2019年3月、インスブルック、ウィーンの旅(6) インスブルック夕暮れ散歩

2019/03/03 - 2019/03/03

3月3日（日）
ハーフェレカーから帰ってからランチ、その後観光用のバスでインスブルック市内を観光。
その日の夕方、暗くなってから散歩してみました。

旅のスケジュール
3/1 羽田空港～フランクフルト～インスブルック
3/1～3/7 インスブルック滞在
3/7～3/11 ウィーン滞在
3/11～3/12 ウィーン国際空港～ミュンヘン～羽田空港

エリア インスブルック(オーストリア)

コングレスにもどってきました。この周りは以前は宮廷の庭になっていたそうです。

観光馬車も休憩。

ここから、サイトシーアバスに乗ってインスブルック市内を観光します。

ベルクイーゼルから見た、インスブルックの街

ベルクイーゼルの丘にある、アンドレアス・ホーファーの銅像。
下では子供がチャンバラごっこ。（そもそもチャンバラって言うのか？）
キャプションつけるなら・・・
「そこの坊主、俺の足元でなにやっとるんだ！」
ですかね。

2015年の旅行記をマルっとコピー。アンドレアス・ホーファーの説明です。

アンドレアス・ホーファー(1767--1810)について、ラジオ「毎日ドイツ語 黒猫イクラと不思議の森」で解説がありましたので、その情報をまとめてみました。

彼は、南チロル、パッシーリア渓谷にある宿屋の主人でした。彼の生きた時代は、ナポレオンがヨーロッパを軍事力で支配した時代です。
1805年12月、アウステルリッツの戦いでフランスに敗れたオーストリアはフランス軍を支援したバイエルンにチロルを割譲します。
キリスト教の儀式や祭りを禁止されたり、若者のバイエルン軍への取り込み等のバイエルンの支配に対して、ホーファーを中心とした農民軍が立ち上がります。

1809年4月9日、スペインに対してフランス軍が苦戦していると見たオーストリアはフランスに対して宣戦布告。これと期を一にしてチロル農民軍はバイエルンに対して蜂起します。

4月12、13日のベルクイーゼルの戦いで勝利。

敗戦を知ったナポレオンはスペインから急遽バイエルンに向かいます。ナポレオンは次々にオーストリア軍を破り、5月13日ウィーン入城。
オーストリア皇帝フランツ1世はハンガリーに逃亡します。
ホーファーの農民軍は良く戦い、5月、8月のベルクイーゼルの戦いで一時的に勝利しますが、7月5-6日のウィーン近郊バグナムの戦いでオーストリア軍がナポレオン軍に敗れた結果、10月4日、シェーンブルン条約でチロルは3分割されます。
オーストリアにも見放された結果、11月1日、最後のベルクイーゼルの戦いで敗北したホーファーは、故郷の南チロルに向かって逃亡します。
多額の懸賞金に目が眩んだ密告者により、1810年1月28日早朝、妻アンナ、15歳の息子ハンス、秘書のスヴェートと共に捕らえられます。
その後、スヴェートと共に死刑を宣告されたホーファーは、その場で処刑されますが、秘書のスヴェートは牢に入れられた後、脱走してインスブルックの役人として働き、ホーファーの活躍や人となりを後世まで伝えました。

インスブルック、チロルがオーストリアに復帰するのは1814-15年のウィーン会議によって、ヨーロッパがナポレオン以前の体制に再編成される時になります。

この英雄は今でもチロルの人々に愛され続けています。

2度のオリンピックで使用された、ジャンプ台が見えます。
インスブルックカードでこのジャンプ台の上まで行くことができますが、今回は、まあいいか。

アンドレアス・ホーファーのミュージアム
こんなに語っておきながら…中に入らなかった私ってどうなの？
すいません。体が弱ってるときには結構きついなと思ったので。

教会の鐘などを鋳造するGRASSMAYER　Glockengiesserei
ミュージアムもあるので、後で行ってみようと思っていたのですが、結局行かずじまいでした。

https://www.grassmayr.at/index.php?id=83

街まで戻って、シュピタール教会の中に入れたので、見学。

シュピタール教会 寺院・教会

シュピタール教会

青い色が印象的な天井画

ルエッツのクラップフェン
ふわふわで美味しいです！謝肉祭の時期に良く食べられる物だそうですが、このお店にはいつも売っているみたいです。
翌日の3月4日は「薔薇の月曜日」で、各地でパレードが行われます。
これは翌日の火曜日の写真。この日までお祭りモードは続きます。

ここのパンやさんで買いました。

それはそうと、買ってきたクラップフェン、食べたらビックリ！
美味しい！

一応、ハートのマークだったんですけど…

オリジナルの中はあんずジャムです。
私は一度に2個は軽く食べられます！

お腹もいっぱいになり、腹ごなしに夕暮れ散歩に出かけます。
午後7時頃です。
アパートを出たところの道から

大聖堂

ドームプラッツ

ここには誰もいません

黄金の小屋根に向かって歩きます

奥に見えているのは、市の塔

観光客がのんびりとお散歩

黄金の小屋根の前の広場

黄金の小屋根
昼間ほどの賑わいはありませんね。

黄金の小屋根の広場から、マリアテレジア通り方面を見る

お店のショーウインドウが綺麗に写せます！

ここに並んでいるお店はどれもイタリアンのお店ですが、みんな別々の名前。

マジック・ピザ

私がピザを買った、マンマミーア。

ここの通りもなかなか素敵。工事の柵とカバーがなければ

紅茶のお店。

ライティングの色が変わるのです

ほら、見てって言ってるんですよね！

ガストホフ ヴァイセスロッシ

そうか、ショーウインドウは夜に撮るのが良いのかも！

古い切手かな？

ここはカフェ・ムンディングのウインドウ

カフェ・ムンディング

ごみも落ちてないし、綺麗な道

ふたたび、黄金の小屋根の前の広場

土産物屋のウインドウ

カウベルが沢山

誰もいないけど、怖くない

王宮の前の通り

クレール。シュトゥルーデルのお店です。

生ハムのお店、SPECK

時計屋さん。
さて、アパートに戻りますか。

この旅行記へのコメント （6）

• Reinheitsgebotさん 2019/09/24 13:36:35

  古版画屋のBoschi懐かしいです

  金屋根前の南に伸びる小路から一筋西の通りにあるBoschiで、1640年頃にマティアス・メリアン工房が制作したインスブルック郊外アンブラス城の銅版画を購入しました。
  
  これでメリアンの古地図版画は７点目。訪問した街のメリアン都市図を買うことにしていますが、これでもう壁にスペースがなくなってしましました。
  
  それほど高い版画ではありませんが、今回のBoschiで見つけたメリアンは自分が思っていたよりも安かったです。とはいえアンチック屋さんなので、もう少しまけてと値段交渉はすることにしていて、今回もちょっとだけ安く買わせていただきました。

  ペコリーノさん からの返信 2019/09/24 21:57:56

  Re: 古版画屋のBoschi懐かしいです

  Reinheitsgebotさん、コメントありがとうございます。
  
  実は、このコメントを読んだとき、「古版画屋？」「Boschi？」と訳がわからなかったのです。すいません。で、旅行記を見直してみたら、夜のショーウインドウにこの店が写ってたのですね。
  そうでしたか、すいません、全然気がつかなくて。
  こういうアンティークのお店で値打ちが分かって買い物する人、尊敬します。私には全く未知の世界です。
  わからないのでアンティークのお店には、たとえ日本でも苦手です。でも、見るのは好きなので、勝手に見せてくれるようなマーケットには行きます。
  
  この、「Boschi」も日曜日でお休みで、その上夜で中に人が居なかったので、堂々と中を見ることができた、というわけです。
  
  ペコリーノ

  Reinheitsgebotさん からの返信 2019/09/25 07:17:40

  Re: 古版画屋のBoschi懐かしいです

  単なる地図好きで、それがたまたまメリアンの存在を知って、ちょっとがんばれば旅先でも探して買えることがわかったので、一枚一枚と買い集めることができました。
  
  一枚を除いて“行ったことのある都市”と決めて探しますから、決して効率がいいわけではありません。そして値段が折り合わなければ残念ながら……となります。
  
  去年も“あればいいなあ”と思いながら店に入って「メリアンのインスブルック物はありますか」と聞いたらアンブラス城を出してきてくれたので、値札を見て即決でした。
  
  オイロが一けた多かったら間違いなく諦めていたでしょうが、免税手続きしてもらって２万円ほどだったのはお得でした。
  
  この時の滞在は暑くて暑くて、街歩きもそこそこにホテルに涼みに戻ったりを繰り返したので、あまり街の記憶がありません（爆
  
  ↓メリアンのアンブラス城にまつわる旅行記はこちら
  https://4travel.jp/travelogue/11480071

• frau.himmelさん 2019/05/02 16:06:39

  令和になっての初めてのご挨拶

  ペコリーノさん、こんにちは。
  
  インスブルック⑥が・・？
  いつの間に2篇もできていたの？って驚いています。
  ⑤はまだですよね？
  
  懐かしい～～～。
  ハーフェルカーの後にシーアバスに乗ったのも同じ。
  見たことのある風景がいっぱい。
  やっぱりインスブルックっていいですね～。
  
  Ruetyのクラップフェンってベルリンのベルリナーに似ていますね。
  同じようなものでしたか？美味しそうですね。
  
  さて、私はこの連休、ウィーン旅行記で唸っています。
  マクシミリアン1世で悩んでいます。
  
  さて、もう少し頑張ります。
  
  himmel
  

  ペコリーノさん からの返信 2019/05/02 16:23:00

  Re: 令和になっての初めてのご挨拶

  frau.himmelさん、こんにちは。
  
  そうなんです、(5)をさきほど公開しました。ハーフェレカーの写真がごちゃごちゃで訳がわからなくなってきて、手間取りました。
  まあ、公開後もごちゃごちゃですが。
  この連休中に、もう一つぐらいは頑張って旅行記をアップしたいとは思っているのですが、どうなることやら…
  次は、翌日に行った「アンブラス城」です。
  こちらも沢山写真があって、時間がかかりそうです。
  
  frau.himmelさんのウィーン、楽しみにしています。
  
  ペコリーノ

  ペコリーノさん からの返信 2019/05/02 16:25:53

  追伸

  ベルリーナーは私、食べたことが無いんです。
  クリスピー・クリームドーナッツよりもふわふわで柔らかかった、という感じです。
  
  ペコリーノ