アイスブルーの世界(氷河ウォーク/Athabasca Glacier in Canada)

2009/08/22 - 2009/08/29

2009年8月下旬に家族でカナディアンロッキーを訪れました。
数々の楽しい思い出の中の一つ、氷河ウォーク(アイス ウォーク)についてご紹介します。

日本で旅行のプランニングをしていた時、カナダのコロンビア大氷原と言えば雪上車（スノーコーチ）。
雪上車には絶対に乗らなくては・・・と考えていました。

しかし、レイクルイーズのビジターセンターでColombia Icefieldでのアクティビティについて相談したところ、『雪上車なんてたった15分しか氷河の上にいられない。時間が許すならばアサバスカ氷河（Athabasca Glacier）のIce Walk(氷河ウォーク）をお勧めするよ。』とアドバイスを受けました。そこでIce Walkのリーフレットを見せてもらい、氷河歩きは前からやってみたかったこともあり、その場で即決。申し込みました。

アサバスカ氷河はコロンビア大氷原の一部を形成する氷河で、ブリュースター社の雪上車もこのアサバスカ氷河へと観光客を連れて行きます。
私達が参加したIce Walkも雪上車同様アサバスカ氷河の上を歩くのですが、雪上車では近づけないような大小のクレバスに徒歩でアプローチすることができます。

Ice Walkは毎年6月〜9月に実施されていて、月・火・水・金・土は3時間コース、日・木は6時間コースが催行されています。子供は7歳から参加可能とありました。
私達は子供(11歳)連れということもあり、翌日の3時間コースに参加しました。

氷河の上を歩くなんて、危険はないのかな？とも最初思いましたが、経験豊富なガイドが安心な道をリードしてくれ、さらに必要な装備も全部レンタルしてくれます。（さすがに子供サイズの靴はなかったです）
子供にとっても私にとっても初めての経験のIce Walk。
冷たい風で耳がキーンと痛くなりましたが、とても楽しかったです。

エリア カナディアンロッキー(カナダ)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: レンタカー

氷河Walkの集合時間は10：40。
集合場所は、アサバスカ氷河の麓の駐車場（写真右中央小さな赤丸）です。
コロンビア大氷原ビジターセンターの駐車場ではありませんので参加される方はご注意を。
駐車場で待っていると”Ice Walk“のスタッフが車でやってきて、今日のツアーについて説明してくれます。
そして、『このツアーで何があっても（怪我をしても）全ての責任は私個人にあります』と言う内容の文書にサインをし、必要な装備を貸してもらいます。
借りられる装備は、ハイキングブーツ、簡易アイゼン、手袋、暖かい帽子、雨具です。
私達は簡易アイゼンのみレンタルしました。

11：00歩き始め。
今日の参加者は総勢30名ほど。3つのグループに別れて歩きます。
駐車場からすぐ左側のがれ場の中を歩きます。
アサバスカ氷河の麓までは整備された遊歩道もありますが、あえてこちらの道を進みます。なぜって整備された道はつまらないから・・とガイドは言っていました。
もう一つ理由があります。今回歩いた場所は20年前には氷河の下だった部分。
足元にはゴロゴロ石が転がっています。
大昔、この辺は海だったところ。
もしかすると化石が転がっているかもしれないのです。
みんな足元に注意しながら歩いていきます。

10分ほど歩くとアサバスカ氷河の先端が見えてきました。
氷河までもう少しです。
写真中央のお姉さんは今日のガイド（NZ出身）です。

氷河の上に乗る前に足元の準備。
アイゼンを取り付けます。
これで氷の上でも滑りません。

木の橋を渡り、いよいよアサバスカ氷河に上陸？です。
木の橋を渡るときはつま先立ちで、アイゼンを引っ掛けないように注意して渡ります。

しばらく歩くと大小さまざまなクレバスが現れてきます。
ガイドが、その中でも足場がしっかりしているところを選んで、一人ずつ連れていてくれます。
クレバスの割れ目を覗き込むと、きれいなアイスブルーの世界。吸い込まれそうでした。
でも、吸い込まれたら大変。
深いクレバスは300ｍ以上の深さがあり、落ちたら最後助かりません。

氷河の中を幾筋もの小さな川が流れています。
通常、氷河水は砕けた石のミネラルを多く含むので飲用には適しませんがここの氷河水は別物。太古からの氷が溶け、流れ出しているのです。
空の水筒を持って行き、水を汲んで帰れば帰ってからも氷河水を愉しむことができます。

アサバスカ氷河の上を目指してまだまだ歩きます。
私達は半袖+長袖シャツ+フリース+ヤッケを着ていましたが、氷河の上は風が冷たく、寒かったです。手袋代わりに軍手をしていましたが、やっぱり温かい手袋を借りればよかったかもとちょっと後悔しました。

コロンビア大氷原 自然･景勝地

目の前にはアサバスカ氷河が広がっています。
6時間コースでも、この氷河の頂上まではたどり着くことができないそうです。

本日2個目のクレバスを覗きにいきます。クレバスの穴の中は螺旋状の滑り台になっていました。
きっとこの滑り台を滑り降りたら、ものすごく美しいアイスブルーの世界が広がっているのだと思いますが、さすがにそれを見に行く勇気と根性はありません。
もし、見に行ったら次に地表に出てこれるのは何百年か先になることでしょう。

氷河を下る時間です。
下りはあっという間で、30分で駐車場についてしまいました。

初めての氷河Walk, とても楽しかったです。
娘にとっても、足元に深く広がるクレバスを見れたことはExcitigな経験となったようで非常に興奮していました。

今回お世話になたIce WalkのHP↓です。
http://www.icewalks.com/

参考までに・・・
3時間のIce Walkのコース名はIce Cubed.
今回Ice Walkへの支払い(全装備のレンタル料込）
大人$60.00CDN
子供$30.00CDN

この旅行記へのコメント （4）

• はにぃｐ８さん 2013/07/10 11:18:16

  お久しぶりです。

  ウェンディ様
  
  度々の訪問を受けていながら　なかなか再訪できずに失礼してました。
  またこの度投票ありがとございます。
  
  今回は　数ある魅力的な旅行記の中から
  今一番興味のある「氷河」の旅行記を拝見しました。
  
  我が家はそうそう海外旅行にいける御身分ではないので
  次行けるとしたら。。。と　よく考えるのですが
  ちょっと前までは　「マチュピチュ」だったのですが
  今は「氷河」がキーワードですね。
  崩落も見たいけど　氷河の上を歩きたい
  まさにウェンディさんのこの旅行記のごとく。
  
  ツアーでは体験できないんでしょうねぇ
  読ませていただいてますます「氷河」の虜です。
  
  はにぃｐ８

  ウェンディさん からの返信 2013/07/10 20:39:22

  RE: お久しぶりです。

  はにぃｐ８さん、こんばんは。
  
  ＜度々の訪問を受けていながら　なかなか再訪できずに失礼しました。
  こちらこそ、はにぃｐ８さん旅行記にお邪魔しながら、肉球の足跡をペタペタと残しご挨拶もせず申し訳ありませんでした。
  
  はにぃｐ８さんのマロちゃんと一緒の旅、楽しく拝見しています♪
  かばバスの中から、マロちゃんが窓の外を真剣に眺めている姿、可愛いですね。
  
  
  私の旅は、どちらかというとアウトドア・タイプ。
  時間を拘束されるツアーが苦手なので、個人で行くゆったりの旅が多いです。
  今年の夏は、久々（16年ぶりかな）のヨーロッパを考えていて、カナダで挑戦して虜となった氷河トレックを再度やりたいと考えています。
  
  我が家も、フツーのサラリーマン家庭なので海外旅行は簡単には行けません。
  でも、私にとって日本脱出は元気の源。旅先での刺激が、次の1年に向けての私の原動力♪
  だから、旅に出るため、日々節約に励んでいます。仕事帰りのスーパーでの○○円引きのシールが張られた生鮮品を見つけたりすると、ニッコリ。
  旅行資金の為と思えば、ちょっとくらいの努力、苦になりません。
  
  お互い、主婦としての節約の手腕を目いっぱい発揮して、日々の生活を維持しつつも旅行資金確保、頑張りましょ〜うね。
  
  ウェンディ
  

• aoitomoさん 2013/03/16 16:05:38

  Ice Walkは楽しめそう！

  ウェンディさん　こんにちは
  
  ちょうど氷河ウォークの情報探していたところでした。
  
  たしかに、スノーコーチでアサバスカ氷河をさらっと見て帰るのが、コロンビア大氷原を見る定番となっていますが、これはあくまでも１日でカナディアンロッキーを楽しむツアーパターンですから。
  
  やはり、氷河ウォークは貴重な体験ですよね。
  
  スノーコーチ旅行記は数々あれど、氷河ウォーク旅行記は初めてめぐり合いましたよ。ワクワク！
  
  私もコロンビア大氷原に行けたらクレバスのぞけるこのツアーに是非参加したいと思いました。HPのURLも入れてくれてありがとうございます。
  
  ウェンディさんに掲示板コメントいただけたおかげで
  すばらしい旅行記にめぐり合えました。
  
  aoitomo

  ウェンディさん からの返信 2013/03/16 17:32:41

  RE: Ice Walkは楽しめそう！

  aoitomoさん　こんにちは。
  
  氷河ウォークは、カナダ旅行前は全然知らないアクティビティでしたが、参加して大正解でした。
  
  氷河の上を歩きたどり着いたクレバス。そのクレバスの裂け目の中に広がる透き通るアイスブルーの光。見ていると引き込まれそうになります。
  
  何年かに一度程、個人で氷河見物に行って不運にも何千年かのコールドスリープに入る方がいるそうです。その場合、救助隊？は基本的には出ないそうです。
  自己責任ということですね。
  aoitomoさんが氷河ウォークを計画される場合には、ガイド同行のツアー参加にしてくださいね。
  
  我が家は、カナダでの氷河ウォーク以降、氷河ウォークの面白さに目覚め、今年はノルウェーで氷河ウォークを計画中です。
  でも、ノルウェーは物価が高く、プランニングの段階から頭を抱えています。
  
  ウェンディ