Japan　名栗の古民家ひらぬまのお雛様

2021/03/01 - 2021/03/01

Japan　お雛さまを探して名栗の古民家へ　のつづきです。
https://4travel.jp/travelogue/11680449

「我家に雛人形があるなんて全然知らなかった。（男だからね）
この地域で雛人形を飾って一般客に見せる計画があって
我家も参加を求められたんですけどね、最初は断ってたんですよ。
でも古民家だけでも見せる価値があるからと説得されて。

姉にその話をしたら我家にも古い雛人形が残ってるといわれたんです。
だからこの人形たちは蔵に60年間仕舞われていたものなんです。」

古民家ひらぬまHP
http://kominka.asablo.jp/blog/

★Japan　お雛さまシリーズ　サイトマップ
https://4travel.jp/travelogue/11333987

エリア 飯能(埼玉)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 高速・路線バス 私鉄

2014年からはじまったお雛様めぐり。
きっかけは東京ドームで見たキルト展でした。
https://4travel.jp/travelogue/10859222

面白くて楽しくてび～～っくり＾＾。

真壁や佐倉、青梅や上野、飯能やあきる野、所沢や府中とみていくうち
唐辛子婆の好きなお雛様は古くて渋い印象の享保雛だということがわかり。
でもお顔に個性があって性格までにじみ出てるやうなのは
明治から昭和初期のお雛様ぢゃないかと思えてきて。

こちらは大江戸骨董市@国際フォーラム
https://4travel.jp/travelogue/11174884
享保雛が一対25万円で出てました。

さて、古民家ひらぬまのお雛さま。
エントランスにはご近所のデイサービスセンターで作られた

かわいらしいお雛様がおでむかえ。

ペコちゃんみたいなのも。

雛段のほかにもいっぱい飾られているので目移りしてしまう。
左端のお雛様は

紙でできているとは信じられないほど

丁寧なつくりのお内裏様と

お雛様。

古風な屏風の前のお雛様は
お内裏様の写真がボケちゃって一人にしちゃってごめんなさい。

これはなんと裂き織りのお雛様！

ほっこり癒される。

こちらの雛段には3種類のお雛様が飾られています。

まずは右側の昭和7年
「二代目平沼家寛一郎と寿和子の長女永美子初節句の
お内裏様と

お雛様」
おふたりともキリリとしていらっしゃいます。

三人官女は

美しくて

女らしいけれども

あまり強い個性は感じられないかも。

つづいて中央の明治39年
「初代平沼新左衛門と三千子の長女貞子の初節句のお雛様」

意志が強く

気高い印象です。

三人官女は古風なお顔立ちでしたけどピントがあってなくて・・・。
（←へたっぴ！）

そしてと～っても面白いのは左の明治42年
「初代平沼新左衛門と三千子の次女佳子の初節句のお内裏様と　

お雛様」

お口を開けて笑ってる。
でも目が涙目で

なんと虫歯のやうです～～！

「夜中にこっそりお菓子いただいちゃったりするからですよ。」

三人官女も面白いのよ～！貫禄があって。

「あらまどうしましょ！」あたふた。

「なんとかこれで乗り切るしか」どっしり構える二重顎。

「そうは言われましても！」こぶしを握り締めて立ちあがる＾＾。

五人囃子は

どの時代の　

人たちか

わかりませんけど　

表情豊かだから明治時代よねきっと。

この方も。

随身達も

よ～く見ると

とぼけたお顔で

楽しくなっちゃう。

このやうな人をみたことはありませぬ！
エプロンをしたピエロ？
不思議ですねえ！

←ん？　これってもしかして大黒様かしらん？
打ち出の小槌持ってるみたいだし
元旦に川越で遭遇した大黒様の衣装に似てるやうな気がする。

シンプルで渋い焼き物

「私たちも見晴らしのよい上の段に行きたいわ。」

「100歳を超えないと無理だよ。」

高砂（たかさご）
お前百まで（掃くまで）、わしゃ九十九まで（熊手）
えっ？そんなダジャレ言われましても＾＾。

むかし娘がアメリカンスクールに通っていた頃
日本語の授業中に先生が砂の音読みをあげてみよと問うたら
日本人の生徒が「さ（黄砂）、しゃ（土砂）、じゃ（砂利）」
アメリカ人の生徒が「さご（高砂）」と答えたというのを思い出しました。
日本人が負けてる＾＾！

はなやかな胡蝶の舞
これは佐倉でも見たやうな。珍しい舞いですね。

もっと貴重なのはこれ！
「小学一年生（という雑誌）の付録です。
組み立てたのは僕らしいです、記憶にないけど。」
お母様はよくそれをきれいに取っておいてくだすったのですねえ！

そして唐辛子婆と同じバスでこの古民家に来られた
ほわっと優しげなとても感じのよい女性がクリスマスローズや
クリーム色のシキミア、蕗の薹を生けていらして。
「こちらには自然がたくさん！野の花っていいですよねえ！」

その方所蔵のうつむいたお雛様もゆかしい。

飯能の店蔵絹甚のお雛様と名栗の宮の平のバス停そばの星宮神社、名栗小学校や市役所に飾られていたたのしい丸太雛は次編で。

この旅行記へのコメント （2）

• nomo1215さん 2021/03/06 20:42:05

  古民家ひらぬまのお雛様・・

  こんばんは～唐辛子婆さん・・
  楽しい！・・い～旅行記でした・・
  お雛様巡り・・私も大好きで、ひとり あっち・こっちと見に行っていたのですが・・
  今年は近隣のお雛様巡り、コロナの為ほぼ全滅(-"-)
  web雛巡りに変更している所もありますが、やっぱりいろんな角度からじっくりと見てみたい！飾られている様も見てみたい！
  と、残念に思っている時に出会ったこの旅行記！
  
  虫歯まで観察出来ちゃったんですね～（笑）
  ワクワクする旅行記、ありがとうございました(^^)/
  
  nomo1215

  唐辛子婆さん からの返信 2021/03/06 21:03:28

  Re: 古民家ひらぬまのお雛様・・

  nomo1215さん
  
  こんばんは
  たくさんの投票ありがとうございます。
  ほんとに今年は主だったお雛様イベントが中止で残念ですね。
  
  ＞虫歯まで観察できちゃった
  
  うふふ、もしかしたら平沼さんは知らなかったりして・・・。
  昔のお雛様は表情が豊かで面白いんですよね。
  一番のオススメはここかも。
  https://4travel.jp/travelogue/11223530
  でも今年は規模を縮小してたのでこの人たちには会えませんでした。
  
  唐辛子婆