2019/07/10 - 2019/07/14
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binchanさん
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7月10日 水曜日 旅行1日目
いよいよ澎湖を観光します。澎湖観光に充てられる時間は2日ほどしかないので寸暇を惜しんで歩き回ります。
夏の澎湖は台湾のリゾート客で大盛況。一人でノコノコ出かけていく場所じゃあない。それでも夏に行くのは、オフシーズンは船や飛行機の便が少ない上、天候による欠航も多いから。まあ場違いではあったのですが、観光内容がリゾートじゃないので浮いてる感じはなかったかな。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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散策前に澎湖について説明。
台湾本島との位置関係はこんな感じ。台湾には3つの離島県があり澎湖以外の2県は中国大陸に非常に近い位置ですが、澎湖県だけは台湾寄りなんですね。ほかの2県が第二次大戦後に中華民國が実効支配するようになったのに対して、澎湖は歴史に記されている限りでも宋代(12世紀)から漢人にとっての台湾交易の拠点とされていました。17世紀のオランダ人も、19・20世紀の日本にとってもずっと澎湖は台湾の一部でした。そのため澎湖には他の離島県とは比べ物にならないほどの歴史建築や古蹟があり、リゾート以外の魅力もてんこ盛りなんです。 -
澎湖諸島には有人の小島(離島のまた離島)が多くあり、それらには澎湖観光の白眉とも言えるスポットもあるのですが、今回は時間がないので行きません。私が巡るのは澎湖島(澎湖本島)、中屯嶼、白沙嶼、小門嶼、西嶼という、現在は橋によって陸上移動が可能な5つの島だけです(通過するだけの島もあり)。これらの島が菊の花弁のように広がっているので澎湖諸島は別名「菊島」。
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航空写真(グーグルのです)で建物が最も密集しているところが縣政府所在地の馬公市。澎湖本島の西部にあります。
2018年の統計で県人口は104,440人、馬公市は62,610人。県の人口は台湾で2番目に少なく、馬公は最も人口が少ない市です。
本日はオレンジの丸を付けたあたりを散策します。 -
17:22
ホテルの1Fにある澎湖縣公車馬公總站(馬公バスターミナル)で3日券を購入。
1日券(24H券ではない)は100元、2日券はなく3日券が200元です。支払いは現金のみ。運転手さんに提示することにより台湾好行を除くすべての路線バスに乗車できます。日付を記入することにより使用できるようになり、日付を入れてしまうと払い戻しできなくなります。
時刻表ももらいましたが見づらいので使いませんでした。時刻表はこのサイトに分かりやすく掲載されています。
https://www.phpto.gov.tw/home.jsp?id=101
(湖西小鎮好行を含む台湾好行路線は載っていません)
市街地循環バス「小海豚市區公車」(これも期間限定で2019年は4~9月)はこちら
https://www.phpto.gov.tw/home.jsp?id=10180 -
17:24
ホテルの北側にある交差点。清仏戦争時のフランス軍総司令官クールベの記念碑があります。 -
クールベ提督を偲ぶ墓碑。
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1883~1885年、ベトナムを巡って清朝とフランスが戦った戦争「清仏戦争(中国語では清法戦争)。講和条約締結の2日後に瘴疫(マラリヤ?)で亡くなったクールベは澎湖に埋葬されました。クールベ(Courbet)は中国語で「孤拔」。
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1953年、墓は台湾本島の基隆にあるフランス人墓地へと移され、今はかの戦争で亡くなった他の将兵らとともに眠っています。
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17:27
馬公市第三水源地一千噸配水塔。
1960年に作られた上水道の貯水タンク。文化財です。 -
澎湖島中部に成功水庫という大きなダムがありますが、大きな山も森林もない島では水は貴重。「水を大事に」の標語は至る所で見かけました。
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17:29
第一賓館。
日本統治時代に建設され、戦後は蒋介石の専用宿舎となった建物。 -
孫文と蒋介石の銅像が相対してます。こういう配置は初めて見た。蒋介石の像は、港の広場にあったのを2002年に移したそうです。
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蒋介石が大陸から台湾にわたる際、まず澎湖に上陸しました。なので蒋介石が最初に踏んだ台湾の地とされているそうな。
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建築様式はもちろん日本建築なんですが、細かいところにも日本を感じます。
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この時間はもう閉館しているので内部見学は後日。(この写真は窓ガラス越しに撮影)
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第一賓館の裏手。この扉は1956年に作られた地下指揮室の入口と思われます。この中は見学できません。
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17:40
觀音亭親水遊憩區に出ました。無料のシャワーや更衣室があります。 -
馬公西側の海を堤防路と橋で囲って波の穏やかな海水浴場が作られているんですね。
海水浴場は日本時代からあったようです。当時はこんな風に堤防で囲まれていなかったと思いますが。 -
子供が遊べる遊具もありました。
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コンクリートの護岸から海に入る階段もあります。たくさんの人が海水浴を楽しんでました。気持ちよさそうですが私は泳ぎませんよ。海は怖いしね。
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海水浴エリアを囲む堤防の上は歩道になっています。
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ところどころ柵のないところがあって、高波が来たら海に投げ出されそうで怖い。
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水音がして振り向くと堤防路付近を泳いでいる人が。岸からはかなり距離があるよ~、すごいなあ。
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内側の穏やかさに比べ外側は結構な波。
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動画から切り出した高波。運が悪いと頭から海水被ります。後ろから走って来てる親子はそんなこと意に介してなかったですが…。
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私は波をかぶらないように慎重に見極めて通りました。堤防路の一部は橋になってます。
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2004年に完成した西瀛虹橋。毎年恒例の4~6月の花火はこの橋をバックに打ち上げられます。
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橋の上は眺め抜群!遠くに風櫃半島と四角嶼が見える。
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こっちに見えるのは西嶼の岬。これらの半島や細長い島に囲まれているので馬公は天然の良港なのだ。
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半島と岬の距離が近いですよね~。馬公港に入る船は全て(漁船は違うかも)あの間を通ってきます。古くからあの両側に要塞を作り敵の侵入を防いできました。澎湖の見どころの多くがそういった要塞跡だったりします。
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ビーチの方もいい眺め~。
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橋の下にも堤防路があるので外の荒波は海水浴エリアに入ってきません。
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橋はライトアップされるんだ。後から見に来よう。
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これだけ穏やかなんだからフロートとかで遊んだら楽しそうだけど、そういう遊具を持ち込んでいる人を見かけなかった。禁止?
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海水浴場から少し目線を移せば軍事施設跡が。
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17:59
第二光盛輪海盛輪聯盛輪罹難者紀念碑
1953年3月:第三海盛輪 東吉海域 20余名犠牲
1953年4月:聯盛輪 同海域 48名犠牲
1956年11月:第二光盛輪 西吉海域 約100名の犠牲
以上三件の海難事故の慰霊碑なんです。いずれも高雄・馬公の貨客船。慰霊碑は1957年建。
今回乗船をあきらめた台華輪はこれらの後継路線。どんなに航空路線が充実しても、物資などの輸送には大型船が必要な離島。安全な航路でありますように。 -
慰霊碑の近くから見た虹橋。
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18:00
観音亭。1696年からの歴史があり、全台湾で最も古い部類の仏教寺院。現在の建物になったのは日本時代の1927年とのこと。
この時間は参観時間終了で中には入れず。 -
観音亭が面する介壽路と民生路の三叉路にある「西瀛勝境」の牌楼。(西瀛勝境自体の意味はよくわかりません。瀛は大海で勝境は景勝地の意味らしいので、澎湖の美称?)1947年、二二八事件直後に建てられました。両柱に碑文があります。
この碑文は二二八事件について書かれた最初の碑文だそうで、それが理由で文化財になっています。たしかに1990年頃まで事件の存在すら語ることがはばかられていたわけですから、発生年に事件を直接扱った碑文は貴重です。
内容は中国語なのでしっかり理解できないのですが、台湾全土が混乱する中、澎湖の人々は秩序を守り大きな騒動がなかったため、政府が生活を改善したりするための資金を出し、この牌楼や公園を整備して褒賞しますよ的なことのようです。
澎湖で大きな騒動がなかったとされていますが、調べてみると事件はいくつか起こっていたようです。紀淑事件が代表的な事件。
牌楼について調べていて、二二八事件とは直接関連しないのですが、澎湖で「七一三澎湖事件」という外省人同士の抗争(犠牲者の多くが学生)による悲劇があったことを知りました。その紀念碑が観音亭内にあったそうでしっかり調べてから行けばよかったと後悔。 -
18:05
介壽路から見た観音亭。
気温は高いですがさすが海沿い。風は爽やかです。
散策は続きます。
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