伊勢湾フェリーに乗って、にっぽん丸を撮る伊勢湾横断ツアー

2021/10/13 - 2021/10/13

　にっぽん丸が10月13日に鳥羽港に入港するのは今年最後。
水先案内人をしているMさんがにっぽん丸を嚮導するというので鳥羽へ見守りに行って来ました。
当日は雨が降ったりやんだりの天気。以前から鳥羽へ行くのを楽しみにしていたので、雨にも負けずの遠征です。
コロナ禍でクルーズ船に乗船する機会がないので、もっぱら来港する船の撮り船をしています。
気が付けば最近は名古屋港、常滑港、鳥羽港でにっぽん丸を出迎えており、にっぽん丸の追っかけをしていました。

エリア 鳥羽(三重)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 船 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

鳥羽に行くために近鉄名古屋駅にやって来ました。

近鉄名古屋駅 駅

乗車したのは7時10分発の12000系の近鉄特急Ace

近鉄グループホールディングス（GHD)の株主優待で送られてきた近畿日本鉄道線沿線招待乗車券を利用します。
この乗車券で近鉄全線片道乗車できます。
（今回は近鉄名古屋～鳥羽の乗車券代1,750円分を乗車しましたが、もしも近鉄名古屋～大阪難波なら2,410円分乗車できます。）

伊勢中川の大阪線、名古屋線、中川短絡線が交わる三角形の線路があるデルタゾーンを通過。
伊勢中川の大阪難波発の近鉄名古屋行きの「ひのとり」と擦れ違い

伊勢中川駅 駅

名古屋を出発した時は雨が降っていましたが、伊勢中川に来たら青空が見えてきたのでラッキーと思いましたが、・・・。

12000系車両は製造されてから40年以上経過。
ひのとりの座席と比較すると随分見劣りしますが清潔で綺麗です。

無料Wi-Fiは　しまかぜ、ひのとりのみ対応で利用できないのには不満。

緊急事態宣言は解除されたものの車内はガラガラ。
近鉄GHDの株価がパッとしないのも理解できます。

名古屋から1時間半くらい内陸を走ってきて、最初に海が見える鳥羽駅手前のポイント

鳥羽駅で降りてにっぽん丸を高い場所から俯瞰的に撮ろうと鳥羽城跡の城山公園に向かいました。
城の玄関口・三の丸広場

城山公園 公園・植物園

鳥羽城は元々は四方を海に囲まれた海城なので自然地形を利用して雛壇上に石垣が組まれています。

雨の中、ぬかるみを歩きながら城山公園に到着。

城山公園から眺める　にっぽん丸
にっぽん丸が雨で霞んで見えます。

天気が良ければ鳥羽のフォトジェニック・スポット
ハートマークとTの間に　にっぽん丸

周囲を見渡しても傘を差して写真を撮っているような物好きな人は私以外は誰もいません。

答志島を背景に　にっぽん丸と近鉄特急のツーショット

＊晴れていればこんな感じに撮れるのですが・・・。

2019年8月にダイヤモンド・プリンセスが鳥羽に入港した時の「しまかぜ」とのツーショット

鳥羽城跡で撮影した後、伊勢湾フェリーの鳥羽ターミナルへ。

鳥羽と伊良湖を55分で結び伊勢湾横断する伊勢湾フェリー。
車で移動するなら遠回りで何時間もかかるので重要なルートです。

鳥羽駅 駅

鳥羽～伊良湖の往復乗船券を購入。
往路券、復路券、お客様控え券一体型の乗船券を切り離して使用します。

鳥羽⇒伊良湖の往路券
鳥羽～伊良湖の旅客運賃は片道1,600円、往復2,880円ですが、到着港で下船しないで折り返し便に乗れば2,000円になり割引き運賃になります。

伊良湖⇒鳥羽の復路券

お客様控え券

出港準備中の伊勢丸

＜伊勢湾フェリーのホームページ＞
https://www.isewanferry.co.jp

伊勢湾フェリー 乗り物

これから伊勢丸に乗船。

＜伊勢丸・シップデータ＞
総トン数：2,333トン、全長：73.3ｍ、全幅：13.8ｍ、喫水：3.8ｍ、
旅客定員：500名、乗組員：14名
搭載台数：バスのみ11台、乗用車のみ43台

伊勢丸のフロント
船内はWi-Fiが無料で使えて便利です。

伊勢丸の船内で見つけた伊勢湾フェリー写真コンテストのチラシ。
テーマは「伊勢湾フェリーから見える風景」「伊勢湾フェリーの見える風景」。
今まさに伊勢湾フェリーに乗船していてタイムリーだと思い、乗船中は応募するために写真撮影に専念しました。

一般客室窓側は椅子席

昔ながらの雑魚寝スタイルの一般客室
最近はこういう感じのフェリーは珍しくなりました。

後部客室
新造フェリーを見ているので、2004年就航だけに古さを感じます。

4トラベルでフォローしている旅の達人・オーヤシクタンさんを見習って出港シーンを見守ります。

毎日定期運航され手慣れたもので、あっという間にホーサー（係留ロープ）をビット（係留鉄杭）から外す作業は終わり離岸。

伊勢湾フェリーの鳥羽ターミナル

伊勢丸デッキから眺める御木本真珠島

伊勢丸デッキから眺めるにっぽん丸

＜今回のにっぽん丸クルーズ航路＞
横浜～蒲郡～鳥羽（錨泊）～横浜

にっぽん丸の真正面をパチリ

あいにくの雨！
青空に映える　にっぽん丸が見れなくて残念！

真横からパチリ

答志島の集落

出港から30分程して伊良湖岬が見えてきました

定期運航船だけに手際よく伊良湖港に入港。
隣には僚船の鳥羽丸が接岸中でした。

徒歩の乗船客は車と隣り合わせで歩道と記された通路で下船。

正面から伊勢丸（左）と鳥羽丸（右）を撮影。

伊良湖岬 自然・景勝地

次に角度を変えて伊勢丸と鳥羽丸を撮影。

手前の船は伊良湖～神島航路の神島観光船の「かみじま」。
その奥の船はパイロットボートの　いらご１

伊良湖旅客ターミナル「クリスタルポルト」
新型コロナウイルス感染症によるフェリー利用者の減少の影響により、昨年5月30日以降休館し、本年7月1日から営業再開しています。

伊良湖旅客ターミナル2階の岬亭で食べた「海老、イカ入り　かき揚げ丼」と渥美産アオサ味噌汁（税込800円）

伊良湖に着いたら大アサリを食べるのが楽しみでしたが、コロナ禍で
大アサリの店は閉店しておりガッカリ！

伊良湖旅客ターミナル「クリスタルポルト」がコロナ禍で休館となったためか、伊勢湾フェリーの切符売場と待合所はプレハブに変わっていました。

出港時間まで1時間以上あったので恋路ヶ浜へ散歩

恋路ヶ浜の駐車場前の飲食店や土産物屋

恋路ヶ浜前で大アサリをやっと食べる事ができました。（2個で800円）
やっと伊良湖に来た気分に！

復路も伊勢丸に乗船し、鳥羽に引き返します。
船内をぶらぶら歩いていたら既に離岸していました。
旅の達人オーヤシクタンさんは船に乗船したらいつも真面目に出港、入港のシーンを見守っておられ敬服します。

三島由紀夫の小説「潮騒」の舞台となった神島の全景

望遠で眺める神島の集落
「恋人の聖地」としても選ばれており何となくロマン漂う感じ

荒天の中、波しぶきをあげて反航していく僚船の知多丸

再び　にっぽん丸が見えてきました。

鳥羽市営定期船「かがやき」がにっぽん丸の前を颯爽と横切って行きました。

＜かがやき・シップデータ＞
船質　耐食アルミ二ウム合金
総トン数：74.00トン、機関：ディーゼル
最大出：829馬力×2、航海速力：22.00ノット
旅客定：172名
進水年月：平成21年3月

再び真正面から　にっぽん丸の顔をパチリ

にっぽん丸は錨泊しており、乗船客は通船で鳥羽に上陸しています。

遊覧船の龍宮城

＜竜宮城・シップデータ＞
総トン数：199トン、旅客定員：360名座席数1F 71席/2F 66席
航海速力：11.00ノット、全長：34.4m、全幅7.5m
主機関910馬力x1、就航年月平成8年10月

定刻に鳥羽港に到着
素早くホーサー（係留ロープ）がビット（係留鉄杭）に繋がれるのに感心。

あっという間に接岸し、直ぐに車も人も下船開始。

鳥羽港で下船し、伊勢丸を眺めながら鳥羽駅へ向かいます。

鳥羽駅に戻り帰途に。

鳥羽駅 駅

運よく鳥羽駅ホームで志摩線開通90周年を記念した復刻塗装の1440系を見れました。
再現された三重交通志摩線時代の復刻塗装（クリームと緑色のツートンカラー）。

長年にわたり近鉄特急のシンボル的存在だったビスタEXも近い将来引退が予想されるので鳥羽駅から名古屋まで乗車します。

4両編成で中間車2両が2階建て。

車内には吹き抜け構造もあり独特の空間で、現在でも斬新な感じ。
階下席にはグループ専用席（3～5人）。

せっかくなので2階席で帰ります。

2階席ならではの景観
宇治山田駅ホーム

貸切り同然の2階席で磯揚げのおつまみとビールを飲みながら帰ります。

緊急事態宣言が解除されても旅に出る人はまだ少なく、鳥羽や伊良湖岬の観光地も観光客はまばら。早く観光地が活況を呈するようになって欲しいものです。

この旅行記へのコメント （4）

• 白い華さん 2021/11/04 20:08:56

  大昔、家族旅行・・で「伊勢湾フェリー」に　乗りました。

  今晩は。
  大昔、家族旅行・・で「伊勢湾フェリー」（伊良湖岬から　鳥羽へ）に　乗りました。
  もう、３０年位・・昔のこと。
  新車！VOLVO（ステーション・ワゴン）を　買って、３日後。
  我が家！の　旦那様が、庭・・で　わずか！２cm・・の　高さ（コンクリート）に　つまずいてしまい「左足・親指を　剥離骨折」してしまったんです。
  
  私は「旅行は、止めよう」と　言った。のに
  ずいぶん　前！から　予定していた・・この『伊勢の　家族旅行』は　
  「左足！は　オートマで。使わないから」と　言い、
  運転手・一人・・担当。の　「松葉杖！使用」で　出発・・と　なりマシタ。（苦笑）
  
  まぁ～、何より「新しい！車・・で　遠出したかった」のでしょうね。
  ーーーーーーーーーーーーーーー
  その時、近道に　なる！から。と　使った「伊勢湾フェリー」（伊良湖岬から　鳥羽へ）は、　とても、思い出・・に　なっています。
  けっこう、伊良湖岬の　先端！まで・・が　遠いんですよね。
  季節は　２月。で「岬の　田舎道！には　農家の　ハウス農業・・が　いっぱい」が　
  記憶に、残っています。
  「メロン」でも、作っていたんでしょうかね　？
  
  本当は　「犬山」に　行く。のだけ・・を　中止。して
  伊勢志摩を　グルリ！と　廻って、帰り！は　四日市・御在所岳の　ロープウェイに、乗車。
  お山の　上！では「スキー場・・が　雪景色」でした。
  懐かしくて「２泊３日・・の　子供達が、小さかった・・頃。の　旅」を　語りました。
  ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
  ところで、本題・・です。が
  「鳥羽港に、入港した『にっぽん丸』を　あらゆる・・角度で　撮影しよう」と　取り組む　姿。
  
  雨の　入港！と　なったよう・・で「ちょっと、残念でした」が
  二つ！の　乗り物「にっぽん　＆　フェリー。または、近鉄列車」と
  すごく・・動き！が　感じ取れて、
  「あぁ～、　船も　鉄道も、臨場感！が　あって、いいなぁ～」と　感じました。
  
  フェリーは、大きな・・『にっぽん丸』に、大接近ですね。
  「コンテストで、入賞するのでは　？」と　思える・・ほど、　素敵な　写真。が　出来ましたね。
  結果！が　楽しみ・・です。
  　　　これからもよろしくお願いします。

  夢道乗光さん からの返信 2021/11/05 10:23:57

  伊勢湾フェリーの思い出

  白い華さん　　こんにちは！
  
  　30年位前に渥美半島や伊勢志摩を新車のVOLVOを走らせて伊勢湾フェリーに乗船されたのですね。
  その頃、私は浜松に住んでいて鳥羽から伊良湖に伊勢湾フェリーで渡る時、最終便が悪天候で欠航になりそうでしたが、運航されてホッとした思い出があります。
  もし欠航だったら夜中の道を運転してぐるりと名古屋の方に遠回りして帰らなければならず大変でした。
  伊勢湾フェリーは一時廃止になる噂もありましたが、海路が見直されて現在も頑張っているので嬉しいです。
  
  にっぽん丸が鳥羽に来港した時はあいにくの天気でしたが、伊勢湾フェリーのお蔭で色々な角度からにっぽん丸を眺められて良かったです。
  
  御在所岳のロープウエイ辺りは今が紅葉真っ盛りらしいですよ。先日紅葉で綺麗な写真が新聞に載っていました。
  
  白い華さんがオーストラリア、ニュージーランド周遊でクルーズされたノールダムが来春日本発着クルーズで来港する予定でしたが、中止となり残念です。
  2019年までのように沢山の外国のクルーズ船が日本にやって来るのが待ち遠しいですね。
  
  夢道乗光
  

• オーヤシクタンさん 2021/10/21 09:55:45

  出航・接岸の儀。

  夢道乗光様、おはようございます。
  オーヤシクタンでございます。
  
  船の離岸・接岸‥
  私の中では、出航の儀・接岸の儀(単に眺めているだけ)は、ルーティンになってしまいました。
  出航時の離岸は、これから船旅が始まる高揚感に包まれ、
  あぁ～楽しい船旅が終わっちゃうよ～と思いながら、巨大な船体を巧みに接岸させる作業は、凄いなぁ～と思います。
  
  東京九州フェリー開設。
  川崎近海汽船の新造船シルバーブリース就航。
  マリックスライン.クイーンコーラル8の引退と新造船クイーンコーラルクロスの就航。
  名門大洋フェリーフェリーきょうとの引退と新造船フェリーきょうとの就航。
  伊豆諸島開発ゆり丸.引退に伴う神新汽船フェリーあぜりあ代船最終運航。
  フェリー貨客船専攻の私にとって、上記のイベントが課題なのですが、ゆり丸に乗りに行くのはもう無理そう。
  クイーンコーラルは遠いです。
  
  コロナによって、クルーズが目の敵にされてしまい、しばらくは運休状態が続いていましたが、すこしずつ復活しているようですね。
  大あさりが美味しそうです。
  私は以前、伊勢湾フェリーの乗った時、伊良湖に着くのが遅くて大あさりを食べ損ねてしまいました。
  楽しい乗船記、ありがとうございました。
  
  オーヤシクタン。
  

  夢道乗光さん からの返信 2021/10/21 10:49:28

  Re: 出航・接岸の儀。

  オーヤシクタンさん　こんにちは！
  
  いつも楽しい旅行記ありがとうございます。
  
  記事の中でオーヤシクタンの名を出してしまい申し訳ありませんでした。
  出港の儀・入港の儀を私も真似しようと思いましたが、真面目に直立不動でじっとしておれず、ついつい船内をウロチョロしてしまいました。
  皆さん席にじっと座っていて、船の右舷側、左舷側を行ったり来たりしているような乗船客は私以外、誰もいませんでした。（笑）
  
  最近、新造船フェリーが続々と登場し、目が離せませんね。
  就航してから30年位の日本のクルーズ船よりも新造フェリーの方が料金もリーズナブルで日程や行程が自由にできて魅力を感じます。
  11月にクイーンコーラル・クロスの処女航海に乗りに行く予定です。宮崎フェリーで宮崎に上陸し、JR九州を味わいながら鹿児島入りする予定です。
  今後ともよろしくお願いいたします。
  
  夢道乗光