2018/01/04 - 2018/01/04
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minaMicazeさん
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太田市のさざえ堂(祥寿山 曹源寺)は、2015年8月から保存修理工事が行われていましたが、昨年末に工事が完了して、1月2日から参拝できるようになりました。
とても綺麗になり、今まで以上に堂々とした立派な外観のお堂になりました。
また、境内の木々や草花がかなり整理され、全体的に、とても明るくなりました。工事のために伐採したものもありますが、それ以外の部分にも手が入れられて明るくなっています。今後は、嘗ての様に、オミナエシの寺、あじさい寺など花の寺と言われるように、草花が咲き揃うことを期待します。
なお、旅行記作成に際しては、曹源寺のパンフレット、現地の説明板、太田市のホームページなどを参考にしました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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太田市のさざえ堂(祥寿山 曹源寺)にやってきました。
写真は、南側の駐車場です。駐車場は東側(写真の右奥)にもあります。 -
本堂(さざえ堂)の南側は、工事用の事務所や資材置き場などのために木や草花を伐採したため、今は何もありません。そのため、明るくて開放的です。
右には水屋があります。 -
駐車場の端にはスイセンが咲いています。春が近づいています。
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曹源寺の起源は、文治三年(1187)に建立された六角堂です。
京都からの養姫である祥寿姫の菩提を弔うために、新田義重公が建てました。
その後、二回の火事で本堂が焼失したため、焼け残った仏殿「さざえ堂」を本堂にしています。 -
「さざえ堂」は、寛政五年(1793)に建てられました。
関東の大工の祖といわれた町田兵部栄清によって、十三年かけて建てられました。 -
境内の外、南東側からも「さざえ堂」が見えます。境内の木々を、かなり剪定したようです。
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3年半ほど前の同じ場所です。葉が茂っている時季、ということもあって、杜のようです。
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拝観には早いので、まずは正面(東側)にまわって、外から拝見します。
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東側の駐車場から見た山門と、その奥の「さざえ堂」です。
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3年半ほど前の同じ場所です。葉が茂っている時季ですし、写す角度も多少違うので比較は難しそうですが、印象はかなり違います。
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山門から覗いた「さざえ堂」です。
参道が「百観音 御砂踏参道」になっています。西国、坂東、秩父百観音霊場より御砂を頂き、参道踏石の下に納めてあります。
「御砂踏参道を踏めば、百観音霊場を巡拝したのと、おなじ功徳が得られます」とのことです。 -
「さざえ堂」の大きさは、間口と奥行がともに16.3m、高さが16.8mです。正面から見ると、二階建てに見えます。
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正面の軒下です。
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軒下の額には、観音像が彫られています。この額も補修されたようです。
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軒下の南隅には、昭和6年に奉納された「木製のプロペラ」が掲げられています。
中島飛行機製作所で使われていた、イギリス製の水上機のプロペラです。 -
「さざえ堂」の北東側に「だるま石」があります。
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「さざえ堂」の南側です。
「外見は二階建て……」とは言うものの、窓の配置を見ると、三階建てにも見えます。 -
左側が西面、右側が南面です。
「…………中は三階建て」と言っていますが、建物の構造は内側と外側が分かれていないので、構造としては外も中も三階建てだと思います。窓の配置など外観デザインの工夫で二階建てに見せている、という事だと思います。 -
境内の南西にある鐘楼です。
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太田市には、七福神と秋の七草になぞらえた七つの寺があり「上州太田七福神(七草寺)」と呼んでいます。
ここ曹源寺は、七福神は布袋尊、七草は女郎花(おみなえし)です。しかし、女郎花の寺と言うよりはアジサイ寺として知られていました。 -
イチオシ
今は工事完了の直後なので、明るくて広々とした境内ですが、いずれはアジサイや女郎花ばかりでなく、四季折々の草花で彩られるようになることを期待しています。
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「さざえ堂」の北側に「名号角塔婆」があります。太田市指定の重要文化財です。
説明板によると、これは「六字名号」を刻む「浄土信仰に基づく供養塔」で、薗田成家と関わりのある太田市北東部から大間々町にかけての限定された地域で建てられているものです。年号の刻まれた他の名号角塔婆や、その分布から推定すると、鎌倉時代から南北朝期ころに建てられたと考えられます。 -
イチオシ
さて、堂内を拝観します。
拝観者の入口は、写真右下の木の引き戸です。
堂内は土足厳禁なので、引き戸の手前で下足を脱ぎます。
引き戸を開けてお堂に上がり、畳敷きの通路を左へ進みます。左へ進んだ突き当り(お堂の南東の角)で拝観料を納め、パンフレットをいただきます。 -
引き戸から上がって左へ進むと、右側にご本尊の「魚藍観世音菩薩」が祀られています。
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その右側には「秩父三十四観音」の一番から八番までが安置されています。写真の向って右端が秩父第一番です。
一階の「秩父三十四観音」のお参りは、ここがスタートですね。 -
ご本尊の左側には「秩父三十四観音」の九番から十六番までが安置されています。
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お堂の南東の角、拝観料を納めたところから、南側の通路(ここも畳敷きです)を西へ歩きます。(写真の奥が西です)
ここには「秩父三十四観音」の十七番から二十五番までが安置されています。 -
南側の西端には、お地蔵様(?)も祀られています。
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西側の通路は板敷きなので、用意されているスリッパを履いて北(写真奥)へ進みます。
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1階の「秩父三十四観音」は西側で終わります。
北側の通路は、西端(写真手前)から東端(写真奥)まで全体が二階への階段です。 -
北側の階段で二階(の北東の角)に上がって、登ってきた階段を上から見ています。
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二階へ上がると、通路は内側へ回り込みます。
二階には「坂東三十三観音」が安置されています。 -
コの字形の通路の中央部分です。祀られている観音様も素晴らしいのですが、それぞれの上の板絵も見逃せません。
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コの字形の通路の左側です。
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二階の東側の通路です。写真の奥(北)、手すりの内側から上がってきて、コの字形通路(写真の左)を通って手前に来ました。
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二階の南側の通路です。左側の手すりの左側は、3階から2階へ降りる通路です。
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南側の通路を、西側から見ると、下りの通路がよく分かります。奥に見える階段で2階の途中まで降りてきて、右の通路で2階の床面まで降ります。
2階の床(写真下)も、3階の床(写真上)も、建物の外側の構造体と一体になっていることが分かります。 -
二階の西側の通路です。手すりの右側(内側)が上りながらお参りする通路です。左側(外側)は降りる通路で、降りるときも(右回りで)お参りできます。
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二階の北側の通路は、三階へ上がる階段です。踊り場のところで内側に入ります。
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北側の階段で二階から三階へ上がって、上ってきた階段を振り替えって下を見ています。
黄緑色のテープで取り付けている橙色のものは、頭をぶつけた時の緩衝材です。 -
三階の東側です。
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三階もコの字形の通路で内側に入ります。
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三階には「西国三十三観音」が安置されています。
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一階の「秩父三十四観音」、二階の「坂東三十三観音」と合わせて、計百札所の観世音菩薩を模した観音像百体が安置されています。
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三階の東側の上部の構造です。
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三階の南側です。
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三階の「西国三十三観音」、右側が南側、左側が西側です。右から左へ歩きます。
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三階の西側の通路です。
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右側が西側、左側が北側です。
一階から右回りに、二階、三階と上がりながら、ここまでで百体の観音様をお参りしました。「右遶三匝(うにょうさんそう)」という、仏教の礼法だそうです。 -
三階の北側の通路です。手前が西、奥が東です。
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東側から見た、三階の北側の通路です。左の手すりの内側が、二階から三階へ上がってきた階段です。三階を一周して外側の通路に来ました。
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外側の通路を南側へ進みます。写真の奥方向が南です。先ほどは手すりの内側を、右の内側へ入ってお参りしました。外側の通路はこのまま南方向へ直進します。
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外側の通路からは、「布袋尊」と「無事かえる」をお参りできます。布袋様は、太田市七福神の一つです。
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三階から見た、「さざえ堂」の屋根の中央付近の内部構造です。
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三階の東側の通路の南端に、2階へ降りる階段があります。
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階段の踊り場から南側の通路を下ります。
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踊り場には、東側に窓があって、山門と参道などが見えます。
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踊り場から南側のスロープを下ってきました。スロープの奥の窓が、上の写真の窓です。
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二階の南側の通路から、二階の西側の通路へ進みます。手すりの内側は、上りの通路です。
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二階の西側の通路の突き当り(北端)に、一階へ降りる階段があります。
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二階の北側、三階へ上がる階段です。左手前の手すりのこちら側が一階へ降りる階段です。
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1階へ降りる途中、1階の西の通路が見えます。奥が南方向です。写真の奥が、板敷きの通路の始まるところで、スリッパに履き替えたところです。
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左側が、2階から1階へ降りる階段です。
右は、1階から2階へ上がる太鼓橋とその先の階段です。 -
2階から1階へ降りてきた階段です。
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1階への階段を下りると、左側に「布袋尊」が祀られています。
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1階に「飛行機王・中島知久平翁」の肖像が掲げられています。
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お堂を出て、南側を回って、西門の裏(内側)まで来ました。いずれは、きれいに修復されるのかもしれませんが、今のところ、昔の姿(?)を残しており、締め切りになっています。
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「さざえ堂」の西側です。木や枝がかなり整理されて、明るくなっています。
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木々が茂っているときには見られなかった、「さざえ堂」の西面と、(ちょっとだけ)北面です。
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「さざえ堂」の北面です。大きな樹が伐採されています。
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境内の北東側には、石灯籠や石庭(?)があります。
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境内の外に出て、南側にやってきました。南東の角から見ています。左奥が西方向です。
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3年半ほど前の、同じ場所です。アジサイが咲いている時季でした。
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南西側から見た「西門」です。
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西側から見た「西門」です。半開きになっていますが、締め切りです。
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西側から見た、保存修理工事完了後の「さざえ堂」です。
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3年半ほど前の、ほぼ同じ場所です。
この写真と同じころ、新緑の時季に再訪したいと思います。
( おしまい )
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