2019/07/10 - 2019/07/14
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binchanさん
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7月10日 水曜日 旅行1日目
台湾の歴史を凝縮したような澎湖。中心地馬公市だけでもたくさんの見どころがあります。歴史的な見どころを中心に徒歩で行ける範囲を散策しております。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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18:08
ホテルを出て介壽路を南へ歩いています。
清代に作られた城壁があるはずなので探してみると、それらしい壁がありました。 -
古そうな場所は樹木に覆われていて、観察しやすい場所はコンクリート製。これはどう見ても清時代のものじゃないですよね。
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色あせてはいますがスローガンが書かれていました。城壁内は現役の中華民國軍の施設。私としては清代の城壁の観察をしていたんですが、場合によっては見咎められるのかも。門には衛兵や軍用犬が配置されているし、金門や馬祖ほどではなくても、やっぱり離島は軍の重要拠点なんですよね。
それにしても1887年に造営された城(砦)と現在の軍施設が同じ場所だなんて、地理的に重要な場所っていうのは時代が変わっても同じなんだなあ。 -
18:13
大きな毋忘在莒の碑が目印の篤行十村文化園區が見えてきました。
毋忘在莒は台湾でよく見かけるスローガン。謀反により追われた公子(のちの斉桓公)が莒城という小城から勢力を立て直した、という春秋時代の中国の故事が由来。故事では、実際に国を取り戻した後に「莒城で苦労していたころを忘れてはいけない」と発せられた言葉なんですが、現在の中華民國は莒に在る真っ最中ってことですよね。 -
第二次世界大戦後大陸からやって来た中華民國の人たちが暮らした眷村という地区が、近年リノベーションされて観光スポットになっています。最近の台湾は「眷村レトロ」とも言える当時の文化がブームのようです。
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保存區の案内地図。
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この地区は日本時代に馬公重砲兵大隊の施設が建設されたことに始まり、日本人が去った後大陸から来た人々(主に軍人)が暮らしました。2006年までにすべての住民が転居し、現在のような観光地として再整備。
それにしてもこのお店、「酒タバコ(菸)、お菓子、おもちゃ」だって。そういえば昔よくお菓子を買いに行ったお店もタバコ屋兼業だったなあ。お父さんのお遣いでタバコのカートン買いしてたなあ。今はアウトだよね。 -
当時の雰囲気を残したお店が並びます。
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カフェになっている建物。
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こちらは宿泊施設(民宿)として活用されているエリア。ブッキングドットコムにも掲載されていました。
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案内看板に眷村遺址と書いてあった場所。おそらく当時の建物をそのまま残しているのでしょう。
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この眷村出身の歌手、潘安邦の記念館。1954年生まれ、2013年に病没したイケメン歌手です。
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代表曲「外婆的澎湖灣」にちなんだ像がありました。
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こちらもこの眷村出身の有名人の記念館。1966年生まれで、1997年に31歳の若さで亡くなったシンガーソングライター、張雨生。
いずれの記念館も開館時間を過ぎていたので見学はできませんでした。 -
台湾旅行に行き始めた頃は眷村なんて古くさい家ばかりの寂れた住宅街って感じで、そもそも観光客が足を踏み入れる場所でもなかったけれど、この10年ほどで変わったものです。
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1960年頃に拡張されたエリアも再開発中。宿泊施設などが整備されるようです。
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18:39
清代の城壁。こちらは南側で比較的保存状態が良いです。 -
中華民國時代の坑道(軍事地下道)があるようです。内部の見学はできません。のぞき窓みたいなところから見ても何も見えず。
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城壁に登ってみます。
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上は工事中。奥の四角いところが坑道の入口。そのうち内部見学もできるようになるのかな。
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このあたりも眷村だったのですが観光化はされてないですね。
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今は廃墟と軍事施設の跡があるだけ。
10年前のガイドブックに載っている篤行十村眷村文化園區は、こんな感じの地味な眷村跡でした。このあたりも数年後には人気の観光地になっているのでしょうか。 -
城壁の上からも文化園區に行けるんですね。
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城壁の上からの眺め。
馬公の海防ラインは何段階かありますが、ここが最深部。ここを突破されると馬公港攻略を許してしまいます。まあまあ攻略されちゃってるんですけどね。 -
馬公港方面。
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18:46
現在唯一清代の姿を残す城門「順承門」。
清仏戦争で澎湖があっさり陥落してしまったことを受けて、1887年に建造された媽宮城(澎湖城)には東西南北および小南門、小西門の6つの城門がありました。順承門はその小西門の別名。
ほかの門は日本時代に取り壊されましたが、現中華民國軍司令部の中興門は西門のあった場所と同じところにあります。順承門 城・宮殿
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18:48
馬公南甲海霊殿。前を通りかかっただけ。 -
18:49
1924年(大正13年)建築の舊澎湖郵便局。1972年に郵便局は新たなビルに移転し、電信(電話や電報)の部門だけが最近までここに残っていたものの、今は何にも使われていない様子。
9:00~17:00(火曜休み)は中を見学できるようです。 -
18:53
澎湖天后宮前。だんだん暗くなってきました。 -
宮も19:00で閉まってしまうので急いでお参り。
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1604年の文献に記述がみられるそうなので始まりはかなり古いです。この建物になったのは1922年。
天后宮 寺院・教会
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右營横街と書かれた路地。ここから中央街に入ります。清代に「街内」と呼ばれていた中央街は、路地ごとにこのような名前がありました。
中央街は日本時代の面影を残す細い街路で、清代や日本時代の建物があり観光スポットになっています。
左側は施公祠。施琅という清代の武将を祀る祠堂です。1697年(当時は施将軍廟として)に建てられましたが、この場所に移転したのは1914年。施琅はもとは鄭成功の配下でしたが清に帰順し、最終的に台湾の鄭政権を滅ぼした将軍です。台湾の歴史ではまあまあ重要人物。 -
施公祠の前にある萬軍井。
1683年、清が澎湖を攻略した際、大軍の飲料水のためにこの井戸が大いに役立ったことからこの名をつけたとのこと。ここも文化財なんですが、台湾ってよく井戸が文化財扱いになってますよね。海を渡ってきた人々にとって、飲料水の確保は最重要事項だったんでしょうね。 -
19:02
旧松屋旅館、現在は中央旅社。
1923年建築のレトロな外観とは裏腹に、内装はモダンにリノベーションされ現在もホテルとして営業中。 -
乾益堂中藥行。
1918年(大正7年)創業の薬屋さん。現在は薬膳煮卵が名物。 -
四眼井。
日本時代に整備された井戸で、汲みだし口が四つあるので効率的にたくさんの人が利用することができたそうな。1930年代になると飲料水は上水道になり、こちらは洗濯などに使われたそうです。
乾益堂中藥行や中央旅社と同じ区画にあり観光客がたくさんいました。 -
19:09
中正路に出ました。さすが台湾の沖縄と言われるリゾート地、夏の夜は若者や家族連れで大賑わい。夕食を食べたいのですが、どの店も団体で占められていてとても一人で入れる雰囲気じゃない。担仔麺や魯肉飯の店なら一人で入れそうだけど、海鮮の聖地まで来てそれはないわ。 -
19:20
宿の近くにこんな店を発見。名物は牡蠣飯らしい。カウンターがあって一人でも大丈夫そう。 -
席数の割に店員さんが少ないので案内されるまでに5分くらいはかかった。
牡蠣飯ではなく牡蠣麺線(100元)を注文。お店のお姉さんがとても親切。 -
台湾でよく見かける小粒の牡蠣がたっぷり入ってます。薬味のように入っているセロリが合う!
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ビール(70元)と干貝手巻(45元)も注文。
手巻といっても寿司ではなく、小柱(ホタテ)の醤油煮とレタスを海苔で巻いたもの。ビールのつまみに最高。 -
翌朝撮影したお店外観。
おいしいお店に巡りあえてよかった。 -
19:56
再び西瀛虹橋へ。ライトアップしてますよ~。 -
派手じゃないけど海に映っているのが素敵。
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橋の上からは向いの半島や島の明かりも見えました。
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大砲のオブジェ。澎湖は台湾の海防上とても重要な場所なので古来いくつもの要塞が造られてきました。
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20:10
民生路沿いの史蹟公園。
この荒波を渡る船は澎湖開拓のシンボルのようなもの。清代は大陸の人々は勝手に台湾に渡ることは禁じられていました。多くの人がこんな立派な船ではなく、小舟で密航し命を落としたといいます。 -
同じ史蹟公園の樹。強風の影響でしょうか、片側に枝が寄っています。
この後、コンビニでビールを買って宿に帰って就寝。一日目は大半が移動でした。明日は日出から日没までみっちり観光します。
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