2019/07/10 - 2019/07/14
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binchanさん
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7月11日 木曜日 旅行2日目
バスに乗って澎湖本島西側にある西嶼という島に来ています。小門嶼からウミガメのいる宮へと巡ってきましたが、ここで一気に西嶼の南端まで移動します。
澎湖観光を考え始めた時はやっぱり歴史巡りだよな、と思っていました。しかしいろいろ調べるうちに、景観の美しさも捨てがたくなってきました。澎湖は台湾で最も平坦な県ですが、海岸からそそり立つ数十メートルの崖や丘からの眺めはなかなかのものらしいのです。そんな景色と歴史を同時に楽しめる場所へ行ってみます。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
10:12
外按西バス停で下車。 -
西嶼をこんな風に縦断してきました。
私は徒歩で移動したわけじゃないですが、歩いたとしても3時間で縦断できるんですね。時期を選べば歩くのも楽しいかも。 -
バス停のあたりから丘の上を見ると、この後の目的地が見えます。矢印のところ。
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拡大。
三仙塔と呼ばれています。 -
グーグルマップにも道は表示されないし、事前に行き方を調べても徒歩で行った人の情報が見当たらず。バイクなどで行く場合はずいぶん遠回りしないといけないんですよね。回り道したくない一心で、徒歩ならたどり着けそうな近道を試してみます。
この路地から行けそうな気がする。 -
順調に道(ほぼ階段)は続いています。海を背に民家の間の細い階段を上がっていく感じは、イタリアのアマルフィみたいな雰囲気(行ったことないけど)。
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住宅地を抜けてもまだ階段が続いています。三仙塔までたどり着ける可能性大!
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ついにこんなんなっちゃいましたが、一応道になってます。
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出た~!塔のある高さまで到達。ここまで来たら後は何とでもなりそう。
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が、小径の先には水路の壁が立ちはだかってますよ。よじ登れってか?
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右方向にも道がある。
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そっちの道の先に、水路を渡る橋がありました。
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登ってきた小道の先は水路で分断され、なぜかその先にベンチ。どうしてあっちに階段と橋を作らない?
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ベンチの手前もちゃんとコンクリートの道があるんですよね。ここまで道を作っておいて、水路の高さとあってないことに気づいたのかな。
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この先はバイクで来た人の情報などでだいたい下調べ済み。
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草の生い茂る小道を進みます。
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10:27
三仙塔到着~。ゆっくり登って来たので15分かかった。 -
澎湖も他の離島同様風が強いです。なので風を鎮める石塔がたくさん見られますがここはかつては烽火台だったという情報もあります。明末から清代にかけて造られた烽火台が廃棄され、跡に石塔が建てられたとのこと。
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歴史的背景や文化的意味も魅力的ですが、ここのすばらしさは何と言ってもその眺め。
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海抜40メートルほどの丘から外按の集落が一望できます。西嶼にはこういった地形が多いのです。
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日の出、夕暮れ、夜景も素敵らしい。ただ暗くなってからこの場所に来るのは大変でしょうね。風に吹かれながら、港を出入りする船や、海を見ていると暑さも忘れそう(ってことはない!)。
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こんな素敵な場所なのにそれほど観光化されていない理由は一つ。ちょっと前まで軍の施設があったからです。奥に見えるのはその廃墟。
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沖に見えるのは澎湖本島の風櫃半島と四角嶼。
かつてここには海峡を防衛する砲台や軍事基地がありました。澎湖は岬と言う岬がすべて軍事基地だったと言っても過言ではありません。 -
灯台へ向かい移動します。
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軍事施設とレンガ工場の跡。
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壁に残るスローガン。
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かつては柵で囲われていたのでしょうか。今は支柱だけが残っています。
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ここにも水路。こちらは石造りです。地下に貯水池でも作っていたのかな?
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地中にも何か設備があったのでしょう。出入口のようなものも見えました。
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舗装道路ではありませんがすこし歩きやすい道になってきた。
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よく見ると表面の白い石は珊瑚の欠片。これなら水はけがよくてぬかるみにならないかもね。
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10:42
漁翁島燈塔(灯台)の駐車場前に到着。三仙塔からは徒歩10分程度。
台湾好行のバスが停まっています。これは媽宮・北環線という路線で、一日一便のみ馬公から出発して主に西嶼にある見どころで20~60分ずつ停車して観光できます。これなら路線バスの時間を気にせず、あまり歩くこともないですよね。 -
漁翁島燈塔。
手前に軍事施設があり、その付近は写真撮影禁止です。 -
ここに灯台が最初に建設されたのは1778年(乾隆43年)。大陸の厦門から澎湖を目指す船の目印にするため澎湖地域で最初に建設された灯台でした。航海の安全のため媽祖廟も併設されていたと言います。
近代になり1823年に建替えられましたが光も弱く、国際基準を満たしていないと諸外国から改善を迫られます。 -
そこで1874年(同治13年)、英国人技師DAVID M.HENDERSONを招いて新たな灯台を建設。今も灯台にその名前が残されています。中の設備はそれ以降も更新されていますが、外観は変わっていないんですね。
当初灯台守は外国人が雇われていました。彼らは家族でここに住んでいたようで、ここで亡くなった女の子のお墓が近くにあるのだそうです。 -
灯台建設の記念碑。左のは右の石碑のレプリカ版(多分右のが古くなったから)。だったら右のはいっそのこと博物館に納めればいいのにと思ったのですが、もしかすると右のもまたレプリカなのかも。碑文の最後に「大清道光8年」(1828年)と書かれているのですがそんなに古そうには見えない…。
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宿舎だった建物が展示室になっていました。
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古い写真などが展示されています。
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灯台全体の模型。
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模型なら上からの様子もよくわかります。
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敷地のまん中あたりにある霧砲。
視界が悪い濃霧時に船舶に警告するために打つ大砲です。 -
本物なのかレプリカなのか。塗料が厚く塗られていて製造年などは見られず。
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灯台から眺める外海。数百年前から、中国大陸の人はこの岬を目指して航海して来たんですね。
この後は日本時代の軍事遺跡を見に行きます。 -
10:58
日陰もない道をひたすら歩きます。バイクや車は通りますがさすがに歩いている人はいない…。 -
11:04
外按餌砲。餌の砲、つまり囮のための偽大砲ということ。 -
ちょっと地味な観光スポットですが立派な駐車場もあって、まあまあ観光客もいました。
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餌砲を見る展望台まであります。
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そこから外按村方面の眺め。このあたりは樹木が一本もない。自然とこうなったというより、軍事施設とかがあった名残で見通しがいいのかな。
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で、これが餌砲。
通説では第二次世界大戦中の1941年に日本軍が造ったとされています。物資不足の中、本物の砲台を作る代わりにコンクリートの偽砲台を作り、それを米軍に爆撃させることによって相手を消耗させようという目的だったとか。実際にこれが爆撃され米軍の弾薬消耗に大いに役立ったとされています。
ん~、爆撃された割にこんなきれいに保存されてるなんてちょっと不自然!?と思ったら、本当は第二次世界大戦時に造られたのではなく、第一次世界大戦後に、ワシントン海軍軍縮条約を欺くために造られたというのが真相らしい。 -
軍縮条約19条で「アメリカ、イギリス、日本は条文で指定する地域の要塞および海軍拠点を締結時の現状で維持しなくてはいけない」とあります。澎湖諸島も条文で指定された地域に入っているので、この後(条約が有効なうちは)砲台の新設も拡張もダメということになりました。しかし、逆に言うとその時すでにあったものはOKということ。すでにあった砲台のメンテナンスなどはやっていいことになっていたんです。
実はこの砲台、当時建設途中でした。本物の砲台を完成させようとすると時間がかかるから、コンクリでいいからちゃちゃっと作っちゃって、「前からありましたよ」という態にしようとしたらしい。そんでもって「メンテナンスですから」と言いつつ、こっそり本物にする予定だったとのこと。
これはこれですごく嘘くさい。
※この説は以下のサイトを参考にしています。華語で書かれているので解釈が間違っているかも。不審に思われた方は原典をご確認ください。
https://penghu.info/OBDCAED6F2F6A83A5B3D -
上述の経緯で作られたというなら、なぜ予定通りカノン砲の形をしていないのか。
条約では9カ国で保有する艦船の数も規制されました。艦砲の数やサイズも制限されたので、過剰な砲塔を艦から降ろしてここに放置しましたよ~とこの偽砲を作ったという説も。それでもって本物はこっそり内地の基地に隠しといたという説もあるそう。なるほど形は艦砲に似てますよね。(この説の参考はhttps://news.ltn.com.tw/news/life/breakingnews/2177420)澎湖にはもう一つ五徳餌砲というのもあり同様に艦砲のような形をしてます。
諸説あるので結局謎は深まるばかり。
説明書きはいたってシンプル。これから研究が進むのかな。 -
遠くに見える塔は現在の軍施設のもの。青空に吹き渡る熱風に吹かれて、数百年にわたって戦争に翻弄され続けた澎湖諸島が、それでも美しく人々を魅了するその妖しさに目がくらんできました…、
って熱中症!?塩と飴玉なめて、水分も補給しなくっちゃ。 -
11:18
当初の予定では外按の中心地に戻って昼食をとって(刈包という台湾ハンバーガーの名店がある)バス移動の予定だったけど、ちょっと時間があるので村の東側にある砲台跡にも行ってみようと思い立ったんです。灯台や餌砲のあるのは外按村西の丘の上。丘は村を囲むように北から東に向かって広がっています。一度村に下りて東側に行こうと思うとアップダウンがあるので、丘の上をぐるっと歩くことに。
さらば刈包。食べたかったんだけどね~。 -
11:41
歩くこと20分強。漁翁島燈塔の擬人化看板がある交差点。 -
11:42
西嶼西臺。砲台跡が観光地になっています。
ちょっと雨が降ってきました。 -
りっぱな遊客中心(ビジターセンター)があるので食事ができないかなあと思ったんですが、あるのは土産物店だけ。
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しかたないので土産物のお菓子でエネルギー補給。サクっとしてておいしかった。
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遊客中心には外按の見どころのパネル展示も。
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澎湖にやって来た外国(清を含む)の侵入ルートが描かれてます。オランダのルートが意外。
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屋上の展望デッキへ行ってみます。
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西嶼西臺要塞跡が公開されています。見学しようと思っていたのですが、時間も押しているし雨も降ってきたので断念。
西嶼の南端は標高が高く要塞にはもってこいの地形。砲台跡がいくつもあるんです。いちいち観光していると何日あっても観光は終わらない。 -
奥に見える岬にも西嶼東臺という要塞跡があり、内部見学も可能です。そちらは規模も大きそうで保存状態も良いようですが、近くにバス停がないため行きづらい。今回は訪問する機会がありませんでした。
そちらには、一般公開はされていませんが、日本時代の魚雷艇「震洋」の格納庫や地下弾薬庫も残されています。 -
12:09
西嶼西臺バス停。
北上するバスで次の観光地へ向かいます。 -
ちょうど雨がピークに。バイクの観光客と地元の人が雨宿りしてました。
12:19、馬公行き外按線に乗車。
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