ドラゴン遂に海外で罹患!　コロナじゃないよ。

2022/10/19 - 2022/11/14

　今年２度目のダイビングでアロナビーチへやって来た。

　日本人には一人も会わなかったのでベルギー人、フランス人、スウェーデン人達と楽しく潜った。
　と書くと如何にも外国語に堪能そうだが、潜ったら会話は出来ないのでモウマンタイ（無問題）なのだ。楽しく一緒に潜ったのだ。

　健康には自信のあるドラゴンだったが、潜水中はエアボンベ(酸素ボンベではないよ)から乾いた空気を吸うので、口の中がカラカラに乾く。
　普段は粘膜で守られている喉の免疫力が下がり、扁桃腺炎のウイルスにやられてしまったようだ。
　唾やものを飲み込むと痛く一週間ほど痛みが引かないので流石に自然治癒は難しいと思い病院へ行くことにした。しかし日本語全く通じないフィリピンで果たしてちゃんと診療受けられるのか不安である。

　アロナビーチのあるパングラオ島には病院がないので州都タグビラランまで行かねばならない。
　ネットで調べたりして良さげなクリニック発見。トライに乗って行ってみると総合病院の地下２階に専門医のクリニックが集合している。

　耳鼻咽喉科クリニックを訪ねて受診できるか聞いてみたところ、今日は予約で埋まっているので明日の朝出直せとのこと。
　遠いところから来て明日また出直すのは辛いので、地上の総合病院へ行ってみたら、待ち時間なく直ぐに診察室へ案内された。日本の大病院では３時間待って診察３分なんてことが日常茶飯事なので、一日掛かりを覚悟していたが拍子抜けするほどだった。

　耳鼻咽喉科の先生かどうかもわからないドクターに、予め翻訳機能で症状や経過を英語に訳した画面のスクショをみせたら、喉を見てなにやら説明してくれるがチンプンカンプン。

　予め受付で英語は苦手である旨伝えてあるので、看護婦さんが勿論日本語はわからないが子供に教えるように、かみ砕いて説明してくれたり紙に書いたりしてくれた。
　英語の聴き取りは全く駄目だが、十年間習ったので書いて貰えるとなんとかなるのだ。

　余談ではあるが、『ラッシュライフ』というスタンダードジャズの曲からタイトルを着想した伊坂幸太郎の同名小説があるが、このなかで伊坂は〈lush life〉〈lash life〉〈rush life 〉〈rash life〉の意味合いも込めて作ったということだった。
　日本人には聞き分けにくい英語ではある。

　やはり扁桃腺炎であるらしい。手書きの処方箋を貰って薬局へ行き薬を用意してもらう。会計窓口で支払い領収証を貰って再び薬局で薬をもらう。
　
　総額で5000円くらいだった。日本でも病院と薬局に支払うと保険負担３割でもそのくらい取られる。

　誰も待つ人居ない高額の病院でそのくらいなら、超満員で予約ないと診てもらえない地下のクリニックは相当安いと想像できる。

　下層庶民の給料は日給1000円位なので、5000円の治療費は彼らにとっては高額である。多少の病気は我慢して自然治癒を待つようだが、いよいよとなると一日待たされても安い医者に掛かるのであろう。

　赤ひげとかチャングムとかホジュン等の名医はお金払えない人には無料で診てあげたりする映画やドラマが人気な訳だ。

　日本の薬局で薬貰うと薬代は安いのに、薬剤管理料など訳分からん料金で高くなる。受診料も初診料やら余計な検査料など必要以上に取られる気がする。

　海外疾病保険の請求はこれからだが、持病がある人は海外で受診するのもありかも知れない。保険で全額返ってくるかも。

エリア パングラオ島(フィリピン)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩

　フランス人のテリーとベルギー人のルーク。

　スウェーデン人のジャネットとベン、エリコさんのパートナーのフェリクス。

　32mの海底でタツノオトシゴ撮影中。

　タツノオトシゴ、英語名シーホース。

　ギンガメアジの群れに遭遇。

https://www.youtube.com/watch?v=0h5KfOmI0ic

　カエルアンコウ。

https://www.youtube.com/watch?v=--s2d8Xb_9g

　赤ちゃんザメが隠れている。
　頭隠して胴隠さず。

顔はこんなだよ。

　二匹仲良く。

　いつもはサンゴの上でじっとしているカエルアンコウ君。

　たいして擬態になってないけど大丈夫？と思ったら他の魚にすぐ食べられていた。

　人の事は言えないが、フィンで砂を巻き上げるベルギー人のルーク。

https://www.youtube.com/watch?v=nuPTnYdX-9U

https://www.youtube.com/watch?v=swr4S_TgT9I

　さて、州都タグビラランまでドラゴン御用達のトライで行く。

　地下のクリニックは予約満員で門前払いされたので、地上の総合病院Borjaへ。

　受付で説明したら即横の診察室へ案内された。もしかして救急患者と思われた?　な訳ないよね。

　処方箋、読める？

　抗生物質、痛み止め、うがい薬だそうだ。

　薬局に処方箋提出すると薬を用意し請求書を渡される。

　会計窓口で支払い領収証を薬局に持って行くと薬をくれる。
　何をするにも看護婦さんが手伝ってくれる。
　そして窓口は全て診察室から５歩以内にあるのだ。　

　診察は喉見てスマホで写真撮って、説明があっておしまい。理解するのに多少時間が掛かったが、訪問してから３０分位で終了したのだった。

　診察料1500円くらい。

診察料、薬代、診断書代をまとめて支払う。

　海外疾病保険請求のため診断書も貰った。

　因みに診断書作成料金(400円位)は保険請求出来ない。

　赤ひげ先生のクリニックは予約して翌日以降でないと診てもらえないのに、大病院は待ち時間なしと日本と真逆のフィリピン、費用も案外安く今後フィリピンで病気になっても大丈夫かも。

この旅行記へのコメント （2）

• fuzzさん 2022/11/16 14:50:07

  相変わらずアクティブですね☆

  ドラゴンさん、こんにちは。
  
  山登りだけでなく、海にも潜られるんですね。
  すごいなー
  私はアウトドアが苦手で。元々、運動神経が芳しくないって事もありますが(笑)
  運動会や遠足も嫌いで、だまって勉強してる方がマシって子供でした。
  
  海外で受診。私は経験ないですが、帰国後に海外旅行保険全額負担で治療したことはあります。同じ様に喉の病気で。インドの大気汚染が凄すぎて咳が止まらないし日本の医者もレントゲンも気管支内視鏡検査も血液検査も異常がないって。私はそれを「インド病」って呼んでました。
  
  よく言われることは、その国の病気はその国の薬で治るって。そうかもしれませんね。
  
  その後、おかげんはいかがですか？またアクティブな海外旅行の予定はありますか？
  
  fuzz(*^^*)

  熟年ドラゴンさん からの返信 2022/11/16 15:36:37

  Re: 相変わらずアクティブですね☆

  　コメントありがとうございます。
  
  　お陰様で一週間薬飲んだら良くなりました。
  
  　もともと喉が弱く咳がよくでます。あらゆる病院であらゆる薬を飲まされましたが、最近花粉症のアレルギーが原因らしいと判りました。
  
  　今までの薬は何だったんだ！と思う今日此の頃です。
  
  　これからも宜しくお願いします。