スイス　古代ローマの面影＋バーゼル（６）

2018/08/24 - 2018/08/28

バーゼルの郊外、アウグスタ・ラウリカでローマ祭りがあると聞いて行って見た。それからバーゼルも。

（６) ROMERFEST
アウグスタ・ラウリカの博物館とメインイベントの祭りを楽しむ。
写真は街の復元模型（T５付近）

エリア バーゼル(スイス)

26日（日）はいい天気になった。
9時20分発の電車は、立つ人がいるくらいの乗車率だった。（検札なし）
カイザーアウグスト駅前に、ROMERFEST と表示したバス（２連結）が待っている。無料のシャトルバスだ。
バスは会場南側（駐車場になっている方）に止まる。大回りして行くので、歩くのと同じくらいの時間がかかった。

地図下側の K で入場料 18CHF を払う。チケットもシールもない。（２日間券 30CHF を買ったらどうなるのだろう？）
遺跡周辺に会場が設けられている。
地図の左側から右側へと低くなっていて、かなりの高低差がある。
あちこちでイベントがあるけど、移動するのに時間がかかりそうだ。
赤はプロ（？）による実演ショー、青は食事、紫は体験コーナーのようだ。

まずは Dの博物館へ。
ライン川近くの要塞跡付近から見つかった銀器。
ローマ時代後半、コンスタンティウス帝くらいのものだろうか。
たくさんの銀器やコイン、（小麦のおかゆやムール貝を食べるための専用）スプーンなどが展示されている。

発掘された家が再現されている、床のモザイクは当時のものだ。
お風呂や台所、鍛冶屋やタベルナを再現している部屋もある。料理や鍛冶をしている等身大の人形がリアルだった。

会場は、草や藁や焚き火のにおいがして、ただの遺跡ではなくなっていた。

地図の M１、最高司令官のテント。
写真を撮っていたら、中から出て来た人が力を込めてポーズしてくれた。

中はこんな感じ。

丘を降りて V１ で、騎兵の実演を見る。

F４ で、オリエンタルダンスを披露する前の人たち。

A１ 付近、剣闘士が歩いている。

F13 の古代のクレーン、男性３人で力を合わせて動かしている。

糸を紡ぐ婦人。
竪琴を鳴らしたり、ラッパを吹いたりする楽師もいた。
ステージでのイベント以外でも、あちらこちらでローマ風だ。

子豚の丸焼き、ではなく半身焼き。
ローマ風というよりガリア風だね。ローマ人は小麦と魚好き、ガリア人は肉好きだったそうだから。

ガラス製品を作る職人。

P4 のローマ軍宿営地、軍団が勢ぞろいしてこれからパレードの出発だ。

T5 までやって来た。

T6 で、子供たちがパン作りをしている。
小麦を石臼で挽くのは力がいるので、大人が手伝っている。
挽いた小麦粉をブラシで集め、水などを加えて練って形にすると、

担当の人が石釜で焼いてくれる。

衣装を借りて、ローマ人気分で何かを作っている。
帽子やリュックや靴は現代のまま。

M３で、ローマ軍の兵士体験。
衣装をつけて、整列して、行進する。
A５では剣闘士の体験もある。

V３でのチャリオット（２輪の戦闘用馬車）競争。子供を乗せて、馬の代わりに大人が引っぱって走る。
音楽や実況中継のようなアナウンスで盛り上がっている。

盾に好きな色を塗る。大人も夢中になってやっているみたい。
他にも水路に水を流したり、投石機（石の代わりにボール）・短剣（グラディウス）・弓・投げ槍ができる場所もある。
当時食べていた植物の展示や、飼われていた動物のクイズコーナー、革製品や染められた毛糸・手作りアクセサリー・パンやクッキー・Tシャツ・蜂蜜を売っているテントもあった。

ショー的なイベントだけなら、ニームで見たローマンゲームほどではない。
けれど、大人も子供もローマ人になりきって楽しめる、とても楽しいお祭りだった。

ROMERFEST は、毎年8月の最終（土）（日）にあるようだ。