2022 祇園祭　前祭 宵山 + 後祭 宵々々山

2022/07/16 - 2022/07/21

今年の祇園祭は前祭で3年ぶりに露店が出て、後祭では196年ぶりに鷹山が巡行に本格復帰☆ゴハンのついでに山鉾をちらっと見て回り、前祭の宵山の人出の多さに驚き、後祭の夜のそぞろ歩きを楽しんだ様子です。

エリア 二条・烏丸・河原町(京都)

7月16日　前祭・宵山

もう何度も旅行記に登場している、都ホテル 京都八条の中国料理レストラン「四川」。ランチしたついでに、「そうだ、ちまき買いに行こう」と思いついて、京都駅から地下鉄で四条に移動。

都ホテル 京都八条「四川」
https://www.miyakohotels.ne.jp/kyoto-hachijo/restaurant/

中国料理 四川 グルメ・レストラン

室町通りに出ると、昼間でもなかなかの人出。露店が出ています！知らなかったけど、3年ぶりに露店が出てたんだ。

鶏鉾
https://www.niwatorihoko.com/niwatorihoko

中国古代、堯の時代に天下がよく治まり訴訟用の太鼓（諫鼓）も用がなく苔が生え鶏が宿ったという故事にあやかったと言われているそうです。鉾頭の三角形の中の円形は、諫鼓の中にある鶏卵という意味で、鶏鉾の名前の象徴となっているともいわれるが、はっきりしたことは不明らしい。

祇園祭の旅行記はいくつか作っているけど、鶏鉾の写真を撮ったのは初めてかもしれない。

明日の巡行は晴れるといいねえ・・・（翌日は晴れました！）

わかりにくいですが、鶏鉾の前後の妻を飾る浮彫の部分。鶏の雌雄一対が彫られています。

屋根の破風の下に掲げられる水引幕、正面側は金地日輪瑞雲麒麟図です。は獅子二頭が瑞雲の中を行く様子が刺繍で描かれています。近年復元新調されたので、金ピカできれい☆

ここのちまきはいただいたことがないので、今年は鶏鉾にしよう。

厄除けちまきをいただくと、鉾の拝観券をもらえるのですが、コロナ対策により今年は上がれず。有効期限はないとのことなので、保管しておきましょう。来年には通常モードになっていますように！

電線まみれですが、鉾頭の三角形が見えますかー？

そのまま室町通りを南下すると、白楽天山があります。
https://hakurakutenyama.jp/

白楽天山は、唐の詩人・白楽天が、老松の上に住む道林禅師を訪ねる場面を表しているそうです。（ご神体人形がないと何のこっちゃという感じですが）学問成就の御利益があるとされる山。

山鉾は、釘を使わず縄だけで木材を固定する「縄がらみ」と呼ばれる伝統技法を駆使して組み立てられています。

新町通りの岩戸山です。
https://www.iwatoyama.jp/

天岩戸を開いて天照大神が出現される日本神話より。

鉾と同じタイプ、車輪がついた立派な曳山です。

軒裏までとっても豪華☆『金地著彩草花図』です。

岩戸山のお宝たち。

岩戸山のお宝たち。

豪華絢爛な岩戸山でした。

新町通りを北上すると、船鉾があります。
http://www.funeboko.jp/

神功皇后をめぐる説話によって鉾全体を船の形にしてあります。

この向きからだと船の形がわかりにくいですね。

艫（とも）には黒漆塗螺鈿の飛龍文様の舵がついています。

駒形提灯は諸説あるそうですが、飾っている形が将棋の駒に似ている、ということのようです。

はい、正面からだと立派な船に見えますね。舳先には金色の鷁（げき）がついています。鷁は想像上の水鳥なんだそうです。

唐破風入母屋造りの屋根がのっかっています。

なんかこれ、いいよね。

船鉾では安産のお守りが授与されています。

安産と海上安全にご利益があるという船鉾でした。

そのまま新町通りを北上します。すごい人です。

京かき氷 つみき

『京氷菓つらら』で修行した人が独立。つららは辺鄙なところにあるけど、このロケーションは集客力がありそう。おまけに1,000円でテイクアウトのかき氷を出していて商売上手です。

関連旅行記：『京の週末　IL GARAGEで贅沢ランチ☆ちょっとだけお西さん☆大人気(^^)つららのかき氷♪』
https://4travel.jp/travelogue/11707520

京かき氷 つみき グルメ・レストラン

放下鉾
鉾の名前は真木の中ほどの「天王座」に放下僧の像を祀るのに由来するとのこと。

鉾頭は日・月・星三光が下界を照らす形を示し、その型が洲浜に似ているので別名「すはま鉾」とも呼ばれるそうな。ミッキーさんに見えなくもない？( *´艸｀)

錦小路通の霰天神山。
https://www.araretenjinyama.jp/

永正年間（1504～1520）京都に大火のあったとき、時ならぬ霰が降り猛火はたちまちに消えたのだそうな。そのとき一寸二分（約3.6センチ）の天神像が降ってて、これを祀ったのがこの山の起こりであるという・・・。

「火除天神山」とも呼ばれる「霰天神山」でした。

おー、膳處漢のしみだれ豚まん。大人気なんですよね。14時半の時点で完売してましたよ。今じゃネットで買えるようですが、以前は祇園祭の時だけ販売してました。

膳處漢ぽっちり グルメ・レストラン

露店が出ているエリアではところどころゴミ箱が設置されていて、ゴミ対策がされていました。よきよき。

再び室町通り。山伏山ですが、枠組みと真松のみの状態です。明日の巡行の前にささーっと飾りを付けてご神体をのっける感じなのですかね？

御神体が山伏の姿をしています。昔、八坂の法観寺の塔が傾いた時、法力によってそれを直したという浄蔵貴所の大峯入りの姿をあらわしているそうな。

帯屋の「誉田屋源兵衛」創業270周年記念につくられた木村英輝 作「鯉の滝登り」。毎年金の鯉1匹を描き足していくそうで、現在の数は284匹。5年前に見た時は279匹でした。

関連旅行記：『姪っ子ちゃんの浴衣デビュー　祇園祭・前祭 宵々山 ＋ 後祭 宵山（追記）2017』
https://4travel.jp/travelogue/11261842

六角通り、通りがかりのお店で休憩します。今年の3月にできた、京阿月の新コンセプト「京らーめんと甘党」の店だって。

京阿月つるりん
https://www.kyoazuki.jp/tsururin.html

ぶっちゃけ、かき氷は氷がガリガリでイマイチ。おすすめはしないけど、スイーツとセットにするとドリンクが半額になり、コーヒーにはちょっとしたお菓子もついてくるのでお得感あり。あまり混むことがなさそうな感じなので、地元民的にはサクッとお茶できる店があるのはありがたいです。

みたらし団子の「こぼんちゃん」とか「みかさ」は普通に美味しいですよ(*^-^*)

大丸さんにお立ち寄り。ショーウィンドウに、大船鉾の龍頭が展示されていました。新調された龍頭はキランキラン☆

大丸 (京都店) 百貨店・デパート

1階には10分の1のスケールで精巧に作られた岩戸山、長刀鉾、函谷鉾が展示されていました。

のんびり買い物して出てくると・・・ん？歩行者天国の準備が始まりつつある！？

長刀鉾
https://naginatahoko.jp/

「くじ取らず」の鉾として、常に山鉾巡行の先頭をいきます。疫病邪悪をはらうものとして、鉾先に大長刀をつけているのでこの名で呼ばれます。山鉾の中で唯一生稚児が乗り、「しめ縄切り」のシーンはニュースで必ず流れますよね。

これはマズイ！バス停にたどり着くまでに時間がかかるし、そもそもバスが走らなくなってしまうわ。急がねばっ（汗）

と言いつつ、長刀鉾のお囃子をどうぞ。
https://www.youtube.com/shorts/OTZzbgkXxmU

すっかり忘れてたけど、露店が出ているということは、歩行者天国も復活するんだよね。のんびりしている場合じゃなかった。とっとと帰ります！

手前が函谷鉾、向こうに小さく見えているのが月鉾です。

来たバスに飛び乗って帰りましたとさ。

はい、こちらが鶏鉾のちまきです。シンプルですね。一年間お守り下さい。

そういや昨年は大船鉾のちまきをワクチン接種のついでにゲットしたんだった。お陰様で身内は誰もコロナにかからず過ごせました。一年経ってすっかり色が褪せていますね。

関連旅行記：『京の食べある記 番外編　コロナ禍の外食事情備忘録』
https://4travel.jp/travelogue/11692017

pacorinが帰った数時間後、四条通はこんなにヤバイ状態になっていました( ﾟДﾟ)
これぞ祇園祭の宵山です！絶対行きたくないけど、ちょっとコロナ前の雰囲気でうれしいような、大丈夫なの？と心配なような。。。

7月21日　後祭・宵々々山

この日は姪っ子と妹が京都に来ていました。今年は姪っ子が受験生なので、夏休みの旅行には行かず。昼間にちょろっと遊んで、じいじ＆ちゃあちゃんと夜ごはんを食べにきました。

GRIDDLE FORCE.逸楽
http://www.kyoto-itsuraku.com/you_itsuraku.html

お肉大好き女子な姪っ子。姪っ子が好きそうな、大皿シェアスタイルのフィレステーキがついたコース（＠4,400円）、個室で予約していました。びっくりするほどのボリュームで、コスパ抜群。年寄りチームはあまりの量の多さに若干引いてましたが( *´艸｀)

GRIDDLE FORCE 逸楽 グルメ・レストラン

ディナーの後。とても涼しくて気持ちの良い夜だったので、妹が祇園祭を見て帰りたいと言う。姪っ子と3人でそぞろ歩きすることに。

まずは、蛸薬師通りの橋弁慶山。
http://www.hashibenkei-yama.com/

橋弁慶山は、牛若丸と弁慶が五条大橋の上で戦う姿をあらわしていて、謡曲「橋弁慶」を題材としています。

橋弁慶山は、古来より鬮（くじ）取らずで後祭の先頭を巡行しています。

室町通りの鯉山。
http://koiyama.com/

ご神体は、龍門の滝をのぼる鯉。大人気でいつも見学の行列ができています。

小さい時に祇園祭に連れてきたことがある姪っ子だけど、だいぶ背が伸びました。もうすぐ妹の身長を超すかな～？

室町通りを北上。後祭は露店が出ず、この日はまだ宵々々山なので人も少なく、非常に静かで良い感じです♪

黒主山
http://www.kuronushiyama.or.jp/

謡曲「志賀」にちなみ、大伴黒主が桜の花を仰ぎ眺めている様子を表します。

黒主山のちまきは桜の花がついていて、かわいいですよ(*^-^*)

三条通で曲がると、鷹山がありました！
https://www.takayama.or.jp/

鷹山は応仁の乱以前から巡行していた由緒のある山鉾で、「くじとらず」の大きな曳山でした。しかし、文政9（1826）年の巡行で大雨にあって懸装品を汚損したことを理由に、翌年から参列しなくなってしまいました。そして、約190年の時を超えて復活の気運が高まり、今年、196年ぶりに後祭の山鉾巡行に参列することができたのです。三体の御神体、鷹匠、犬飼、樽負はこちらの旅行記でどうぞ。

関連旅行記：『祇園祭・後祭 宵山そぞろ歩き』
https://4travel.jp/travelogue/10909807

2014年に囃子方を結成、時を超えて復活した鷹山のお囃子をどうぞ。
https://www.youtube.com/shorts/DiMhtKTCeIg

密かに鷹山の復興を応援していたので、立派な姿を見てうれしかったです(*^-^*)

新町通りで曲がります。

屏風祭
山鉾町にある旧家・老舗がそれぞれの所蔵する美術品・調度品などを飾り、公開します。

八幡山
https://www.hachimansan.com/

町内に祀られている八幡宮を山の上に勧請。巡行の際にはお宮さんがのっかります。その様子はこちらでどうぞ。

関連旅行記：『お仕事帰りに祇園祭・後祭　宵山　2015』
https://4travel.jp/travelogue/11035341

静かな後祭、好きだわ～。

新町通りを下がります。

北観音山
https://rokkaku.sakura.ne.jp/

「上り観音山」ともいわれている、鬮取らずの2番を行く曳山です。文和２年（1353）創建であることが町有古文書に記され、御神体は楊柳観音像と韋駄天立像。

提灯だらけ*:.。.:* ゜( n´∀｀)n゜*:.。.:*

お囃子が始まりました。豪華絢爛です☆

屏風祭

南観音山

「下り観音山」ともいわれている。北観音山と同じく楊柳観音を祀る曳山です。南観音山と北観音山は隣町同士。昔は1年交代で山を出していたようです。

コロナのせいか、お子様達の「ちまきどうですか～？」の声掛けがなくてちょっとさみしい。「常は出ません、今晩限り♪」のちまき売りのわらべ歌、かわいいのに。

こちらも負けずにお囃子やってました。

南観音山は鬮取らずで後祭の最後を行きます。山鉾巡行全体のオオトリですね。

きれいな団扇たち。

静かなそぞろ歩きを楽しみました。

あ！バスの時間が迫っています。大船鉾はスルーして帰ります！

7月24日　後祭・巡行

鷹山が196年ぶりに復帰。保存会の人たちはどんなに晴れがましい気分だったでしょう。今年の山鉾巡行の日は二日とも晴れて良かった、よかった(*^-^*)