2019年3月インスブルック、ウィーンの旅（20）ウィーンから日本へ帰国の長い長～い2日間

2019/03/11 - 2019/03/12

3月11日
今日は日本へ帰国の日
ウィーン国際空港からミュンヘンを経由して、そこから羽田空港まで帰ります。
今回は何事もなく無事に帰国…かと思いきや、最後にどんでん返し！
初めての経験を沢山しました。
まず、ウィーン市内から空港までで戸惑います。私の感覚ではウィーン・ミッテから空港行きのCATという専用列車以外にも普通列車が出ているものと思っていました。ところがどう見てもそれが来ないのです。うーん。同じ様に悩んでいるほかのツーリストもいて、結局は、空港まで行くときにはウィーン中央駅から行った方がよかったのね、と納得。これだったら、最初からgoogle先生で調べておけば良かった。なまじ、わかったふりをしているとろくなことがありません。
そして、フライトのチケットはスマホ。ウェブチェックインを済ませてあったので、次は荷物の預け入れ。これも今は自動化されて、機械にスマホのチケット画面を読み込ませて、タグを印刷。これもわからなくて、近くの職員に教えてもらいました。
それで安心しきってしまい、免税手続きの税関のハンコをもらうのを忘れ、出国してしまいました。まあ、大した金額じゃないからいいか。
すごく時間に余裕があったのに。
しかし、ミュンヘン行きの飛行機が機材トラブルで遅れてる。嫌な予感。
乗り継ぎ迄の時間がどんどん無くなっていく・・・。
ミュンヘン空港の乗り継ぎに列車を使うなんて聞いてないよ～。
走って走って…やっと乗り継ぐことができました。でも、私が最後じゃなかったので一安心。
なのに荷物は大量に積み残しがあったようで。30名ほどが羽田空港で呼び出されました。もちろん、私もです。荷物は翌日以降に宅配便で送ってくれるとは言いますが。
さて、表紙の写真、ミュンヘン空港での出来事です。飛行機のそばに謎のクレーンが。
「霜取り作業」だそうですよ。

旅のスケジュール
3/1 羽田空港～フランクフルト～インスブルック
3/1～3/7 インスブルック滞在
3/7～3/11 ウィーン滞在
3/11～3/12 ウィーン国際空港～ミュンヘン～羽田空港

エリア ウィーン(オーストリア)

• 旅行の満足度: 4.0

• 航空会社: ルフトハンザドイツ航空 オーストリア航空

3月11日（月）
今日は朝からいいお天気。さて、日本へ持って帰るパンを買うために、「ベッカライ・グリム」へ行きます。あさ7時から営業しているので、余裕～。
朝の散歩もかねて出かけます。

最初、この地図で行けると思ったのですが、やはり私には無理でした。
ということで・・・

ホテルから「グリム」までの道をgoogle先生に案内してもらいます。
本当はホテルを出るときから案内をしてもらっていたんですが、ユーデンプラッツあたりで「大丈夫」と思って終了したら、やっぱり駄目だったという、情けない話。
ウィーンの旧市街はなめてはいけない。（私だけか）

到着しました。（google先生ありがとう）
開店してすぐの時間なので、配達の車でしょうか。

グリム パン屋

これでパンを日本に持って帰ることができそうです。わーい！
カイザーゼンメルとライ麦パンを購入。

グリム パン屋

このライ麦パン、もっちりして味が濃くて美味しい！

このキメの細かさ、日本ではなかなか出会えない。

ユーデンプラッツ

ユーデンプラッツ

レッシング像。

このピンク色の建物、豪華で素敵ですね。
ボヘミアの首相府だったところ、とのこと。
今は裁判所が入っているようです。

ユーデンプラッツにあるこれ。
Mahnmal fuer die Oesterreichschen Juedischen opfer der SCHOA, 2000
ナチで迫害されたオーストリアのユダヤ人のための記念碑

建物の前に大きな看板があります。

ユダヤ人の石碑
65000人のウィーンのユダヤ人がナチの占領下で殺害されたことを忘れないために、Simon Wiesenthal（1908-2005）　の発案で、Rachel Whiteread（1963～）が作成したものです。

ヴィプリンガー通りです。
今回の旅行で知った古い通りです。もうちょっとじっくり歩きたかったなぁ。
澄んだ青空の下、朝のウィーンを散歩してウィーンに別れを告げます。

ヴィプリンガー通り、の、横路(多分)

ホテルに戻って朝食です。
ホテルのエレベーターでふと気が付いたのですが、ここには「４」の数字がありません。
４が不吉なのって日本だけかと思ったのですが、フロアの階数までなくすというのは病院でもない限り日本でもなかなかないですよね。
ちなみに私が今住んでいるマンションは４階はありますが、４号室（804とか）、９号室（909）は無いです。

グリムのパン。わーい！
ゼンメルは朝食にいただきます。焼きたてー嬉しい！

買ってきたパンとその他ヨーグルトなどで最後の朝食。

朝のニュース。ドイツのTVですが。

お天気。ミュンヘンを経由して日本に帰るので、ドイツの天気も重要。
あんまりお天気は良くないみたい。フライトに影響しなければもう外を歩くことは無いので、雨でもオッケー。
無事にチェックアウトも済ませて、地下鉄と鉄道で空港まで行こうと思います。

さて、ウィーン空港までの道のりです。ホテルの最寄りの地下鉄、ヘレンガッセからオレンジのU3でラントシュトラッセ ウィーンミッテ駅(中央の楕円)まで行けば、そのままS7（青のライン）に乗って空港(右斜め下)まで直通で行くものと思い込んでいました。
以前はそうでしたよね、多分。
ところが、ラントシュトラッセ駅からS7に乗り換えてもどうしても空港行きの路線が見つからないのです。ウィーン中央行きになってしまう。
旅行者らしき男女のカップルも私と同様にS7の乗り場で悩んでいる。う～ん。これはいったいどうしたものか。
とりあえずS7に乗り、中央赤丸の「Rennweg」駅まで行きます。

駅にある路線図をよく見てみると、「Rennweg」という駅で乗り換える感じなのです。で、とりあえずこの「Rennweg」で降りて時刻表を見て、2本後に来る空港行きの列車が来るらしいプラットホームで待っています。スーツケースを持った人もちらほら待っているのでそうかな、と。
後で調べたら、空港行きの列車は「ウィーン中央駅」から発着するので、ラントシュトラッセは支線のようになり、直通電車が無くなったのではないかと思われます。
空港直結のCATはラントシュトラッセから出ていますので、こちらをご利用の方はそのままで大丈夫なようです。変にお金をケチって在来線で行こうと思ったのが間違いか、いやいや事前に調べなかったのがいけなかったのですが。
そういえば、オーストリア航空を使うので、ウィーンミッテ駅で荷物を預けることも出来たのに、しませんでした。

空港行きの列車にようやく乗ることができました。ホッ・・・。
途中駅からだと空席を探すのは大変なので、ウィーン中央駅から乗った方がよさそうです。

新しくてきれいな車両。各駅停車なので30分弱時間がかかりますが、荷物置き場もありますし（途中駅から乗車したのでいっぱいで利用できませんでしたが）時間に余裕のある方は、ウィーン中央駅からS7をご利用ください。

そしてウィーンの空港に到着。
実はこれからが大変なのでした。

アプリをダウンロードして、スマホでWEBチェックインをすると、この画面がチケットです。
紙のチケットはありません。
もちろん充電を十分して、空港内WiFiも使えるかと思うのですが、念のため、画面を写真に撮って保存しておきます。
搭乗ゲートが決まると、ショートメッセージが送られてきます。場内アナウンスより少し早い。しかし、今回も搭乗ゲートの変更が半端ない。3－4回変更されました。

チェックインは済んでいるので、今度は預入荷物のタグの印刷。こちらも自動化されていて、このスマホの画面を機械にかざして・・・印刷。初めてのことなので、近くの係員の人に手伝ってもらいました。（あれ？羽田空港でもやったよね。都合の悪いことは忘れるタイプです。）
ようやく荷物を預けてほっとしました。
何も考えていなかったので、タックスリファウンドの書類を税関に見せずに、そのまま搭乗ゲート付近まで来てしまいました。

ウィーン国際空港 (VIE) 空港

一旦引き返すことも考えましたが、ま、いいか。もういろいろあって疲れました。時間はたっぷりあったんですが。

ウィーン国際空港 (VIE) 空港

短距離便の小さな飛行機ににありがちな、搭乗ゲートが二転三転。
アナウンスや案内版に出る前にスマホに連絡が来るからいいですけど。
機材トラブルで出発が遅れているそうなんですけど。
ミュンヘン空港での乗り継ぎ時間は90分なのですが、だんだん時間が無くなって来る。
ミュンヘン空港はフランクフルト空港より小さいからこれでいいかと思っていたのですが、甘い、考えが甘すぎました。

ウィーン国際空港 (VIE) 空港

焦るけれど、どうしようもない。まあ、通しでチケットを買っているので何とかなるとは思うのですが。
ミュンヘンからのその後の羽田行きの飛行機って何があったっけ？と、頭の中をぐるぐる。

時間ばかりが過ぎていて、なすすべ無し。ただ待つのみ。
搭乗口近くのこのお店。どうやら品物についている名前と値段が違っていたらしく、（多分）日本人らしき女性とちょっともめてました。しっかり者の女性。アバウトなお店の店員。お店のミスでした。さすがぁ。
私は朝食は食べて来たので眺めているだけでしたが。

予定では13:10出発でしたが、この時点でもう13:10で、この状態。
結局飛び立ったのは14:00過ぎてました。
もうだめだ～。いや、きっと大丈夫。頭の中ぐるぐる。

しっかり遅れました。ミュンヘン空港に到着したのは15:15。
羽田行きの飛行機の出発時刻は15:30。本来なら、もうゲートは閉まっている時間です。でも、待っててくれると思います。急げ～！走れ～！
ミュンヘン空港、大きくなったんですね。ターミナル乗り換えに電車も使うんですね。私が知らなかっただけ？走って走って、駆け込み乗車しました。通勤では絶対しないのにぃ。
そこからも走って走って・・・はぁはぁ・・・。
羽田空港行きのLH714、待っていてくれました。それに、私よりも遅れている人、結構いますし、他の国からの乗り継ぎ便がまだ遅れているらしい。良かった。

フランツ ヨーゼフ シュトラウス国際空港 (MUC) 空港

一人じゃないよ、遅れた人は。ようやく日本に帰れそうだと安心して、写真を撮ってみる。
ふと気が付く。あれ？パスポートコントロールは通過した記憶はあるけれど、手荷物検査とか金属探知機とかなかったような・・・。

フランツ ヨーゼフ シュトラウス国際空港 (MUC) 空港

これがWEBチケット。この時点でゲートが見られるのは助かりました。
そこに向かって走るのみ！
バーコードをかざすと入場できます。
でもシート番号もちゃんと確認しないとね。

現地時間16:17。定刻より一時間後れで、ようやく日本に向けて出発！
と思ったら、なんだか向こうに怪しい雲。そしてちょっと雪。
そして、私たちより遅れているイタリアからの乗り継ぎを待っている。なんだ、意外と時間があったのかも…

そして、滑走路手前で何故かここでストップ。除霜作業をするというアナウンスが流れる。
そして、何かがやって来た。なんだろう？

何？何？クレーンに乗ったおじさんがやって来る。
ちょっと昆虫っぽい。ちょっとおじさんと目が合う。

何か吹き付けてます。そんなに霜が付いているようには見えないけれど。

ブシュー

これが除霜なのかしら。
そして、何故か、液体はオレンジ色

一番近くで見ている私！

オレンジ色が一面に！そして、引き返していく。
これで終了、と思ったら。

これだけでは終わらない。今度は別のクレーン。
次はグリーン！

「バスクリン」を思い出したのは私だけ？
グリーンの液体をかけて、終了らしい。

あれがどういう意味があったのかわかりませんが、離陸したら、すっかり翼は乾いて元気に空を飛んでます。
なんやかやで、結局2時間ぐらい遅れましたが、到着は定刻の予定だそうです。
偏西風も吹いてるしね。

ルフトハンザの翼です。

食事は「カツカレー」
このサラダの野菜、なかなかいいでしょ。

わかりにくいですけど、映画は「ベルンの奇蹟」。
2003年製作のドイツの映画。ゼーンケ・ヴォルトマン監督。
1954年7月4日、ワールドカップ・スイス大会決勝戦に於ける西ドイツ代表チームの歴史的勝利を基軸に、戦争により引き裂かれた家族の再生をテーマとした作品。

やっぱり、ルフトハンザ航空ですから。

ようやく、日本の上空

ああ、旅もそろそろ終わりだなあ、なんてのんびりと考えてました。
この後に起きるトラブルも知らずに。
航空会社の人は知ってたんでしょ、もー意地悪なんだからぁ。

のんきに写真を撮ってる私
羽田空港に到着しました。
出口付近で、30名ぐらいの名前が載ったメッセージボードが。
「こちらにお名前のある方は係員にお知らせください。」
はい、私の名前もありました。
そのわけは・・・なんとなく想像できるだけに残念。
そうです。私自身は乗り継ぎに間に合ったものの、預入荷物が間に合わなかったようです。残念！除霜作業であんなに時間がかかったのにぃ。
あー、これってどうなるの？

はい、荷物を受けとる部屋にテーブルを並べた受付が出来てまして、ターンテーブルから荷物をピックアップしている人たちを誇目に、そちらの受付に列を作って、係員の人に自分の名前を言うと、この紙を渡され、一人一人手続きが始まります。
荷物のスーツケースの色、形、メーカー、内容を書いて、この後夕方に着くANAの飛行機に乗ってやってくる私の荷物を、スターアライアンスのANAのグランドスタッフさんが荷物をピックアップして、税関を通し、宅配便で自宅まで送ってくれるそうです。まあ、帰国の時でどちらかといえばラッキーですかね。日本語で手続き出来ますし。
けれど私は明日から金曜日まで3日間、しっかり出勤しますので自宅で荷物を受けとることが出来ません。
おまけに、普段使っている化粧品等も荷物に入れてしまったので3日間とか待てないんです。
で、羽田空港だったので、夕方、荷物が届いた頃にもう一度空港に荷物を取りに来ることを提案しました。
飛行機に絶対はないものの、事前に電話で荷物の到着を確認して、羽田空港に向かうことにします。

という訳で、一旦家に帰り、シャワーを浴びてスッキリとしまして、再び羽田空港にやって来ました。
ああ、みんなこれから飛び立つのね。いいなぁ。
帰って来たばかりですが…
出発ではなく、到着ロビーのあるフロアへ向かう。

私はもう日本に入国したので、制限区域内に入れません。荷物を直接受けとることが出来ないので、ANAのグランドスタッフさんが荷物をピックアップし、税関を通してくれて、それを受けとるためにここにいます。
携帯で電話をして、連絡を取り合いました。
お仕事とはいえ、グランドスタッフの人も大変ですよね。
でも、到着の空港が羽田空港で良かったです。
成田空港だったら、うーん、5-6時間、空港で待つかなぁ。送ってもらうことにするかなあ。

ようやく荷物を受け取り、再び自宅に帰ります。
荷物があるので、リムジンバスとかにしたかったのですが、この時間、近くに止まるバスが見つからず、仕方なく、帰宅ラッシュの都営線に乗って帰ることにしました。
すいませんねー、混雑した電車のなかで、大きなスーツケース持ってて。

そんな事で、どうやらお土産も会社に持って行けそうです。
チョコレートやら、

モーツァルトクーゲルン
中はやっぱりピスタチオ味

こちらはスーパーで買ってきた、ハチミツ1Kg。
色が茶色で、味もちょっと独特で、黒糖みたいな味です。
ヴァルト ホーニヒ(森のハチミツ)と言う名前だから、普通の花のハチミツではないと思う。

写真はウィーンのセセッシオン。
今回もいろいろありましたが、無事に行って帰って来れました。旅っていいなぁ。
また次も、のんびりと焦らず、楽しい気ままな一人旅をしたいものです。
長い間ご覧いただきありがとうございました。

この旅行記へのコメント （2）

• Reinheitsgebotさん 2019/09/24 06:25:40

  お疲れ様でした

  乗り継ぎのトラブルは昔々に一度だけ経験しています。
  
  ドレスデンからミュンヘン経由(笑)で成田に帰るはずが、ミュンヘン空港でオーバーランがあったとかで滑走路が閉鎖。チェックインカウンターの担当者が、そのことを伝えてくれつつてきぱきと「フランクフルトからのフライトに空きがあるので、振り替えます」と変更手続きをしてくれて事なきを得ました。乗り継ぎ時刻に余裕もあったので荷物も一緒に帰国できました。
  
  海外旅行……色々なことがありますね。
  
  インスブルックは去年初訪問しましたが、ウィーンはもう20年以上ごぶさたです。

  ペコリーノさん からの返信 2019/09/24 21:12:59

  Re: お疲れ様でした

  Reinheitsgebotさん、こんにちは、コメントありがとうございます。
  
  素敵なお名前ですね。ラグビーを見ながらビールを楽しんでいらっしゃるのでしょうか。
  今回のトラブルは、私のミスでもあります。乗り継ぎ時間90分は、ちょっと無謀だったかな、と思います。でも、フランクフルトよりも小さいミュンヘン空港なら大丈夫かな、と思ったのですが、そういえば、拡張工事をしたとかしてないとか…。
  ターミナルの移動に電車を使うというのは初めてだったので、かなり焦りました。ミュンヘン空港は3-4回は利用してましたから。
  
  まあ、結果的にはその日のうちに荷物も到着したし、往路でなくて良かったです。
  
  Reinheitsgebotさんは、これからラグビーワールドカップの観戦をされるのですよね。
  私はあまり詳しくは無いですし、どちらかと言うとサッカーなのですが、昔、仕事でちょっとだけ日本代表に関わったかことがあったので、ワールドカップは少し見ていますし、応援しています。
  
  ペコリーノ