
2021/05/06 - 2021/05/06
8位(同エリア385件中)
旅猫さん
高崎沿線ぶらり旅の番外編として、深谷市の血洗島界隈を散策。
血洗島は、現在放送中の大河ドラマ『青天を衝け』の主人公である渋沢栄一の故郷。
大河ドラマは好きでよく見るのだが、実際にその舞台を訪れるのは初めてである。
なぜ急に訪れることにしたのかと言うと、単に家から近いからであった。
今回は、バスで回ることのできる範囲だけを歩いてみることにした。
(2021.05.20 投稿)
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 徒歩
-
高崎線の列車に乗り深谷駅へと向かう。
血洗島へは、期間限定の『渋沢栄一論語の里 循環バス』が便利なので、始発の仲町バス停から、11時11分発のバスに乗車した。
平日とあってか、乗客は、私を入れても5名だけだった。
そして、とりあえず、『中の家』バス停で降りることにした。 -
『中の家』は、渋沢栄一の実家である。
渋沢家は、名字帯刀を許された家で、米や麦、養蚕の他、藍玉造りを生業としていたそうで、藍玉造りの技術は高かったらしい。
渋沢栄一が生まれた頃、母屋は茅葺屋根だったそうだが、現在の建物は、跡を継いだ妹夫妻が明治になってから建てたものだそうだ。渋沢栄一生地 (中の家) 名所・史跡
-
その母屋には、渋沢栄一が故郷を訪れた際に泊った部屋があり、そこには渋沢栄一の精巧なアンドロイドが座っていた。
まるで生きているかのようで驚いた。 -
敷地内には、母屋の他、副屋と土蔵が四つ建っていた。
母屋の裏手にあった3つの石碑は、渋沢栄一が谷中の渋沢家墓地に建てたもので、ふたつは父母の追善のため、ひとつは妻の弟、尾高平九郎の追懐碑だった。
平成26年に移設されたそうだ。 -
『中の家』のすぐ近くに、薬師堂が建っていた。
尊王攘夷を掲げて京を目指した水戸脱藩の天狗党は、この地で岡部藩兵と交戦となり、2名が討ち死にし、その遺骸は、血洗島の人によって、この薬師堂の境内に埋葬されたそうだ。 -
傍らには、大正時代に建立された『水藩烈士忠魂碑』もあった。
その碑文と書は、渋沢栄一によるものだそうだ。 -
薬師堂のほど近くには、血洗島の鎮守である諏訪神社が建っている。
この神社には、『ささら』と呼ばれる獅子舞が伝わり、渋沢栄一も雄獅子を演じた時期もあったそうで、その後も、祭りの季節には血洗島を訪れて、獅子舞を村人たちと楽しんだと言う。
この社で、血洗島の神様に、訪問の挨拶をした。 -
境内の片隅には、大正5年(1916)、渋沢栄一の喜寿に際して建てられた『渋沢青淵翁喜寿碑』があった。
その題字は、徳川慶喜の子、慶久の筆によるものだそうだ。
慶喜との縁は、子にも受け継がれていたのだ。 -
諏訪神社から、青淵公園へと歩いて行く。
途中、道端には石碑や石仏がいくつか見られた。 -
青淵公園は、小川に沿って続く細長い公園だった。
公園の名にある『青淵』とは、渋沢栄一の雅号である。
この辺りは、ちょうど『中の家』の裏手になり、当時は上の淵と言う美しい池があったそうで、それが雅号の由来なのだそうだ。 -
『中の家』のすぐ裏手に、その由来が刻まれた石碑が建っていた。
『青淵由来之跡』と言う碑である。
裏に由来が刻まれているのだが、植木があり、かなり読みづらい。 -
そこから、鹿島神社へと向かう。
途中、ビニールハウスの中では、葱が栽培されていた。
深谷と言えば深谷葱だが、これは普通の葱のようだった。 -
鹿島神社は、渋沢栄一が通った従兄の尾高惇忠の塾への通り道に鎮座する社で、創建年代は不明だが、平将門追討の際に祀られたらしい。
尾高家のある下手計村の鎮守である。
社の傍らには、尾高惇忠が開いた練武館と言う剣術道場があったそうだ。 -
境内の真ん中には、大きな欅の幹が保存されていた。
渋沢栄一が子供の頃は、その幹の根元から水が湧き、神井と呼ばれていたそうで、そこから引いた水で共同浴場も設けられていたそうだ。 -
境内の一角には、大きな石碑も建っていた。
尾高惇忠を敬慕する渋沢栄一らにより、明治40年(1907)に建立された『藍香尾高翁頌徳碑』で、題字は徳川慶喜によるものだそうだ。
高さは4.5mもあり、見上げるほどの大きさだった。 -
鹿島神社近くの道端に、庚申塔が建っていた。
血洗島もそうだが、この辺りには、庚申塔などが多く残っている。
花が供えられているものもあり、今でも大切にされてるようだ。 -
しばらくすると、尾高惇忠の生家に辿り着いた。
尾高家は、下手計村の名主であったそうだ。
道に面した母屋の二階で、渋沢栄一は、惇忠やその弟長七郎らと議論を交わしたそうだが、その部屋は見学できなかった。尾高惇忠生家 名所・史跡
-
尾高惇忠生家バス停から、再びバスに乗る。
13時20分発のバスは、血洗島周回だったので、途中の道の駅おかべバス停で降り、次のバスまでの間、道の駅で地元の物産を漁り、安かったほうれん草を購入した。
それにしても、平日だと言うのに、駐車場は満車で混み合っていた。道の駅 おかべ 道の駅
-
14時01分発のバスで道の駅を後にし、深谷駅へと戻る。
途中のバス停で降り、少し中山道を歩く予定だったが、なぜかバスは案内放送も無く、深谷駅に着いてしまった。
その駅前には、渋沢栄一の銅像が鎮座していた。 -
深谷駅は、東京駅で使われた煉瓦が、深谷にあった日本煉瓦製造のものだったことに因み、その姿は東京駅を模したものだった。
高崎線の駅の中では、最も得意な姿をした駅である。
黄金週間明けの平日に訪れた血洗島。
大河ドラマの舞台とあり、平日でも訪れている人は多かった。
それでも、そこそこ楽しめたので良かったと思う。深谷駅 駅
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