2017/08/09 - 2017/08/09
631位(同エリア17021件中)
+mo2さん
ルーヴル美術館、イタリア絵画の第3弾。近年、日本でも展覧会が開かれているアルチンボルドやグエルチーノなどの作品です。
そういえば、昨年(2016年)国立新美術館「アカデミア美術館所蔵 ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」や今年(2017年)東京都美術館「ティツィアーノとヴェネツィア派展」を見てお気に入りとなったティツィアーノの作品、ルーヴル美術館は充実しているはずですが全く見ることができませんでした。どこかに貸出していたのでしょうか、残念。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
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ジュゼッペ・アルチンボルド四季4連作。右上から時計回りに秋、春、夏、冬。
今年(2017年)国立西洋美術館で「アルチンボルド展」が開催され、フランス旅行の前後2回行ってきましたが、展覧会にも出展されていた四季4連作をルーヴルでも見ることができました。ハプスブルク家の神聖ローマ皇帝のために1563年に最初のヴァージョンが制作された連作『四季』ですが、好評のため、その後数回にわたり別のヴァージョンが制作されています。日本に来たのはその最初のヴァージョンですが、現在は世界各地の美術館に分かれて所蔵されています。 -
ジュゼッペ・アルチンボルド「夏」1573年
ジュゼッペ・アルチンボルドは、16世紀後半にウィーンとプラハのハプスブルク家の宮廷で活躍した、イタリア・ミラノ生まれの画家です。静物画のように緻密に描かれた果物、野菜、動植物、本などを寄せ集めた、珍奇な肖像画の製作で世に知られています。 -
ジュゼッペ・アルチンボルド「春」1573年
顔を構成する植物は、精妙な描写の為、すべて判別可能であり、80種近い花々が描き込まれているそうです。 -
ルカ・カンビアーノ「ヴェヌスとアドニス」1560年頃
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ヴェロネーゼ「カナの婚礼」1563年
ルーヴル美術館で最も大きな作品、モナリザの部屋にあります。この作品はナポレオンがイタリアより略奪してきたものです。ルーヴル美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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ヴェロネーゼ「カナの婚礼(部分)」壮麗な建物のなかに132名もの人物が描かれていますが白いヴィオラ奏者が作者のヴェロネーゼ、赤い服のチェロ奏者がティツィアーノ、そのほかティントレット、バッサーノというヴェネツィアの画家たちが見えます。
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ヴェロネーゼ「悪徳を雷で打つユピテル」1556年
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ヴェロネーゼ「磔刑(部分)」1584年頃
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中央は、ヴェロネーゼ「子どもと犬を伴った婦人の肖像」1546年頃
左にはティントレット「聖母戴冠」1580年が見えます。 -
ジョルジョ・ヴァザーリ「受胎告知」1565年頃
美術史家・理論家として知られるジョルジョ・ヴァザーリの作品。 -
フランチェスコ・バッサーノ「十字架の道行き」1572年
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ヤーコポ・ダ・エンボリ「聖ルカと聖イヴの前に現れる聖母」1579年
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(左)アンニバーレ・カラッチ「聖ルカと聖カタリナの前に現れる聖母」1592年
(右)ルドウィック・カラッチ「聖ヒアシンスの前にあらわれる聖母子」1594年 -
アンニバーレ・カラッチ「魚とり」1585年頃
アンニバーレ・カラッチはイタリア北部のボローニャ派の代表的画家ですが、兄のアゴスティーノ・カラッチ、従兄のルドヴィーコ・カラッチも画家であり、西洋美術史では彼らを総称して「カラッチ一族」と呼ぶことが多い。 -
アンニバーレ・カラッチ「狩り」1585年頃
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アンニバーレ・カラッチ「キリストの復活」1593年
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アンニーバレ・カラッチ「聖フランチェスコとマクダラのマリア
のいるピエタ」1602年頃 -
ドメニキーノ「聖セシリアと楽譜を持つ天使」1617年頃
ドメニキーノの代表作。モチーフは、キリスト教ローマ帝国初期の殉教者で教会音楽の守護聖人である聖セシリア。 -
ドメニキーノ「隠れてアレクサンドロス大王の前に連れ出されるティモクラス」1615年頃
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(左)グイド・レーニ「聖ペテロに天国のカギを渡すキリスト」1624年頃
(右)アレッサンドロ・ティアリーニ「悔俊する聖ヨセフ」1617年頃 -
グイド・レーニ―「受胎告知」1629年頃
グイド・レーニは17世紀前半、バロック期に活動したイタリアのボローニャ派に属する画家。ラファエロ風の古典主義的な画風を特色とします。 -
グイド・レーニ「ゴリアテの首を持つダヴィデ」1604年頃
旧約聖書の「サムエル記」に登場する屈強な巨人・ゴリアテを、羊飼いのダヴィデがスリング(投石器)ひとつで倒した有名な物語が主題。 -
バルトロメオ・マンフレーディ「ダヴィデの勝利」1615年
上と同じ主題の別の画家による作品。 -
ジョヴァンニ・ランフランコ「聖母戴冠と聖アウグスティヌス、アキテーヌの聖ギヨーム」1616年頃
ローマのサンタゴスティーノ教会のブオンジョヴァン礼拝堂祭壇のために制作依頼を受けジョヴァンニ・ランフランコが描いた大作。 -
オラツィオ・ジェンティレスキ「エジプトへ逃げる途上の休息」1628年または1637年
この作品は1628年、オラツィオがイングランドに来て間もなく描かれチャールズ1世に献上されたとされているが、自ら持っていた作品を模写して国王に献上したという説もあるそうです。 -
マッテオ・ロッセッリ「ダヴィデの勝利」1630年
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マッシモ・スタンツィオーネ「聖母子」1640年頃
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フランチェスコ・ジェッシ「聖母子」1624年頃
美しい聖母子が続きます。 -
グエルチーノ「ロムルスとタティウスを引き離そうとするエルレシア」1645年
2015年国立西洋美術館で「グエルチーノ展よみがえるバロックの画家」開催されましたが、グエルチーノはイタリア・バロック美術を代表する画家で、カラヴァッジョやカラッチ一族によって幕が開けられたバロック美術を発展させました。一方、彼はアカデミックな画法の基礎を築いた一人でもあり、かつてはイタリア美術史における最も著名な画家に数えられており、近年あらためて再評価されている画家です。ちなみにグエルチーノ展に出展されていた作品の多くはチェント市立絵画館所蔵のもので本作品を初めてとするルーヴルの作品は出展されていませんでした。 -
グエルチーノ「聖母子と4聖人」1651年
4聖人は、聖ジミアーノ、洗礼者ヨハネ、聖ゲオルギウス、殉教者ペテロです。
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