2018/06/27 - 2018/06/27
656位(同エリア997件中)
イロコさん
10日間の東欧旅行から飛行機で帰り昼前に羽田空港に着きました。
地元に帰るまでの7時間の間に2つの美術展行きを計画しました。
(そうはいっても実質6時間ぐらいしかありません。)
一つ目は渋谷松涛美術館である「アンティーク・レー展」で、もう一つは東京新国立美術館の「ルーブル美術館 ルーブルの顔」展です。
東欧旅行の疲れや飛行機で眠れなかったこと、時差ボケもあり都心への移動などを考えるとかなりハードですがあんまり時間がありません。
でも興味がある美術展だったので見られて良かったです。
- 旅行の満足度
- 4.0
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-
東欧から羽田には飛行機が10時50分頃着きました。
その後入国手続きや荷物を受け取り税関検査。
無事に通ることが出来てシャトルバスで国内線ターミナルに移動。
カウンターで荷物を預けて都心に移動しました。
渋谷松涛美術館には初めて行きます。
ハチ公バスで行けるとの事ですが乗り場が分かりません。
案内所で聞くと渋谷駅から横断歩道を渡った所にある1番乗り場でした。
かわいい100円バスで3ルート走っています。 -
ハチ公のイラストのあるバス。
バスを待っている人もいるし、あまりにもおのぼりさんだから車体横を写すのがせいぜい・・・。
後ろには足跡マークがありましたが、このへんにしておきました。 -
路線3のバスに乗りました。
インターネットで調べた時は下車は3っつ目でしたが、東急百貨店の次が
「松涛美術館前」でした。
あれ・・・神泉駅には寄らないのね????
下車をしてもどこが美術館か分かりません。
もう一人下車した人がいて、お互いに「美術館はどこでしょうね?」と
探しました。
ちょうど歩いている人がいらしたので声をかけるともう少し進んだ所でした。
見つかって良かったです。 -
入り口周辺
確か有名な建築家の建物だったと思いますが、美術館についた時点で13時頃。
あんまり時間がありません・・・。
早い所中に入りましょう。 -
入り口の美術展開催中のポスター
今回この美術展があるのを知ったのは6月14日です。
「婦人画報5月号」のアンティーク・レースに関する記事を読んだ時です。
国内3カ所で美術展を開催し、ちょうど私が東京にいる時にあることが分かりました。
最初は国立新美術館の「ルーブル美術展」だけに行く予定でしたが、場所的にも近いのでこちらも急きょ計画をしました。 -
美術展は6月12日~7月29日まであります。
私が見たかったのはマリー・アントワネットのロイヤル・ウェディングに用いられたと伝わるレースと、夏用のレースです。 -
入り口の看板のマリー・アントワネットのロイヤル・ウェディングの一部
の写真アップ
富のシンボルと言われていた果物リンゴを女神が手に持って馬車に乗る様子が鳥や植物とともに象徴的に表現されてます。
細かな六角形が特徴のベースとストーリー性のあるモチーフを一つ一つつなぎ合わせた手法で仕上げられた芸術性の高い逸品。
大きさは幅75㎝で長さは8m。
展示は両端が丸めてありました。
女神のモチーフがいくつも繰り返されているとても長い作品です。
-
美術展は女性がほとんどでした。
入口で単眼鏡の貸し出しがあるので繊細な織り目を確認することができます。
ハンカチやカトリーヌ・ド・メディシスの切り分けられたベッドカバー、ルイ14世のクラヴィット、ナポレオン・ボナパルトが妻マリー・ルイーゼに送ったレースなど貴重な物もありました。
展示品は約170点にも及びます。
写真撮影が出来ないのでチラシを写しました。 -
チラシの裏側の展示されていた品。
こちらはカトリーヌ・ド・メディシスに由来のカラー
当時の肖像画は首の回りにレースを何重にも重ねていましたね。
16世紀後半のイタリアのレースです。 -
マリー・アントワネットの「ロイヤルウェディングのためのフラウンス」
マリー・アントアネットに由来(一部)
ドロッシェルグラウンドのブリュッセル・レース。
18世紀後半 フランドル地方
どのような感じで使われていたのでしょうね。 -
「婦人画報 5月号」に載っていた写真を参考に掲載
左端の様子が分かります。 -
チラシより
ヴィクトリア女王に由来のハンカチの一部
19世紀アイルランド製 -
チラシより
ウジェニー皇妃に由来のカラーの一部
19世紀 フランス製
ウジェニーはマリー・アントワネットに惹かれていたようでマリー・アントワネットに関するものを収集していたようです。 -
チラシより
パネル
1914-1918年 ベルギー製
展覧会ではレースの道具やルイ14世や、17,18世紀の著名な権力者の
レース類が展示してあり宝石よりも高価だった芸術を楽しめました。 -
売店ではポストカードも販売していました。
私はマリー・アントワネットのロイヤル・ウェディングに由来する品のを購入。
一部ですが、上の方のデザインどうなっていたか…もう忘れてしまいました。
長さは長かったです。(両端は巻かれていましたが・・・) -
売店で買ったマリー・アントワネット由来のレースが載ったポストカード
チラシの裏にはこちらのレースは載っていませんでしたがが、こちらは夏に着る軽やかなモスリンのドレスと合わされたはずのレース。
生地の両方がふわふわっとした素材。
夏用の糸は漂白しなければいけなかったので、このレースもフランスからオランダの漂白の専門工房に送って何ヶ月もかけて漂白したと考えられるとか。
模様はマリー・アントワネットが好んだ孔雀の模様です。
(婦人画報2018年5月号の記事より)
真ん中に孔雀が見えます。 -
参考として「婦人画報5月号」の記事を掲載しておきます。
こちらだと孔雀が分かりやすいです。 -
じっくりと見たかったけど、もう1か所移動しなければいけません。
ちょっと足早に美術館を後にしました。
渋谷駅までは帰りは歩きました。
渋谷区立松涛美術館と、Bunnkamuraとの道は松濤文化村ストリートと言うんですね。 -
こちらは松涛美術館の写真です。
渋谷駅までは下り坂なので楽でした。
渋谷のスクランブル交差点を抜けて、JRで1つ先の原宿駅へ。 -
原宿駅からはメトロに乗り換えます。
地下を歩いていたら宝塚の広告があったので写しました。 -
地下鉄で乃木坂で下車。
国立新美術館は何回か訪れているので様子は分かります。
駅から向かう途中には「ルーブル美術館展」のいろいろな作品のポスターがありました。 -
マリー・アントアネットの肖像画家、ヴィジェ・ルブランの描いた絵もあったのでアップ。
-
「ルーブル美術館展 肖像芸術 人は人をどう表現してきたか」の入り口。
こちらはナポレオンの顔です。
「こっちだよ・・・おいでおいで・・」と誘っているみたい。 -
こちらはルーブルで2番目に人気のヴェロネーゼの「女性の肖像」
通称「美しきナーニ」です。
先日テレビでルーブル特集をしていましたが、「モナリザ」と同じ部屋にあるのでこちらの絵はちょっと注目が低いと言うことを言っていました。
皆「モナリザ」を見るのに夢中になるので仕方がないかな・・・。
どこから見ても肖像の女性と視線が合わないということです。
確かめてみましたが・・・・。
こちらのポスターも「私に会いに来て・・」って訴えているみたいです。 -
展覧会では古代エジプトから19世紀までの約110点肖像が見られました。
彫刻や絵画、素描、美術工芸などいろいろな分野のものがありました。
ナポレオンの大きな皇帝姿(全身像)の彫刻では、先ほど渋谷区立松涛美術館で見たようなレースが首を飾っているのでまじまじと見ちゃいました。
美術展会場の前では自分の顔も入れて写真を写せるコーナーがあります。
真ん中の部分です。
自分の顔の下に「LOUVRE」の文字が入るので面白いと思いますよ。 -
パネルはもう1点あるのでこっちで写しても良いかも。
私的には1枚前のパネルン方がいいかな・・・。 -
絵をアップしてみましょう・・・。
こちらはマリー・アントワネットの肖像画家エリザベート・ルイーズ・ヴィジェ・ルブランの「エカチェリーナ・ヴァシリエヴナ・スカンブロンスキー伯爵夫人の肖像」 1796年です。
フランス革命後、王妃の肖像画かだったので亡命を余儀なくされました。
イタリアやあちこちに行っていますが、肖像画を描いて欲しい人がたくさんいてどこに行ってももてはやされたようです。
こちらはロシア在住時の伯爵夫人の絵です。
とてもきれいな人ですね。
この絵は以前ロシアの美術館関連の図録で見たような気がします。
もしかしたら2枚あったのかな?と思いました。
この絵がルーブルにあったとは知らなかったです。
美術展では、この肖像画の隣にヴィジェ・ルブランの29歳ぐらいだったかな・・・(ちょっと覚えていませんが)胸像が飾ってありました。
とても顔が小さかったです。
ルブランの肖像画とそっくりなのでかわいいイメージの人だったんだろうな・・・と思いました。 -
こちらは入り口のポスターのヴェロネーゼ作「女性の肖像」通称「美しきニーナ」 1560年頃
左手が見えていませんが、結婚指輪がありました。
裕福な婦人で、見る人と視線が合っていないのはつつましいから・・・とのことです。 -
こちらも入り口のポスターにあったアントワーヌ・ジャン・グロ作の「アルコレ橋のボナパルト」 1796年
ナポレオンの肖像ではダビットが有名ですが、こちらの絵の方がナポレオンをよく表しているのでしょうね。
美術展ではナポレオンのデスマスクもありました。 -
フランシスコ・デ・ゴヤ
「第二代メングラーナ男爵、ルイス・マリアデ・シストェエ・イ・マルティネスの肖像」 1791年
何歳だったかな・・・まだ幼かったけど堂々としています。
ワンちゃんを連れています。 -
「棺に由来するマスク」新王国時代、第18王朝
亡くなった人の顔ではなく、未来の美しい姿で表現するそうです。
エジプトの品でもう1点顔が描かれた物もありましたが、そちらの顔は見たことがあるような感じの絵でした。 -
ドミニク・アングル「フィリップ・ド・ブルボン=オルレアンの肖像」1842年
暗殺される直前の肖像で確か31歳だったかな・・・。
メモをしていないので私の記憶はあやふやです。
ちょっと31歳には思えない落ち着いたたずまいだな・・と思いました。 -
シジョゼッペ・アルチンボイド「春」1573年
昨年アルチンボイドの作品は何点か美術展に出展されていましたね。
今人気があるのかな?
顔や衣服を表現しているのはいいろいろな花や植物です。 -
マリー・アントワネットの胸像も出品されていたので、こちらはチラシより引用しました。
マリー・アントワネットの胸像も出展されると聞いていたので大理石でできた胸像かな・・・と思っていました。(こちらでしたらルーブル美術館で見ていました)
そしたらセーブル王立磁器製作所で造られたルイ=シモン・ポワゾの原作に基づ「フランス王妃マリー=アントアネットの胸像」(1782年) でした。
マリー・アントワネットが27歳の時です。
頭にはフランス王家の紋章百合の花が入った冠を付けています。
この像は後ろに回って見られるので後ろにも行きました。
高く結い上げられた髪で、後ろは三つ編みが2つ垂らしてありました。
マリー・アントワネットに関する物はもう1点あり煙草入れに付ける小さな
肖像画がありました。
赤いドレスでほんわりとした顔つきでした。
後で図録を見ると「61番」にマリー・アントワネットとルイ16世、子供たちの肖像が入った小さなたばこケースも載っていました。
見落としている・・・と思ってまた引き返しましたがありません。
係の人に聞くと、それは大阪限定で出品の品でした。
見られなくて残念。
前に1回見たことがあったかな・・・・。
他の美術展での図録で見ただけかもしれません。 -
美術館で半券サービスの冊子の表紙がヴィジェ・ルブランが描いた肖像画載っいいました。
半券を提示すると割引が効くそうですが、残念私には時間がありません。
冊子だけもらって帰りました。
ルーブル美術館展は9月3日まであります。
(火曜日休館など) たくさんの人に見て欲しいです。
その後は大阪で見られるそうです。
美術館を後にし、電車などを乗り継いで羽田空港に着きました。
18時近くですが、最終便の19時10分発なので十分間に合います。
ちょっとお茶を飲んで休憩。
東京ではいろいろな催しがあるので楽しいですね。
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