1982/04/01 - 1989/05/01
5049位(同エリア22960件中)
唐辛子婆さん
約40年前、夫の仕事の関係でバンコクに滞在することになった私は結婚前の勤務先のひとりが駐在員をしていたので手紙を出しました。航空便でも何日もかかる時代。「必要なもの、現地で入手できるものなどを細かに書いてくださった奥様からのご返事の最後に、ここは天国です。安心していらっしゃい。」
その後何か国かの開発途上国で暮らしてみてやはりバンコクは一番住みやすい天国だったと実感したのですが、初めて到着した時の感想は。
なんという町に来てしまったんだらう!
あまりの車の洪水に驚いた唐辛子婆。昼も夜も歩いた方が絶対に速い交通大渋滞!当時はスカイトレインもメトロもなくエアコンタクシーさえも少なくて。こんなところで一歳2か月になったばかりの娘を育てて行けるだらうか?
インドネシアで1年暮らしていたので東南アジアはどこも同じようなものよねと思い込んでいたのが間違いのもとでした。そのうえタイ語を勉強してくる暇がほとんどなく。
歩き始めたばかりの娘は目についたものをなんでも口に入れて確かめたがる。のでいっときも目が離せない。引っ越し荷物の梱包は娘が寝ている間しかできないが、その時は自分も疲れ果てて一緒に寝てしまう。夫は1か月先に出発してしまった。
手伝いに来てくれた妹がその惨状を見てのけぞった。
「え~~っまだこんなに片付いてないの~~~~!」
やっとのことで引っ越し荷物を船便で送りだし実家に身を寄せて両親に娘を預けて
朝から晩までタイ語のテープかけて特訓しましたけど1週間じゃねえ・・・。
★Thailand 古き良きおもひで 15編のサイトマップ & More
http://4travel.jp/traveler/tougarashibaba/album/10424847/
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 乳幼児連れ家族旅行
- 交通手段
- タクシー 徒歩
- 航空会社
- JAL
PR
-
もちろん渡泰時にはJALの家族サービスを利用しましたとも。赤ちゃん用のお食事が用意されますしね。
私がトイレに行くときにスチュワデスさんが娘を抱っこしてついてきてくれたんですけどドアが閉まったとたんにぎゃん泣き!
ニップル(おしゃぶり)を落としてスチュワデスさんとふたり飛行機の床を這いまわって探したり。ホントにホントにお世話になりました。
アパートのプールに入るのも救命具つけてました。 -
夫は日本人の多く住むスクムビット通りの小さなアパートを借りててくれました。5階建てで8部屋だけのこじんまりしたアパート。当時は今のやうな高層マンションはありませんでした。
2階の一番小さな部屋に中国系マレーシア人の年配夫婦が住んでいて娘のことをとてもかわいがってくれました。おじさんはベランダで上半身裸でいつもダンベル体操をしていました。質実な住まい方でしたがお嬢さんの結婚式は7年連続世界一の評判を勝ち取っていたオリエンタルホテルでのカクテルパーティー!私たちも招待してくれましたよ。にこやかにお客たちと談笑する、ダークスーツをビシッと決めたおじさんから漂う大物の風格ったら!
娘がお腹壊して入院した時、お腹壊してるから何も食べられないと伝えてあったのに山盛りの果物バスケットをもってお見舞いに来てくれました。もうもう孫みたいにかわいがってくれてたのです。
毎日筋肉体操してたのにおじさんはある日亡くなってしまい、マダムは引っ越していきました。
そのあとにはドイツ人の若いカップルが入居しました。
そのカップルはドイツ人会のバスツアーに私たちを誘ってくれました。
Thailand 古き良きおもひで (9/11)
なぜかドイツ人会ツアーでスリンの象祭りへ
https://4travel.jp/traveler/tougarashibaba/album -
アパートの敷地内にこの犬を飼っている大家さんの家もありました。
古いアパートでしたが何か故障するとすぐに大家さんが来て直してくれました。ところが冷蔵庫に関してはなかなかいうことを聞いてくれず何度も故障したのでとうとう実力行使に踏み切りました。「腐ると困るからお宅の冷蔵庫に入れさせてね。」と食料をどんどん運び入れ!それで慌てた大家さんはついに新しい冷蔵庫を購入。ビックリしたことにアパート全室の冷蔵庫をいっぺんに交換したんですよ!
わははははみなさん、私にお礼を言ってちょうだい!
でもそのことがきっかけで大家さん一家とはとても仲良くなりました。
新たに引っ越してきたアメリカ人の年配夫婦がいて日曜大工が得意なご主人は断りなくいろいろ「改善」するので大家さんの怒りと頭痛の種。ある日など二人のつかみかからんばかりの喧嘩を目撃。あとで大家さんが「お恥ずかしいところをお見せして・・。でも私の気持ちもわかってくれるでしょう。」ううむ困っちゃう・・・。
この二人はアメリカ人らしくとても陽気で積極的で面白かったのです。
当時バンコクには2種類のバスが走っていました。
エアコンバス5バーツ。エアコンなしバス2バーツ。
スリとかが多いと聞いていたので私はまだ一度も乗ったことがありませんでしたが背の高いマダムが「何かあったら私がぶんなぐってやるわよ。」というので一緒にでかけました。それでそれほど恐ろしいものではないとわかり。それどころか子供連れで乗ると必ず席を譲ってくれてタイ人はみんな親切!あとで日本人の奥様方もデパートに行くのにフツーにバスを利用していると知りました。
この夫婦は市場でいろいろ案内してもらったのが嬉しかったと言って
私の誕生日にプレゼントを持ってきてくれました。キッチン用の使いやすい水道栓に赤いリボンをつけて。そしてその場で古いのと取り換えてくれたのです。ひょえ~!嬉しいけどまた大家さんに叱られるかも~~^^! -
これは中学時代の同級生がお母様と一緒に訪ねてきてくれた時の写真です。子供が小さいのであまりたくさんのところに案内できなくて申し訳なかったと思います。
彼女は銀行を定年退職してから4トラのメンバー「名古屋やん」になりました。名古屋の東山動物園のゴリラ(シャバーニュという名前)がイケメンだと知ってかわりに見に行ってもらったり。(でもその時は部屋に入ってたので見れなかったって。)https://4travel.jp/travelogue/11224400
名古屋って最近は例のあの方の悪名ばかりが目立ちますけど福祉の充実した都市なんですよ~。65歳以上の人のお布団を洗ってもらえるんですって! -
アパートに子供が一人しかいなかったのですが同年代のお子さんがいる
徒歩圏内の日本人宅に遊びに行くには大渋滞のスクムビット通りを渡らなければなりません。信号はあるのですがともかく騒音と排気ガスで参りました。 -
それで2歳になってすぐに幼稚園に入れました。娘はとても喜んで初日から毎日嬉しそうにスクールバスに乗り込みました。
そこで知り合ったママ友の一人Sさんのご主人と唐辛子婆の夫が同じ中学だったと知った時のオドロキ!世界は広いんだか狭いんだか!
そのママ友たちとは帰国してからも今に続く楽しいおつきあいが続いていましたがコロナ渦でしばらく会えてないのがとても淋しい。 -
幼稚園でのクリスマスパーティの練習がものすごくワクワクしたらしく前日は興奮で眠れず。「N子ちゃんはどうしたんでせうねえ?昨日まであんなに元気に歌ってたのに。」
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それでもクリスマスの興奮はまだまだ続きプールサイドでジングルベルを毎日毎日毎日毎日歌ったのでまわりの大人たちから「もうとっくにクリスマスはすぎたんだよ。別の歌を歌ってちょうだい。」と言われてました^^。
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妹一家も来てくれました。
プールサイドでのビールにご満悦の義弟。
重度の「旅行病」なので今のコロナ渦でどこへも行けない状態は気が狂いそうでせう。
妹はマンガで描いたエジプト旅行記を載せてくれました。
EGYPT 妹夫婦のエジプト・トルコ旅行(エジプト編)
https://4travel.jp/travelogue/10369626 -
オリエンタルホテルのサマセット・モームが滞在していた部屋への通路で。
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中庭ではいつもタイダンスが無料で見られました。
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スアンパッカードパレス(王族のお屋敷が博物館になっている)で。
ここはお庭の緑がきれいでこじんまりしてなかなか素敵なところでした。
こんなちっちゃかったS君がすでに1児の父。 -
ガガブタに触ってみたいS君。
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サンデーマーケットにも行きました。
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Mちゃんちょっとお疲れ気味。なにしろ広くて暑くて広くて暑い。
今のやうにスカイトレインやメトロでスイスイいけない時代だし
そのころから広大な敷地にありとあらゆるものが売られていてそのうえ周囲にも植木屋さんや植木鉢、素焼きの水がめなど園芸用品のお店が並んでてじっくり眺めるには3日あっても足りないぐらい。 -
昔の洗濯機の絞り機のようなもので作るサトウキビのジュースや
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焼きバナナやココナツミルクたっぷりのお菓子。
熱の加わったものは食べても大丈夫。 -
春巻きの皮作りは暑くなければいつまでも見ていたいほど面白い。
赤ちゃん用のバスタブでやわらかくこねた生地を熱した鉄板に押し付けてすぐに手を放す。左手に持った道具で素早く裏返して新聞紙の上に重ねる。それの繰り返しなんですけどとにかく見事な手さばきです!
鉄板から手を離すとこのように生地がびろんちょとついてくるのが面白くて。 -
ローズガーデンで
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Mちゃんがわ~~~んと泣いているのは
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象さんが怖かったから。
みんなサトウキビをあげています。 -
乗れば超ご機嫌なMちゃんでした。
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馬車にも乗って。
妹一家はバンコクから移り住んだインドネシアの田舎マカッサル(旧ウジュン・パンダン)にも来てくれました。
Indonesia マカッサルの日々(3/3) 余暇 そしていつかはテルナテ島へhttps://4travel.jp/travelogue/11698060 -
夫の仕事関係の方々を古都アユタヤにお連れしたこともありました。
寺院の階段を上るのに疲れて舌出してる私(左下)。
歴史をメモったノート持参だったので右下にいた別の日本人ツアー客に
「あなたはガイドさんですか?」なんて聞かれたり。 -
結婚する前に勤務していたオフィスの英会話クラブのW先生が
豪華客船に乗って訪ねて来てくれました。
バンコクに来る前住んでいたジャカルタにも船で来てくれてその時に初めて船の内部を見物しましたがドアやタンスに木彫りの彫刻が施されていて本当に豪華なホテルそのものでした。
その船は主に東南アジアを周遊していたようですが後にアラスカかどこか北の海で火災を起こし沈没しました。先生は乗っていらっしゃらなくて無事でしたが。 -
実家の両親も来てくれてパタヤに行ったのに写真はこの1枚だけ。
父はこの辺りの海で乗っていた船が撃沈し24時間だか36時間だか後に日本軍の船に救助されました。
「どこだか正確にはわからない。どこに行くかも知らされてなかったからね。」「生死の別れは装備を全部ナイフで切り落として軍服も脱いで身軽になったことだよ。」(←あるまじき行為!)
「ミャンマーで終戦を迎えた時も軍服を現地の人の服と取り換えてロンジー(腰巻スカート)姿で逃げた。靴を履いていたのですぐに見破られて英国軍の捕虜になった。」
多分メイミョーで。
のちに私がミャンマー旅行した時にこの地名がデジャブのようによみがえりましたのでそうではないかと思います。
Myanmarひとりっぷ (4/25 )
マンダレーから高原の避暑地ピンウールィン(メイミョー)へ
~ミツバチばあやの冒険~
https://4travel.jp/travelogue/11104232 -
ワットアルン(暁の寺院)かエメラルド寺院で。
父はすでに亡くなり -
母はもうすぐ97歳です。
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この旅行記へのコメント (5)
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- olive kenjiさん 2021/08/22 17:01:01
- お嬢様への最高プレゼント写真日記
- 唐辛子様 まるでドラマを読むごとき、うっとりとしました。
お嬢様の幼少期を通しての、さまざまな人とのふれあいを描いた素晴らしき写真日記です。
お嬢様はなんと幸せなのでしょうか。人々から沢山の愛情を注いでもらい、まだ書けない絵日記の代わりに、お母様(唐辛子様)が写真日記として残して下さいました。
本当に最高のお母様ですね。
質実な隣人の方が、娘さんの結婚パーティにあの有名なオリエンタルホテルへご招待してくれるとは、なんと粋な計らいでしょうか。
正にマレーにも純粋の江戸っ子がここに在りきです。感銘しました。
本当に吉永小百合さんに似ていますね。とすると隣のご婦人が・・つまり象にお乗りになっている白いブラウスのお方が蜜蜂様なのでしょうか。
正直にご返事しなくて結構ですよ。ナイスレディーであることは確かです。
お母様も97歳とはお元気ですね。このブログもお読みになれますか。さぞかし喜ばれていると思います。
またお母様の教育、躾が良かったから、今の才能豊かな唐辛子様が有りきですね。
この事、そっとお母様に耳打ちして下さいね。
今コロナよりアフガニスタンが心配でならない olive kenji
- 唐辛子婆さん からの返信 2021/08/22 22:03:52
- Re: お嬢様への最高プレゼント写真日記
- olive kenjiさん
バンコク編、ミャンマー編とみてくださってありがとうございます。
>娘さんの結婚パーティにあの有名なオリエンタルホテルへご招待
紛らわしい書き方をしてしまいましたので書き改めました。
「お嬢さんの結婚パーティ」です。
はい、吉永小百合さんの隣のと象さんに乗ってる白いブラウスのがワタクシです。でも逢引きしようったってこの顔目当てにいらしたら永遠に会えませんよ。白髪の皺くちゃ婆ぢゃけ。
母はPCもスマホもしないし、しばらく会えていませんのでこのブログのことは知りません。はやくコロナ渦が終わってくれるといいんですけど。
アフガニスタン、中村哲先生の長年の奮闘が水の泡になるかと思うと・・・。
パキスタン北部も地続きなのでとても心配です。
唐辛子婆
-
- 唐辛子婆さん 2021/08/22 13:08:55
- 吉永小百合さん
- ホーミンさん
そうですよ。すんごい方と知り合いでしょ!
母は150歳まで生きそうですよ。
2年前だったかに奥歯に一本インプラントしたんですけどそれ以外は全部自分の歯だと自慢しています。
唐辛子婆
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- ホーミンさん 2021/08/22 10:17:57
- 吉永小百合さん
- 唐辛子婆さん
こんにちは。(o^v^o)
4枚目のお写真の、赤いブラウスに白いスカートも女性。
吉永小百合さんですか?(◎_◎)
おかあさま、いつまでもお元気で、さらに長生きなさってくださいね。
- 唐辛子婆さん からの返信 2021/08/22 14:46:15
- Re: 吉永小百合さん
- 唐辛子婆
そうですよ。すんごい方と知り合いでしょ!
母は150歳まで生きそうですよ。
2年前だったかに奥歯に一本インプラントしたんですけどそれ以外は全部自分の歯だと自慢しています。
すみません、返信欄じゃなくて投稿欄でご返事してしまいました。
唐辛子婆
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