に建てられた「松の間」。泊っているのは2階の左端奥。
北温泉旅館 宿・ホテル
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江戸時代は障子と板戸だけで、冬は寒かっただろう。
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松の間から続く湯殿。左から天狗の湯、打たせ湯、家族用岩風呂。
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目の前の余笹川に造られた砂防ダム。昔土石流災害があって宿も被害を受けたそうです。
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一旦玄関に戻り、今度は河原の湯へ。
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マスコットのような猫がウロウロ
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通路には古い道具類が置かれています。
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ちょっとした博物館。
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この奥が河原の湯。
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男女別の露天風呂です。
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天狗様はお酒が大好き。
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イチオシ
余笹川を望む場所に造られた露天風呂。源泉は天狗の湯と同じ。
北温泉旅館 宿・ホテル
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ここでも軽くひと風呂。
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ここは昭和時代に建てられた梅の間。以前は食事付きコースもありましたが、コロナ以降は昔ながらの自炊専門に戻ったそうです。
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レトロなポスター。
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イチオシ
この種の古い道具があちこちに所狭しと置かれていました。
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この部屋は「図書室」。電燈の光でコミックを読むのもおつなものか。
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探検は続きます。玄関に戻って、
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明治時代に建てられた「竹の間」へ。
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途中に物語風の錦絵。
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薩摩の旗印に旭日旗、西南の役を描いたもののようです。
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黒光りする床や柱。階段を登るとミシミシ音がします。
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女性専用の内湯「芽(女)の湯」の入口。ネットで見ると大きく取られた窓から緑の木々を見て入浴できるようです。
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竹の間の客室
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何れも簡素な湯治部屋。
北温泉旅館 宿・ホテル
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1階に下りると、
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突き当りの部屋に卓球台がありました。昔の旅館ではよく見かけたものです。
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最後に明治時代の建物を外から
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竹の間
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竹の間
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イチオシ
2時間半かけて建物探検したら暗くなっていました。
北温泉旅館 宿・ホテル
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これから夕飯のすき焼きを作ります。
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家でよくやるのでお手のもの!
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19:00 出来た料理を並べてささやかな夕餉のスタート。
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ふー、食った食った。
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イチオシ
一休みして館内の湯巡りへ。天狗の湯から、
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家族風呂の石湯
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イチオシ
最後に相の湯にゆっくり。
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温まって21:30には布団へ。
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翌朝、目覚め。
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窓を開けると曇り空。
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イチオシ
早速朝風呂へ。
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顔を洗って、
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天狗の湯に浸かってたらカップルが仲良く御入来。邪魔にならないように出ました。
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打たせ湯と小さな家屋風呂へ。
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外に出て深呼吸。
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次は河原の湯の露天風呂。
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しばらく建物の周囲を散歩。
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迷ったが結局入らずじまい。今となっては少し残念。
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ここでポットに熱いお湯をもらい、
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昨夜のすき焼きの残りに豆腐とうどんを入れて、
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朝食の出来上がり。
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9:20 北温泉旅館をチェックアウト。素泊りで税込み5,900円でした。
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今日は午前中は那須湯元温泉の湯巡り、午後に那須塩原温泉に行きます。
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この旅行記へのコメント (4)
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- picotabiさん 2023/10/16 10:08:57
- 北温泉
- 万歩計さん こんにちは。
もうずいぶん前ですが相方に手伝ってもらってここの混浴に入りました。
男性陣も見ないようにしてくれたというか、、あまり嫌な気持ちにはならなかったです。むしろいい意味の「裸の付き合い」を知り、混浴っていいなぁとそのときは思いました。
宿にはかわいい猫ちゃんがたくさんいてそれにもほっこりしました。
真冬だったのでとても寒かったのですが、受付前の共有スペースで他のゲストと
ストーブを囲みながら夜をすごしたのがとってもいい思い出です。
自炊ができるのもいいところですよね。すき焼きの有効活用素晴らしいです。
ぴこたび
- 万歩計さん からの返信 2023/10/16 22:06:19
- Re: 北温泉
- ぴこたびさん、こんばんわ。コメントありがとうございます。
北温泉の天狗の湯は脱衣場と浴室が一緒で男女の区別なし。このあっけらかんとしたところが抵抗を少なくしているのかも。朝風呂で一緒になったカップルは先客を見て一瞬考えたようですが、臆することなく入ってきました。北温泉はコロナ禍で食事の提供をやめて自炊専門になっていますが、このまま廃業にならないか危惧されます。
ぴこたびさんの旅行記を拝見したら雲海閣に泊まられてましたね。廃墟ファンには有名な宿らしいです。女湯の奥が少しだけ写真に写ってますが、廊下の敷物は捲れているが障子はまだ紙がある。次の旅行記で雲海閣の立寄り湯について書いてます。ぴこたびさんが泊まられた6年後で一層老朽化が進んでいますが、6年間頑張ったことに拍手したいです。これらの鄙び旅館は後継者が確保できるかが命ですね。
万歩計
-
- Decoさん 2023/10/08 20:40:00
- 迷宮のような
- 万歩計さん、こんばんは。
万歩計さんが宿泊、いや湯治される温泉は、シブくて通好みの秘湯という印象があるのですが、北温泉旅館は一際シブいです。江戸時代、それも17世紀末に建てられたという建物。維持管理は物凄く大変だと思いますが、こういった歴史のある建物に宿泊できることは大変貴重経験だと思います。
竹の間の客室は、黒澤映画や小津映画の一場面を見ているかのような木がします。
建物としても興味深く、迷宮のような構造。建物を見て廻るだけで一日楽しめそうです。特に売店に興味津々です。
温泉も湯量豊富、数種類のお風呂があって、温泉好きにはたまりませんね。
テルマエ・ロマエに出て来たのは、温泉プールでしょうか?
Deco
- 万歩計さん からの返信 2023/10/08 22:01:39
- Re: 迷宮のような
- Decoさん、こんばんわ。何時もありがとうございます。
建物、音楽、とにかく何でも古いものが好き。最近はこれに廃墟趣味が加わり、こんな宿を選んでは泊っています。ただこれらの旅館は掃除だけは驚く程行き届き、床や柱は黒光りし塵一つ落ちていません。古く大きな建物をこのように維持する労力は想像するに余りあります。建物だけなら文化財として保存する方法もあるでしょうが、温泉文化や湯治文化を継承するとなると、やはり現役旅館として経営していく必要があります。コロナ禍を契機に自炊専門になったそうで、このまま廃業にならないかが危惧されます。
ところで映画「テルマエ・ロマエ」については全く知りませんでした。今ネットで調べたら古代ローマ時代の浴場と、現代日本の風呂をテーマとしたコメディだそうで、原作のアニメは数々賞をもらったようです。
現代日本にタイムスリップした古代ローマ人の浴場設計技師が日本の風呂文化にカルチャーショックを覚え、大真面目なリアクションを返す。
面白そうなのでビデオを見てみようと思っています。
万歩計
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