2019/07/10 - 2019/07/14
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binchanさん
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7月12日 金曜日 旅行3日目
期間限定バスで馬公に戻ってきました。今日の夕方には台湾本島へ向かう予定です。
何度も書いていますが澎湖は歴史的な見どころがとても多いところです。馬公だけでも訪問しきれていない場所がたくさんあるので、残り時間で少しでも多くの場所をめぐっていきたいと思います。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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12:58
後備司令部バス停で下車。總站の一つ手前のバス停です。 -
國軍人才招募中心の建物。軍人を採用する機関?壁面の像は軍人さんというより漁師ですけど。
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13:04
澎湖醫院舊門廰。
1896年(明治29年)に設立された病院。台湾で最初の署立病院とのことですが、署立は公立っていう意味かな?
設立当初は木造の建物で、この形になったのは戦後の1958年(民國47年)です。現在この建物は文化財として保存されており病院としては使われていません。 -
となりに現在の澎湖醫院があります。建物の雰囲気は似てますね。
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日本時代の防空壕(防空洞)の入口も残っています。1940年に造られたものだそうです。
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馬公も第二次大戦末期には空襲がありましたからね。
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高雄関税局馬公支関。
澎湖は台湾本島が外国とうまく付き合っていると貿易の拠点としての価値が下がります。日本が台湾を領有した当初も、台湾本島での貿易を優先したため馬公は国際貿易を認められていませんでした。1897年、特別輸出港が増設され馬公もその一つとなりようやく貿易港として日の目を見ることになったのでした。
その際に設立されたのが税関。翌年には西嶼(外按)と望安島にも支所が設けられました。この建物は1906年(明治39年)のもののようですが、詳細はわかりません。内部は見学できませんが当時のレンガ造りの構造も残されているようです。 -
馬公商港にやってきました。旅客ターミナルがある港です。
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13:12
馬公港旅客服務中心。 -
以前船で澎湖行きを計画した際、当日欠航になって行けなくなるという経験があります。今回は台北でオフ会があり今日移動できないと困るので、保険で飛行機を押さえていたんですが、できれば船で渡りたいんです。この天候なら船の欠航もないでしょう。というわけで、嘉義布袋港への高速船の切符を買いに来ました。
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旅客服務中心の二階にフェリー会社の窓口が並んでいます。
以前乗る予定にしていた凱旋という会社を選びました。その時は凱旋という会社の方にはものすごく親切にしていただいたんですよ。
https://4travel.jp/travelogue/11036519 -
もともと往復とも船にしたかったんですよね。往路は高雄から台華輪が理想だったんですけど、時間の都合とかいろいろ考えて飛行機になっちゃいました。帰りはぜひとも船で!昔の人はこうやって台湾本島と行き来してたんだっていう感覚を味わいたいんです。
高速船は何社もあるのですが、出発時刻はほとんど同じ(15:30~16:30くらい。臨時路線を除く)。また、この航路は冬季(10月中頃から3月末頃まで)は停止するので要注意。
本島からくる場合は1000元の船賃ですが、帰りは税金が免除されて950元。購入にはパスポートが必要です。船の出る時間は16:00。15:00までに発券に来てねとのことですが、現在13:20、たかが1時間半のこと、今発券してくれてもいいのに…。 -
13:25
残り少ない澎湖での時間、コツコツ観光。
清時代の城門「順承門」を通って金亀頭砲台へ向かいます。順承門 城・宮殿
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13:30
金亀頭砲台文化園區。 -
立哨する歩哨兵。
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門額に書かれた「天南鎖鑰」の文字。清代末期の軍司令官(總兵)呉宏洛の書です。意味はよくわかりませんが、「天南」は離れた土地という意味があり、鎖鑰は施錠するという意味。澎湖全体をしっかり守るぞって感じでしょうか。
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普通の見学は自由にできますが、地下坑道の見学は有料で予約が必要です。
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軍事観光地あるある。「おとーさんがここに配属されてた頃は…」と兵役の経験を家族に語る光景(だと思う)。
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カマボコ兵舎の内部は展示室になっていました。
金亀頭砲台は清代1718年にその最初の記録があるそうですが、その前から何かしらの要塞があったとも言われています。馬公港は蛇頭山、西嶼東西砲台、馬公東部にある拱北砲台でがっちり防衛していたはずなんですが…。清仏戦争でも上陸を許しちゃうし、日本が澎湖へ侵攻した際も砲台以外の浜から上陸されちゃうし、澎湖の砲台ってあまりいい働きをしてません。 -
歴代兵器の模型展示。日本軍も中華民國軍も金亀頭砲台を軍事的に利用していました。
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瞭望塔(監視塔)。内部見学はできません。
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地下坑道入口。ガイドツアーでのみ見学可能。
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兵舎や兵器庫は土手に囲まれており、土手の上にはトーチカがありました。
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10インチアームストロング砲演習砲台。背後に見えるのが兵舎の屋根。
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M1式40mm高射砲陣地。
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これらの兵器の砲口が向いているのは馬公港の喉元。市街地南側に軍港があります。矢印のあたりが軍港で、拡大してみると…
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軍の船がいました。多分本格的な望遠レンズで撮影するのはダメだと思う。
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その少し南に蛇頭山。近いですねえ。
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西嶼方面。西嶼東砲台と呼応してこの水道を防備してたんですよね。鉄壁の守りって感じがしますが、守れた試しがないっていうか…。
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案内看板によると「清代指揮所」となっている建物。この建物が清代からあったわけではないと思います。
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中はM1式40mm高射砲についての展示室。台湾でも軍事観光地のテンションが、かつての国威発揚モードから、ミリタリーマニア向けになってきている気がします。
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28インチ榴弾砲砲台。基隆などで見た砲台と基本的には同じ作り。
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9mm速射カノン砲台の土台。
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中華民國軍はこのレトロな設備をいつまで使ってたんだろうか。
金亀頭砲台が観光客に公開されるようになったのは2017年4月のことです。 -
蓄水池(貯水タンク)。水、大事ですね。
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弾薬庫は半地下になっています。
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参三庫房(倉庫)。内部は見学できません。暑くて見学がいいかげん(名古屋弁で言うところの「だだくさ」)になってきた。
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庫房(倉庫)。ここも内部は見学不可。
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鍋爐間(ボイラー室)。案内図によると視聴室となっています。
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そのほかの場所はほとんど閉鎖されていて見学不可。
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海の方へ行ってみたいですが閉鎖されています。
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砲台の見学は終了。砲台外側の公園からの景色。遠くに西瀛虹橋が見えます。
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すぐ隣では、かつて兵士らの家族が住んでいた眷村が民宿に生まれ変わっています。
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こちら側は絶賛開発中。数年後に来たら見違えるようなんだろうなあ~。
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13:55
中正堂。
軍のイベントホールだったらしいですが、カラフルにお色直しされてました。このあたりは現役ガチの軍施設もあるので興味本位でのぞいたりしづらいです。
ちなみにここは初日に観光した「篤行十村」の近くです。 -
14:04
初日に外観だけを見た第一賓館に再びやってきました。この時間なら内部を見学できます。 -
チケットは30元。日本語のパンフレットもありました。
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玄関ホールに蒋介石の胸像。
1940年(昭和15)年に貴賓館として当時の澎湖廰が建設を開始。日中戦争のさなか、物資不足に苦しみつつも1943年2月に落成を迎えました。そんな時期に建設したのは、もとからあった貴賓館が港の整備のため取り壊されたから。貴賓館は皇族や軍高官の滞在のためのものですが、戦争の激化によりそういった貴賓がここを訪れることなく終戦を迎え、日本は澎湖から去ったのでした。
1949年5月17日、中華民國の蒋介石が台湾へ向かう途中澎湖に降り立ち、26日までこの建物に滞在しました。これによりこのあとしばらくは「蒋公行館」と呼ばれることに。1956年、総統専用の館にすべく改築が行われました。この時名前も「第一賓館」となります。一部の和室を西洋間にしたり戦時に備えた地下指揮室を設けたとのこと。実際金門で砲戦があった折にはここから指揮をした作戦もあったそうです。蒋介石は澎湖滞在の折は常にここに滞在しました。
跡を継いだ息子の蒋経国も何度もここに滞在したそうです。 -
蒋介石と夫人の寝室。こういった洋室は戦後改築されたものでしょう。
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壁の内部構造が分かるようになっていました。木摺漆喰壁という工法だそうな。
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浴室。
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寝室の奥には蒋介石の書斎。ここは増築部分のようです。
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寝室の外にある廊下。寝室を通らずに書斎へ入ることができます。
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食堂。1958年に増築された部分。
テーブルには蒋経国が愛した澎湖料理が再現されています。 -
蒋経国の写真。
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蒋経国の寝室兼書斎。
1958年の増築部分。パンフレットによると「小さめで簡素な内装は蒋経国前総統の素朴な性格を表しています」とのこと。 -
和室もあります。床の間のある座敷と障子で仕切られた次の間。このセットが2間ありました。
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床の間。飾られているものもちゃんと見てこればよかった。なぜトランクが置かれているのかなどすべて不明。
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和室の外側の廊下。
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廊下を回り込んで和室を反対側から見るとこんな感じ。障子の裏側が展示パネルになってます。こちらの間は蒋経国の写真パネル、隣は蒋介石の写真でした。
富士山の欄間に中華民國総統の写真パネル。アンマッチな感じがいいですね。 -
洋室に改築された応接間。現在は資料展示室になっていて第一賓館の模型などがありました。
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第一賓館は金曜~日曜9:00~12:00、14:00~17:00に一般公開。水木は予約のみ。月火は休館です。
冷房が利いていて極楽だった!澎湖観光はこれにて終了。さあ、荷物をピックアップして港へ行かなくては。
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