マレーシア　マラッカ　2020　風情があって居心地もよい街

2020/02/03 - 2020/02/06

ルムッからバスに乗ってクアラルンプールを経由して5時間、
世界遺産に登録されているマラッカに来ました。
16世紀のオランダ、17世紀のポルトガル、18世紀のイギリス、
各植民地時代の影響が街に残され、異文化が混ざりあう古都です。
もともとのマラッカ王国は、15世紀から16世紀初頭にかけて、
マレー半島南岸に栄えたマレー系イスラム港市国家だったそうです。

エリア マラッカ(マレーシア)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

2/3
バスがセントラルバスターミナルに着きました。
17番のバスに乗って市内に向かいます。
乗車時間15分ほどでオランダ広場に到着します。
バスを降りてホテルに向かいます。

オランダ広場 広場・公園

マラッカ海峡に注ぐマラッカ川はどこも絵になります。
きれいではない川にも明るい光があふれて輝いています。

マラッカ川 滝・河川・湖

プラナカン様式の邸宅が建ち並ぶヒーレンストリートにある、
ホテルプリメラカにチェックインします。
Hotel Puri Melaka(3泊)8,448円。朝食付き。
一泊2,816円。
建物も部屋も落ち着いた雰囲気です。

プリ マラッカ ホテル

再び歩いて街の中心部のオランダ広場まで来ました。
オランダ統治時代に建てられたピンク色の教会や時計台、
旧オランダ総督邸スタダイスなど歴史的建築物に囲まれています。

時計台 建造物

セント フランシス ザビエル教会。
この教会はザビエル師が亡くなってから、
彼の偉業を讃えて造られた教会だそうです。

セント フランシス ザビエル教会 寺院・教会

振り返ると壁にはマレー系、中華系、
インド系などの民族の写真が掲げられています。
>マレー系(約69％)、中国系(約23％)、
インド系(約7％)
(マレー系には中国系及びインド系を除く他民族を含む)、
マレーシアは他民族国家です。

そして美味しいインドカレーがいただける国です。
注文したTiffenのパンが盛りだくさんです。

レストラン サラバンナ インド料理

この通りは南インドにいるかのような気分になります。

レストラン サラバンナ インド料理

壁にはウォールアート、路地には傘のオブジェ。

スリ ポヤタ ヴィナヤガ ムーティ寺院。
>1781年に建てられた最古のヒンドゥー寺院の1つ。

スリ ポヤタ ヴィナヤガ ムーティ寺院 寺院・教会

カンポン クリン モスク。
>1748年にインド系移民のムスリム商人らによって建設。
マレーシア最古のモスクの1つで、
スマトラ様式の建築で、3階建てのピラミッド型の屋根、
パゴダ型の尖塔が特徴のモスク。
提灯に灯が灯る夕暮れ時の散歩が楽しい街です。

カンポン クリン モスク 寺院・教会

2/4
ホテルの朝食です。
中庭で7時から始まります。

プリ マラッカ ホテル

ホテルの外観はパステルカラーで可愛いです。
ホテルプリはプラナカン様式の邸宅を改装したヘリテージホテルです。
間口は狭いですが奥行きが100メートルあるそうです。
>プラナカンとは欧米列強による統治下にあった東南アジアの各地域に、
15世紀後半から数世紀にわたって移住して、
マレーシアに根付いた中華系移民の末裔、
現地の風習に溶け込んで地域コミュニティーへ同化していった集団。

プリ マラッカ ホテル

チェン フン テン寺院。
>1646年に建てられたマレーシア最古の中国寺院。
中国の建築様式を取り入れて建てられているそうです。

チェン フン テン寺院 寺院・教会

丘を登ると、廃墟のセント ポール教会。
>1521年にポルトガル人の総督によって建立された教会。
ポルトガルはカトリック派、
その後の宗主国であったオランダとイギリスはプロテスタント派、
長年放置され写真のように壁面のみになってしまいました。

セントポール教会跡 寺院・教会

遠くにマラッカタワー。
白いポールに沿って回転して上昇します。

セントポール教会跡 寺院・教会

反対側に降りる時に見上げた教会の裏側です。

セントポール教会跡 寺院・教会

坂の途中に体をきれいにしている猫がいました。

セントポール教会跡 寺院・教会

降りたところにはサンチャゴ砦。
>1511年にポルトガル軍によって建立されたエー・ファモーサです。
外からの攻撃に対抗するために作られ、
当時はこの周りは高い塀で囲まれていました。
防壁は19世紀にイギリスによって取り壊され、
現在は石造りの門と大砲のみ残されています。

サンチャゴ砦 建造物

独立宣言記念館。
サンチャゴ砦の隣にある博物館です。
開館時間：9:00-17:30　月曜休み
入場料：無料
靴を脱いで入ります。

独立宣言記念館 博物館・美術館・ギャラリー

ぐるーっと回り道をしてセント フランシス ザビエル教会に来ました。
庭にザビエル像と日本人・ヤジロウの像が建てられています。
>ヤジロウは日本人初のキリスト教徒で、
フランシスコザビエルの通訳者だった。

セント フランシス ザビエル教会 寺院・教会

教会内部です。誰もいなくて静かです。

セント フランシス ザビエル教会 寺院・教会

再び歩いてJonker Walk World Heritage Park、
ジョーカーストリートにある銅像を敬っている公園。
>マレーシアのボディービルの創設者である、
マッスルマン博士ガン・ブーン・レオンの像。
狭い公園でした。

ホテル プリ メラカの前に あるAncestral Mansion。　
＞白亜の邸宅はOCBC銀行創設者一族であるチー一族の邸宅。
中国、ポルトガル、オランダ、イギリスの建築様式を取り入れており、
長い間マラッカで最も高い建物だった。
中には入れません。

お昼には中華茶室 海南鶏飯でチキンボールと蒸したチキン。

中華茶室 海南鶏飯 中華

お昼時で混んでいました。

中華茶室 海南鶏飯 中華

ホテルに戻り休憩です。
エントランスとレセプションの間には、
天窓から光が差し込むプラナカンホールがあります。

プリ マラッカ ホテル

夕暮れ時にも散歩。

今日もレストランサラバンナに来ました！！

レストラン サラバンナ インド料理

インドにいるみたいなお店です。

レストラン サラバンナ インド料理

それから歩いてスルタンの井戸に来ました。
誰もいませんでした。
＞「ハン・リー・ポー王妃」のために、
マラッカ王朝のスルタン(国王)が居住区のブキッ・チナに掘らせた井戸。
1459年に完成したとされています。

ポー サン テン寺院とスルタンの井戸 寺院・教会

隣にあった中国寺院です。
＞1795年に建立。
中国からマラッカへ向かう途中嵐に遭い沈没しかけた交易船を救った、
伝説の魚に由来するお寺です。
船体にできた穴にその魚は命と引き替えに体を張りつけ、
穴を防ぎ沈没を防止したと言い伝えられています。

ポー サン テン寺院とスルタンの井戸 寺院・教会

再びマラッカ川まで戻ってきました。

橋の上を通りかかると春節の長い祭礼の列が続きます。

ホテルの並びにあったミュージアムの看板。
入りませんでした。

プラナカン ジュエリー ミュージアム 博物館・美術館・ギャラリー

2/5
マラッカ、キリスト教会。
＞1753年のオランダ時代に建てられたキリスト教会。

マラッカ　キリスト教会 寺院・教会

スタダイスとはオランダ語で市役所を表す言葉で、
行政を指揮する場所として1650年に建立されました。
現在はマラッカ王国時代からの歴史を紹介する資料館です。
開館時間：9:00-17:30
入館料：大人RM10　子供RM4

スタダイス 建造物

亀の形をした貨幣です。
時間があったので入りましたが、
誰も入っていませんでした。

スタダイス 建造物

再びセントポールの丘に登ります。
廃墟の教会の前には灯台があり、灯台の前にはこの銅像があります。
フランシスコ・ザビエル像。

フランシスコザビエル像 モニュメント・記念碑

丘から見えるマラッカタワーにも乗ってみます。
＞円盤状の展望台が回転しながら
地上からタワーの80ｍ地点まで上昇します。
展望台内部は冷房完備で、
座ったまま絶景を眺められます。

マラッカタワー 現代・近代建築

マラッカの街並みやマラッカ海峡を見渡すことができます。

マラッカタワー 現代・近代建築

15分ほど景色を楽しめます。
高所恐怖症気味なので怖いです。

マラッカタワー 現代・近代建築

営業時間：10:00-23:00　無休
料金：大人RM23　子供(12歳未満)RM15

マラッカタワー 現代・近代建築

再びリトルインディアに行きます。
毎日違うカレーなので通いました。

レストラン サラバンナ インド料理

マラッカ川沿いは遊歩道が整備されているので歩きやすいです。

マラッカ川 滝・河川・湖

ロッティとアイスチャイ。

レストラン サラバンナ インド料理

提灯の灯が灯る夕暮れ。

2/6
17番のバスでマラッカセントラルに戻って、
クアラルンプールに帰ります。
グーグルで確認すると30分に1本はあります。
ルートは行きと違いますが観光客が待っていたので分かりました。

早く着いたので陸橋を渡って散歩します。
近くにあるショッピングモールのテスコに行きます。

テスコ (マラッカ店) スーパー・コンビニ

日本からネットで予約していたバスが来ました。
クアラルンプールに行きます！！

マレーシア バトゥケイブ・クアラルンプール 2020に続く。
https://4travel.jp/travelogue/11611346

マラッカ セントラル バスターミナル バス系

この旅行記へのコメント （10）

• arfaさん 2023/04/10 20:58:50

  ホテルプリ

  こんにちはarfaです。
  ホテルプリに泊まられたんですね。2006年にマラッカはホテルプリに宿泊する目的で当時はホテルの予約などしない旅だったのですがこの時は早くから予約して訪問しました。ホテルプリとババハウスが昔の風情のホテルだったと記憶しています。
  感想はツバメの巣があり中庭やホテルの一部を飛び回り往時の風情を感じさせる宿でした。欠点はやはりホテルとしての設計でないため階下の音が聞こえていました。
  マラッカの街を歩いているとインドネシアスマトラ島のドゥマイを往復するフェリーを見つけました。残念ながら見つけたのが12時で船は朝10時の1便しかなく次の目的地バトゥパパに向かうため翌日も乗船できずやり残し感があり、今回ドゥマイからアチェまでを検討しましたがあいにくラマダンで北に方向転換しました。

  ロータスさん からの返信 2023/04/11 11:04:30

  Re: ホテルプリ

  arfaさん、おはようございます！
  コメントありがとうございます。
  
  ホテルプリは泊まって良かったホテルでした。
  値段も安くプラナカン様式を中から見学出来ました。
  細長くて迷路のような作りでした。
  つばめはいなかったですが、
  廊下にいたら猫がニャーニャーと、
  屋根づたいにやって来て可愛かったです。
  マラッカにそれほど期待をしていませんでしたが、
  思っていた以上に歩き心地も良くて、
  大好きなインド料理は美味しいし楽しい思い出になりました。
  フェリーでインドネシアに行くなんて素敵ですね。
  やり残し感が残るのもわかります。
  バトゥパパにも行ってみたいです。
  マレーシアは魅力がいっぱいです！！　　　　　　ロータス

• noboruさん 2022/11/17 22:14:27

  ご覧いただいて有り難うございました

  マラッカはまだ行ったことがなく、おかげさまで、ポルトガル、オランダ、イギリスの植民地となり、それ以前モスリム、中国、タイとの複雑な関係のある、当時の交易の中心的な場所とわかりました、非常にためになりました、有り難うございます。戦争でなく、婚姻を中心に外部との関係を築いたのは面白いですね。

  ロータスさん からの返信 2022/11/18 19:47:43

  RE: ご覧いただいて有り難うございました

  noboruさん、コメントありがとうございます。
  
  歴史のある街は滞在していて楽しかったです。
  過去の全てが同じ町にちりばめられていました。
  
  また行ってみたいです！！
  
  

• マリオットさん 2021/12/10 09:34:42

  懐かしいマラッカ。

  その昔に貧乏旅行をしていて、東南アジア辺りをウロウロしていました。マラッカへは二度ほど行ったことがあります。マレーシアは多民族国家なので、文化も食事もいろいろな楽しみ方が出来ますね。
  
  写真を見ていると、変わらない景色もあるようです。でも、ショッピングセンターが出来ていたり、バスが大型できれいになっていたり、時の流れを感じました。またマレーシアに行きたくなりました。

  ロータスさん からの返信 2021/12/11 06:08:04

  Re: 懐かしいマラッカ。

  マリオットさん、おはようございます。
  コメントありがとうございます。
  昔に行かれてたんですね！！！
  それはうらやましいです。
  初めてのマラッカでしたが、分かります、分かります。
  思っていた以上に居心地のいい町でした。
  
  アジアの風景は車が増えて景色が変わってしまったと思います。
  
  また自由に行ける日が来ますように！！　
  またインド人街に行けますように！！　　

• 爺一人旅さん 2021/10/09 21:21:07

  「いいね」ありがとうございます

  ご夫婦旅行を個人手配でされているので、慣れているのだなあと、驚いています。
  「マラッカ」の旅行記を、読ませていただきました。
  40年ほど前（20代の後半）に、仕事で居たことが有って、当時の写真をめくってみると、今とは異なった風景が出ていました。この旅行記は、生まれ変わったマラッカの様で、大変興味深い物でした。また、楽しい写真をお願いします。
  

  ロータスさん からの返信 2021/10/10 06:16:44

  RE: 「いいね」ありがとうございます

  爺一人旅さん、おはようございます。
  旅行者を意識していなかった40年前のマラッカのほうに興味があります！！
  
  爺一人旅さんが行かれているミャンマー〜！
  素晴らしい雰囲気ですね。
  
  こんな風情のある数々の場所に居られたのがうらやましいです。
  
  また旅行記にお邪魔させていただきます。
  ありがとうございます。　　　　　　　　　　　ロータス
  
  

• ロータスさん 2020/10/02 07:34:57

  エフサさん、おはようございます

  エフサさん、読んでくださってありがとうございます。
  エフサさんの観察の鋭さと目線の優しさで私自身をいつも振り返られます。
  凄く有り難いです！！
  冬は暖かいところ、つまり長湯に浸かっているかのような国にいたいのと、
  （お風呂好き）
  普段歩かないのでなるべく歩いて回りたいのもあります。
  （毎回２,３キロは痩せて帰国しています）
  それが出来てかなり幸せだったなぁ～と思います。
  （家は隙間風がぴゅーぴゅー入る床下が土の地面でキャンプ場の様な冬が極寒になる日本家屋に住んでいるんですよ～～ＷＷＷＷ）
  また遊びに来てくださいね！！！！　　　　ロータス

• エフサさん 2020/10/01 22:50:18

  ロータスさんのロハス旅

  ロータスさん、おばんでございます。
  
  ワシの若い頃の旅のスタイルは限られた時間内で、どれだけ多くの観光スポットを巡れるか。それがすなわち旅の醍醐味でした。
  
  でも、ある時、立ち寄った武家屋敷の縁側に座ってぼけ～っと庭を眺めていると、不思議なくらいにドーパミンが湧き出て来て、あぁ、ここにず～っと座っていられるなら後の予定なんかどうでもいいや、なんて思えた時がありました。その時が最初の旅への覚醒だった様な気がします。
  
  一連のロータスさんんの旅行記を拝見してると、足るを知る者は富む、ゆとりのある旅こそ豊かな旅なのだと言う事が実感できます。
  
  あっ！　すいません。なんか仰々しくなっちゃいました。
  
  滞在型と周遊型とをうまく折り合いをつけて、旅の空気感を楽しむロータスさんの旅のスタイルはワシの次の海外旅行のお手本にしたな。う～ん、でもまたごちゃごちゃと立ち回ってしまうんだろうなぁ。