盛夏・inisieの奈良　ぐるっと！ならまち・旧木辻遊郭を散策ぶらぶら歩き旅－２

2020/08/01 - 2020/08/02

奈良市内で宿泊するのは何十年ぶりでしょうか？…、若い頃に２ヶ月ほど転勤でアパート暮らしをしていたので懐かしいです。

市街地に「ならまち」という奈良の由縁にも成った古い町並み界隈をぶらぶら歩いてみます～。
観光客も意外と少ないので静かにゆっくりと散策出来るのが好いところ～、コロナ禍の影響で実に静かで良かったです。

また、南の外れには日本最古と言われる「旧木辻遊里・遊郭跡」が在ります、しかし、その面影を辿るには殆ど残っていません…、唯一往時の雰囲気を伝えるのが現役旅館・静観荘ぐらいでしょうか？…。

アパート暮らししていた東城戸町界隈も様変わしましたが、椿井市場は健在で営業中でした～、他の市場は既に廃業してました。

夜は餅飯殿辺りの店でお酒をいただく予定だったのですが、余りの日中の暑さでバテてしまいファミレスに成ってしまいました（反省？…）。

翌日は、いつも通り買い物をしながら帰路に着きました。

撮影使用カメラ　ルミックスＦZ２８・ルミックスＦＨ５

エリア 奈良市(奈良)

• 旅行の満足度: 3.0
• 観光: 3.0
• ホテル: 3.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 3.0

• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: 楽天トラベル

８/１（土）　今夜の宿はＪＲ奈良駅直ぐの「スマイルホテル奈良」、外観も意外と新しい雰囲気ですね～、では、早いですがチェックインをします。

今回は政府の景気対策の目玉の一つ「ＧＯＴＯトラベルキャンペーン」で安く利用が出来ました。

＊詳細はクチコミでお願いします

スマイルホテル奈良 宿・ホテル

入って直ぐがロビーで、コンパクトながらも椅子とテーブルがセットされてます～、

壁面には長テーブルと無料ＰＣに観光用リーフレット類があります。
奥には漫画本が棚にびっしりと並べられています。

フロントの奥には朝食会場のレストランが在り、それ以外の時間帯はフリースペースに成っています。

ＷＥＬＣＯＭＥ珈琲用のメーカーも用意されて、自由にいただけました。

部屋は９階、禁煙・スタンダードセミダブルです。

一般的なシンプルでコンパクトな部屋は特に不自由さは無かったです！、ベッドも硬めなので腰痛持ちには楽でした。

デスクと椅子周りに備品やアメニティーが揃えられていました、

贅沢を言えば…、ＴＶが小さ過ぎるのと冷蔵庫の冷えが悪いぐらいでした？…。

ユニットタイプのトイレ＆バスルームも一般的な広さ～、

シャンプー類が安っぽいのと、シャワートイレが初期のものなので帯広に続く手動タイプにはびっくりでした？…。
では、先ずはシャワーを浴びてリフレッシュします！。

徒歩で直ぐの「ＪＲ奈良駅」に来ましたが、何と４０年ぶりでびっくり！…、

駅構内が高架に成って今風の駅ビルや駅前ターミナルが出来ているんですね？…、すっかりと都会に成っていたんで唖然としました…。

奈良駅 駅

駅前広場に「奈良駅旧駅舎」が在りました、これなんです！、

この駅舎が奈良のシンボルでもあったんですね！、和洋折衷建築の意匠を踏まえた寺院風造りは周辺の景観にも永年溶け込んで来ました。

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奈良市総合観光案内所 (JR奈良駅旧駅舎) 名所・史跡

昭和９年に旧国鉄時代に建築された寺院風の意匠が活かされてます、特に相輪や風鐸を備えた装飾の寺院風の屋根、縦長の窓やレリーフは和洋折衷を取入れたものですが、構造上は鉄筋コンクリートを用いた近代的な建築です。

旧駅舎を移動しこの地に残したていただけでもＪＲに感謝です！。

で現在は「奈良市総合観光案内所」として活用されています～、正面の出入口も昔のままの雰囲気で重厚で贅沢な造りです、
では、地元の情報を仕入れることにします～。

＊詳細はクチコミでお願いします

構内は天井が吹き抜けるほど高く装飾も凝ったものです～、

紅い柱は太極殿正殿の柱の組み物を再現したものがそのまま使用されてます。

実に古都・奈良に相応し雰囲気を醸し出してます。

奈良市のゆるキャラ「しかまろくん」と教えて頂きました～、

のんびり屋の男の子だそうで好物はもちろん鹿煎餅です、とても愛くるしく可愛いです、県のゆるキャラせんとくんとは大違いです？…。

しかまろグッズがいっぱい有りますね～、

ぬいぐるみやキーホルダーにうちわなど、どれも可愛くて欲しく成ります！、普段あまり興味が無いのですが、しかまろくんには魅かれてます。

では、奈良公園へ向けてぶらぶら歩きましょう！～、

三条通り沿いに建つ江戸時代築の堂々たる商家ですが「ローソン奈良角振町店」とは意外？、リニューアルした活用方法なんでしょう。

小西さくら通りに来たので近鉄奈良駅方面へ向かいます～、

４０数年前は奈良で一番賑やかな通りでした、特にニチイ奈良店周辺は繁盛してましたからね～、今はその面影もありません。

奈良公園に来ましたが４０年ぶりです…、

鹿は北海道で野生のエゾ鹿をよく見掛けるので珍しくはないですが、こちらは体長が小ぶりです。

奈良公園 公園・植物園

鹿煎餅の売店に人が来るともう判ってるのか鹿が寄って来ます～、

我先に貰おうと取り囲まれてしまいます…、早く決めてやらないと突かれます。

特に角の大きな雄は図々しいほどに接近して来ます…、

その角がちょっと怖いです？…、小鹿は遠慮していつも後ろに居ます。

今日は猛暑なので鹿も熱中症？…なのか木陰から出て来ないです…、

カメラを向けると餌と間違えるのか皆こちらを見ます！、あげないよ！～、しかし、至る所に鹿の糞が転がっていますね？。

興福寺の境内を抜けていきます～、

方相宗大本山で南都六宗のひとつで本尊は釈迦如来で、中央は東金堂が観えます、
興福寺は古より時の権力者に手厚く保護されて、且つ大和武士や僧兵までも持つ力を持っていたようです。

興福寺 寺・神社・教会

ここでも鹿は暑さで夏バテですかね？…、木陰でじっとおとなしくしています…。

人が通り過ぎても立ち上がろうとはせず、餌よりもじっと我慢の子なんですね？。

奈良公園と言えばこの「猿沢池」から観た興福寺の五重塔が映える写真です、

コロナウイルスは無ければ修学旅行生で賑やかな界隈ですが、全く学生を見掛けませんでした…。

猿沢池 名所・史跡

餅飯殿商店街の入口に在る「中谷堂」は杵つき餅屋専門店です、

ＴＶなどで紹介された高速杵つき餅で人気を得た”日本一美味しくて早いよもぎ餅”がキャッチコピーです。

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中谷堂 グルメ・レストラン

商品はこのよもぎ餅のみ～、他は一切有りません…、だから白い大福餅も有りませんので、名物のよもぎ餅５個入り￥７５０を購入しまし。

柔らかい餅の食感と、程好い甘さの粒餡と香ばしいきな粉によもぎのほろ苦い香りが口の中に広がります～、至福のひとときです～。

餅飯殿通り商店街を抜けて下御門通りへ来ました…

アーケードはここまで～、日差しが強くて暑い！、既に日焼けに成ってます？…。

ならまち大通りを渡って更に南へぶらぶら歩くと「奈良市立史料保存館」が在りました～、
館内はならまちの成り立ちや歴史に古文書などの展示が主でした。

ちょっとした休憩にはピッタリでトイレやＡ/Ｃも効いて涼しい～。

奈良市立史料保存館 美術館・博物館

旧街道筋に面した昔ながらの土産物屋と思いきや「吉野葛・佐久良」と看板上がってました…、
葛で全国的に有名な吉野葛は料理屋菓子造りには無くてはならない高級品食材です。

また、「染色工芸・二塚」も兼業のようで趣きのある店です。

吉野葛 佐久良 グルメ・レストラン

高台に来たようで、この先が谷のように下がってます、

うだつが上がる漆喰の商家からの景観は”ならまち”の雰囲気に合いますね～。

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ならまち 名所・史跡

古い家並みがずっと並んでます～、

人影も少なくて実に静かで落ちついた雰囲気のならまち界隈です。

左の路地を入って行くと「奈良町資料館」、骨董屋のような雰囲気ですが？…、

アマチュアの方が彼女でしょうか？、ポートレートを撮影してました…、う～ん、昔を思い出して口を出したくなりますが止めておきます。

＊位置情報がずれていますご注意下さい　詳細はクチコミでお願いします

奈良町資料館 美術館・博物館

拝見すると私設資料館と有りました…、

吉祥堂というお堂や庚申さんの身代わり申など、つかみどころのない資料館でどう観ても骨董屋の雰囲気にしか思えませんでした？…。

２階の壁面に昔の旅館や店舗に上がる看板が並べられています～、
折角なので見易いところに置いてくれると好いのですが？…、

屋根上には見ざる聞かざる言わざるの三猿が並んでます。

路地を南へ行くと小さな祠の庚申堂、その隣に「近藤豆腐店」と在りました～、
好く見ると”登録有形文化財”のプレートが？、何と築１８０年以上の町屋は風情溢れる趣きです。

豆腐を使ったレストランとして営業しているようです。

奈良町豆腐庵 こんどう グルメ・レストラン

夏の午後…、昼下がりを思わすような路地で猫が横たわる姿…、

昭和４０年代まではどこにもあった光景です。

街道筋まで戻って来ました～、

静かな落ち着いた趣きはならまちに好く似合います～、

カップルの距離感が初々しくて実に好い雰囲気です。

それでは「旅館静観荘」の前に来ました～、

実はこの界隈が日本最古と言われている「旧遊里・木辻遊郭跡」で、その往時の旧妓楼建築を唯一残しているのが静観荘、まさに遺構です。

旅館静観荘 宿・ホテル

正面玄関から観れば唐破風造りが趣きありますが、館内や中庭へ入れば当時へタイムスリップしたかのように成ります～、

今でも現役旅館として営業中なので、興味のある方は如何ですか？…、夢の中で娼妓達に会えるかも知れません？…。

もう一軒も元妓楼建築様式が垣間観られます～、

規模的には小さいですが、売防法までは赤線として営業していたのではないでしょうか？…。

町中に溶け込むような銭湯は「花園新温泉」で、もう暖簾が上がってます、

古いならまちには今でも銭湯が数軒が営業中とのことですが、大人￥４４０とは随分高く成りましたね？。

ちょっと暖簾をくぐってみました…、

下足箱は男女別に分かれた昔ながらでドアを開けると番台が在るんですね～、

冬だったら一風呂浴びていきたいですね～。

下ったところが中街道筋に出て来ました～、

このゲートは「旧木辻遊郭」のもので、ここからが花街の出入口の証しだったんです。
今は近くのスーパービッグナラの案内板として利用されてます。

その角に在る妙な怪しい家屋？…、は”やすらぎ書店”とありますが廃業なんでしょうか？…、

営業しているようには感じません。

店の玄関ですが週刊誌やグラビア誌をコピーして張りまくってます？…、

これには何の意味があるのか？…、それとも意味不明、支離滅裂な行動なのか？。

後方へ回って観れば増築した違法３階建てに成ってます？…、

まるで子供の秘密基地状態に興味が引かれますが？、理解に苦しむのは凡人だからなのでしょうか？。

スーパーマーケット「ビッグナラ」で水分補給して来ます…、地元・地域密着型スーパーでちょっとしょぼく感じる昭和の雰囲気が残る店内です、

しかし、スーパーが出来る前は旧遊郭で働く遊女達の検査病院が在ったそうです、昭和の時代を映し出す話ですね。

京終駅までぶらぶらしたいのですがもう足がバテバテです…、ホテルへ向かいながら戻ります～、

これは美しい格子と虫篭窓と黒漆喰は趣き有る家屋ですが松寿堂とありますが墨屋でしょうか？…。

市内で唯一残った市場「椿井市場」の東口です、

４０数年前に仕事でこの近くに住んでいた頃は好く買い物に来ました…、総菜や魚屋に飲食店も在って結構賑やかな市場だったんですよ！。

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椿井市場 市場・商店街

場内は普通の対面販売の市場ですが、更に奥へと進むと別世界になります？…、

デイ―プを超越した昭和の時代がそのまま残っているような景観にショックを受けるかも知れませんよ？…。

この重厚で歴史観のある商家は「古梅園」といって全国的に知られた墨屋です、

創業は１５７７年というから天正５年、信長の時代ですから既に４４３年も続いた老舗です。

古梅園 専門店

店内や作業場の中へ一度だけ見学をさせて頂いたことがあります～、

墨作りよりも屋敷の方に興味が惹かれるほどの豪商の大屋敷といった雰囲気…、全てにおいて桁外れの印象でした。

歩き疲れました…、それ以上に暑さでバテました…、

ホテルに帰って来たので、ひとまずシャワーを浴びて陽が沈むまで休憩します～。

折角だからお茶入れてよもぎ餅をいただきましょう！。

スマイルホテル奈良 宿・ホテル

やっと陽が落ちた三条通りです～、思ったほど人が歩いてませんね？…、

週末だからなのか、時間が早過ぎるのか？…、杉ヶ町へ行けば賑やかも？…。

＊位置情報が大幅にずれていますご注意下さい！

三条通ショッピングモール (奈良三条通り) 市場・商店街

日中の賑わいはいったいどこへ？…、と言うほど人通りが少ないです…、

奈良のメインは昔も今も近鉄奈良駅から東向商店街から餅飯殿商店街周辺ですから仕方がないです。

部屋から出るのも嫌に成っていたので近くのファミレス「サイゼリア三条通り店」で夕食をいただきます～、
デカンタワインとエスカルゴ・チリソー・ムール貝・アロスティチー二とバケットでワインを楽しみます…、程好く酔いしれて体も頭の中もすっきりとしました。

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ライトアップされ輝きを増す美しいＪＲ奈良駅旧駅舎です！…、

広場から眺めるだけでうっとりと見惚れてしまいますね～。

では、夜風にあたりながらホテルへ帰ります。

奈良市総合観光案内所 (JR奈良駅旧駅舎) 名所・史跡

８/２（日）　１０時頃にチェックアウトして近くのＪＡ直売所「まほろばキッチンＪＲ奈良駅店」に来ました～、

直売所がこのような街中、しかも駅前に在るのは初めてです？…。

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ファーマーズマーケット “まほろばキッチン JR奈良駅前店 グルメ・レストラン

まだ真新しくてオープンして２年とありました…、

市街地に在るだけあって、ちょっと造りも洒落た雰囲気がありますよ！、店頭にごちゃごちゃ商品を展開してませんね。

入店して直ぐ左側は生花コーナーでこの通り～、

仏壇やお墓用から花瓶用のセットものが豊富で、価格も違います？。

この棚は果物が多く、小玉西瓜やいちじくが並べられてます、
既に売り切れ始めてるものもあって、鮮度と価格が比例するんですね！。

万願寺唐辛子・ピーマン・インゲン・小松菜などはどれも安いです。

手前は加工食品コーナーですが県内産から仕入れまであります、

全国のＪＡ網を使えば旨いものが集約出来るようです～、ＪＡ鹿児島のハム・ソーセージは旨いんですよ！。
保冷用氷を頂いて準備万端です。

次に来たのは東大寺に近い和菓子の「千壽庵吉宗総本店」です、

この店はわらび餅で全国的に名を馳せた店なのですが、その味を確かめようと来ました。朝から多くの観光客が来ているのには驚きました…。

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菓匠 千壽庵吉宗 奈良総本店 グルメ・レストラン

正面には堂々たる老舗の風格「千壽庵吉宗」の店名板が上がってます、

創業８０年以上だから昭和に入ってからなので意外に歴史は浅いようです？、京都なら創業１００以上は当たり前で、２００年以上も普通ですからね。

店内で頂ける茶寮は１１：００からの営業で、順番待ちが既に十数名もいるとのことで止めました～、

たかがわらび餅の為にそこまで出来ません、吉野葛切りならまだしもわらび餅ですからね？…。

だから買って帰ることにしました、直ぐに買えますからね！、

これが黄色いパッケージの”生わらび餅”、今日は黒い本わらび餅も有りましたが値段が異常に高価なので止めました。

紙折の中には６切れ入りで￥６５０でした、薄緑色した透明感のあるプルプルの大粒わらび餅に、香ばしいきな粉が付いてます。

食感は意外にあっさりとしたもので意外でした？…、味はほんのりした甘さにきな粉の香りと味でした。やっぱりトコロテンや葛切りの方が美味しいです？、がかりしました…。