青春18きっぷを使い、鉄印帳巡礼　遠征の旅。(東京から福山、そして鳥取方面へ)

2021/03/12 - 2021/03/14

青春１８きっぷを使用し、かねてから授かっている「鉄印」を頂くべく各鉄道を巡礼する旅行です。
当初は信楽高原鉄道・北条鉄道・井原鉄道の3鉄道を巡り、帰路も18きっぷを使ってひたすら戻る計画でしたが、急遽休みが1日増えることとなり、更に智頭急行・若桜鉄道を巡ったのち、米子からサンライズ出雲で帰ることといたしました。
一日目は4：30～23：00のほとんどを列車で過ごすという久々にヘビーな行程を立てました。巡礼の名に相応しい修行旅でございます。


【3/12(金)】
品川ー名古屋ー亀山ー柘植ー貴生川＝信楽●信楽高原鉄道
★信楽焼を堪能？
信楽＝貴生川ー草津ー加古川ー粟生＝北条町●北条鉄道
北条町＝粟生ー加古川ー姫路ー福山

【3/13(土)】
福山ー神辺＝井原●井原鉄道
井原＝清音ー倉敷
★倉敷美観地区を観光
倉敷ー上郡●智頭急行
上郡＝郡家＝若桜●若桜鉄道
若桜...鳥取
★鳥取砂丘を観光
鳥取ー米子ー（サンライズ出雲）

【3/14(日)】
ー東京

エリア 鳥取

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配

朝４時の品川駅。この時間の品川駅は初めてです。
ちなみに起床は3時半。鉄道社員でいう早番の起きる時間ですね笑

今回は会社の制度を使い超格安でホテルに泊まれることを知り、品川始発の東海道線初電に乗る計画を立てるに至ったものです。
そのために仕事終了後、一旦帰宅したうえ前泊しておりました。

品川駅 駅

では、ここからがスタート！

第一走者は東海道線　品川4：35発の熱海行。
一日目の最終目的地は広島県福山までという自分で計画しながらもヘビーな行程でございます。。

初電なので当然ガラガラ、と言いたいところでしたが若干同業者臭のする皆さま方が多いような、、
そういえばこの日はダイヤ改正前夜ということで、この東海道線では湘南ライナー廃止や１８５系定期運用最終日、と大きな節目でもありました。多くの方々は小田原で降りていき、なるほどなぁと気付きました。

車窓は貨物列車をはじめ、サンライズ出雲・瀬戸とすれ違います。


サンライズ出雲...そうそう、この前日急遽休みが一日増えたことが決定し、車内で行程の修正を練っている真っ最中でした。

当初、二日目の行程は井原鉄道→姫路→帰路。
車内で考えついた案では...

(案A)明日の井原鉄道乗車→智頭急行→若桜鉄道→サンライズ？
(案B)明日の井原鉄道乗車→福山へ戻り、広島、そして錦川鉄道からの新幹線？
(案C)明日の井原鉄道乗車→瀬戸大橋を渡り、高松で再びのうどん三昧？→サンライズ？

もしくは予定通り、井原鉄道→姫路→帰路にするか？...



色々考えた結果、今だ未踏の地でもあった鳥取に行きたいと考え、(案A)で行くことに。
ただ問題は、
①サンライズは取れるのか？
②鳥取の天気雨予報だけど、、行くの？
という点。

①についてはサイバーステーションを見る限り、ノビノビ座席が空いているから大丈夫だろう、と予想。ただし今回ハードな行程のため、きっぷが買えるチャンスはこの日20時頃の姫路駅という難点あり。
②は...どうにかなるっしょ！という考えでクリア笑

ということで、この日の20時、姫路駅の出札が決戦ということになりました。
(長々と失礼しました。。)

そうこうしているうちに熱海着(6：16)。

熱海乗り換えでは毎度おなじみ、１５両から５両への乗り換えです。さすが笑

熱海駅 駅

熱海からは島田行に乗車(6：19)、浜松行に乗り換えるべく一旦沼津で乗り換えます。(6：38)

沼津のホーム、足元を見ると、、泣。
１８きっぷシーズンは大変お世話になりました。

沼津駅 駅

沼津発、浜松行の入線。

この沼津6：46発の浜松行、事前に調べたところによると実は前３両は終点浜松で豊橋行に化けるという運用。つまり沼津6：46→豊橋9：45というロングラン列車ということになります。座れば安泰、ですが如何せんロングシート。。

富士山を望みながらの移動。

豊橋に到着。
ここからは新快速で一気に名古屋へ。

豊橋駅 駅

名古屋着。(10：42)

名古屋駅 駅

名古屋からは関西線へ乗り換えます。

一番先頭のクロスシートに座りましたが、前面展望からは最後のＤＤ５１目当てか、撮り鉄がいっぱい見られました。
ＤＤ５１も色々と思い出あるな～。

亀山着。(12：09)

関西線は続きますが、ここから先はＪＲ西日本管内となります。
列車も１両のレールバス。

亀山駅 駅

座れなかったので後方展望を堪能することに。

亀山を出て、関を過ぎると一層山深いところを走行します。

柘植に到着。(12：39)

柘植からは草津線に乗り換えます。

柘植駅 駅

20分ほど時間が空くので駅周辺を散策。

桜が咲くといい写真になりそう。

乗り換え階段に忍者が居ました笑

草津線で柘植を後に、貴生川に到着。
貴生川からいよいよ今旅の目的、鉄印を授かるべく「信楽高原鉄道」に乗車！
車両は忍トレイン。

貴生川駅 駅

高原鉄道の名の通り、貴生川を出ると段々高度を上げていきます。

この貴生川～紫香楽宮跡の駅間は長いです。

紫香楽宮跡を出るとさっきまで長かった駅間から変わり、終点まで淡々と駅に停まっていきます。
徐々に雨を感じるなか、列車は信楽に到着。(13：48)

「信楽焼」で知名度のあるとおり、駅前ストリートには狸の置物がいたるところで遭遇します。

信楽駅 駅

ちなみに駅前には巨大狸もいます。
しかもマスク着用。

信楽では遅めの昼食に。
ちょっと楽しみにしていたうどん屋へ。

THE信楽と言わんばかり、置物に囲まれたお店。

亀楽屋 グルメ・レストラン

そしてお冷もTHE信楽。

このお店に来ただけで信楽を実感できます。

亀楽屋 グルメ・レストラン

注文したのはとり天ぶっかけうどん。
器もやはり信楽焼。

早朝から移動三昧だったのでさすがにお腹が空きました～

で、写真。
分かりづらいですがかなりのボリューム！
２～３人前分はあるのではというくらいの量！
1,200円だったのでちょっと高いかな～と最初思っていましたが
これは逆に安いのか？とも思ってしまうぐらいです。
当然味も美味し！

亀楽屋 グルメ・レストラン

かなりお腹が満たされました。

雨が強くなる中、駅へ戻ります。

復路も忍トレイン。
信楽からは、信楽→貴生川、草津線に乗り換え草津へ向かいます。

信楽駅 駅

そして草津からは新快速に乗り滋賀→京都→大阪→兵庫と一気に移動します。

草津駅 (滋賀県) 駅

新快速の車内ではちょいちょい睡眠を挟みながら、加古川に到着。(17：39)

加古川からは今なお健在１０３系の加古川線で粟生へ向かいます。ちょっと感動。。

加古川駅 駅

のんびりスピードで粟生に到着。(18：10)
粟生からは鉄印授受その②、北条鉄道へ乗ります。

もう少し明るければ法華口とかで降りで見たかったのですが、時間制約上乗り鉄だけに専念します。

粟生駅 駅

北条町に到着。(18：38)
わりかし近代的な駅舎でした。

窓口に激安のドーナツが売っており大量買いする人もいました。
今更ながら買えばよかったな～と後悔。

北条町駅 駅

暗くて分かりづらいですが車窓から。

北条鉄道はなかなか渋い駅舎が残っているようです。

法華口。

再び分かりづらい写真で恐縮ですがここ法華口は日本で唯一、信号保安方式の一種「票券指令閉塞」が採られているところでもあります。
運転士がICカードで信号開通するのもここが唯一。
しかしながら暗くてよくわからん...笑

法華口駅 駅

ここからは一気に。
粟生→加古川→姫路と乗り継ぎ、姫路からは2時間越え乗車となる姫路発福山行きに乗り込みました。
当日、神戸線での車両点検による混雑の影響で席取りに専念し、写真は終点福山で撮影。夜で車窓が真っ暗な中2時間乗車はなかなか疲れるものです。。


ちなみに姫路では無事、サンライズ出雲のきっぷを手に入れることに成功しました！
これによって明日の智頭急行→若桜鉄道→鳥取→米子→サンライズ出雲のルートは確定となりました。

福山駅 駅

時刻は23時を過ぎ、さすがに疲れました。。
宿泊地は駅前の「福山オリエンタルホテル」へ。
大浴場付で良かったです。

福山オリエンタルホテル 宿・ホテル

翌朝6時。
この日はまず福塩線で井原鉄道の乗換駅、神辺へ向かいます。

福山駅は駅から一番城に近い駅らしいです。

福山駅 駅

乗る電車は105系。
昨夏乗ったきのくに線以来です。

神辺着。（6:28）

ここからは井原鉄道に乗ります。

神辺駅 駅

神辺の出発前に運転士からスーパーホリデーパス（1,000円）を購入。
井原で途中下車をするのでこれを買うと少し安くなる計算です。

神辺（6:34）→井原（6:53）

井原鉄道は高架区間が長い印象で、町を軽快に走り抜けます。

井原に到着。
ここで、今旅3つ目鉄印を授かりました。


駅舎はだいぶ立派です。

井原駅 駅

駅前に気になるものが。
なるほど。

ほう。こういうことかな？

井原を後に。
井原始発の総社行きに乗り込みます。

井原駅 駅

川辺宿。

このエリアで忘れてはならないのは豪雨災害。
この川辺宿は高架駅ですが、このすぐ真下まで浸水したという。
辺りが広大なだけに恐ろしいものです。。

川辺宿駅 駅

さて、途中の清音で伯備線に乗り換え、倉敷へやってまいりました。（倉敷8:02着）
1時間ほど時間を取りその間、美観地区の散策をして来ました。

倉敷美観地区 名所・史跡

土曜日ですが朝8時はさすがに人はいません。
店もほぼ営業していません。

倉敷美観地区 名所・史跡

傘と景観が見事に溶け込んでいます。

散策中の看板から。

その当時の経済的なことが雰囲気で書かれているのかな～と思いきや、わりかし本格的なことが解説されててびっくりしました。しかも直近の解説でした。

帰り際。

こんな自販機、初めて見た！
ノリで買ってしまいました笑

再び鉄道の旅へ。

倉敷（9:00）から山陽線で上郡を目指します。

上郡に到着。（10:11）
智頭急行の鉄印はこっちの駅舎で授かりました。今旅4つ目でございます。

ここから先は智頭急行に乗り込みます。
普通列車で行ってもよかったのですが、スーパーはくとに乗ること自体が無かったのでこれを機に課金し乗ることに。

上郡駅 駅

スーパーはくとの入線！
一番先頭の自由席に乗り込みます。

さすがはスーパーはくと。
智頭急行線内も軽快にかっ飛ばします。

岡山方は晴れてましたが徐々に雨が降ってきました。。

上郡（10:48）→郡家（1148）

構内踏切からスーパーはくとをお見送り。

郡家駅 駅

郡家では今旅5つ目にして、最後の鉄印授受となる若桜鉄道乗ります。

郡家駅 駅

車内は結構おしゃれです。

ボックスシートでかつ大きな机があるのはかなりgoodポイント!

郡家(11:59)→若桜(12:31)

今回も途中下車はせず、車窓を堪能。
ちょくちょく見かけた大きな秤みたいの、何だろう？

若桜鉄道ではちょくちょく動態保存のような車両を見かけます。
途中下車してみたい要素がこの路線には秘められております。

八東駅 駅

終点の若桜に到着。

駅舎がなかなか渋い！

若桜駅 駅

物置化されてますが歴史的にも重要な役割を担った逸品を発見。

鉄印は若桜駅で授かりました。
これで今旅の鉄印授受という目的は全うすることができました。

時刻は土曜のお昼、雨が横殴りになるなか昼食を取ることに。

若桜駅 駅

そして行ってみたかった「とんかつ新」へ。
駅から歩いて5分位のところでしょうか。

内装の雰囲気もそうですが、とんかつが美味しそうだったのでお邪魔してみました。
やはり美味かったです。

60分程時間を見てましたがピークの時間に来てしまったので急いで平らげることに。

...ギリセーフでバスに間に合いました。

本来なら若桜鉄道で郡家へ戻るところですが、12時を過ぎると若桜発の列車間隔が空白になってしまいます。（鉄印を貰って直ぐ戻る旅だと「スタンプラリー旅」になってしまうのもあるし）
若桜で昼食を取ったあと鳥取駅方面に抜けるには路線バスが最適だと考え、この移動を選択しました。

しかし、バス停は駅前にはなかったという、、
時刻１分前に判明し泣きそうになりました笑

若桜駅13:38→鳥取駅14:36※バス移動

効率的に移動することができました。



そこまで急いでまで時間を取りたかったところというと...

鳥取駅バスターミナル 乗り物

鳥取砂丘！

鳥取自体降りたこともなく、ここに来たことも初めてです！

若桜では雨でしたが砂丘は曇りとなりました。

鳥取砂丘 自然・景勝地

鳥取砂丘、どころか砂丘自体も初めてかも...感動。

標高のある砂山へ登れるみたいなので上がってみることに。

鳥取砂丘 自然・景勝地

上がったはいいけど海風が半端ない....！

写真だと分かりづらいですが、それなりに高い！
滑落しても砂だから、、、とはいかないかも。


以上、想像以上に楽しかった鳥取砂丘でした。
再度、鳥取駅へ戻ります。

鉄道移動はいよいよラストスパート。
前日入手したサンライズ出雲を米子から乗るべく、土産を買ったり近くのイオンで食事を調達したりして、山陰線の「タラコ」に乗り込みます。

鳥取駅 駅

そして米子からは本日の宿、「サンライズ出雲」に乗り込みます！

米子駅 駅

夕食。
駅弁以外はイオンで安く調達。

やはりサンライズの個室で食べる夕飯は美味い！

車窓は真っ暗なのでバルブ撮影。

途中で流れ星を見ることもできました。←後に火球と判明

夜明け。

14両のサンライズ出雲・瀬戸。
まもなく東京着。

翌朝７時、東京着。

今回もいい宿でした！

丸の内側へ出ると丁度国旗の掲揚を行なっていました。
駅員がやってたとは知らなかった...

今旅の総括
（良かった点）
・移動距離の割には青春18きっぷを使ったのである程度経費削減を図れた
・鉄印授受と観光も兼ねることができた。

（反省点）
・やはり1日で品川→福山の移動は酷だった。
・急遽行程を追加したことで、詰めの甘い所が散見した。


と、開催不透明な東京五輪のカウントダウン時計の前で思いました。

参考

今旅の成果物。
先は程遠い。

おわり