2017/08/09 - 2017/08/09
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+mo2さん
ルーヴル美術館【4】エジプト・コレクション
古代エジプトの遺物は、大量に海外に流出しております。現在では世界各地の博物館で見ることができます。
ロゼッタ・ストーンやラメセス2世胸像など10万点以上を所蔵する大英博物館(イギリス・ロンドン)。ラメセス2世座像、カー立像など3万点以上を所蔵するトリノ・エジプト博物館(イタリア・トリノ)。王妃ネフェルティティの胸像を所蔵するベルリン美術館(ドイツ・ベルリン)などが知られていますが、もちろん世界屈指の美の殿堂、フランスのルーヴル美術館、5万5000点に及ぶコレクションを有します。 ただ、このコレクションが、他にはない輝かしい側面を持つ意味は、19世紀、砂に埋もれた古代エジプト文明を再発見したのは、初代館長のドゥノンをはじめ、ヒエログリフの解読者として有名なシャンポリオン、カイロ博物館の前身を創設したマリエットなどルーヴルの学者たちだということです。ルーヴル美術館の絵画などの収蔵品は日本でも展覧会で目にする機会ありますが、エジプトコレクションをまとまった形で見たのは、2005年に東京都美術館他で開催されたルーヴル美術館所蔵「古代エジプト展」ぐらいでしょうか。今回その展覧会でも目にすることのなかった貴重な展示を見ることができました。
なお、由来はルーヴルのHP等で調べましたがわからないものもかなりあります。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
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「タニスの大スフィンクス」アメン・ラー神殿旧所在
古代エジプト美術部門の入り口にあるスフィンクスです。 -
シュリー翼の1階にある巨大な展示物
左上の顔は「アメンヘテプ3世の巨像の頭部」中央に見える足は「アメンヘテプ3世の名を刻む巨像の足と台座」どちらも第18王朝、紀元前1400年頃 コム・エル=ヘイタン(西テーベ)アメンヘテプ3世神殿出土のものです。ルーヴル美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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「スフィンクスの参道」末期王朝時代、第30王朝、ネクタネボ1世の治世下(紀元前378-前361年)またはプトレマイオス朝時代初頭(紀元前305-前246年)
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「ウヌト女神座像(?)」エジプトではライオンの女神は珍しくなく、セクメト女神、ウアジト女神などが知られています。
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「祈るネクトホルヘブの彫像」末期王朝時代、第26王朝、プサメティコス2世(プサムテク2世)治世下(紀元前595-前589年)
ネクトホルヘブは第26王朝時代のプサメティコス2世(プサムテク2世)(紀元前595-589年)治世下で生きた高官のようです。銘文によると、ヘルモポリスとデンデラの守護神トトに祈りを捧げているところだそうです。 -
様々な日常生活の模型が見られます。
こちらは「供物を運ぶ女たちの模型」第1中間期から中王国時代に制作されたもの。女たちは供物の入った箱を載せ片手にアヒルを持ちます。 -
「農耕作場面の模型」前2150-2050年頃
農耕の場面が生き生きと表現されています。こちらは「ルーヴル美術館所蔵古代エジプト展」で日本でも見た作品。 -
「舟の模型」ナイル川を航行する船の模型もいくつか展示されていました。
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対岸との間を行き来するための橋がまだ存在しなかった古代では、船を所有することは裕福であることの証であったのでしょうが、様々な形の船が見られます。
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中王国時代初期の墓には、木に彩色を施して作られた、仕事をする人々を表した模型が置かれていましたが、その中でとりわけ多く見かけられるものが、乗組員が乗っている船の模型であるということからも、古代エジプト人にとっていかに船が重要なものであることがわかります。
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古代エジプト人は、牡牛、羊、ライオン、サル、イヌ、ネコ、カバ、ワニ、ハヤブサ、トキ(イビス)など多くの動物を神々の生きた姿として崇めています。
動物ごとに纏められ展示されていました。写真はネコとヒヒ(サル)の像。 -
「パステト女神像(?)」
こちらの立派な像は、飼い猫ではなく、おそらく聖なるパステト女神像と思われます。 -
「雄牛と牛飼いを表したオストラコン」新王国時代 ラメセス王朝時代(紀元前1295-前1069年)王墓築造に雇われた職人の集落デール・エル・メディーヌの遺跡から出土したもの。オストラコンは、2015年に開催された「ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄」でも見ました。
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「イビス像」イビス(トキ)はエジプトで最も普通にみられる鳥で全土で崇拝されてきました。
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「ガチョウ(おそらくアムン神)」末期王朝時代 紀元前664年-前332年
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美しい鳥のスプーンなど
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「カエル像」カエルの像はいくつか展示されていましたが、これは比較的大きなもの。
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「カバ像」中王国時代 紀元前1963-前1786年頃
青色の釉薬をかけたカバの像。 -
エジプトの神話において、雌のカバは豊饒と再生を意味しておりカバの小像は中王国時代の墓から多数発見されているようです。
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「ネコのミイラ」末期王国時代には動物のミイラがたくさんつくられていたようです。
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これらはワニのミイラです。
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「サッカラにあるセラペウム礼拝堂入口を守衛するライオン」ネクタネボ1世治世下、第30王朝(紀元前378-前341年)サッカラ、セラペウム出土
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「ホルス神の彫像」第3中間期、紀元前1069-前664年
ハヤブサの頭と人間の体を併せ持ったホルス神を表しているこの彫像は、三人の人物を表現した彫像の一部であったと推測され、かつては金で覆われていたそうです。 -
太陽神であるホルス神はハヤブサで現わされます。
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「ハピ像」
豊かな胸と膨らんだ腹部で表されたこのナイルの氾濫の神は、水面に現れる3本のパピルスで髪を結っています。
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「モントゥ, lord of Medamud」プトレマイオス朝時代(紀元前306年 - 紀元前30年)
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「イムヘテプ座像」他
イムヘテプは、第3王朝のジェゼル王に仕えた宰相とされまた、エジプト第3王朝最後の王フニ王の時代まで活躍したとされる高官。史上初のピラミッドといわれる、サッカラの階段ピラミッド(ジェゼル王のピラミッド)を設計したことでも知られ、建築家としてのみならず、内科医としても優れ、死後には「知恵、医術と魔法の神」として神格化されています。 -
「ブロンズ製の頭」紀元前7-前1世紀
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アヌビス神、ホルス神などのスプーン(?)
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短剣などの武器
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(中央)「正座したシリア人乳母の形をした壺」紀元前1500-前1400年頃
女性や人の顔を模した壺など -
美しい女性像などが続きます。
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鮮やかな青の釉薬が印象的な壺や皿
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胸飾りなど
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かなり写真を撮りましたが、半数以上は由来などがわかりませんでした。
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「アケトヘテプのマスタバの礼拝堂」 先王朝時代末期から中王国時代末期(紀元前3800-前1710年頃) サッカラ出土
サッカラから出土したアケトヘテプのマスタバの礼拝堂が、1903年にルーヴル美術館で組み立てられています。その内部の写真。 -
「家畜の飼育場面」古王国時代
泥と漆喰で平らにしたマスタバに描かれた、男たちが山羊を誘導している場面。 -
「ウンスーの墳墓の壁画 農作業場面① 」新王国時代(前1550-前1069年頃)
この断片は、ウンスーの墳墓の礼拝堂を装飾していた一連の壁画の一部分です。ウンスーはアメン神の穀物会計書記の役職に付いていた人物で、この場面は、ウンスーが農地で監視しなければならなかった耕作、播種、収穫、麦わらから穀粒を分離する脱穀などの農作業を表しています。 -
「ウンスーの墳墓の壁画 農作業場面② 」
ウンスーという人物は、テーベにあるアメン神殿の穀物の蔵を管理する書記だったので、葬祭礼拝堂の壁画の断片には、自伝的側面が強調されています。農地を耕すところから収穫、そして穀物を水路で運搬するところまで、ウンスーが穀物栽培の各工程を監視している様子を見ることができます。 -
宝石類① 美しいネックレスや腕輪など
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宝石類② ネックレスや指輪など、様々な材質のものがあります。
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「ラムセス2世神殿の壁画」新王国時代、第19王朝、ラムセス2世治世下(紀元前1279-前1213年)アビドス(アビュドス)、ラムセス2世が造営した小神殿から出土。
ハヤブサの頭を持つホルス神が、王の鼻孔に生命の象徴を差し出しています。 -
「ラムセス3世の石棺」新王国時代 紀元前1185年頃 - 前1070年頃
古代エジプトで大きな権威を持った最後のファラオ「ラムセス3世」の石棺。側面にはイシス女神の浮彫が描かれています。 -
「ラムセス4世のシャプティ」新王国時代 紀元前1185年頃 - 前1070年頃
ネメス頭巾をかぶった美しい木製シャプティ。 -
(左)「アンテフ王・セケムラー =ヘルウヘルマアトの棺の蓋」第2中間期、第17王朝、紀元前1650-前1550年頃 ドゥラ・アブ・アル=ナガ出土
アンテフ王・セケムラー=ヘルウヘルマアトの棺の蓋には、屍衣に包まれたミイラ姿の王が描かれています。 -
こちらは石棺。
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表面も内部も美しい装飾が施されている木棺。数千年経ていると思えません。
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木棺が立ち並んでいました。
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「婦人マジャの棺」デール・エル・メディーヌ出土 新王国時代(紀元前1570年頃 - 紀元前1293年頃)
王墓築造に雇われた職人の集落デール・エル・メディーヌの墓地から出土した人形棺。 -
「デル・エル=メディーナ(ディール・アル=マディーナ)の東墓地、クルネト・ムライ丘の墓の再現 」新王国時代、第18王朝、ハトシェプスト女王とトトメス3世治世下、紀元前1479-前1425年
クルネト・ムライ(クルナト・ムラーイ)の丘の西墓地で発見された副葬品の一部だそうです。 -
(左)「アヌビス神の保護する木箱」新王国時代
(右2つ)「シャプティの収納箱」新王国時代 側面には魂の審判の場面が描かれています。 -
「コンスムスの死者の書」新王国時代 第18王朝初期
エジプト人が「日中に外に出るための書」と呼んだ《死者の書》はパピルスに記され、慎重に巻かれ、オシリスの形をした彫像の中に保管されて、埋葬時に墓の中に入れられていたもの。 -
「ジェドホルの石棺の蓋」末期王朝時代 紀元前4世紀頃
こちらは蓋の裏面で、ミイラと相対する面。頭上に太陽を掲げる天空の女神ヌトが刻まれています。 -
「アメンエムイネトの木棺」末期王国時代
第21~22王朝時代、上エジプトがテーベのアメン神殿の大祭司の支配下にあった時代の棺。複雑な装飾が施されています。 -
ここからは、ローマ支配下のエジプト葬祭芸術。
他では見たことのないエジプト・ファラオ時代の図像とギリシャ、ローマのヘレニズム様式の肖像画が混ざった驚くべき様式の展示品の数々です。 -
「女性の肖像画」2世紀 アンティノポリス出土、1904-1905年、A.ガイエによる発掘 など
これらの肖像画の女性は、ヨーロッパ系の女性に見えます。 -
ローマ支配下の木棺
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ヘレニズム様式のマスクとエジプト・ファラオ様式のマスク。
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「女性の仮面」1世紀頃
目はアラバスターと黒いガラスで作られ、鼻、唇、小さい窪みがある顎などギリシア人特有の顔に描かれています。 -
こちらのマスクには金箔が施されています。
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「ミイラの屍衣と胸甲面」2世紀 エジプト、トゥナ・エル=ジェベル出土
この男性もヨーロッパもしくはアラブ系に見えます。
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