秋の北陸ロマン（８）特急サンダーバード号グリーン車の旅（敦賀ー芦原温泉）

2019/10/07 - 2019/10/07

旅の２日目。
急に思い立って特急で芦原温泉駅まで出て東尋坊に向かうことにしました。
ＪＲ西日本のネット予約（e5489）で特急サンダーバードのグリーン車を予約して、敦賀から芦原温泉までの特急グリーン車の旅を楽しみます。
車内放送のメロディが北陸新幹線と同じ「北陸ロマン」になっていて旅情をさらに盛り上げてくれました。

エリア 芦原温泉(福井)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: JR特急
• 旅行の手配内容: 個別手配

１０月７日午前７時過ぎ。敦賀マンテンホテル駅前でのお目覚め。
窓からは北陸新幹線工事中の敦賀駅が強い朝日に照らされていました。

昨晩寝るときまでは決めかねていたこの日の予定。
福井駅前のホテルに泊まることだけは決まっていたのですが。
福井鉄道の乗り鉄、越美北線（九頭竜湖線）の乗り鉄、福井城の探訪。などなど考えましたが、帯に短したすきに長しで。
で、やっと決めました。「そうだ 東尋坊、行こう」。芦原温泉駅まで特急サンダーバードのグリーン車も楽しみながら。

敦賀マンテンホテル駅前 宿・ホテル

７時３０分ごろ。窓の外を見ると特急ビジネスサンダーバード号金沢行きがたったの３両で敦賀駅を出発して行きました。

今日乗ると決めた特急サンダーバードの指定券をホテルの部屋に居ながらにしてＪＲ西日本のｅ５４８９でネット予約。
昔に比べたら便利になったものです。

７時４５分頃。貨物列車が停まって乗務員が交代して出発して行きました。
日本海縦貫線の一翼を担う輸送の大動脈は健在です。

９時過ぎ。お世話になった敦賀マンテンホテル駅前をチェックアウト。
新しくてきれいでサービスがよくて。コスパの良いホテルでした。

敦賀駅までは歩いて１分とかかりません。便利！

敦賀駅 駅

駅の指定席券売機で予約しておいた指定券を受け取ろうとしたら案内放送が入って
「９時２６分発の特急しらさぎ１号金沢行きは、東海道線内での踏切安全確認の影響で１２分ほど遅れています。」
「９時３８分発の特急サンダーバード７号が先に出発します。」
と。乗ろうとしていたサンダーバードには影響ないみたいなのでそのまま指定券を購入。

改札口の列車案内でも特急サンダーバード７号が先発になっていて、時刻が逆転していました。
（わかりやすいように青枠で囲んでおきました）

エスカレーターを上ってホームに向かいます。
隣の階段には”待望の”北陸新幹線が描かれています。

５番線には敦賀始発湖西線経由の新快速姫路行きが発車待ち。
姫路までは３時間ちょっとかかります。
以前は交流電化区間だった北陸本線長浜以北を、２００６年に湖西線と合わせて直流化したお陰で大阪方面からの新快速電車も敦賀まで乗り入れることができるようになりました。

ベンチで電車を見送っているのは。

恐竜です。
さすが恐竜王国福井ですね。
片手に本を広げているあたりはインテリさんなんですね。

ホームからはお世話になったマンテンホテルが見えていました。

５番線を小浜線用の１２５系電車が回送で通過して行きました。

敦賀駅の南側では北陸新幹線延伸工事がたけなわ。
２０２２年度末までに敦賀までの延伸が予定されています。

３番線に特急サンダーバード７号金沢行きが入って来ました。
この列車は始発の大阪駅を８時１０分に出発して１時間２５分ほどかけてここ敦賀駅にやってきています。

特急 サンダーバード 乗り物

６８３系というかっこいい車両です。

先頭１号車のグリーン車に乗車します。

通路をはさんで２＋１席のゆったりとした配置。
車内には数人しか乗っていませんでした。このあとの各駅で少し増えましたが。

１人がけのＣ席。

ネット予約ｅ５４８９でシートマップから座席を選ぶときにガラガラだったのでＡ席にしました。

ひじ掛けの下にはコンセントもあります。

定刻の９時３８分に敦賀駅を出発すると北陸新幹線Ｗ７系（ＪＲ西日本所有車両）と同じ車内メロディ「北陸ロマン」が流れます。
感傷的な気分にさせる美しいメロディが印象的です。
すぐに長い北陸トンネル（１３，８７０ｍ）に入ります。

JR北陸本線 乗り物

サンダーバードグリーン車特典サービス、というのがあるらしい。

長いトンネルを抜けると、南今庄駅、通過。

南今庄駅 駅

敦賀―芦原温泉　間は７１．７Ｋｍ。
普通車指定席とグリーン車の差額は７７０円。ならばちょっと贅沢をして快適な時間とグリーン車体験をしたい、と思って投資しました。

今庄駅、通過。

今庄駅 駅

座り心地のいい座席。何よりもすいているのがいい。
ゆったりとした気持ちでいるためなら７７０円の投資も悪くはない。せっかくの旅の「ハレ」の日ですからね。

緑と青と。気持ちのいい車窓です。

湯尾駅、通過。

湯尾駅 駅

「まんなか　南越前 山 海 里」
の沿線看板。旅心をくすぐります。

南条駅付近では「越前打刃物」
伝統工芸の看板。

北陸新幹線の工事風景が見られました。

武生駅９時５７分着。

武生駅 駅

すぐ近くには福井鉄道の越前武生駅。ちょうど電車が見えました。

越前武生駅 駅

武生駅を出ると、福井鉄道の線路が左へと離れていきます。
北陸本線と少し離れて並行しながら福井市内へと向かっています。

福井鉄道福武線 乗り物

日野川。

鯖江駅１０時２分着。
鯖江はメガネ産地として知られています。

鯖江駅 駅

浅水川。

刈り入れの終わった？田畑。

越美北線（九頭竜湖線）が分岐する越前花堂駅、通過。
「花堂」と書いて「はなんどう」と読みます。

越前花堂駅 駅

南福井（貨物駅）。

足羽川。
この翌日訪れることになる一乗谷を流れてこのあたりの福井市街地に至り、下流で日野川（さっき武生駅を過ぎて渡った川）に合流し、さらに九頭竜川に合流して東尋坊に近い三国港付近で日本海に注ぐ川です。

福井駅が近づいて高架線上に上ります。

福井駅前市街地。

車内からはこの日泊る福井マンテンホテル駅前が見えていました。
２日連続でのマンテンホテルチェーンの宿泊です。

福井マンテンホテル駅前 宿・ホテル

福井駅１０時１１分着。

福井駅駅 駅

福井駅を出発するとえちぜん鉄道三国芦原線がオーバークロス。

えちぜん鉄道 三国芦原線 乗り物

九頭竜川。
この下流で先ほど渡って来た日野川や足羽川の合流を受けながら流れ下り、えちぜん鉄道三国芦原線の終点、三国港駅近くで日本海に注ぎます。

森田駅、通過。

森田駅 駅

芦原温泉駅１０時２３分着。

芦原温泉駅 駅

狭いホームですが、北陸新幹線延伸に伴って駅が設置されることが決まっているみたいなので、その時に改良されるのでしょうか？

特急サンダーバード７号金沢行きをお見送り。
上りホームには特急しらさぎ６号名古屋行きが停車中。

荷貨物ホームの名残？には観光広告。

ホームにはエスカレーターがなく、エレベーターは最後部だったので先頭から歩いて来るうちに遅れていた特急しらさぎ１号が入って来ました。

改札を出た後の通路はこんな感じで狭い。
こちらも北陸新幹線開業に伴う改良待ちということでしょうか。

バス乗り場のある芦原温泉駅東口。
訪れるのは３０年以上ぶりでほとんど記憶はないのですが、見る限り昔っぽい風情のままのようです。
駅前からバスに乗って東尋坊に向かいます。

（つづく）