紅葉の山刀伐峠・新鶴子ダム・良湖

2020/10/31 - 2020/10/31

１０月も最後のこの日，令和２年の最後の紅葉を求めて，尾花沢市へ．先ず山刀伐（なたぎり）峠．ここは，最上町から尾花沢へ抜ける国道28号線沿いにあります．今はトンネルが開通して峠のイメージはありませんが，旧道は山刀伐峠を越える交通の難所でした．この峠は，奥の細道に記載されていることで有名な峠で，芭蕉が最上の封人の家に滞在している間に天候が優れず，予定をオーバーしてしまったので，尾花沢宿に向かう際に，ショートカットしてこの山刀伐峠を越えることになりました．山刀伐峠は山刀を持った山賊が住んでいたとからその名前が付いたという謂れのある峠で，当時は難所中の難所．芭蕉がこの峠を越えるイラストもありますが，急坂を村の若者に背中を押されながら登って行く姿はからも，いかにこの峠が難所だったかが分かります．山刀伐峠を越えた後は，尾花沢市にある新鶴子ダム．最上水系の丹生川（にうがわ）に造られた灌漑用のダムです．平成2年に完成したので，ダム湖は平成湖と呼ばれているそうです．山形県内のダムでも知名度は殆どありませんが，周辺は結構紅葉が綺麗なので，たまに訪れることがあります．最後は良湖．こちらは尾花沢市内に近い所にある灌漑用の人造湖で，造られたのは大正時代．周辺はキャンプ場やラベンダー畑があり，また，日帰り温泉も整備されています．

エリア 尾花沢・大石田(山形)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: 自家用車

山刀伐峠の入り口．国道28号線から旧道へ入って行きます．

峠までは急カーブの連続．一応舗装はされています．

山刀伐峠越の石碑

峠に続く道路はこんな感じ．紅葉もほぼ最後．

当時の奥の細道をトレッキングする人もいます．

峠に着きました．小さな東屋，芭蕉庵がありました．バス停ではありません．なお，トイレはありません．

峠には10台くらい停まれる駐車スペースが設けられています．ここから少し歩いて行きます．

山刀伐峠には芭蕉一行が越えたときのイラストがありました．封人の家からだと，赤倉温泉まで行って一休みして，その後一気に峠を越えたのでしょうか？だとするとかなりな距離です．

芭蕉から見ても，山刀伐峠は普通の人が越えられるような道ではなかったようです．

駐車場から山道を少し登ります．

山刀伐峠到着．標高は470m．

峠には休憩できる東屋が設けられていますが，山刀伐峠は頻繁に熊が出没するので，それなりに注意が必要です．

峠には子宝地蔵がありました．

今でも芭蕉ファンがトレッキングをします．

私たちも小休止し，最後の紅葉を楽しみました．

周辺の林は山刀伐峠風景林になっているようです．

山刀伐峠からは，当時の山道である奥の細道が続いていました．

次いで，新鶴子ダムへ．ロックフィル式ダムだそうです．

ダムの堤防の上は通行禁止でした．

人造湖は平成湖という名称．

ダムの下流側．紅葉がとても綺麗でした．

最後に德良湖へ．こちらは夫婦桜

桜の季節もとても綺麗です．

紅葉の時期も結構良いです．

德良湖の水量は，この時期が一番少ないと思います．かなり地面が見えていました．紅葉を十分楽しんで帰りました．