2019/07/10 - 2019/07/14
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binchanさん
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7月12日 金曜日 旅行3日目
台湾には中国の歴代王朝をはじめいくつかの外国勢力がやってきて、占領したり統治したりしてきました。その多くがまずとっかかりに澎湖に上陸するんですよね。大陸からやってくる中国王朝はまあわかりやすいです。だって台湾本島へ向かう途中に澎湖諸島があるんですから。でも、あさっての方向からやってきたオランダ人や日本人も、まず澎湖に手を付けたのはなぜ?
理由はいろいろあるんでしょうが、その歴史のために澎湖には多くの外国にまつわる遺跡があります。新しいものでは蒋介石が台湾で最初に滞在した宿、日本軍が上陸した海岸、清仏戦争のフランス人司令官の記念碑などなど。
これから行くのはかなり古い方のもので、オランダ人の要塞の跡地です。残念ながら砲台や稜堡は残っていないのですが記念碑があるとのこと。
バス停からちょっと遠いので時間通りに到着できるのか!?それが今日のスケジュール一番のポイントです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
8:04
風櫃東バス停下車。
オランダの要塞があった蛇頭山へと歩きます。
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風櫃は馬公を南側から掬い上げるように伸びる細長い半島で蛇頭山はその北端。半島北端と馬公港南端は直線距離なら1.2キロですが、バスで行くと30分ほどかかります。
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右奥に見える島影は虎井嶼。よ~く見るとその間を軍艦が航行しています。
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風櫃東漁港の方へ曲がります。
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漁船の形はみな似ていますが、へさきに描かれた魚介類の絵が微妙に違います。
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蛇頭山へ。
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コンクリートの門でしょうか。半ば埋もれています。デザインからすると中華民國のものでしょう。こちら側の文字はなんて書いてあるのか不明。
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こちらは「驅逐俄寇」と読めます。俄寇はロシア(当時はソ連か)の蔑称なので反共スローガン。中華民國軍もここを拠点にしてたんですね。
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軍の施設も今やサボテン放題。
このウチワサボテン、澎湖にやたら生えてますが天然の有刺鉄線として植えられたものだとの情報も。その実が今は名物スイーツだなんてね。 -
坂を上りきると開けた道になりました。
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8:21
駐車場に到着。意外と近かった。
要塞跡はこの400メートルほど先。 -
要塞跡、記念碑などが見どころ。
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一番手前にあるのが軍艦松島殉職将兵慰霊碑
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説明書きには「西暦1908年1月25日に吉松茂太郎司令官引率の、三艘の練習艦隊が海軍兵学校の学生415人を搭載して、横須賀から出航した。香港、シンガポールを経由し、マニラを巡行した後、4月27日に馬公港に入港。4月30日の朝四時ごろ、一艘の練習艦の火薬庫が原因不明の爆発を起こし、火事が発生。艦長の矢代由徳大佐及び船員225名が亡くなるという悲しい事故で船体が沈没し、解体された為、ここに哀悼の意を表す記念碑を建立。」とありました。
軍艦松島は1892年竣工の日本海軍巡洋艦で日清戦争にも参戦し、澎湖戦役では旗艦でした。 -
対岸の馬公をバックに。
沈没翌年馬公に作られた松島紀念公園に最初の記念碑があったそうです。公園と記念碑は第二次世界大戦時に失われました。こちらの新たな慰霊碑の建立年は説明書きに書かれていたのですが、肝心の年部分が見切れていて不明。調べてもわからなかった。
慰霊碑は母港であった長崎県佐世保市にもあるそうです。 -
さらに先に進みます。奥に伸びる岬がオランダ要塞があった場所。
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その手前にあるのが清仏戦争(1883-1885)でなくなったフランス人将兵の慰霊碑。
ベトナムの権益をめぐって清とフランスが戦った清仏戦争。フランスは台湾にも侵攻しましたが台湾本島上陸に失敗し、澎湖攻略に転じました。澎湖は一時フランス軍に制圧され、その戦闘と疫病によってフランス人将兵も多く亡くなったのです。 -
慰霊のことば。
清仏戦争(中国語圏では清法戦争または中法戦争)の慰霊碑や墓は基隆にもあります。
https://4travel.jp/travelogue/11153416 -
オランダ要塞へ向かいます。
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雑草が生い茂る階段と坂道を進みます。
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中華民國軍の施設跡。検索すると雑草のない時期の写真もありました。それによるとこの奥に砲台があるのが確認できます。詰所のような建物も残っているようですが、この時は背丈より高い雑草に覆われ全く見ることができませんでした。
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井戸かな?
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それなりに訪れる人はあるんだろうな。人が歩く幅だけ草が踏まれている。
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8:33
要塞跡には記念碑があるのみ。
三か国語で説明が書かれています。 -
左が英語、真ん中が中国語。
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右がオランダ語です。
オランダ人がはじめて澎湖に上陸したのは1604年、台風を避けるための寄港でこの時はすぐに退去しました。1622年、今度は12隻もの船団でマカオを訪れ、明に開港を迫るも受け入れられず。その後澎湖に上陸し中国貿易の拠点とすべくここに要塞を造りました。城壁は56.7メートル角で高さ7メートル。四隅に塔があり29門のカノン砲を備えていました。海岸に船着き場、城壁内には兵舎など複数の建物があったといいます。
地球の裏側からやってきて苦労して要塞を築いたものの、2年後(1624年)には明の攻撃を受け、台湾本島(台南)へと退去することになってしまいました。退去時に要塞を破壊していったそうなので、幻のように短命だったんですね。台南で築いた城塞は、赤崁楼や安平古堡として今も残っています。 -
要塞をかたどったプレート。ざっくり過ぎる。
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周りは雑草に囲まれ海も見えません。ここも雑草が刈り取られた時の写真を見るとちゃんと遠くまで見渡せます。
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少し戻ったところに展望台があるのでそちらから眺めを楽しみましょう。
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手前に四角嶼、奥に西嶼が見えます。
澎湖を支配した歴代勢力は、この狭い海峡の両側に要塞を築いてきました。ちょっとした戦力を引き連れてやってきて制圧して東アジア貿易の足掛かりを得る。みんな「とりあえず澎湖」で作るのは要塞ばかり。そんな宿命なのに美しすぎる。 -
少し方角を変えると半島の岬とその先に雞籠嶼。
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記念碑がある方角。
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空が青い。今日も日焼け間違いなし。
そろそろバス停へ戻ります。 -
8:59
バス停付近まで戻ってきました。順調です。
この煙突のようなものが何なのかは不明。 -
風櫃西港方面。
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風櫃尾74號古宅として文化財になっている民家。
最初の建築がいつ頃かわからないのですが、近年修復されたものです。保存状態のよい典型的澎湖四欅頭民宅だということですが、「四欅頭」とはどんな建築様式?
こちらに澎湖の民家建築について説明があるのですが、難しくてわからない。
https://penghu.info/OB188B8853FC53E0DA94 -
バスの時間までまだちょっとあるので、少し先まで歩いてみます。
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風櫃牌楼。温王殿の門です。
この先に風櫃洞という見どころがあるのですが、そこまで行く時間はなさそう。 -
9:09
風櫃終點バス停。
9:15ここ始発のバスを待っています。始発といっても馬公から来たバスがそのまま折り返すので、それが遅れれば時間通りに出発しないこともありえる。と思いながら待っていたのですが9:15を過ぎたらバスアプリの表示が出発済みになってしまった。もしかして別の道で折り返して行っちゃった!? -
9:21
終點バス停前には民家すらなかったので一つ先のバス停へ移動。
近にいた人に「バス行っちゃいました?」と聞くと、まだ大丈夫とのこと。よかった。
9:24、無事バスに乗車。結構遅れてましたね。 -
私は3日乗車券を使っていましたが、もちろんICカードも使えます。県民は無料なのでみんな身分証のようなものを見せて乗車。乗車状況を調べるためか、運転手さんはどのバス停で何人乗降したか記録をとっていました。
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鐵線という集落の入口にあった牛の像。それぞれの集落が特産品などの像を置いていることが多いです。写真は撮れませんでしたが鎖港にはイカの像がありました。
一旦馬公に戻ってバスを乗り換えます。
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