Ninh Binh ニンビン Cuc Phuong クックフオン国立公園。２０ｋｍのジャングル林道ツーリング。その後、いきあたりばったり、サンダル履きでトレッキング編

2017/09/18 - 2017/09/18

今年の2月の終わり、Cuc Phuong クックフオン国立公園を訪れました。
でも、バイクで着いたのは、午後3時ごろ。
クックフオン国立公園はあまりにも広大で、入り口近くの猿園(いろいろな猿)と亀の展示を見学しただけでした。

今日は、そんなクックフオン国立公園に再訪問です。

クックフオン国立公園は、ベトナム初の国立公園です。

トレッキング起点は、公園の入り口から林道をスクーターで２０ｋｍ駆け抜けた先にありました。

エリア ニンビン(ベトナム)

バイクでクックフオン国立公園の入り口にたどり着いたのが、8:30でした。

そして、スクーターで２０ｋｍ林道を駆け抜けました。
トレッキングの起点となる、宿泊施設兼レストランに着いたのは、10時前でした。

チケット売り場のお姉さんの、日帰りお勧めコースでした。

公園の入り口から20km。
蝶々の群れに出会ったり、原始人の洞窟を見学したり、とろとろとバイクで走って1時間半かかりました。

写真はトレッキングコース案内板です。
もらったパンフレットによれば、7kmのコースで、所要時間2, 3時間だとのこと。

案内板を見ると、いくつか見どころがあるようですが、距離感がまったくわかりません。。。

起点はＢ地点、ゴールはＡ地点。
周遊７ｋｍのコースでした。

トレッキングコースです。

足を踏み入れると直ぐに、暗いオレンジの蝶がヒラヒラと舞っていました。羽を広げると10cmありそうな大きな蝶でした。
呆気にとられて、もたもたカメラを用意しているうちに、蝶はジャングルの中にひらひらと消えていきました。

ちょっと足を進めると、体長15cmほど、薄茶色の顔のおおきなトカゲと遭遇。
変顔でした。
見えたのは一瞬です。
カメラを構える前に、森の中に消えました。。。

更にちょっと足を進めると、何か小動物が、目の前を横切りました。
??? ネズミ? たぬき?
一瞬の出来事で、もちろん写真は撮れませんでした。。。


ほんの50mほど足を踏み入れただけです。
コースは、7km。
この先、何に出会えるのかわくわくです。

川の水が、増水でトレッキングコースを横切ってました。

トレッキングの予定はなかったので、サンダル履きです。
濡れても問題ありません。

でもこの先、どんな道が、待っているのかわかりません。滑って転倒するのだけは、避けたいところです。

日本には無いジャングルの植物も見どころです。

前にも後ろにも、だあれも居ません。

聞こえるのは、虫の声だけです。
ジャングルに一人ぼっちです。。。

蝶、発見です。

体から長い細い足が伸びている昆虫です。

日本の森にもいますが、ベトナムのは巨大です。
体が大きく、足の長さは5cmほどありそうでした。
確か、ダニの仲間です。

こいつが、この森にはうようよいました。
足を、進めると、結構素早くテケテケと逃げていきます。うっとおしい奴です。。。

写真は、見づらいかも知れません。

さて、休憩後、出発。

しばらく歩くと、食事中の蝶に出会いました。

案内板がありました。

Cay Cho Ngan Nam.
1000歳の木まで2km。

1000歳!?
杉？ 何の木でしょうか ?

橋で小川を越えます。

水は透き通っています。

時々、花にも出会います。

小さな黄色の可愛い花。

こんな草も生えていました。

長い上り階段を登りきると、休憩所がありました。

切り株を模したテーブルとベンチのセットが2組みありました。

休憩所には、こんな看板がありました。

左上は、デラコールラングールという絶滅危惧種の猿。
ベトナムではヴォック。
通称、白いパンツを履いた猿と呼ばれています。
野生のヴォックは、ニンビンのヴァンロン自然保護区で、運が良ければ岩山に見ることができます。
クックフオン国立公園入り口付近の猿園でも見ることができます。


右上は、虎。いるのかなぁ。
でも殺しちゃあ駄目です。2 -1 = 0 だそうです。。。

下は、
木の株は、ゴミ箱です。
ゴミはゴミ箱に捨てましょう !

一息ついて再出発しました。

道案内がありました。

右400m に、5本の高い木があるそうです。

片道400m。往復800m。
まあ、寄り道してみてもいいかと、2, 30m足を踏み入れました。
本道より細くなり、獣道のようでした。
しかも、ぬかるんでいて、サンダル履きでたどり着くのは無理のようでした。
サンダルが泥に絡んで離れません。。。

断念して、本道に戻りました。。。

しばらく歩くと、また道しるべがありました。

1000歳の木まで、あと500ｍ。


ここはジャングルの中。
前にも後ろにも、まったく人の気配が感じられません。
ちょっと不安になります。。。

あと500mでようやく1000歳の木です。

電波は届かず、スマホはお休みです。
google mapは使えません。
スマホは電源を切ってあります。

入り口から何キロ歩いたのかがわかりません。。。

さて、もう結構くたくたでした。

全長7kmだということは、わかっています。
私の足で道なら、ゆっくり歩いて1km15分。

でも、山道で、上り下りの階段あり、舗装路だったり、舗装してなかったり。。。

何キロ歩いたのか、さっぱりわかりません。

1000歳の木まで、500mという標識を通りすぎました。
ちょっと元気が出て、頑張って歩きます。

面白い花を見つけました。
つぶつぶの一つ一つが、花のようです。

転がっている苔むした丸太に、キノコがいっぱい生えていました。

白い菌類です。夜中にひょこひょこ移動するやつですかねぇ。
もうすぐキノコになるようです。

別の倒れた切り株には、別の種類のキノコが生えていました。

道案内を発見しました。

右へ行くと、鍾乳洞。
左へ行くと、1000歳の木。

右の階段を登って、鍾乳洞を見に行くことにしました。

ジャングルの中の階段です。

道の右に倒れている木は、ガードレール代わりのようでした。

鍾乳洞です。

下に大きな空間がありました。
サンダル履きでは、下に降りるとき滑りそうです。
上から覗き込むだけにしました。

あっ。
落書きです。。。
みんなカップルのものでした。
ベトナム人男性と女性の名前です。

君たちの愛、いえ、バカップルの名前は永遠に残るでしょうねぇ。。。

岩に張り付いた苔です。

光で透けて綺麗でした。

さて本道に引き返します。

階段を登るときには気が付きませんでしたが、紫の花が咲いていました。

ピンクと赤の花もありました。

こんな昆虫を発見しました。

体だけで長さ10cmほどありそうでした。
体前方半分に刺の装甲がありました。
トゲトゲ植物への擬態でしょうか？

全く動かず、葉っぱに張り付いていました。。。

紫の花。

苔の上を移動するマイマイ。

本道に戻って、光のあたる蜘蛛の巣発見。

切り株から発芽した木の苗を発見。

新しい命です。

頑張って！大木になって！

蜂かアブを発見。

そう言えば、今日は、半袖半ズボンにサンダル。
蜂やアブに襲われたら恐いなぁ。。。

やっと1000歳の木に到着しました。

ちょっと大きな広場に、切り株を模したテーブルとベンチセットが5つほどありました。
1000歳の木を眺めて休憩できるようになっていました。

先客に、ベトナム人男二人女二人の若い4人組がいました。みんなで写真を撮りあったり、自撮りでポーズを撮ったり、楽しそうでした。

ジャングルの中で、初めて人に出会いました。

男の一人が、ベトナム語で話かけてきました。

英語で、
ベトナム語はわかりません。
と答えると、

今度は英語で、
英語わかりますか ?
写真撮ってもらえませんか？
と、カメラを渡されました。

そんなわけで、彼らの記念写真を1000歳の木の前でパチリ。

大学生かなぁ。みんな英語が話せるようでした。

ありがとう !

と、みんなニコニコ楽しそうに、ジャングルの中を先に去っていきました。

気持ちの良い、四人組でした。

さて、1000歳の木はと言うと、
根本から2本に枝分かれしてました。
そして、2本とも折れていました。

雷にでも遭ったのでしょうか?

まあ、こんなもんか。
ちょっとがっかりでした。。。


後続の人たちがやって来ました。

若い西洋人カップル一組。

更に少し遅れて、ベトナム人中年カップル一組。


私は、トレッキングに再出発しました。

キノコ発見。

またキノコ発見。

いてーーーーーーっ !!!!!!!!!

突然、左足のくるぶしあたりに、激痛が走りました。

なんだぁ？

　　　イッテーーーーーーーっ！！！
　　　（T＿T）イタイーーーーーーーーィィィ！！！

足元には、黄色い蜂が2匹。
ブンブン飛び回っていました。。。
スズメバチより少し小さなサイズです。

凄い激痛です(T_T)/
そーっとその場を離れました。。。

ミツバチやアシナガバチに刺されたことはありますが、こんな激痛だったとは記憶にありません。

ベトナムの小型スズメバチ、恐るべしです。。。


しばらく歩くと、今度は、右足の薬指が、いてーーーっ !!!!!
右足を見ると２匹の大きな蟻。。。

今度は、大きなアリに噛まれました(T_T)。。。

痛さに負けず、前進です。。。

サンダルが履きはつらいです。。。

アリに噛まれた方は、徐々に痛みが収まって行きました。

蜂に刺された方は、まだジンジン凄く痛いままです。
ただ、不思議と腫れたり赤くなったりしていませんでした。

あと何キロ歩けば、出発地点に戻れるのでしょう。
7kmの周遊トレッキングコースです。。。

高い木を発見しました。
その下には、太陽の光が届く小さなスペースがありました。

そこで、タバコ休憩です。
(携帯灰皿持ってます。)

高い木の枝には、宿り木がいっぱいでした。


休憩中、1000歳の木で見かけたベトナム人中年カップルに追い抜かれました。
更に、若いベトナム人カップルに追い抜かれました。

さて、ニコチン補給終了、再出発です。

足はまだ痛い。。。

道案内発見です。

右は、TIIE村まで16km。。。
モン族の村だそうです。

村への道はこんな感じです。

公園ガイドのお供がないと、行くことはできません。。。

徒歩16km !?
冗談じゃない。。。

そういえば７，８年前に参加したSa Pa サパ トレッキングツアー。
いったい何キロ歩いたんだろう。。。

左が帰り道です。

この看板、味がありました。

ー何も残していかないで。残すのは足跡だけ。
ー何も取らないで。撮るのは写真だけ。
ー何も殺さないで。殺す(つぶす)のはあなたの時間だけ。

英語圏では、お馴染みのフレーズなのでしょうか ?
私は、アメリカにもオーストラリアにも行ったことがないのでわかりませんが。。。


さて、もちろん、帰り道に進みます。

蜘蛛の巣に蝶の羽が絡まっていました。
体はもうありませんでした。。。

誰もいないゲートを通りすぎました。

そろそろトレッキングコースも終わりのようです。

大きな広場に出ました。

日の当たらないジャングルから抜け出すと、急に暑くなりました。

ここがA地点、トレッキングコースのゴールでした。(出発地点がB地点)

ここからもう一つトレッキングコースがあるようでした。

1kmとなっていますが、パンフレットによると、ガイド必須の9kmのコースです。
所要時間3, 4時間。
川を船で下って帰ってくるのでしょうかねぇ。。。

背後からブーンと音が聞こえました。

蜂です。

あっ。
私を刺したのは、この種の蜂でした。
超激痛です。
要注意です。

A地点からすぐの、宿泊施設兼レストランに戻りました。

早速、ビールを注文です。お約束です。

あー疲れた。
2時過ぎでした。
トレッキング7kmコース、サンダル履きでゆっくり歩いて、所要時間3時間でした。。。

写真は、レストランの天井の半透明の部分です。
最初は、猿かと思ったのですが、猫でした。。。


残念ながら、小動物はコースの入り口付近で、一匹一瞬見ただけでした。
また、不思議なことに、鳥の声は聞こえることもあったのですが、姿を一羽も見ることができませんでした。
珍しい植物や昆虫には、確実に出会えると思います。

もっとディープに楽しみたい方は、公園ガイド必須です。

また、いきあたりばったりでトレッキングに出発してしまいましたが、半袖、半ズボン、特にサンダル履きなんてもってのほかですねぇ。。。