ひらまつ熱海に泊まる熱海旅行

2020/09/03 - 2020/09/04

GOTOトラベルも全国に適用され、私も旅行記を復活したいと思います。
私個人は緊急事態宣言解除後少しづつ旅行を再開していました。
多くは部屋数の少ない宿泊先に籠るものでしたが。
移動も自家用車で接触機会を少なくしていました。

本旅行記はザ・ヒラマツホテル＆リゾーツ熱海の宿泊旅行です。
念願の松の間に泊まれました。

出発時は曇り空でしたが、熱海に着いてからは晴天で雨傘が日傘に変わりました

途中　熱海市が管理する　起雲閣に立ち寄り、大正・昭和のレトロ建築を見学

ひらまつ熱海にチェックイン後はお部屋でまったり寛ぎ、露天風呂を満喫
フレンチの夕食と地のものを多く使った朝食はもちろん期待通りの美味しさ

更に夕食時は満月が出て、海にはムーンロード、朝も快晴で良景色を眺めながらの食事に大満足でした。

チェックアウト後は日照りの中、アカオハーブ＆ローズガーデンへ
生憎の端境期で見るものは少なく、日陰の少ない園内に短時間で退散

網代駅近くの甘味処間瀬でかき氷を頂きました。

まだまだマスクが手放せない、コロナを意識した旅行でしたが、おいしい食事と露天風呂が最高でした。

エリア 熱海(静岡)

• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

ホテルに行く前に熱海市街地にある　起雲閣に寄りました
ひらまつ熱海のHPで紹介された熱海の奥深さを知るスポットです

熱海三大別荘のひとつで、大正・昭和の別荘建築が見学できます。
熱海駅から徒歩20分くらい
駐車場もあります。

起雲閣 名所・史跡

起雲閣は大正・昭和の実業家が建てた別荘です。
千坪に及ぶ庭の周辺に時代・様式の違う複数の建物があります。

見学路は建物を１周します。

見学できる部屋は写真右側の赤の部屋
建物の半分（写真右側の青の部屋）は現在貸室として利用

見学受付後最初に案内される部屋にはパネルがあり、ボランティアの方が起雲閣の歴史を説明してくれます。

その後はルートに沿って自由見学です。

持ち主が変わって、昭和の途中から旅館として利用されてきました。

大鳳の間は太宰治が宿泊した部屋です。

印象的な群青漆喰が使われています

旅館になった際に塗り替えられた壁で、当主の桜井兵五郎が石川県出身だったことから加賀の伝統技法を採用したそうです。

起雲閣 名所・史跡

窓ガラスは大正ガラスが大切に保存されていました。

いくつか補修はされていましたが、欠け箇所があったのは残念です。
見学にも気を付けたいものです。

2代目当主　根津嘉一郎は洋風建築の部屋を複数作っています。

玉姫のガラスが多用されたサンルームが素晴らしい
窓サッシも凝っていて、細部を観ていたらこの部屋から出られないくらい。

天井ガラスの格子柄、ステンドグラス、隣室との欄間も大変凝っています

足元のタイルの模様もとても素敵
昭和の時代に、この床を採用したセンスがお洒落すぎます。

アイデア・デザイン・施工とどのような人達を集めたのでしょうか？

続く玉渓はチューダー様式を採用しています

暖炉もややもったりした感がありますが、当時の試行錯誤が伺えます

玉姫と玉渓との間の扉

のみで模様を作っています。

他の細部も同様に細かな作業がされていました。

旅館時代に多くの文豪たちが起雲閣を利用したそうです。

当時の熱海は作家たちの創作アイデアの源泉とともに溜まり場だったのかもしれません。

客間が公開されていて、その部屋を好んだ文豪の紹介、関連品の展示がされています。

部屋の間取りはほぼ同じで庭に面しています。

窓からの庭の景色が夫々違うのでしょう。

客間の続きには洋館　金剛
隣にローマ風浴室を備えています。

どこかの映画に出てきそうなローマ風浴室
こちらもタイル柄が美しい

どの様な使い方をしていたのか、説明がないのが惜しい

庭も見学者に開放されています。

写真左手前に映る白い建物が喫茶室やすらぎ
旅館時代はバーラウンジだった部屋を利用しています。
テーブル席２卓、カウンター席と席数は少ない

正面のカーテンが掛かっている部屋が玉姫・玉渓
右の２階建てが客間棟

喫茶室 やすらぎ グルメ・レストラン

熱海の市街地にこれほどの敷地が残されていることに驚きます。
大人入場料5１０円と格安で、公費が投入されているとはいえメンテナンスも大変ではと思います。

大切に保存活用してほしいと思いますし、また訪れたい施設です。

起雲閣 名所・史跡

起雲閣の後、今回の宿泊　ザ・ヒラマツホテル＆リゾーツ熱海へ

熱海市街地から１０分もかからずに到着です。
坂の途中にあります

バレーパーキングで預かってもらえます。
敷地内の駐車場は２台分だったかな？恐らく、実際は敷地近くの路上に移動駐車していると思われます。

THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS 熱海 宿・ホテル

ザ・ひらまつホテル＆リゾーツ熱海は個人別荘を改築しています。
ホテル入口が個人宅の玄関風で、正面に立派な掛け軸

別荘の改築エリアがエントランス、ラウンジ、ダイニングと２つの和室客室
増築した客室棟は１階、２階にあたり、こちらは洋室になっています。

客室は全てオーシャンビュー

チェックインはラウンジで

開放感たっぷりのオーシャンビューに誰もがカメラを向けていました。
ウェルカムドリンクがアランミリアのジュースで複数あるフレーバーから好みを選べる演出

ホテルのコロナ対策としては　手指の消毒がチェックイン、夕食・朝食前に求められました。
スタッフはマスク・手袋着用、客側も皆さんマスク着用でした。

サービス自体はコロナ対策と親和性が高いのか通常のように感じました。
多くのホテルで見合わせているターンダウンサービスもありました。

今回は和室　松の間に宿泊しました。

ラウンジ・ダイニングと同じ３階にあります。
ラウンジを出るとすぐに松の間の入口になります。

お部屋の広さは112㎡と広い！

部屋に入っての廊下
左がバス・トイレ・洗面の水回りです

奥に進み正面を右手へ

右に曲がると小部屋になっていてミニバーエリア

下の扉内に冷蔵庫、グラス類があります。

ポットには冷えたレモン水が用意されていました

ミニバーの前の廊下が広間と寝室へと続きます。

左が床の間のある広間、右に主寝室があります。

廊下から床の間方向

掛け軸やお花等部屋の設えも素敵
所蔵品の説明があるともっと興味が持てるのではと思う

縁側には外を眺めながらくつろげる椅子があります。

座卓は掘りごたつ式
座椅子もかなり座り心地が良い

畳に寝そべっても余裕の広さ

広間から主寝室を眺めたところ。

2方向を縁側・窓のため非常に明るい（夏の朝は眩しく暑いくらい）

照明は十分あるが、コントロールスイッチが少なく、部屋・廊下と常に明るかった

海の方向を眺めながら寛げる椅子

但し、実際は座ってしまうと塀の高さで海は見えなくなります。

それでも空の青さと海の清々しい雰囲気は感じられて心地よい場所です。

お部屋の前の庭に降りることができます。
この日は　初島、大島もはっきり見えました

少々雑草が気になりました。

お部屋でひと息ついていると、ウィルカムスィーツが届けられました。

カヌレとハーブティー

ウェルカムスィーツで寛いだので、お部屋の探検（笑）

ミニバーの扉を開けたところ。
冷蔵庫内のソフトドリンクは無料でした。
炭酸はペリエのみ

カップ類はロイヤルコペンハーゲン

右手に入口方向の廊下があります。

松の間は広間を囲むように周回ルートがあります。

ミニバーの隣に小部屋というか続きの間というか。
アンティークの机が置いてありました

写真では右手に進むとバスエリア
正面がミニバーとウォーキングクローゼットの位置関係

上の写真の机側から廊下に出たところ

広間の縁側になります。

主寝室のベッド

夕食の間にターンダウンのサービスがあります。

ベッドサイドテーブル

スイッチ類は多くありません

部屋の隅にアロマディフューザーがありました。

TVは広間と寝室に１台づつ

個人個人で好き勝手に時間を過ごせます。

西側の廊下

ここにもテーブルセットが1組
海は見えないが、松の庭を眺める景色

寛ぐ場所も複数あって、私達も同行者それぞれが勝手に時間を過ごしていました。

西側の庭

西側の廊下の奥には次の間が

他の方の滞在記をみると二人利用の場合はこの戸は閉じていて先にはいけないようです。
今回は3人での利用だったので、もうひとつ寝室を用意してもらいました。

廊下の奥にある小部屋は第２寝室に続く小部屋

広い戸の奥は位置的に外に見えるお茶室？

第2の寝室

部屋入口には片岡球子の絵

もうひとつの寝室にもベッドが2台

こちらはベッドサイドテーブルやTVはなし
空調等は広間・主寝室とは独立しています。

余り利用されていないのか、北面に位置するからか、少々籠った匂いがしました。
窓の外は通路のため人の往来の音があり。

クローゼット内に用意されていたルームウェア（左）とパジャマ（右）

ルームウェアはお風呂上りの汗ばむ肌にあたりが良かったです。

客室内はスリッパなしの素足
ルームソックスも準備されていました。

バス・洗面エリアの入口は引戸
ステンドグラスが採用されていました。

建付けのずれも味のうちと楽しみたいですね。

引戸を開けたところ

左にトイレ、左奥が露天風呂に続く脱衣所
右に屋内檜風呂

トイレはオートのウォッシュレット
ドアを開けると便座蓋が上がってしまいます。

洗面所の窓からの眺めが素敵でした。

正面に開放感溢れる露天風呂
その奥に海

洗面台はダブルシンク

アメニティはブルガリ　テ・オ・ルージュ

保湿パックもありました。

露天風呂に続く脱衣所

タオルやバスローブが置いてあります。

タオル類は十分に用意され、ターンダウンの際にもきちんと交換してもらえます

お風呂に浮かべるヒノキリボンもありました。

お部屋に案内された際は露天風呂に蓋がされています。

こちらのお風呂は源泉掛け流しではなく、毎日熱海温泉から運んできたお湯を循環式で供給しています。

こちらが松の間の露天風呂

海以外が視界に入らない絶景を眺めながらという贅沢

客室は全室オーシャンビューの風呂付ですが、１，２階の部屋は客室内に設置されています。
一方で、全くの屋外なので雨の日用にか傘がありました。

まだ陽射しの強い頃で、チェックイン後の夕方は気になりませんでしたが、午前中の朝日の陽射しはきつくて、私は日除けに雨傘を利用させてもらいました。

THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS 熱海 宿・ホテル

露天風呂の手前はソファエリアが

お風呂に入らなくても、外の爽快感を味わえます

足湯だったら尚気持ちよさそうですが。

露天風呂の先にはインフィニティープール

露天風呂のお湯は零れて湯量が減ると自動でお湯が足されます。
暑い時は反対の蛇口から水を出して調整します。

露天風呂では髪・体を洗えません。
屋内にある檜風呂

露天風呂が開放的な分、狭さを一層感じます。
シャワーもお洒落な配色ですが、お湯・水をそれぞれのレバーで調整する最近では珍しいタイプ

室内風呂の脱衣場

タオルは本当にたっぷりと置いて会います。

夕食の時間になりました。

時間に部屋を出るとスタッフが案内をしてくれます。

私達はチェックインしたラウンジと同じ場所でした。

ダイニングは隣にも1室あります。
そちらは朝食で利用しました。

夕食のテーブルセッティング
サービスプレートはリモージュ　ベルナルド　エキュムオール

３種の前菜、魚、肉のフルコースです

メニューには載っていないアミューズ

一口サイズで肩の力が抜けるし、話が弾みます

トウモロコシのムースと軍鶏のプロシェっと

２皿目の海老とアボカドのタルタル
回りのフルーツトマトのソースが甘みと酸味が程よく美味
この季節にピッタリの一皿

三河産鰻とフォアグラ
下にある茄子のコンポートが美味しかった

お魚は真鯛にサフランソースだった記憶

豊後米で飼育された牛フィレ肉のロースト　赤ワインソース

この後　チーズ、白桃のコンポート、小菓子と続いて終わります。
流石ひらまつの美味しさでした。

夕食の途中から外が明るくなった気がしたら、満月が海を照らしていました。

雲はあれど、満月
ムーンロードもできていました。

こんな夜にお風呂に入るのも一味違った爽快感

お部屋も心地よい静けさでぐっすり眠ることができました。

ぐっすり眠り、朝焼けが見えるかもと早く目が覚めてしまいました。

朝日を待ちながら　早速露天風呂に

空の色が変わるのを眺めるのも気分良い

清々しい日の出を観ることができました。

朝食は８時から
時間に部屋を出るとスタッフが待っていて、ラウンジ隣のダイニングへ案内されました。

窓側の席で朝日のエネルギーを感じながらの朝食です。

メニューは口頭で説明がありました。

ジュースの選択はオレンジとグレープフルーツの２種

函南町のオラッチェ牧場のヨーグルト

蜂蜜やアランミリアのジャムをお好みで添えて

つみれスープ、地元野菜のサラダ、ソーセージや鯵の干物を使ったケーキサレ、温泉卵がテーブルに並びます

量も種類もたっぷり

パンの盛合わせは食事パンが３種、スィーツ系が３種

スィーツ系のパンはチェックアウト時にお土産でもらえます

チェックアウト後アカオハーブ＆ローズガーデンへ

お花を楽しみにしていましたが、９月初旬は花が少ない。
更に天気が良すぎました

ACAO FOREST 公園・植物園

アカオハーブ＆ローズガーデンも斜面を利用しています。

入場するとバス乗り場へ案内され、敷地の一番高い所まで連れていってくれます。
帰りはバスで戻っても良し、下り道路を歩いても良し

敷地面積２０万坪
12の趣の異なるガーデンが作られている

バスの終点には日本庭園
松の姿も高台から臨む海も見どころ

日本庭園の先に　隈研吾氏デザインのコエダハウスがあり、この公園の人気スポットのひとつです。
この日は晴天の下、多くの人が日陰を求めてコロナ禍にも関わらず混雑していました。

もうひとつの人気スポットが海に飛び出すような写真が撮れるブランコ
ここもこの暑さにも関わらず順番待ちの行列ができていました。

写真は海を眺めてのんびりできるハンモックエリアですが、ここも日陰がないので爽快感より暑さが勝っていました。

海の景色は素晴らしいのですが、園内には休憩所だけでなく木陰・日陰がほとんどありません。
お天気に評価が左右される施設かもしれません。

季節にはバラで覆われるアーチも残念ながら花がポツポツとしか見つけられませんでした。

ところどころでみつけたバラ

バラ以外もハーブをはじめ植物が多種管理されていましたが、この日は暑さ・陽射しに負けました。

季節が合わず残念でした。

涼を求めて網代駅前にある　和菓子間瀬に立ち寄りました。

熱海駅にも出店しているお店です。
暖簾には創業明治五年とあります。

間瀬 網代駅前店 グルメ・レストラン

暑さに干上がったのでかき氷の宇治金時とわらび餅を頂きました。

イートインスペースもテーブル配置にコロナ対策が感じられました。

ご試食用に出されたゼリー
地元のみかんを使っていました。

お土産も調達して帰路につきました。

間瀬 網代駅前店 グルメ・レストラン