2022/02/02 - 2022/02/05
696位(同エリア1523件中)
実結樹さん
この旅行記のスケジュール
2022/02/05
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松山東急REIホテルで朝食
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松山城山ロープウェイ東雲口駅舎
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リフトで本丸に向かう
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本丸広場
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松山城天守
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大手門跡
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黒門口登城道
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この旅行記スケジュールを元に
クラツリ№33590「大塚国際美術館約180分滞在 金刀比羅宮・桂浜・四万十川 いいとこどり四国 4日間の旅」というツアーに一人参加しました。
4日目:松山市での最終日は集合時間の12時半までフリータイム。
今日はまず「松山城」を個人で巡ります。
現存12天守の一つとして流石にコンクリートのお城には無い見応えが感じられました。
多くの建物で構成される「連立式天守」ですが、本壇の東半分の大天守はじめ、そこに至るまでの幾つかの門や櫓などは江戸時代後期建築のオリジナルです。
しかし、西側の小天守や櫓などは落雷・放火・戦災などで焼失していて、昭和になってからの復興建造物です。
ただし、全て木造建築で貫かれているのは復興に携わった当時の方達の先見の明の賜物ですね。
見学時は復興建造を全く感じさせず、全体的に新旧違和感なく溶け込んでいたのも驚きです。
本丸見学の後、「黒門口登城道」を下って「二之丸史跡庭園」も覗いてみました。
【最終日 2/5(土)曇り時々晴れ】
06:30 松山東急REIホテルにて朝食
★08:30 松山城
★10:20 二之丸史跡庭園
10:50 萬翠荘
11:15 郷土料理五志喜本店で鯛そうめん
12:30 ホテル集合・出発
14:50 松山空港発
16:10 羽田空港着
★がこの旅行記の範囲です
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 社員・団体旅行
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 観光バス JALグループ 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- クラブツーリズム
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-
泊まった「松山東急REIホテル」から徒歩5分ほどの「松山城山ロープウェイ東雲口駅舎」です。
城郭の東端に位置します。 -
松山城のマスキャラ「よしあきくん」がお出迎えです。
松山城の初代城主の加藤嘉明も400年後にこんなふうになっているとは夢にも思わなかったでしょうね。 -
瀬戸内海を間近に、とても恵まれた立地条件のお城であったことが分かります。
「松山城」は現存12天守の一つです。
別名「金亀城(きんきじょう)」「勝山城(かつやまじょう)」とも呼ばれ、
「日本100名城」にも選定されています。
「姫路城」や岡山県の「津山城」と並び「日本三大平山城」でもあります。 -
08:30 リフト営業開始です。
リフトを待たなくても4ヶ所ある登城道から徒歩で登ることもできるのですが、天守の観覧開始は
09:00~なので、登りはリフトを使いました。
片道6分の空中散歩で270円。
並行するロープウェイも同じ値段です。
「東雲口登城道」もほぼ並行して整備されています。 -
足元の防護ネット上に「ことばのちから」という作品が幾つか掲示されていました。
正岡子規の出身地の松山市は特に ”言葉” を大切にしており、これは令和2年に募集したものだそうです。
この作品なんか、心にしみますネ~ (u_u)
聖◯新聞の「ことばのチカラ」とは全く関係ないみたいです。 -
「長者ヶ平(ちょうじゃがなる)」でリフトを降りてからも最高17mもある丈高き石垣に沿って坂道を西に向かって暫く上ります。
重要文化財「隠門続櫓(かくれもんつづきやぐら)」が石垣の上に見えます。
登城道を監視する目的で設置されました。 -
「待合番所跡」前で北方向に曲がると「太鼓櫓」の奥に小さく天守が見えてきます。
天守までは直進出来そうな感じですが、ここから未だ未だ紆余曲折の道のりが待っています。
「太鼓櫓」の手前で180度折り返すと、 -
「戸無門」に誘い込まれます。
何気に地味ですが高麗門の建築様式の重要文化財です。 -
その名のとおり扉が初めから無い門です。
その右隣(東)に隣接して、 -
「筒井門」があります。
松山城で一番大きく重要で守りの要の正門です。
さらに、「筒井門」の右の石垣の陰に隠れて、重文「隠門(かくれもん)」があります。 -
「隠門」は「埋門(うずみもん)」形式の櫓門。
「戸無門」を安直に通過して「筒井門」に迫る敵の背後を急襲する構えとなっています。
これは門内から見た「隠門」なので、
門外から撮ればよかったと後悔 (-_-;
これでは位置関係が分かり辛いですよね・・
先程見上げた石垣上の「隠門続櫓」はこの門の表側になります。 -
「筒井門」とその両端につながる「東続櫓」「西続櫓」は
昭和24年に放火により焼失し、
昭和46年に復元されましたが、50年経過して
令和4年の今年、登録有形文化財に昇格するとのことです。 -
その次の「太鼓門」をくぐると本丸広場に出ます
-
本丸広場の形のいい立派な松。
この近くに「本丸井戸」が有ったのですが不覚にも見落としました (ー ー;
南北に平らに長い本丸の台地は元々こういった地形ではなく、南峰&北峰の二峰の谷間を埋めて細長い台地を造成したそうです。
その際、谷底にあった泉を井戸にしたと伝わっています。
井戸は直径2m、深さ44.2m、水深9mもあるんだそうです。 -
これがその本丸広場です。
今日は土曜日だからでしょうか?
”おもてなし武将隊” の諸将がお出迎えです。
「あいや、そこの姫、お待ち下され。いざ扇を持ちて我らと記念撮影じゃ。」
「姫ではないぞえ。よう見るがよい。わらわは婆じゃ・・」 -
本壇の石垣の上でひときわ高い右の建物が重要文化財「天守」。
左が登録有形文化財「小天守」です。
ちなみに「天守閣」という表現は本来ではなく正式には「天守」だという事は今回初めて知りました。
この時季、紅梅もほころび、 -
白梅も丁度綺麗でした。
松山城は「日本さくら名所100選」にもなっており、桜とお城のコラボも見事な名所でもあるそうです。
手前の券売所で検温の上、天守観覧券(520円)を購入。
券売所の裏の坂道から本壇に登ります。 -
真ん中は「小天守」
その左向こうは登録有形文化財「南隅櫓」
右は「天守」
早速、侵入して来た敵への攻撃用に2種類の石落としが待ち構えています。
小天守の赤〇は「戸袋型」
天守の 緑〇は「腰袴式」
石だけではなく煮え湯や汚物も投下したそうです。松山城 小天守 名所・史跡
-
天守に辿り着くまでには「七曲り」という複雑に入り組んだ門を幾つも突破しなければなりません。
重文「一ノ門」
右側の「一ノ門南櫓」も重文 -
「一ノ門」をくぐると桝形になっていて、突き当りを左に折れ、9段の階段を上ると、
重文「ニノ門」 -
「ニノ門」を抜けると本壇北東の「天守外曲輪(外庭)」の広場に出ます。
これはそこにあった「本壇配置図」。
この図では上が東になっています。
本壇は城の要の部分。
大小天守は幾つもの櫓などで繋がっている「連立式天守」です。
紫色の部分が江戸時代からあるオリジナル建造物で重要文化財。
ほかは昭和になってからの復興建築です。 -
西を向くと目の前に三層三階地下一階 層塔型の「天守」が聳えています。
石垣は4mの高さがあり、江戸時代末期作の「切り込み接ぎ」という整然とした美しい造りです。
天守の全高は、本壇地面から20m。
本壇は本丸から8.3m。
本丸の標高は約132mであることから、
天守の標高は約161mということになります。 -
立派な松の向こうには、本壇の北東角:鬼門に位置する「天神櫓」があります。
本壇を一巡すると最終的にここに戻って来ます。 -
重文「三ノ門」は「二ノ門」からは天守外曲輪でUターンするような形で180度方向転換してくぐります
-
くぐった先の目の前は重文「三ノ門南櫓」
-
それに続き、狭間のある「筋鉄門(すじがねもん)東塀」
-
登録有形文化財「筋鉄門」。
その上は左の小天守から右の天守への通路になっています。
「筋鉄門東塀」は重文ですが、「筋鉄門」やその上の通路部分、小天守さえも復興建物です。
でも全く違和感なく溶け込んでいますね。
「筋鉄門」を抜けると、 -
本壇の中庭「天守内曲輪(内庭)」に出ます。
建物は内庭を取り囲むように配置されており、
これは天守の守りとしては鉄壁な構えだそうです。 -
「筋鉄門」に隣接して時計回りに先ずあるのは「小天守」
-
続いていずれも登録有形文化財の「多門櫓」「南隅櫓」
-
登録有形文化財「十間廊下」
-
「玄関」「玄関多門櫓」「北隅櫓」、その右隣は「内門」
いずれも登録有形文化財です。 -
内門の右側に「天守入口」があります
-
現在の天守の入口は、天守の地下一階の重文「穴蔵」を利用しています。
地下といっても石垣の内側スペースの事です。
2,000俵もの米が貯蔵できたそうです。 -
城内には靴を脱いで上がります。
以前はビニールのスリッパがあったそうですが、コロナ禍で廃止になっていました。
添乗員さんが、薄い靴下だけだととても冷えるのでスリッパを持参するか、厚手の靴下で行くようにとアドバイスをしてくれました。
でも、希望すれば使い捨てスリッパも貰えるようです。 -
頭上には天守を支える太い梁が通っています。
防腐効果のある樟材が使われているそうです。 -
北の石垣内側に添うように造られたこの階段で地下から一階に上がり、本壇中庭の周りに配された建物を順路に従って反時計回りに見学します。
階段が急なので両手が空くリュックなどがいいと思います。 -
これは「玄関」を内側から見たところです
-
途中に展示されている初代城主:加藤嘉明公の鎧兜。
流浪の身から城主までのし上がった苦労人だそうです。 -
「鉄赤漆塗連山桶側胴具足」
-
「十間廊下」に展示された刀剣類。
手前の刃を上にしてあるのは「刀(かたな)」
その向こうの刃が下向きなのは「太刀(たち)」
コロナでなければ刀の重さを体感できるコーナーもあるのですが、残念ながら中止でした。 -
石落とし。
狭間は、四角いのが銃での攻撃、細長いのは弓矢での攻撃用だそうです。
火縄銃体験も同じくお流れです。 -
「天守」を「多聞櫓」の通路から見ます
-
「小天守」一階
-
「小天守」二階への階段も急傾斜。
小天守は昭和の復元建物なんですが
全くそれを感じさせません。 -
西側には瀬戸内海の島々が見渡せます
-
「十間廊下」「玄関」「玄関多門櫓」「北隅櫓」の屋根
-
南側の本丸広場です。
手前の建物は城内唯一のコンクリート造りの「馬具櫓」
その後ろは「太鼓櫓」
左側は「蛇口みかんジュース」も飲める売店「城山荘(じょうざんそう)」。
ここにトイレもあります。
本壇に入ってしまうとトイレは無いので、必ずここを利用しておきましょう。 -
西側の三之丸御殿跡
手前赤〇はこれから行く「二の丸史跡庭園」 -
東側の「一ノ門」やそれに続く桝形など。
左向こうの小高い茂みとその手前は道後温泉方面。 -
ちなみにこれは昨日、道後公園の「湯築城跡」展望台から見た
17:30頃の松山城遠望です -
私の低性能コンデジで目一杯ズームした天守の夕景
-
小天守から大天守へは一階の廊下で繋がっています。
この真下は「筋鉄門」 -
一階~三階まで床には畳が敷き詰められるようになっており、襖用の敷居や鴨居、天井板も施されています
-
誰の鎧兜?
それにしてもこの当時の人って小柄な体型でしたよね。
メタボになる暇もなかったんでしょうね。
私は多分これには入らない・・
コロナでなければ鎧の着付け体験もできたのですが・・ -
一階から二階への階段。
当初は無かったであろう金属製の手すりが両側に付いています。
低い梁が渡っているので「頭上注意」の表示があります -
天守ニ階
-
二階から三階への階段。
手すりは左側だけです。 -
天守三階。
三階には床の間もあります。
ここから平和な城下を優雅に楽しんだのでしょうか?
戦の為ばかりのお城ではなかったのかもしれません。 -
南側方面
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松山市街。
遠くに瀬戸内海が望めるいい場所です。
夜景も綺麗だそうです。
21:00まで本丸広場は開放されていますが、リフト等は動いていないので登城道を歩きで上って来なければなりません。 -
さあ、そろそろ外に出ます。
入口(地下1階)への階段は真ん中に仕切りがあります。 -
登録有形文化財「内門」をくぐり内庭の外に出てから振り返ります。
上の櫓は天守と玄関多聞櫓とを繋ぐ通路。
次に通る「仕切門」との間は桝形になっています。 -
重文「仕切門」は脇戸付きの高麗門
-
「仕切門」を表から見ます
-
「仕切門」を抜けると「天神櫓」前に出ます。
久松松平氏の祖先神である天神(菅原道真)を祀っています。
ここからは来た時とは反対に「二ノ門」から「一ノ門」を通り、本壇外に戻ります。 -
岡山の「備中松山城」も現存12天守のお城です。
愛媛県のここ「松山城」は「備中松山城」と区別するために「伊予松山城」と言われることもあります。
しかし、一般的には「松山城」と言えば伊予の松山城を指します。
全国には松山城は10ヶ所くらいあり、名前的にはポピュラーなお城です。
私の住んでいる埼玉県にも吉見町に「武州松山城」跡があり、「東松山市」もあります。
今回、ガイドさんとも同行せず自分で勝手に見たので間違っている記述もあるかもしれません。
どうか御指摘いただければ幸いです。
又、見学には約1時間半掛かりましたが、見落としている箇所も沢山有ります。
機会があったら、桜咲く時季にでも改めて再訪してみたいと思います。 -
帰路途中、「戸無門」近くにある「大手門跡」です。
ここから「黒門口登城道」に下りる事ができ「二之丸史跡庭園」へと続きます。 -
こんな石段は未だいい方で、足元はかなり心許ない・・
-
途中に居た、エサを貰っているお城ネコちゃん
-
「二之丸」と本丸の標高差は90m。
お殿様は籠に乗って登城でしょうが、
家来達は大変なことです (-_-; -
20分ほどかけ、気をつけて下りて来て「二之丸史跡庭園」入口です。
西側の「二之丸多門櫓」の下が観覧者の出入口。
「二之丸」自体も外塀は敵の攻撃に備えた防衛・攻撃構造です。 -
観覧料は200円。
券売所脇にキンカンや伊予柑、ブンタンが置いてあって好きに持って行っていいと言われました (^^; -
ここは松山城二之丸跡の敷地に整備された史跡庭園。
内部は、古い絵図や発掘調査に基づき、かつて藩主の邸宅であった「二之丸邸」の間取りが遺構の上に表現されています。 -
塀は二重になっています。
ここは内側の塀の出入口門。 -
庭園は「表御殿跡」と「奥御殿跡」に大別されます。
「表御殿跡」は北半分にある「柑橘・草花園」で、各地のカンキツ類や草花で昔の部屋の間取りを表現しています。
「奥御殿跡」は西南部にある「流水園」で、水と、松山城二之丸史跡庭園 公園・植物園
-
砂利と芝生で昔の部屋の間取りを表現しています。
ただぁ (u_u)
たった今、本丸で昔のままの姿を極力壊さないような見事な建築を見てきたばかりなので、こういった今風に斬新な意匠は、わたし的には何か違和感で馴染みません・・ -
有料施設として、茶会・句会などの文化的な催しに利用できる「聚楽亭」。
ほかに「観恒亭」「勝山亭」があります。 -
ここにもあった「恋人の聖地」。
結婚式の前撮りにも多く使われるというのですが・・
ここで? -
東側の「林泉庭」は、露岩を背景にした池や滝を配置して「わび・さび」を表現しているとか・・
-
「大井戸遺構」
発掘によって、その規模や大きさが注目され、そのまま露出展示されています。
昔はこの上に建物があり、お城の火事の際などに消火の役割も担ったのだとか・・ -
「四脚御門」
本丸の「二ノ門」をモデルに復元されたものです。
本丸への藩主の公式の出入口で、4本の柱を一つの屋根の下に入れた形の薬医門であったと考えられます。
公式の出入口だというのにその隣の建物は今のトイレです。 -
「四脚御門」を外から見ます
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内側から見た多門櫓下の見学者出入口。
史跡庭園は、私は正直期待外れで、時間もあまり無かったこともあり、早々に引き揚げます。 -
外塀沿いの行き止りの先は「南門」
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県庁方面に下ります
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途中で分岐する「県庁裏登城道」は「黒門口登城道」と違って新しい舗装道路なのか歩き易そう
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「愛媛県庁」の外観だけ見ます。
流石に敷地内に柑橘類の樹も植わっていました。 -
このあと「萬翠荘」に駆け足で向かいます
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