高崎線沿線ぶらり旅　～大宮駅界隈　桜旅～

2021/03/27 - 2021/03/27

先月から始めた高崎線沿線ぶらり旅。
そろそろ次の宮原駅界隈をと思っていたが、いつの間にか桜が見頃となってしまったので、花見がてらに、三度大宮駅界隈を訪れることになった。
今回は、東武線の大宮公園駅から、桜咲く大宮公園を抜けて、大宮駅へと戻る旅程だ。
天気も良く、絶好の花見日和だった。

エリア 大宮(埼玉)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• ショッピング: 4.0
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: JRローカル 私鉄 徒歩

大宮公園駅に降り立ったのは11時半過ぎだった。
南へ行けば公園に出ると思い、適当に歩いて行く。
するろ、寿能団地の入口に、寿能城跡の石碑が建っていたので、そこから団地の方へ入ると、前回立ち寄った寿能城跡の前に出た。
そこからは道が分かるので、見沼代用水西縁沿いに大宮第二公園を目指す。
市営球場の脇では、芽吹いた柳が風に揺れていた。

大和田公園と大宮第二公園の境を芝川の方へ入って行くと、遊水池広場に出た。
広大な広場の周囲には、多くの桜が植えられている。
青空の下、風も無く、絶好の花見日和だ。

肝心の桜は、まだ満開では無かったが、それでも綺麗だ。
多くの花見客が訪れていて、賑わっていた。

広場の脇を、芝川が流れている。
その川沿いにも桜並木があり、川面に桜が映り込んでいた。

遊水池広場は、正式には芝川見沼第7調整池という施設で、芝川が氾濫した際、ここに水を一時的に貯めて洪水を防ぐ役割なのだそうだ。
広場の中央には、瓢箪の形をした池があり、ひょうたん池と呼ばれている。
放送で、敷物などを使った飲食を伴う宴会などをしないように呼び掛けていたが、家族連れなどがたくさん訪れ花見をしていた。

広場には、春の花が多く咲き乱れている。
ヒメオドリコソウやオオイヌフグリ、ぺんぺん草など、空き地でよく見かける草花がそこら中で観られた。

桜は、調整池の土手に植えられているので、枝が下がっている。
そのため、目線で桜の花を観ることができるのが良い。
柔らかな花弁が、そよ風に揺れ、何とも言えず美しかった。

そんな土手の上で、立ったまま駅前で買ってきた麦酒を呑む。
宴会は駄目だが、一人で静かに呑むのは問題ない。
今年は、何とか花見が出来て良かった。

遊水池広場に来たのは初めてだが、なかなか見事な桜だ。
以前観た熊谷の桜並木には負けるが、悪くは無い。
満開であったら、もっと綺麗だっただろう。

広場の一角に、菖蒲田もあった。
木道もあり、菖蒲が咲く季節には、また違った景色が楽しめそうだ。

時より風が強く吹くと、花弁が舞い散る。
来週には、かなり散ってしまうかもしれない。

大宮第二公園を抜け、大宮公園へと向かう。
途中、見沼代用水西縁を渡った。
用水に覆いかぶさるように枝を伸ばす桜が綺麗だった。

渡った先からは、大宮公園連絡遊歩道が続いている。
その入口で、もう皐月が咲き始めていた。

産業道路を陸橋で越えると大宮公園である。
野球場とサッカー場の間の道を通り抜けると、大宮公園の中心部に出る。
その周辺には、約1000本の桜があり、見事な眺めである。
緊急事態宣言解除後初めての週末とあって、物凄い人出だ。
園内は一方通行や左側通行となっていて、歩くだけでも大変だった。

しばらく歩くと、舟遊池に出た。
大宮公園は、見沼の低湿地を埋め立てて造られた都市公園であり、この舟遊池も人工的に造られたものだそうだ。

池の北側には、埼玉県立歴史と民俗の博物館がある。
二月に訪れた時は休館していたのだが、今回は再開していたので、立ち寄ってみることにした。
入口脇には、弥生時代後期の住居が復元展示されている。
この辺りには、縄文から弥生にかけての遺跡があるそうだ。

館内には、埼玉の歴史についての展示されている。
埼玉は、さきたま古墳群に象徴されるように、古墳時代に遺跡が多い。
発掘された埴輪や鉄剣などの展示が、それを物語っている。

鎌倉期の展示では、甲冑が目を引いた。
鎌倉幕府第7代将惟康親王が武蔵御嶽神社に奉納したと伝わる鎧は、なかなか美しかったが、模造と言うことでがっかりした。

戦国期の展示では、鉢形城主北条氏邦が奉納したと云う兜が見事だったが、これも複製だった。
この博物館の展示は、ほとんどが複製だった。

順路の途中には、板碑の展示もあった。
中には、日本一と言う、高さ５.３７ｍもある板碑もあった。
これまで、１ｍそこそこの物しか観たことが無かったので、その見上げるほどの大きさに驚いた。

江戸時代に入ると、川越城の模型が展示されていた。
城跡に行ったことがあるが、市街地に埋もれてしまい、往時の姿は分からなかったので、こうして模型でその姿を観ることが出来たのはよかった。

外へ出て、公園内を氷川神社の方へと進む。
こちらでは、座って花見をしている人たちに対して、警備員が止めるように注意をしていたが、無視している人もかなりいた。

氷川神社の参道を通って大宮駅へと向かう。
途中、菫が咲いているのを見つけた。
今年初めての菫である。

最後に、前々回にも立ち寄った市立博物館にも立ち寄る。
延期されていた『さいたま八景』展が始まっていたからだ。
県内の八景文化の歴史が展示され、なかなか面白かった。
この後、小林屋で煎餅を買い込み、帰宅した。

昨年はできなかった花見。
今年は歩きながらであったが、桜を愛でることが出来て良かった。
来年こそは、敷物を敷いての花見が出来ることを願ってやまない。

この旅行記へのコメント （2）

• 墨水さん 2021/04/03 20:59:08

  さもありなん。

  旅猫さん、今晩は。
  模造品・・・、さもありなん。
  大鎧は、なかなか無いよ～～っ。
  是は、何だろナ～～ッ、名前付けるとしたら「紫糸威鎧」かな？。(笑)
  幕末から明治期に、海外へ大量に流失してるからね～～っ。
  墨水。

  旅猫さん からの返信 2021/04/04 09:13:36

  RE: さもありなん。

  墨水さん、こんにちは。
  
  書き込みありがとうございます。
  本物は、個人蔵だったたり、他の博物館にあるそうです。
  実在するものを、忠実に再現したものだそうですよ。
  海外で流失した武具や美術品、もったいないですよね。
  少しずつでも買い戻せれば良いのですが。
  五輪なんかに莫大なお金を使うくらいならね。
  
  旅猫